学校の授業が終わり、夕暮れの時間帯。
下校中の地下鉄の駅の中で…
「ややっ!あのデカ娘は、この前この駅で会った…」
そこ出会ったのは、この前駅ですれ違ったブレザー制服姿の背の高い黒髪の少女であった。
「ねぇ」
「わぁ!?」
「あらら、驚かせちゃった」
「だ、だれ?」
「覚えてない?この前駅ですれ違ったじゃん。アンタは軍警に追いかけられてたけど」
「あ…」
「思い出した?」
「うん」
「私はアマテ・ユズリハ。名前は?」
「ニャアン…」
「苗字は?」
「無い…ニャアンだけ。何で話しかけたの?」
「ただ何となくじゃダメ?」
「いやぁ…私忙しいから」
「そうなの?なら一ついいかな」
「なに?」
「この駅を出るまで話に付き合ってよ。それならいいでしょ」
「…いいよ」
トコトコ地下鉄内を歩いていると
「オイ」
「…」スルー
「オイ」
「あの…」オドオド
「ん?」
「オイ、そこのお前」
「なに?あっ軍警!?」
男性の軍警2名がアマテとニャアンを呼び止めた。
「お前、難民だろ?」
「…?」
アマテは自分を指差し
「YOU?」
「お前じゃない。その横の女だ」
「えーこちら××…どうぞ」
軍警の一人は、無線で何か喋ってる。
「何の用事?まさか新手のナンパ?」
「難民の女も身分証を見せろ。ついでにお前も見せろ」
アマテは自分の制服を指差し
「へぇ~身分証ならここにあるじゃん」
「アマテ…そういう言い方はマズいよ」
「制服を見たら分かる。お前がハイバリー高校の生徒だというのは知っている」
「ねぇ、コイツって馬鹿?」
アマテは軍警を指差し、クルクルパーのジェスチャーをする。
それにニャアンは…
「…」プルプルと笑いを堪えている
「随分と生意気だなっ!」
その叫びに周りはギョッ!と振り向くが軍警だと知るとみんな見なかったことにする。
「おじさ~ん、軍警の分際で教養無いね。正確にはハイバリー高校じゃなくてハイバリーハウス学園というんだよ~♪」
アマテは奇妙な踊りを踊りだし
「このA☆HO☆」
小バカにしつつ指差した。
「このガキ…!」
「貴様…それ以上、我々に舐めた態度を取ると公務執行妨害で逮捕するぞ」
「すればいいんじゃないの。ただそれしたらウチのパパとママが黙ってないと思うけど」
ついでに軍警の顔をスマホでパシャリ。
「私の身分証を見せてあげるよ。ニャアンも見せようよ」
「うん」
「アマテ・ユズリハにニャアンか…その面、覚えておく」
「軍警パワーでも使って是非嫌がらせでもどうぞ」ハナホジー
「アマテ…汚いよ」
「ほ~い」鼻くそ適当ピーン
「ほう…貴様、そんなに痛い目に遭いたいk」
「おい」
「なんだぁっ!?」
「このアマテ・ユズリハ…ゴニョゴニョ」
「な"ッ…分かった…」イライラ
軍警察はイライラを隠さず
「そこの学生と難民…今回は、特別に見逃してやる。ただ次は無いと思え。特にアマテといったな、その態度は改めることだな。これは一人の大人としての忠告だ」
「分かりました」ペコリ
「っ!? 最初からその殊勝な態度を取っていれば…」
「オイ、行くぞ!」
チッと舌打ちをして、軍警は去っていった。
「こ、怖かったぁ…」ヘナヘナヘナ~
「ニャアンもそんなに怖がらなくても」頭掻き掻き
「アマテは怖くないの?」
「全然。いざという時は逃げればいいし…ただ、今回はニャアンも一緒だからそうもいかないか」
「ふぇ!?」
「まっ、それより駅出ようか…」
地下鉄駅から出て
「はぁ、ここまでだね」
「あの」
「うん?」
「れ、連絡先…交換したいんだけど」
「全然いいよ。もうニャアンとは友達だしさ」
「えっ!?」アセアセ
「妙に気が合うよ。キミとはね」
そうアマテは言いつつ連絡先の交換を済ませ
「私学生で夜塾だから放課後ぐらいしか相手してやれないけど、何かあったら連絡して」
「いいの?」目がキラリン
「まぁ、頻繁には困るかな…本当に何かあった時にして貰えたら嬉しいな。私も忙しい身だし、ニャアンも…でしょ?」
「う、うん」
「それじゃね~」
アマテはのほほんとした雰囲気をしつつ離れていく。
あの子、妙に気が合う…
何でだろうかねぇ~
まぁいいや。
そう思いつつ、アマテは塾に向かって行った。