ARC-V転生美少女物語   作:らびどっぐ

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 アンケートに回答いただき、ありがとうございます。
 結果として倍近い差が付いたのでエクシーズ次元編で書いていこうと思います。
 実はアレンとサヤカのデッキも別物に強化する予定です。
 一応の本編との共通点として『【機械族・ランク4】を使うデッキ』と『【天使族・ランク4】を使うデッキ』にしようと考えていますがライゼオル握らせるほどブレーキは壊れていないのでご安心ください。


ランサーズの初陣

 出発の日。私達は大荷物を抱えて舞網チャンピオンシップの会場に集まっていた。残ったランサーズ候補のうち、茂古田未知夫と大漁旗鉄平は辞退。まあ仕方あるまい。

 残ったメンバーは私に真澄ちゃん、刃君、ミエルちゃん、ユート、日影で6人。LDSの二人は仲間と恩師をカード化された怒りが強い動機になったようだ。ミエルちゃんは悩んでいたが、遊矢、そしてよく似ているユートの力になりたいという事らしい……恋愛脳に呆れつつも、戦力として頼りになるのは間違いないのでありがたい。

 

「なあ、何だよこの荷物は?」

「良い質問です、刃君。私達は先に旅立ったシンクロ次元組とは状況が全く違うんだよ」

「状況が違う?」

「シンクロ次元は中立もしくは不干渉、という事で融合次元の攻撃は受けていない。つまり、それなりに発展した都市がある可能性が極めて高いので資金だけあればとりあえず動くことはできる」

 

 そこで意味を察して続けてくれたのは日影。

 

「だが、エクシーズ次元は融合次元の猛攻に晒されている。場合によっては、生活物資の確保すら危うい」

「だから、逆にお金の価値は低いと見て私達の分の資金は少しばかり取り崩して、これを用意したってわけ。缶詰に缶切り、携帯コンロにレトルト食品。飲料水に懐中電灯、カイロ……」

「まるで防災グッズですね」

「真澄ちゃん正解。それを参考に整えたんだよ。レジスタンス、って言ったら色々物資も入用だろうし自分達の分は少しくらい持っておいた方が邪魔にならないよ。それにいざとなれば提供してもいいし物資提供も交渉材料としては有効だよ……更に、取り崩したと言ってもカードはまだある。強力なデッキを握りたい状況だろうからね、これもあちらとしては欲しいはず」

 

 赤馬零児がシンクロ次元に提供する交渉材料は不明だが、おそらくアクションデュエルとペンデュラムの技術あたりだろう……相手が飛びつきそうな餌がそれくらいしか思い浮かばない。対して、こっちはほぼ確実に相手が欲しいものを用意しているので協力を取り付けるための交渉材料としては申し分ないだろう。

 

 ずっしりとした荷物を持ち運びのために分ける……その間に、1つ簡単な事をミエルちゃんに頼む。

 

「荷物の仕分けをする間に、エクシーズ次元での私達の運命を占ってみてもらえるかな? 当たるも八卦、当たらぬも八卦とは言うけどミエルちゃんの占いは当たるから少しばかり、気にしておく意味でね」

「はい、任せて下さい!」

 

 準備段階で重々しい空気が流れる中での気軽な話題振りにしっかり答えてくれるミエルちゃん。ちなみに、占いに使うカードは大アルカナ22枚に相当するカードを全て内包する【魔導】を渡して新調してもらっている。

 

 荷物の仕分けを終えたところで、彼女が捲ったカードは《魔導獣士 ルード》。

 

「運命の輪の逆位置……アクシデントや、すれ違いを意味するカード……」

「やれやれ、これだけ準備しても前途は多難そうだね」

 

 すれ違い、か……間違いなくカイトとの接触を意味してるな、これは。出発メンバーのデッキパワーは大幅強化しているからスペック面では劣っていないと思うが、それでもセンスと運命力補正を考慮に入れるならまともに対抗できるのは私とユートくらいだろう。説得する意味でもユートに何とかして抑え込んでもらいたいところだ……アカデミアに関してはスタンダードにやって来たオベリスクフォース達でもエリートらしいのでネームド以外はもう一山いくらの雑魚と判断していいだろう。

 

「じゃあ、行こう。こんな戦い、みんな終わらせたいに決まってる。そのために私達には味方が必要……助けに行く、なんて思い上がりじゃなく戦いを終わらせるために、彼らの力を借りに行こう……世の中ギブアンドテイク、代わりに私達も力を貸す。これでお互い貸し借り無し! 対等の関係を築いて一緒に融合次元を止めるよ!」

 

 LDSから受け取ったランサーズ仕様のデュエルディスクを操作し、全員で次元を超え、エクシーズ次元へと渡った。

 

 まばゆい光と、足元の地面が急に消えたような浮遊感……光が収まれば、そこはエクシーズ次元。私達の目の前にはかつて賑やかな大都市であったことがうかがえる瓦礫の山が広がっていた。人の気配がしない廃墟を見て、ユートが呟く。

 

「……戻ってきたんだな」

「思った以上にキツいね、これは……って! 全員一緒に次元移動したのにはぐれてる!!」

 

 見れば、この場にいるのは私とユートだけだった。

 

「落ち着け、このデュエルディスクは位置情報の確認ができるし、通信機能もあるんだろう?」

「あ、そうだった。どれどれ……」

 

 ユートに指摘され、仲間の位置を確認する。

 

「良かった、そんなに離れてない。4つの光点のうち、1つこっちに向かってる……とんでもなく早い辺り、多分日影だね。私達を探しに来てるんだと思う」

「なら、まずは日影と合流しよう。アカデミアに見つかると3対2は面倒だ」

「そうだね。向こうから来てくれてるし、これならすぐ合流出来そう……こっちに300……いや、200mってとこかな」

「よし、行くぞ」

 

 早々のトラブルに見舞われるもすぐに立て直した遊花、ユートに対して刃、真澄、ミエルの3人は早速別のトラブルに見舞われていた。

 

「へえ、こんな所にまだ決闘者が残っていたとはな」

「レジスタンス共とは少し雰囲気が違う気もするが……まあ良い。まとめてカードにしてやるか」

「だな。俺にやらせてくれよ、ああいう気の強そうな女はちょっとタイプなんだ」

「じゃ、俺はそっちの小さいの。なかなか可愛いじゃん」

 

 アカデミアの決闘者と向かい合い、デュエルディスクを構える3人。

 

「2人ともモテモテだな、俺は余り物扱いだとよ」

「下らない冗談言わないで。私はあんなのにカードにされるなんて願い下げよ」

「右に同じく。ダーリンとかユートなら負けても仕方ないか、って思えるけどね……カードも私達の勝利を告げているもの、負けるわけない」

 

 ミエルが見せたのは《魔導剣士 シャリオ》のカード。対応する大アルカナは『戦車』正位置の示す意味は『勝利』!!




 今回は短めです。この後刃、真澄、ミエルの新デッキ披露ですが、ちょっと先にお知らせしますと1vs1が3回です。
 本当はチームバトルをやらせようと思っていましたが処理が煩雑なためとんでもなく文章が長くなりそうかつミスが増える懸念があるためです。

 順番としては刃→真澄→ミエルで書こうかと思っていますが希望があれば順番変更も考慮します。
 アンケートに載せておくのでどうぞ。

新デッキお披露目、一番手は誰が良いですか?

  • 刀堂刃
  • 光津真澄
  • 方中ミエル
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