比較的マイナーなデッキかつヒントも少なかったのでバレてはいなかったと思います。
そしてスプライトは『そんな化け物出せるか』と感想で言ったのに11期のデッキだったりします。
「俺から行く! 手札から《
「EXデッキから直接エクシーズモンスターを!?」
グレースがフィールド魔法の効果に驚く様子に、アレンは思わず気分が良くなるが……そこで頭を振る。妨害を受けたわけでもないのに中途半端に止めてしまえば、それは逆転のチャンスを与えることになる。
「大砂海の荒くれ者よ、ド派手な花火を打ち上げろ! 来い! 《スプリガンズ・メリーメイカー》!!」
「こけおどしだな。エクシーズ素材を持たないエクシーズモンスターなど、何の役にも立たん」
グロリアはグレースと対照的に冷めた目でフィールドを見るが、アレンにとっては好都合だ。何せ、このデッキでは初めての実戦……油断してくれるにこしたことはない。
「そいつはどうかな? 《スプリガンズ・メリーメイカー》の効果、EXデッキから特殊召喚に成功した時、デッキから『スプリガンズ』モンスターを墓地へ送る。《スプリガンズ・バンガー》を墓地へ送る。『スプリガンズ』モンスターは共通効果で手札・フィールド・墓地から自分フィールドのエクシーズモンスターを対象としてエクシーズ素材になることができる! 《スプリガンズ・バンガー》と《スプリガンズ・ピード》を《スプリガンズ・メリーメイカー》のエクシーズ素材にする。更にこのモンスターは『スプリガンズ』エクシーズモンスターに重ねてエクシーズ召喚できる! オーバーレイネットワークを再構築! 最強のチャンピオン、スプリガンズのお頭《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》!!」
「攻撃力2800、エースモンスターといったところか」
「最初から飛ばすわね……でも、それで勝てるかは別の話よ」
タイラー姉妹とて、流石にエース級とわかるモンスターが出てくれば身構えるが……もう遅い。
「まあ慌てんな、まだまだ続くんだからな! 《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》の効果発動! エクシーズ素材があれば1ターンに1度デッキから『スプリガンズ』か『セリオンズ』のカードを手札に加えることができる。《タリホー!スプリガンズ!》を手札に加える。このカードは普通に発動する以外に、自分フィールドのエクシーズ素材を取り除いて発動することもできる。《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》からエクシーズ素材を3つ全て取り除いて《タリホー!スプリガンズ!》を発動! デッキから『スプリガンズ』モンスター1体を手札に加え、手札か墓地から取り除いたエクシーズ素材の数まで『スプリガンズ』モンスターを特殊召喚できる! 《スプリガンズ・ブラザーズ》を手札に加え、《スプリガンズ・ピード》、《スプリガンズ・ブラザーズ》、《スプリガンズ・バンガー》を特殊召喚! 《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》の効果、フィールドのエクシーズ素材が取り除かれた場合、フィールドのカード1枚を対象としてそのカードを破壊するか手札に戻す事が出来る。《スプリガンズ・バンガー》を破壊」
「あらあら、プレイミス? 自分のモンスターを破壊するなんて」
グレースの煽りも、もはや負け惜しみにしか聞こえない。完成が見えた盤面は十分に強固だ。
「ミスじゃねえよ、黙って見てろ! 《スプリガンズ・ピード》と《スプリガンズ・ブラザーズ》でオーバーレイ! 大砂海の荒くれ者よ、今こそ集い戦いの狼煙を上げろ! エクシーズ召喚! 《ガンホー!スプリガンズ!》! 《ガンホー!スプリガンズ!》の効果、エクシーズ召喚成功時にデッキから《スプリガンズ・キャプテン サルガス》を特殊召喚する! 更に墓地の《スプリガンズ・バンガー》の効果発動、このカードと墓地の『スプリガンズ』モンスター1体を除外することで『スプリガンズ』カード1枚をデッキから手札に加える。《スプリガンズ・バンガー》と《スプリガンズ・メリーメイカー》を除外して《スプリガンズ・インタールーダー》を手札に加え、カードを1枚セットしてターンエンドだ!」
アレン LP4000 手札3枚
フィールド
《ガンホー!スプリガンズ!》(ATK3500)※《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》の効果により2500→3500に上昇
《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》(ATK2800)
《スプリガンズ・キャプテン サルガス》(DEF2800)
《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》 伏せカード1枚
「私のターン、《アマゾネス
「ここだ! 《スプリガンズ・キャプテン サルガス》の効果、相手ターンに1度、自分フィールドのエクシーズ素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を破壊する! 《アマゾネスの里》を破壊して、更にエクシーズ素材を取り除いたことで《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》の効果も発動、《アマゾネス王女》を破壊!」
「……鬱陶しいわね。《アマゾネスの戦士長》を特殊召喚。このモンスターは自分フィールドにモンスターが存在しない場合、または『アマゾネス』モンスターのみの場合手札から特殊召喚できる。更に『アマゾネス』モンスターが特殊召喚に成功したことで《アマゾネスペット
「融合なんざさせるか、リバースカードオープン《スプリガンズ・インタールーダー》! 自分フィールドの『スプリガンズ』エクシーズモンスターをEXデッキに戻す事で、相手の発動した効果を無効にする!」
「なかなかやるじゃない。でも……誰が『融合』を持っていないなんて言ったかしら?」
「!! もう握ってやがったのか!!」
グレースはアレンに見せつけたカードをそのままデュエルディスクに置く。
「魔法カード《融合》を発動。《アマゾネスペット仔虎》はフィールドと墓地で《アマゾネスペット
姿を見せた巨獣に、鋼の闘士が噛み砕かれる。
「ぐっ……! なんのこれくらい!!」
アレン LP4000→3900
「カードを1枚セットして、ターンエンド」
グレース LP4000 手札0枚
フィールド 《アマゾネスペット虎獅王》(ATK2900) 伏せカード1枚
「私のターン! 《
サヤカ LP4000 手札3枚
フィールド 《スプリガンズ・キャプテン サルガス》(DEF2800)
《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》《スプリガンズ・インタールーダー》 伏せカード2枚(うち1枚《聖夜の降臨》)
「私のターンだ。私は手札の《アマゾネス
(……上級モンスターをアドバンス召喚して、魔法カードを手札に加えた。《アマゾネスペット虎獅王》が制約で攻撃できないとなれば、多分戦闘補助! だったらここで破壊すれば!)
「リバースカードオープン、《聖夜の降臨》! 手札からレベル7、光属性のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する! 現れよ、祝福と浄化の力《聖夜に煌めく竜》!!」
白銀の竜が咆哮を上げ、フィールドに光が降り注ぐ。
「綺麗……」
「……ああ、そうだな。このような光景を見られる相手をカードにするのは少々惜しいかもしれない」
その美しさ、神々しさにグレースが思わず声を上げ、グロリアも頷く。
「《聖夜に煌めく竜》の効果発動! 手札から特殊召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象にとり、対象のカードを破壊する! 浄化の炎よ、《アマゾネス女王》を破壊しなさい!!」
「目の付け所は悪くないが……大事な事を見落としていたな、これは速攻魔法だ。《アマゾネスの秘術》を発動! 自分のフィールド・手札から融合素材を墓地へ送り、『アマゾネス』融合モンスターを融合召喚する!」
「見落としているのはあなたも同じよ! 私のリバースカードは、もう1枚ある! リバースカードオープン《
「思った以上にやるな……では、逆順処理だ。《聖夜に煌めく竜》が手札に戻り、《聖なる煌炎》によって《アマゾネスの秘術》が無効にされ、《アマゾネス女王》は破壊される」
「手札からレベル7、光属性のドラゴン族モンスターが手札に戻った事で、墓地の《ホーリーナイツ・オルビタエル》の効果発動、自身を守備表示で特殊召喚」
「……このままバトルだ。バトルフェイズ、リバースカードオープン《アマゾネスの急襲》! 手札から『アマゾネス』モンスター1体を特殊召喚し、攻撃力を500アップする。私は《アマゾネスの剣士》を特殊召喚! 《アマゾネスの剣士》で《スプリガンズ・キャプテン サルガス》を攻撃!」
「へっ、何やってやがる! 反射ダメージを受けやがれ!」
アレンは相手のミスか自爆特攻かと思ったが……そんなわけはない。
「きゃあっ!!」
サヤカ LP4000→3200
「サヤカ!?」
「《アマゾネスの剣士》の戦闘で発生する戦闘ダメージは相手が受ける。更に《アマゾネスの急襲》の効果。自分の『アマゾネス』モンスターが戦闘を行ったダメージ計算後、戦闘を行った相手モンスターを除外する」
「なっ!? サルガスが!!」
「続けて《アマゾネス王女》で《ホーリーナイツ・オルビタエル》を攻撃! 攻撃宣言時に《アマゾネス王女》のもう1つの効果を発動。自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送ることでデッキから『アマゾネス』モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。《アマゾネス
(……ここでオルビタエルを失うわけにはいかない!)
「《ホーリーナイツ・オルビタエル》の効果は相手ターンでも使える! 自身をリリースして2枚目の《聖なる篝火》をセットする!」
「ならばプレイヤーに直接攻撃!」
「くうっ!!」
サヤカ LP3200→2000
「バトルフェイズは終了。メインフェイズ2、《融合》を発動。《アマゾネス王女》にはフィールドで《アマゾネス女王》として扱う効果もある。《アマゾネス女王》扱いの《アマゾネス王女》と《アマゾネス霊術師》を融合する。密林の女王よ、古の秘術の力を取り込み全てを統べる帝国を築け! 融合召喚! 現れろ! レベル8《アマゾネス
グロリア LP4000 手札2枚
フィールド 《アマゾネス女帝》(ATK2800) 《アマゾネスペット虎獅王》(ATK2900) 《アマゾネスの急襲》
フィールドはがら空き。サヤカのライフは半減。危機的状況だが、二人はそれぞれに求められていた『ゴール』とそこに上乗せする盤面を想定通り築けたことで、意外なほど落ち着いていた。
(要求された盤面は随分簡単だと思ったのに、ここまで戦えてるなんてな)
アレンに要求されていた盤面は『《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》・《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》・《スプリガンズ・キャプテン サルガス》の3枚を揃えること』サヤカは『手札に《聖夜に煌めく竜》・フィールドに《聖夜の降臨》がある状態を作ること』。シンプル極まりない。だが、結果は見ての通り。
勝ち目はある……否、この状況だというのに『勝てる』という確信がある。それを確かめるように、アレンはデッキからカードを引き抜いた。
「ここから全員ドローできる。俺のターン、ドロー!」
少し長引いたので分けます。
アレンのデッキは【スプリガンズ】、サヤカのデッキは【ホーリーナイツ】でした。
【列車】の本領はやはり10軸なので4軸で戦う機械族デッキ、ということで選んでみました。
また、作品的な縛りでリンク召喚無し(リンク有りならバンガーは割らずにリンク素材にしています)、背景的に融合を嫌っているため融合モンスターもEXにありません。(本当は《鉄駆竜スプリンド》が2,3枚欲しいところです)
サヤカの【ホーリーナイツ】は出力手段の1つである《
次はアレンのターンですが、前回確認したタッグルールの都合上攻撃対象のプレイヤーはグロリアになります。