理由は読み返してみてあかんと思ったからですね。
リムルがヴェルドラを捕食してから、お互いのスキルを確認したり、魔力操作の練習をしつつ洞窟の出口を目指していた。
「じゃあクロセにも先生みたいなスキルがあるのか」
「先生?」
先生なんて名前のスキル俺にはないんだが、、、
「ああ、大賢者のことだよ。
俺がわからない事とかを教えてくれるからさ。
俺は先生って呼んでるんだ」
「なるほどね、それなら俺もなんか呼び方決めてみようかな。大先生とか」
「それってもしかして伝説の校長のこと言ってる」
「?何それ、そんな人いるの?」
「いや、すまん。知らないならいいんだ」
そういうとリムルは少し歩く速度を上げた。
(しかしそんなポ〇モンみたいに伝説なんて呼ばれる先生いたっけ?)
そんな疑問を抱きつつリムルの後を追っていると、“目“に大きなヘビの魔物が映った。
「リムル、この先におっきなヘビの魔物がいるよ。」
『魔物の名前は黒蛇です。』
「おっ、それはあれか、千里眼のスキルで見えたのか?」
「そう。まだ慣れないけど、少し先の様子なら見えるようになってきた。
ちなみに魔物の名前は黒蛇だそうだよ」
「ほー、やっぱり便利だよなそのスキル。
不意打ちに引っかからないわけだし。」
「確かに便利だけど酔いそうなんだよね。
視界に今いる地点と千里眼の映像の両方が映っている状況だからさ。」
「それは確かに大変だよなっと、クロセの言ってたヘビが来たみたいだな。」
リムルがそういうのと同時に、陰から大きなヘビが顔を出した。
シャァァァァ!
「うおっ、ほんとにでかいな!」
「だからおっきなヘビって言ったじゃん。
それでどうする?ちなみに俺は戦闘とかできないからね。」
「俺だってこれが初めてだよっ!でも、“水刃”!」
そういうと、リムルの体から水の刃のようなものが勢いよく発射され、シーサーペントの首を切断した。
「おー、さすがだね。一発で仕留めるとは」
「水刃を使えば魔物の対処は何とかなりそうだな。」
「それじゃ、このまま進みますか」
「ちょっと待ってくれ。」
そういうとリムルは黒蛇の死骸を見て何やら考えていた。
(そういえばここで捕食者を使うことによって能力が取得できることがわかるんだったか。
でも、それを俺は知らないわけだし)「どしたの?おなか減った?」
「そうじゃなくて!この黒蛇を捕食して解析すれば能力を得られるんじゃないかと思ってさ。」
「あー確かに、良いんじゃない。別に食べて悪くはならないだろうし」
「お前なぁ、でも確かに能力は欲しいし、、、
ええい!ままよ!」
そういうとリムルは黒蛇を捕食し始めた。
「うっえぇ!味しないけど、うえぇ!」
(味しないならええやん)「それで何か能力は得られたのか?」
「ああ、スキルで“熱源感知”と“毒霧吐息”を手に入れた。
あと、黒蛇に変身できるようになった。」
「それはよかったな。」
「まったくだ!捕食者様様だよ。」
「それじゃあ、今後仕留めた魔物はリムルに渡した方がいいな」
「そうしてくれると助かる。
でもクロセは能力を手に入れられないんだもんな。
俺が手に入れたスキルをどうにかクロセにも渡せたらいいんだけど」
「それなら大丈夫だよ」
そういって俺は、先ほど黒蛇が使った毒霧吐息を再現した。
「うえっ!なんで毒霧吐息使えるんだ!?」
「魔術師のおかげだよ。
先導者がスキルの解析をして、魔術師の想像で再現したんだ。
だから厳密にいえば今のは毒霧吐息じゃないんだよね」
「いやいや!それでも十分強いだろ!
つまり、解析ができれば魔術師でスキルも再現できるってことだろ!?」
「いやぁ、それがそう上手くいかないようで、さっきリムルの捕食者を魔術師で再現しようとしたんだけど、できなかったんだよね。」
「そうなのか?ってかそんなことしてたのか。」
「うん、まだ条件はわかんないんだよね。
ユニークスキルは再現できないのか、俺が魔法だと認識できないと再現できないのか。
そこらへんは今後調べてこうかな」
「なるほど。それなら、俺が捕食して得たスキルをクロセに見せればいいか」
「そうしてもらえると助かる。」
「よし、それじゃあどんどんスキルとってくか!」
それから俺たちは、
甲殻トカゲ(“身体装甲”)
エビルムカデ(麻痺吐息)
ブラックスパイダー(“粘糸・鋼糸”)
ジャイアントバット(“吸血・超音波”)
を倒してスキルを取得していった。
ちなみに俺が魔術師で再現できたのは、麻痺吐息と超音波だけだった。
身体装甲は魔力で身体を強化する形になったため、どちらかと言えば身体強化の方が正しいだろう。
粘糸・鋼糸と吸血は使えなかったことから、おそらくスキルのランクが全部というわけではないのだろう。
ちなみにリムルは超音波を取得したことによって声を発せられるようになった。
、、、出口を目指して数十日、ついに俺たちは洞窟の出口に到着した。
「多分これが出口だよな?」
「そうだね、この扉が外につながってる」
「どうする?水刃で切り刻むか?」
「う~ん、、、いやちょっと待とう、少し隅によるよ」
「どうしたんだ?何か見えたのか?」
「うん、扉の前に人間が三人いる。多分開けてくれると思うから隠れて様子を見よう。」
「了解」
そうして隠れてすぐに扉が開かれた。
扉を開いたのは男二人の女一人のパーティ、エレン達だ。
「はぁ、やっと開きやしたぜ。錆付いてしまって鍵穴もボロボロでやんす」
「仕方ないさ。三百年、誰も中に入ったことがないんだろう」
「いきなり襲われたりしないですよねぇ。
まぁいざというときは強制離脱を使いますけど」
(エスケープ?緊急脱出的なやつか?くそ、原作知識が曖昧な弊害が!
まあわかっていたところで実際に見ないと魔術師じゃ再現できないしいいんだけどね。
出来れば入手しときたかった。)
「じゃああっしの隠密アーツを発動させますよ」
そう男が言うと三人組は透明になって洞窟の奥へと進んでいった。
(透明化になれるスキルか。隠匿者があるから必要なさそうではあるが、、、)
「おいクロセ!おいっ!」
「何、どうしたのリムル?」
「どうしたのじゃねぇよ!今の見たか!」
「隠密アーツのこと?見たけど、それがどうかしたの?」
「見たんだな!じゃあ使えるか!?」
(ああそういうこと、そういえばリムルって結構スケベだったよな。
先導者、さっきの隠密アーツを魔術師で再現できるか?)
『可能です。
その場合、隠匿者も並行して使用することでより高い隠密性を発揮できます』
(再現できるのね、流石です。でもな~、う~ん)
俺が考えている間、リムルは俺に期待の目を向けている。
(使えるには使えるけど、
将来的にあの二人がリムルの傍にいるって考えるとな~、
リムルがボロを出して俺まで巻き込まれる可能性もあるわけだし。
ここは、申し訳ないけど)
「再現できないってさ。あれは技術によるものだから魔術では無理みたい。」
「え~そんな~」
そういうとリムルは見るからに落ち込んだ
(すまんな、俺も命が惜しいんだ)「それよりも外に出よう。扉も開いたことだし」
「そうだな、あれについては、またどこかで教えてもらおう。
それじゃあ、この洞窟ともさよならするか!」
そうして、俺たちは洞窟から外に出たのだった。