ここでアマテちゃんはこう考える…   作:キシモト

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第8話「思わぬ再会 真面目と不真面目と」

「ん?」

 

塾からの帰宅の最中、夜の公園である人物を見かけた。

ベンチに座るニャアンである。

無人でだれも居ない。

正にポツンという空間。

 

「ありゃニャアンちゃんじゃん。数時間ぶりだけど…こういう偶然もあるんだねぇ」

 

しれっとアマテはニャアンをちゃん付けしていた。

彼女なりの理由としてはそっちの方がしっくりと来る。

そう思ったからである。

 

「う~~~ん」

 

声も掛けてもいい感じそうだし

 

「ニャアンちゃん」

 

「えっ!?アマテ…」

(コイツ、私のことをちゃん付けしてるし…)

 

「これジュース、飲む?」

ニャアンにコカ・○ーラを渡す。

アマテも同じである。

 

「あ、ありがとう」

 

「隣座ってもいい?」

 

「いいよ」

(まぁちゃん付け…アマテだからいいか…不思議)

 

「よっこらせっといっ!」ドスン!

 

「変な座り方」

 

「そう?」

 

「何してんの?」

 

「きゅ、休憩」

 

「堅気じゃない仕事の?」

 

「知ってたの!?」

 

「そりゃまぁ、あの時軍警に追われてた。それから全速力で逃げてた。察しは付くでしょ」

 

「鋭いね」

 

「いやぁ、私が鋭かったら全人類鋭いわ」ヘラヘラ~

 

「そういうアマテこそ何してるの?」

 

「さっきまで塾行ってた。その帰り」

 

「勉強か…」

 

「どうしたの?」

 

「私、難民だから…」

 

「ああ…そうか」ジュースグビー

 

「ゴメン、湿っぽくなって」

 

「話せることは何でも話してよ。聞くことぐらいはできるからさ」

 

「アマテって、そんな顔もできるんだ」

 

「できるよ~♪」スクッ

奇妙な踊りを踊りながら

 

「立っていきなり変な踊りを踊らなければ…今の真面目な顔つきも説得力が増すのに」

 

「人生はこれぐらい適当でいいのよ♪」ソラノマイ

 

「後悔して無さそう」

 

「そんな訳無いじゃない。あるよ~♪」コーホー

そう言いつつ今度は太極拳風のダンスを始めるアマテ。

 

「また意味不明なダンスを踊り出した」

 

「悩みは人それぞれ~♪」

 

「はぁ…」

 

「ため息なんてつくと幸福逃げちゃうよ。と言っても私もしょっちゅうつくけど」

 

「ダメじゃん」

 

「はぁ…さてと」

ダンスを止め

 

「ニャアンちゃん、人生適当でいいさ」

 

「でもさ、アマテに言いたい。難民じゃないから私の気持ち分からn」

 

「分かんないよ。ゴメン、分かんない」

 

「…」キッ

 

「でもさ、こうして私と出会えた。人の出会いって結構重要だよ」

 

「何ができるの?」

 

「少なくとも私はニャアンちゃんの味方。限度はあるけどね♪」

 

「要するに私をいい様に利用しようというの?」

 

「うん!その代わりニャアンちゃんも私をいい様に利用してもいいよ♪いい様にされてやるのにも限度はあるけどね」

 

「ならこっちもいい様に利用する。限度ギリギリまで」

 

「またね~」

アマテは碌に見ずにヒュッと空き缶をゴミ箱に向かって投げ捨て、それがストンと綺麗に入る。

 

「スゴッ!?」

 

「それほどでも~♪」

 

そしてアマテは帰っていった。

今度こそ自宅にである。

 

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