やりたい事が多すぎて放置でしたが、ぼちぼち手を付けて再開してみようかと。
改めてお付き合いいただけると幸いです。
『続けてBブロック第三試合、神楽坂デュエルスクールの
「戦いの殿堂に集いし決闘者達が!」
「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い!」
「フィールド内を駆け巡る!」
「見よ、これぞ、デュエルの最強進化形、アクション……」
「「デュエル!!」」
「僕の先攻、《ブンボーグ004》を召喚してターンエンド!」
『タツヤ君は攻撃力500のモンスター1体を立てただけですか。ずいぶん控えめな滑り出しですね』
『防御札が引けなかった可能性はありますね。とりあえず、様子見といったところですか』
(【ブンボーグ】……殴り合いだけならあれでも十分だわ。除去が飛んできた時のためにアクションカードも探してる。運動能力では一歩劣る感じだったけど、デュエルの知識がジュニア組では一歩抜けてるね)
「オレのターン、ドロー! 《蛮族の狂宴LV5》を発動、手札の《バーバリアン1号》・《バーバリアン2号》を特殊召喚! そのまま2体をリリース! 密林の奥地から巨木をなぎ倒し、現れるがいい。未開の王国に君臨する蛮族の王! アドバンス召喚《バーバリアン・キング》!」
『この動きは!?』
『ストロング石島の動きのコピーですね。神楽坂デュエルスクールは有力決闘者のデッキを分析、コピーして扱う事に定評があるそうですから扱いやすさ、と言う意味では妥当だと思えます』
「そこの雑魚を踏みつぶしてやれ、《バーバリアン・キング》! バトルだ! 《バーバリアン・キング》で《ブンボーグ004》を攻撃!」
「《ブンボーグ004》の効果発動! デッキから『ブンボーグ』モンスター1体を墓地に送り、そのレベル×500ポイント、攻撃力をアップする! 《ブンボーグ006》を墓地へ送り、攻撃力を3000ポイントアップ!!」
「攻撃力3500!?」
『これは思わぬカウンター! 先にダメージを受けたのは稔侍君!』
『いえ、ダメージはありませんね。《ブンボーグ004》は爆発的な攻撃力は得られますが、そのターン中相手に与える戦闘ダメージが0になります』
「《バーバリアン・キング》が……!」
「《ブンボーグ004》の効果発動、戦闘で相手モンスターを破壊した時、手札・墓地からレベルの異なる『ブンボーグ』モンスターを2体守備表示で特殊召喚する! 手札から《ブンボーグ001》、墓地から《ブンボーグ006》を特殊召喚!」
「くっ、カードを1枚伏せてターンエンドだ」
「僕のターン、ドロー! 《ブンボーグ003》を召喚して、効果発動! デッキから『ブンボーグ』モンスター1体を特殊召喚する! 《ブンボーグ009》を特殊召喚!」
(《ブンボーグ009》……このターンで決めるつもりか)
「レベル6《ブンボーグ006》、レベル3《ブンボーグ003》に《ブンボーグ001》をチューニング! 舞い上がれ、ブンボーグ達の母艦! レベル10《ブンボーグ・ジェット》!!」
『何と! タツヤ君レベル10のシンクロ召喚を決めた!!』
『素直にすごいですね。これだけの事が出来れば、ジュニアユース相手でもある程度通用しますよ』
「レベル10だと!? って、何だ、大した攻撃力じゃないな」
「《ブンボーグ・ジェット》の攻撃力・守備力は場の『ブンボーグ』カード1枚につき500アップする。元々が500で、今は自身と《ブンボーグ004》《ブンボーグ009》がいるから2000だよ」
「それなら、突破は出来ないな! リバースカードオープン《リビングデッドの呼び声》! 甦れ《バーバリアン・キング》!!」
「なんの! 《ブンボーグ・ジェット》の効果発動、自分フィールドの『ブンボーグ』カードを1枚破壊して、デッキから『ブンボーグ』モンスター1体を特殊召喚できる! 《ブンボーグ004》を破壊して《ブンボーグ002》を特殊召喚! 《ブンボーグ002》の効果発動、デッキから『ブンボーグ』カード1枚を手札に加える。《ブンボーグ・ベース》を手札に。それから《ブンボーグ002》を対象に《機械複製術》を発動、デッキから《ブンボーグ002》をさらに2体特殊召喚する! 2体の《ブンボーグ002》の効果で《ブンボーグ007》と《ブンボーグ008》を手札に加えて、ペンデュラムスケールにセッティング! 最後にフィールド魔法《ブンボーグ・ベース》を発動! ブンボーグモンスターの攻撃力を500ポイントアップする!!」
『ここでペンデュラムモンスターをセッティング! しかしフィールドは既に埋まってしまっているぞ!?』
『ペンデュラム召喚が狙いじゃありませんよ』
『え? どういう事でしょう、沢渡さん?』
『《ブンボーグ・ジェット》はフィールドの『ブンボーグ』カード1枚につき500ステータスが上がりますからね。かさ増しです。どこまで上がるかは計算しないとわかりませんが、多分ジュニアユースも含めて、単純な攻撃力だけなら今大会トップを叩き出すと思いますよ』
本当、とんでもない事になっているはずだ。攻撃力3000程度なら上から殴り倒して余裕でお釣りがくるだろう。
「《ブンボーグ009》、効果発動! このモンスターしか攻撃できなくなる代わりに、自身以外すべてのブンボーグの攻撃力の合計分、攻撃力をアップする!!」
「仲間の力を……束ねた!?」
「《ブンボーグ002》には自分以外の機械族モンスターの攻撃力を500ポイントアップする効果がある! 攻撃力の合計は……」
《ブンボーグ002》500(自身の攻撃力)+1000(002のパンプ2体分)+500(ブンボーグ・ベースの上昇分)=2000×3体
《ブンボーグ・ジェット》500(元々の攻撃力)+4000(ブンボーグカード8枚×500)+1500(《ブンボーグ002》の強化3体分)+500(ブンボーグ・ベースの上昇分)=6500
《ブンボーグ009》500(元々の攻撃力)+1500(《ブンボーグ002》の強化3体分)+500(ブンボーグ・ベースの上昇分)=2500
2500+6000+6500=15000
開いた口が塞がらない、というのはこういうのを言うのだろう。あまりの数値に会場まで静まりかえる。
「バトル! 《ブンボーグ009》で《バーバリアン・キング》を攻撃!!」
「無駄だ! い、いくら攻撃力が高かろうがオレにはアクションマジックがある! ……え? な、何で!? 何で発動しない!?」
「《ブンボーグ009》が攻撃する時、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスター効果を発動出来ない!!」
「なっ……! うわあああああ!!」
物間稔侍 LP4000→0
『決まったー! 山城タツヤ君の勝利です!!』
3回殺せるオーバーキルである。これで機械族の切り札《リミッター解除》は乗っていないため、更に2倍、攻撃30000も狙えるというのだから恐ろしい火力だ。アユちゃんの【アクアアクトレス】も大概脳筋だが、それが可愛く見えてくる。
『凄まじい攻撃力でしたね! 沢渡さんから見て、どうでしたか?』
『攻撃力もあそこまで行くといっそ気持ち良いですね。ただ、気持ちは分かるんですが少し欲張りすぎです』
『欲張りすぎ、ですか』
『回せるだけデッキを回したいのは、決闘者のサガって奴ですけどそれでターンが長くなったうえにオーバーキルされたんじゃ、やられた側はたまったもんじゃないでしょう。その辺り、マナーの意識も安定して持てるようになって欲しいですね』
実のところ《ブンボーグ・ジェット》出さなくても勝てただろうけどエクシーズを使いこなしたアユちゃんやフトシ君への対抗心でやったんだろうし。
結果として、掴みは完璧。複雑な展開ルートもあまり無いので間違いなくジュニアユーストップクラスの注目株になるだろう。一日目にして遊勝塾は実力派のアピールができたと思う。今後は入塾希望が増えるかもしれない。
(とりあえず、ジュニア組は順調だね。後はジュニアユース……2日目に備えて結果だけ見ておこう)
仕込みは既に済んでいる。後はこちらの細工によって本来の動きを封じたアカデミアを迎撃するだけだ。
なにぶん参加者が多いのでデニスの潜入は恐らく阻止できていないが、それで今回の迎撃作戦に手を入れる事が出来るかと言われれば答えはNOだ。不安要素でもあるが、柚子ちゃんにはユートがガードについている……後は危険なのはバナナの乱入か。生半可な決闘者では【スピードロイド】は止められない。誰かしら実力者を充てがって、ユートとデュエルする事だけは阻止したいところだ……最悪、私がやるか。
お久しぶりです。何となく書き進めたくなったので書きました。この後の流れですが、ここから本編と分岐させつつそこそこのところに着地……させられれば良いなあと漠然と考えています。
ブンボーグの火力エグい……自信無いので計算間違いがあれば教えてください。無理にEX頼らなくても良いし、実はズァークへの対抗策に有効かもしれません。