機動学園ガンダムさん 作:壱段
登場人物(再掲・追加)
• シャア・アズナブル:赤いスニーカーを履いた謎の転校生。異常な嗅覚を持つ。
• アムロ・レイ:消しゴムを食べる男子高校生。人知れず“補給者”として生きている。
• フラウ・ボゥ:その趣味に困惑しながらも、そっと見守る少女。
• セイラ・マス:生徒会副会長。常に完璧。だが弟(シャア)には甘い。
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本文(約3000文字)
ある朝、機動学園の1年B組に、一人の転校生が現れた。
「……アズナブル・シャア。よろしく頼む」
金髪、長身、赤いスニーカー。そして、妙に涼しげな微笑み。
教室が一瞬、しん……となる。
「おい、今“赤い”って言ったか……?」
「名前もカッコよすぎない……?」
「絶対あれ、秘密を持ってるタイプ……!」
そんな中、アムロだけが彼の存在に、奇妙な“波動”を感じ取っていた。
(……この感覚……胸の奥がざわつく……消しゴムのときと同じ……?)
その日の昼休み。
アムロがひと気のない体育倉庫で、ブドウの香り付き消しゴムを口に運んだ瞬間だった。
「──君も、補給者か」
「!?」
倉庫の影から現れたのは、転校生・シャア。
手には、半透明のスケルトン消しゴム(ブドウ型)が握られている。
「……それ、ダイソーの“香り付きファンシーシリーズ”だろ。君もやってるのか?」
シャアは静かに頷いた。
「消しゴム……それは文明の副産物であり、人類の禁断の補給源。
この味に目覚める者は、必ず『孤独』になる……だが、君も同じだったか。レイ君」
「どうして俺の名前を……?」
「僕の嗅覚は優れている。君の筆箱から、わずかに漂う消しゴム粉末の香り……それが導いた。
──君の魂の味をな」
(コイツ、怖い!!)
だが次の瞬間、シャアは自分のポケットから取り出した消しゴムを、アムロの前に差し出した。
「どうだい? 君にも“シャアスペシャル”を味わってみてほしい」
「……な、なんだそれ」
「自家漬けのフルーツ練り消しさ。ラムネ風味に仕上げてある。冷蔵庫で一晩寝かせた」
(なにしてんだよこの人)
アムロは、恐る恐るそれをひと欠けら口にした。
「……っ!?」
口の中に広がる、妙に爽やかでほんのり清涼感ある風味。
だがその裏に、消しゴム特有のゴム臭さと化学薬品の粉っぽさが追いかけてくる。
「……こ、これは……?」
「うまいだろう。だが……危険だ。あまり人前で食べてはいけない。
やがて、君の筆箱には“食材”しか入らなくなる」
シャアの目が、鋭く光った。
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その日の帰り道。
アムロはふと、シャアから渡されたメモを見た。
「補給者の集いは、土曜、部室棟B-7。
合言葉は“MONO”」
“補給者の集い”?
まさか、俺以外にも──同じ趣味の連中が、いるのか?
アムロは知らなかった。
この学園には秘密結社が存在していた。
その名も──E.A.T.(Erasing Addicted Teenagers)
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【一方その頃──生徒会室】
「また……教室から消しゴムが大量に減っているという報告が……」
セイラ・マスは眉をひそめながら、報告書に目を通していた。
「学内の消しゴム消費量が通常の3倍。おかしいわね……」
「セイラ副会長、これは“組織”の動きかと……!」
「まさか、兄さん……関わってるんじゃないでしょうね……?」
窓の外、赤いスニーカーのシャアが、消しゴムの包みを掲げながら笑っていた。
セイラの目が、きらりと光った。
「動く時がきたようね……消しゴムの乱を、止めるために──!」
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【次回予告】
第3話『E.A.T.始動! 補給部室の陰謀』
「アムロ、あなたは消しゴムを信じすぎたのよ……!」
「フラウ、お前に俺の補給は止められない……!」
「そして現れる第三の補給者、“黒い消しゴムの使い手”とは──!」