機動学園ガンダムさん   作:壱段

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第3話『E.A.T.始動! 補給部室の陰謀』

第3話『E.A.T.始動! 補給部室の陰謀』

 

 

登場人物(新規含む)

• アムロ・レイ:補給者初心者。MONO派。最近“味”を覚え始めた。

• シャア・アズナブル:ブドウ味愛好家。E.A.T.構成員。「赤い舌の彗星」の異名を持つ。

• セイラ・マス:生徒会副会長。消しゴム食の撲滅を掲げている。

• フラウ・ボゥ:アムロの幼なじみ。彼を「更生」させようと奮闘中。

• 黒い消しゴムの使い手(リュウ・ホセイ):筋トレ大好きな3年生。硬派な補給者。

 

 

本文(約3000文字)

 

アムロは土曜の放課後、震える手で部室棟B-7のドアをノックした。

 

「……合言葉は、“MONO”」

 

「ようこそ、補給者の世界へ」

 

ギギ……と古いドアが開き、広がる部室内。

机には様々な種類の消しゴムが整然と並び、芳しい(?)香りが漂っている。

 

「ここが……E.A.T.(Erasing Addicted Teenagers)……」

 

奥に座るのは、赤いスニーカーの男──シャア・アズナブル。

その隣に、筋骨隆々の大男が座っていた。

 

「紹介しよう。黒い消しゴムの使い手、リュウ・ホセイ先輩だ」

 

「……よう、アムロ坊や。オレは“消しゴム強硬派”のひとりだ」

 

リュウはごつい手で、「硬質黒消し(プロ用)」をかじっていた。

 

「え……黒い消しゴムって……あれ、シャーペン跡に強いだけじゃ……?」

 

「坊や、甘いな。味も強いんだ。あの独特の化学香料と、焼けるような苦味──クセになる」

 

アムロは思わずごくりと唾を飲み込む。

 

「今日の議題は──“撲滅派”の動きについてだ」

 

シャアが立ち上がると、壁のホワイトボードに「SEIRA」と書かれた。

 

「生徒会のセイラ・マス副会長が、“消しゴム補給者撲滅条例”を準備している」

 

「そ、そんな……!」

 

「つまり、我々の補給行為が、正式に“校則違反”にされる。

これを止めなければ、筆箱の中に自由はなくなる」

 

リュウが拳を握る。

 

「戦うぞ、補給者として……あの世に筆箱は持っていけねぇんだ!」

 

そのとき。

 

バン!

 

部室のドアが乱暴に開いた。

 

「待ちなさい! アムロ、あなた……またこんなことを……!」

 

現れたのはフラウ・ボゥ。

手にはチラシを持っている。

 

「これを見て! 来週から“香り付き文具持ち込み禁止”になるって……!」

 

「そんな……学校が……補給を止めるなんて……!」

 

フラウの目が潤む。

 

「お願い、アムロ……こんなの、間違ってるって気づいて。

あなた、本当は絵が上手だったじゃない。消しゴムは、食べるものじゃないのよ……!」

 

アムロは拳を震わせた。

 

「俺は……消しゴムが好きだ。……けど……それを人に迷惑かけてまで続けたいわけじゃない」

 

「坊や……」

 

シャアがアムロの肩に手を置いた。

 

「我々は、誰かの自由のために補給しているのではない。

自分自身の空白を埋めるために、消して──補給しているのだよ」

 

アムロは、黙って頷いた。

 

(これは、俺自身との戦いだ──)

 

 

【夜──生徒会室】

 

セイラ・マスは、一枚の資料に目を通していた。

 

「“補給部室B-7にて、活動の兆候あり”……」

 

「やはり兄さん……あなた、またこんな危ないことを……」

 

セイラは机の引き出しを開け、そこからそっと……

ピンクのハート型消しゴムを取り出した。

 

「私も……昔は、あれが好きだった。だけど……!」

 

(あの事故のことを思い出してはいけない──)

 

彼女の瞳に、かすかな涙が浮かんでいた。

 

 

【次回予告】

 

第4話『生徒会の罠!補給室襲撃計画!』

「僕たちは……補給者である前に、生徒なんだ……!」

「アムロ、あなたの味は……まだ未完成よ!」

「そして、謎の第三勢力“シャーペン芯の会”が現れる──!?」

 

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