アマテ母ことタマキ・ユズリハとの電話が終わって後…
アマテ父の所有するセーフハウス内の事務所エリアにて…
「ここは落ち着くなぁ…」
座り心地のいいソファに座り、アマテは銃を弄っていた。
「S&W M10か…」
アマテはいつもこの拳銃を制服のセーター下のガンホルダーに携帯している。
だけど周りは咎めない。
かっこつけのモデルガンマニアで通しているからだ。
先生も最初は咎めたが、次第にというのもあるのだろう。
言っても聞かないし、彼女は無自覚ながらのキャラ性に救われたところもあるのだろう。
もう注意するのも面倒であるし、アマテもアマテでそもそも銃を校内で発砲するような愚か者でない。
気が付けばあの子ちょっと変わってる所があるから程度に収まったのだ。
そこに劣等生というレッテルも付いてはいるが。
「はぁ…」
カチャカチャ銃をメンテし弾を込め銃を構える。
「明日も早いし、面ても終わったし帰って寝よう」
トボトボトボ…
「はぁ、一人ぼっちで帰るのは寂しい」
アマテはそう思っていた。
空を見上げれば、ただただ暗いがその空の向こう側には大地が存在する。
そしてそこには無数の建物が存在し、明かりが灯っている。
「コロニーの空はああいうもの…」
地球の空はそんなものなかった。
空の向こう側に大地なんてない。
余計なモノが混じってない、ただただ綺麗なものだった。
「そう思っちゃうんだよねぇ」
ああっ、なんとなくビール飲みたい。
だけど未成年。
でもね、ちょっとだったバレないよねぇ?
そう思っていると
ドンッ!
「痛っ!?」
「オイオイオイ、誰にぶつかって…えっ!?」
「あらら、さっき私をナンパしてたナンパ男」(※第11話「ナンパ男×アマテ エグザベ×ナンパ男」を参照)
「テメェ…良くも俺をバカにしやがって…此処で会ったが百年目!」
「その前に、ここ夜道だから…シーッ」
「ああそうだったな。ごめんよ」
「分かれば宜しい。それじゃ~」
「って、待てい!」
「でも夜道で大声は良くないよ。ここちょっと人気は無いけどさ」
「人気が無い…」
「無いねぇ」
「ならやることは一つ」
「三つはいるね」
「なら三つ」
「だけど五つも捨てがたい」
「なら五つ」
「男ならドデかく九つ」
「なら九つ」
「それだけ持てれば十分だよね?」
「うんうん」
「それじゃ」
「じゃあねぇ…って、オイ!」
「煙に巻けないか(小声)」
「さっき煙に巻くどうこうって言ったか?」
「ゼンゼンイッテナイヨ」
「棒読みだぞ」
「だけどこれが素」
「そうか」
「だから自分らしく生きるのだ」
「そうだな」
「それz」
「いい加減引っ掛からんぞ」
「賢くなったね」
「少しは学習する男だよ…って、さっきから俺のこと馬鹿にしてない?」
「お詫びのしるしにコレ」
アマテはナンパ男に長方形の紙を手渡す
「ほうほうどれどれ」
おばかぎんこうけん
0はいと
「…って、こ、この野郎!!またっ!?」
アマテは逃げ去ってしまったのだった。
そして今度こそアマテは、自宅に帰宅したのだった。