「えっ、いや、何言ってんだよ。
俺の横にいるだろ?」
「いえ、我らにはリムル様お一人に見えますが、、、」
(おいおい、どういうことだ!?クロセの姿が見えていないのか!)
リムルは混乱した様子で俺に話しかけてきた。かくいう俺も驚いている。さっきからゴブリンたちに違和感はあったがまさか俺のことが見えていないとは思わなかった。
(先導者、なんで俺の姿がゴブリンたちに見えてないんだ?)
『告。マスターが洞窟で人間と遭遇した際に使用した隠匿者の効果です。』
あーなるほど。そういえば、エレン達があの扉を開けるときに隠匿者を使用して、そのままだったのか。
(リムル、どうやら隠匿者が原因らしい。スキルを発動しっぱなしだったみたい。)
(隠匿者?、、、あっ、あの洞窟で人間に遭遇した時に使ったやつか!)
(そうそれ。そのせいでゴブリンたちには今まで俺の姿が見えてなかったみたい)
リムルと話しながら俺は隠匿者を解除した
「!!?」
「どうも皆さん初めまして。俺はリムルとともに旅をしている、クロセと言います。よろしく」
そういって俺はゴブリンたちに挨拶をした。ただ、ほとんどのものが、俺が急に現れたことに驚いてほとんど話を聞いていないだろう
「まあ、突然現れてなんだこいつって思うかもしれないけど、俺も牙狼族と戦うつもりだから一緒に頑張ろうじゃないか」
「は、はあそれはとても心強いですな。ハハハ、、、」
随分と警戒されているらしい。とはいえやることは変わらんからな、あんま気にしてもしょうがない。せいぜい貢献して、信用を勝ち取るとするか。
「それでリムル、これからどうするんだ?」
「そうだな、まずは戦力の確保だな。村長、負傷者の所に案内してくれるか?」
「それでしたらあちらの家に。」
「よし、それじゃあ行くか。クロセはどうする?」
「俺はこの村を見て回るよ。何かあるかもしれないしね。使えそうなものがあったら言うよ」
「わかった。そっちは頼んだぞ」
そういってリムルとゴブリンたちは負傷者のもとに向かった。
(さてと牙狼族は今何してるかなっと。先導者、支援よろしく)
『了。千里眼の制御をこちらで行います』
そう言っているうちに、先導者によって千里眼で見た景色が脳に映し出される
(さすが先導者、いやー楽だね。本来なら千里眼で片っ端から森の中を探さなきゃいけないところを、先導者がやってくれるおかげで望むものだけを見ることができる)「ありがとね、先導者」
『当然のことをしたまでです』
先導者もそういっているので俺は、千里眼によって見れた景色に意識を向ける。ゴブリンたちが言ったように、そこには100匹ほどの牙狼族が目に傷を持つ狼に向けて頭を下げていた。おそらく、そいつが群れのボスなのだろう。そして群れの中に1匹だけ、額に星のマークのようなものを持つ狼がいた。
(こいつがランガか、今はまだあまり強そうには見えないな)
まだ、リムルに名前をもらう前なのだし仕方ないだろう。
(とりあえず、牙狼族については一旦置いといて、問題は村の防衛だよな。柵一つ無いし、どうやって今まで生きてきたんだ?)
そう思いつつ、俺のスキルで出来ることを考える
(まず隠匿者でゴブリンの村を隠すっていうのはだめだな、牙狼族を味方に引き込めなくなるしな。そうなると使えるのは魔術師だけだけど、さてどうするか。)
そもそも俺のスキルは前線に出て戦うようなものではない。あくまでも前線で戦う味方をサポートする、後衛寄りのスキルだ。となるとまず初めにすべきことは、
(前線に出て俺と一緒に戦ってくれる奴か。)
そう考え、戦えそうなゴブリンを探しに行くことにした
(今いる中で使えるのっていえばリグル(仮)とゴブタ(仮)あたりか。
さてどっちと一緒に戦うか、ゴブリンから信用を勝ち取るってことならリグル(仮)一択なんだが)
そう思っていると前から1匹のゴブリンが歩いてきた
見た目的におそらくゴブタ(仮)だろう
「こんなところで何をやってるんだ?治療は大丈夫なのか?」
「あなたは確か、、、」
「クロセ」
「そうっすそうっす!クロセ様っすね!治療ならリムル様がやってくれて無事全員治ったっすよ!」
(まあゴブタでもいいか。後々警備隊長まで行くわけだし)「そうか、それはよかった。それと相談なんだが、牙狼族との戦いの時、俺と一緒に戦わないか?」
「クロセ様とっすか?でも俺そんな強くないっすよ?」
「実は前線で戦ってくれる奴を探していてな。サポートは俺がするから、君には近接戦を頼みたいんだ。」
「ふ~ん、いいっすよ!」
「そうか、それはよかった。それじゃあ一旦リムルの所に行こうか。」
「了解っす!」
そうして少しの雑談をしながら俺たちはリムルの所に歩いて行った
「おっ、いたいた。おーいリムル~」
「うん?ああ、クロセか。どうだった、何かあったか?」
「ああ、牙狼族と戦うとき、俺はこっちのゴブリンと一緒にいることにした」
「?俺と一緒じゃないのか?」
「牙狼族が二手に分かれたら面倒だからね。リムルには戦闘で戦ってもらって、分かれた敵はこっちで迎撃するよ」
「なるほどな。わかった、それじゃあはぐれた敵は任せたそっちに任せる。ちなみにクロセ、牙狼族が攻めてくるまでまだ時間がありそうか?」
「うん。そう遠くにはいないけど、まだ攻めてはこなさそう。牙狼族の体毛が黒色っぽいし多分夜に来るんじゃない?」
「よし、それじゃあ柵を設置する時間くらいはありそうだな。村の防備を固めるぞ!」
「「「はい!」」」
そうして、俺たちは牙狼族との戦いに備えるのであった。
最近ちょっと忙しくて、かなり投稿が遅くなってしまいました。すみません