作り売りの探索者   作:六道むくろ

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26話

 次の日、私は『悪意の植物園』に再度来ていた。探索局の情報によると私がまだ倒していない魔物がいるらしい。

 私はダンジョンに入って、道行く魔物を倒しつつその魔物を探す。

 

 探すこと30分、私が湿気のある植物園の蒸し暑さに苦しんでいたその時だった。

 ふいに服に何かが付いた。それを確認すると10㎝の大きさを持つオナモミのような物であり、しっかりと服にくっついている。

 私は嫌な予感がして剥がすと投げ捨てる。するとオナモミは投げてから1秒ほどで爆発し、周囲を焦がしている。

「オナモミ型の爆弾……? 情報があったあの魔物!」

 私は周囲を見回すと、よくよく観察しないと分からない人型の何かがオナモミ型の爆弾を持ってこちらを観察していた。

 その姿は濃い緑のギリースーツに覆われているかのようで見つけづらい。

 その外見から『ギリー・ドゥー』と名付けられた魔物だ。

 ギリー・ドゥーは私に見つかったと察知して距離を離そうと後方に飛びのく。

「ウィンドエッジ」

 しかし私は即座に風の刃を放つことで仕留めた。レベルに差があるので当たり所がよければ一撃でやれるのだ。

 残ったのは130㎝程の植物や枝で作られた服『妖精のギリースーツ』とオナモミ型の爆弾『オナモミボム』数個である。

 それを拾い、もう数体程倒すために移動を再開した。

 

 それからしばらくして、腕に痛みが走ったので見てみると二の腕が斬りつけられていた。

 周囲を確認すると尾の上下に金属片が付いているトンボが周辺を飛行しているのに気が付く。『尻切れトンボ』だ。

「本当に悪意しかない……」

 私は風の刃を周囲に何個か待機させ、尻切れトンボの様子を伺う。

 尻切れトンボは私をじっと観察すると高速で突撃してくる。

 それを軽く回避し、風の刃で斬りつけるとトンボだけあって耐久が低かったようで切れる前に爆散した。

 落としたのは尾の刃『トンボの尾刃』。一枚5㎝程の大きさをした刃だ。

 私はそれを拾うと、傷口に回復ポーションをかけて治してまた獲物を探す。

 

 ダンジョンに潜って3時間。私のポーチの中には『悪意の茨』10本と『トンボの尾刃』20枚、『オナモミボム』100個、『妖精のギリースーツ』10着が収納されている。

「帰ろう……」

 私は少し疲れたので帰ることにし、ダンジョン出口の方へ向かう。

 するとそこには数人のヤンキー風の男性がたむろしていた。

「多分こいつがそうだよな?」

「やっちまおうぜ! 生産系なら弱いだろうしな!」

 私を見るなり、男性たちは各々の武器を抜いて私へ襲い掛かってくる。

 咄嗟に私はアクアモアを振って水の刃を飛ばし、数人を弾き飛ばす。

「クソ! 変な剣を持ちやがって……やっぱお前が話題の女か!」

 私が放った水の刃を盾で弾きつつ、接近してくるのはプリン頭のヤンキー。私を襲おうとするだけあって実力は高いらしい。

 私は即座にアクアモアを地面に叩きつけ、水の柱を出現させて目隠しをする。

「面倒なことを!」

 ヤンキーは馬鹿正直に水の柱へと手に持つ槍で突くがそこに私はいない。

 槍は突いた際に隙が生じてしまう。私は焦らずに盾を掬うように『ウィンドブロウ』を放って胴体をガラ空きにすると全力の拳を叩き込む。

「グゲャ!」

 ヤンキーは強い衝撃を受け、近くにあった木に激突して気絶する。

 私は短く息を吐くと、丁度持っていた『悪意の茨』で襲い掛かって来た連中を縛り上げた。

 そうして探索局へと渡すのであった。

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