作り売りの探索者   作:六道むくろ

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18話

 家に帰った私はラージクラブの素材を使って防具の作成を行っていた。

 使用する素材は『大宿借の爪』と鉄鉱石にし、盾や鎧を作成していく。

 

『名前:大宿借の大盾

 特殊効果:なし

 『大宿借の爪』を使って作られた盾。

 加工したことで更に硬くなった爪は鉄をも凌駕する。

 しかしとても重いので装備するには筋力が必要。』

『名前:大宿借の全身鎧

 特殊効果:なし

 『大宿借の爪』を中心に、鉄などを混ぜて作られた鎧。

 頑丈だが通気性は悪く、とても蒸れる。

 胸部には『大宿借の宿』を使っているため特に頑丈。』

 

 両方とも素材の関係で1つずつしか作れなかったが、自分で使わないのでそこまで気にすることは無い。

 早速取引サイトに登録しようとサイトを開くと、運営側から通知が来ていた。

 それを確認してみると、中々に長い文章が出てきた。色々前説やらが多いが、要約すると私を雇いたいクランがいるとのことだ。

「どこにも所属する気はないからなぁ……申し訳ないけど断ろう」

 私は運営に断りのメールを入れ、商品を登録する。

 

 そして次の日、私は大犬走さんに呼ばれて昨日の話を聞くことになった。

「来てくださってありがとうございます。早速職員に調査をさせたところ、説明通りの魔物がいました。名前といたしましては発見者である黒璃さんがつけた方がいいのでしょうが……付けたら名前が公開されますけどどうされますか?」

「そちらで付けてください」

「そう言うと思っていました。では確か素材の名前は『群海鳥』でしたので『サウザンドバード』といたしましょう」

 大犬走さんにより、昨日の集団かもめは『サウザンドバード』と呼ばれることとなった。しっかりと探索局のホームページにも説明付きで載っている。

 

 その日私はダンジョンにはいかず、大量の羽根や嘴を使って物品を作ることにした。

 『群海鳥の羽根』は一枚ごとのサイズは15㎝程なので、数を使うかアクセサリーにするしかない。

 その中で私は50枚すべてに今まで集めてきた小さい鉱石を合わせることに決めた。

 

『名前:群海鳥の飾り

 特殊効果:装備時『連携』スキルを得る。

 『群海鳥の羽根』に宝石をくっつけただけの飾り。

 謎の力によって頭でも服でもどこにでもつけることが可能。

 宝石の種類によって別の効果が付くことはない。』

 

 生まれた『群海鳥の飾り』は羽一本に3㎜程の宝石があるだけのシンプルなものだ。

 シンプルすぎるので日常使いもできるだろう。

 また、デザインもそこそこいいのでファッションとしてもよさそうに思える。

 

 『群海鳥の嘴』は長さが6㎝しかないので武器にするのは難しい。

 だが、私のスキルならば融合して長さを伸ばせるので10個使って60㎝の剣を4本作ることにした。あまりの7個は1つずつ使って鏃にした。

 

『名前:群海鳥の細剣

 特殊効果:水上から水中への攻撃時、威力上昇。

 『群海鳥の嘴』を使用して作られた細い剣。

 海鳥のように水の外から水の中に攻撃をした際に威力が上がる。

 しかし、嘴なので鉄の剣と比べると耐久性に劣る。』

『名前;群海鳥の矢

 特殊効果:水中への射撃時、速度減衰低下(低)。

 『群海鳥の嘴』で作られた鏃を使った矢。

 水中の敵に対して強いが、その他の場所では使いづらい。

 また、普通の矢に比べて壊れやすい。』

 

 作ったものとしては微妙そうだが、これ以上にするのは素材が足らないので仕方がない。

 私はこれらも取引サイトに出品し、昨日出した物の取引結果を確認する。

『大宿借の大盾』は2つ出品したが、どれも個人が購入している。『大宿借の全身鎧』については色が派手なのもあってかコレクターとして名の知られる人が購入しているようだ。

 私は自分の知名度が徐々に上がっていることに少し苦しみつつ、その日はのんびりと過ごした。

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