機動学園ガンダムさん   作:壱段

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第1話「秘密の補給路」

了解しました!

それでは、**アムロ・レイの“消しゴム食趣味”**をテーマにした、

シュール系・学園パロディ風の1話完結小説をご提供いたします。

 

 

 タイトル:

 

『機動学園ガンダムさん』第1話「秘密の補給路」

 

 

登場人物(パロディ設定)

• アムロ・レイ:1年B組。無口でマジメな優等生。だが、密かな“趣味”がある。

• フラウ・ボゥ:同級生。明るくて世話焼き。アムロの行動を何かと気にしている。

• テム・レイ:アムロの父。機動学園の科学教師。息子に何か隠し事があると感じている。

• シャア・アズナブル:謎の転校生。赤いスニーカーを履いている。アムロを妙に見てくる。

 

 

本文(約2500文字)

 

放課後の教室は、陽の傾きとともに静けさを増していた。

黒板には「連邦史中間テスト:範囲p.32〜p.87」とチョークの文字が残る。

誰もいない教室。その片隅に、アムロ・レイはいた。

 

彼は筆箱をゆっくりと開ける。そして中から……白くて角ばった物体を、そっと取り出した。

それは、無印の消しゴムだった。やや使いかけ。角が丸い。

 

「……今日のは、ちょっと柔らかいな……トンボじゃない。これは100均モノか……」

 

独り言のようにつぶやき、アムロはそれを小さく割ると、口に運ぶ。

 

もぐっ。

……くにっ。

……しっとり、粉っぽく……微かにゴムの香りが鼻に抜ける。

 

「……うん……この食感……シリコン系かな……まずいけど、落ち着く……」

 

アムロ・レイには、誰にも言えない“補給習慣”があった。

そう――消しゴムを食べるのである。

 

初めて口にしたのは小学生のころだった。鉛筆のキャップをなくして、代わりに舐めた消しゴム。

その時の、謎の安心感と満腹感。それが今でも、彼の心を支えていた。

 

──ガラッ。

 

「アムローッ!!いるー!? あれっ、やっぱりいた!」

 

不意に開いた教室の扉から、フラウ・ボゥの声が飛び込んできた。

 

「げっ……」

アムロは慌てて口元を袖でぬぐい、消しゴムを机の下へ落とした。

 

「何か隠してない? さっき、机の上に何か置いてたよね?」

 

「な、なんでもない……ただの予習用の教材……」

 

フラウ・ボゥは不審そうに目を細めながらも、深追いはしなかった。

「ふーん……じゃあいいけど。明日のテスト、頑張ろうね?」

 

「……ああ……」

 

彼女が去ったあと、アムロは床に落ちた消しゴムを拾い、そっと胸ポケットにしまった。

(いざという時の……非常食だ)

 

 

その夜、自宅のガレージ。

テム・レイは古いレシートと共に、謎の消しゴムの空き箱を見つけていた。

 

「また……か。アムロ、月にこんなに消しゴムを……?」

 

──15個入りトンボMONOパック ×4箱

──ダイソー消しゴム(ラベンダーの香り) ×6個

──スケルトンフルーツ消しゴム詰め合わせ(ぶどう型含む) ×1セット

 

「……こやつ、試験勉強にしては不自然すぎる……まさか、研究材料か? いや、まさか……」

 

父親としてではなく、科学者としての疑念が膨らんでいく。

その時、彼の頭に“あの言葉”がよぎった。

 

──「この世界のエネルギーは、常識の外にある」──

 

テムは即座にメモを取り始めた。

「消しゴムからニュータイプ的栄養を抽出する方法……いや、違うか……いや待て、それもあり得る……」

 

 

翌朝。

 

アムロは登校前、玄関で再びフラウ・ボゥに呼び止められた。

 

「ちょっと! 筆箱、落としたでしょ?」

 

「あっ……!」

 

彼女が差し出した筆箱は開いていて、中には――消しゴムが4本、ぎっしりと入っていた。

 

「……あんた、ノートに書き間違え多すぎでしょ。こんなに減るわけないじゃない!」

 

アムロは一瞬、言葉を失う。

 

だが、その時。

 

「……それ、俺の趣味なんだ」

と、小さく、しかしはっきりと答えた。

 

「え……?」

 

「食べるのが、好きなんだ。……消しゴム」

 

フラウ・ボゥは目を丸くし、そして……吹き出した。

 

「な、なによそれっ! もう、アムロったら……あははっ! バカみたいっ!」

 

(……たぶん、ドン引きされた……でも……)

 

その笑いが、なぜかアムロの胸に温かく広がった。

 

「……ありがとな、フラウ」

 

ポケットの中の新品の消しゴムが、微かに温もりを帯びていた。

 





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