「ん?」
塾からの帰宅の最中、夜の公園である人物を見かけた。
ベンチに座るニャアンである。
無人でだれも居ない。
正にポツンという空間。
「ありゃニャアンちゃんじゃん。数時間ぶりだけど…こういう偶然もあるんだねぇ」
しれっとアマテはニャアンをちゃん付けしていた。
彼女なりの理由としてはそっちの方がしっくりと来る。
そう思ったからである。
「う~~~ん」
声も掛けてもいい感じそうだし
「ニャアンちゃん」
「えっ!?アマテ…」
(コイツ、私のことをちゃん付けしてるし…)
「これジュース、飲む?」
ニャアンにコカ・○ーラを渡す。
アマテも同じである。
「あ、ありがとう」
「隣座ってもいい?」
「いいよ」
(まぁちゃん付け…アマテだからいいか…不思議)
「よっこらせっといっ!」ドスン!
「変な座り方」
「そう?」
「何してんの?」
「きゅ、休憩」
「堅気じゃない仕事の?」
「知ってたの!?」
「そりゃまぁ、あの時軍警に追われてた。それから全速力で逃げてた。察しは付くでしょ」
「鋭いね」
「いやぁ、私が鋭かったら全人類鋭いわ」ヘラヘラ~
「そういうアマテこそ何してるの?」
「さっきまで塾行ってた。その帰り」
「勉強か…」
「どうしたの?」
「私、難民だから…」
「ああ…そうか」ジュースグビー
「ゴメン、湿っぽくなって」
「話せることは何でも話してよ。聞くことぐらいはできるからさ」
「アマテって、そんな顔もできるんだ」
「できるよ~♪」スクッ
奇妙な踊りを踊りながら
「立っていきなり変な踊りを踊らなければ…今の真面目な顔つきも説得力が増すのに」
「人生はこれぐらい適当でいいのよ♪」ソラノマイ
「後悔して無さそう」
「そんな訳無いじゃない。あるよ~♪」コーホー
そう言いつつ今度は太極拳風のダンスを始めるアマテ。
「また意味不明なダンスを踊り出した」
「悩みは人それぞれ~♪」
「はぁ…」
「ため息なんてつくと幸福逃げちゃうよ。と言っても私もしょっちゅうつくけど」
「ダメじゃん」
「はぁ…さてと」
ダンスを止め
「ニャアンちゃん、人生適当でいいさ」
「でもさ、アマテに言いたい。難民じゃないから私の気持ち分からn」
「分かんないよ。ゴメン、分かんない」
「…」キッ
「でもさ、こうして私と出会えた。人の出会いって結構重要だよ」
「何ができるの?」
「少なくとも私はニャアンちゃんの味方。限度はあるけどね♪」
「要するに私をいい様に利用しようというの?」
「うん!その代わりニャアンちゃんも私をいい様に利用してもいいよ♪いい様にされてやるのにも限度はあるけどね」
「ならこっちもいい様に利用する。限度ギリギリまで」
「またね~」
アマテは碌に見ずにヒュッと空き缶をゴミ箱に向かって投げ捨て、それがストンと綺麗に入る。
「スゴッ!?」
「それほどでも~♪」
そしてアマテは帰っていった。
今度こそ自宅にである。