第弐拾話 心のかたち 人のかたち
第弐拾壱話 ネルフ、誕生
第弐拾弐話 せめて、人間らしく
第弐拾参話 シ戻
・数値インフレが大好きな界隈でも、400%の部分はあまり
・ここら辺からは特に裸が多くなった気がする。
気が付けば脱いでる感じ。本当に視聴率が危険だったのだろうか。
・裏側の要素に触れない場合、こんなにも内容が薄くなってしまうのかと驚いた。
道理でコメディよりの二次創作が後半になると失速するわけだ。
6-1
昔は雰囲気作りのために薄暗くもしていたのだが、最近は普通に蛍光灯の明かりの下で年寄り2人が将棋を指すのみである。
「……なあ冬月」
「ん?」
中盤に差し掛かり、しばしば長考を挟むようになってきたときにゲンドウが
「次の第12使徒は、夜を
「ああ、そうだな」
2人とも盤面から目を離さずに会話を続ける。
「なんで昼間にやってきたんだ?」
「さあな」
先ほどの館内放送にて使徒らしき物体が第三新東京市に向かっているとアナウンスされていた。今頃は関係各所が慌ただしく準備を整えているころだろう。
しかし彼らにとっては明日の昼食を賭けたこの一局のほうが大事である。
相手にうな重(特上)を
◆
「アスカ、人型の使徒が来たよ」
「アレはアタシの趣味じゃないわ」
珍しく前回の使徒からほぼ間を置かずにやってきた第12使徒。広い肩幅に短い足。腕はきし麺のようなひらひら。全体的にずんぐりとした彼は、ゆっくりと飛んでいるのも合わさってとても格闘戦を熟せるようには見えない。
シンジに声を掛けられたアスカのテンションは低い。とりあえず出撃してみたものの、すでに帰りたくなっていた。
「人型が空を飛ぶときの姿勢って、何が正解なんだろうな」
「私はウルトラマンだと思う」
ほぼ直立した状態を保ったまま、ゆっくりと浮遊する使徒を地上から見守る4人。
レイの好みだとソニックブームで頭部が無くなる図が思い浮かんでしまうが、この直立したままというのも笑えてしまう。
「でもシューティングゲームとかのボスはこんな感じで出てくるよね」
「そう言われると強者感がそこはかとなく……」
シンジとマイトが好き勝手に話していると、いまだ遠くにいる使徒に動きがあった。一瞬光ったかと思うと、彼ら4人の周囲が轟音と爆炎に包まれる。
「わっ」
「え、何?!」
「……目からビーム」
マイトが張った
4人に久しぶりの、もしかしたら初めての緊張が走る。
「ど、どうしよ」
シンジが問いかける間にもビームの着弾があったようで、防壁の外でドカンドカンと轟音が響いている。
「ある程度の連射もできるみたいね」
「しかも威力が落ちてるようにも見えない」
アスカとレイが分析する通り、雨あられとはいかないまでも、そこそこの頻度で同じ威力のビームがドカンドカンと防壁に突き刺さる。
「近付くにつれて威力が上がる、ではないのは幸いかな」
防御担当のマイトはドカンドカンと降り注ぐビームの対処に追われる。もしこれがレイとアスカのATフィールドだった場合、下手をすれば一撃で戦線離脱ということにもなりかねない圧力を感じ取る。
……ただしマイトに限って言えばまったくの余裕で、他の3人に合わせて真面目な顔をしているだけだったりする。第一第二を含めたこれまでの使徒すべての
「これじゃ手も足も」
シンジが相談しようとするも、その間にもドカンドカンと轟音が鳴り響く。
「………………」
ドカンドカンと。
「………………うるさい」
ちょっとイラっときたシンジは、思わず使徒の目前にATフィールドを展開してしまう。
そしてそれはちょうど発射されようとしていた目からビームを
さて、銃口に物が詰まったような状態で引き金を引いたらどうなるか。
「あ……」
距離があるため少し控えめなドカンという音とともに使徒の頭部は弾け飛び、黒煙を上げながら落下していった。
「なんか
「ビターンっていったわね」
まだ死んでいないため爆発は無い。
シンジとアスカの感想はともかく、使徒の確認のために落下地点へと向かう。
『構成物質の28%を焼却に成功』
やることが無かったマヤが適当な数値を報告する。
『やったの?』
『足止めに過ぎないわ。再度侵攻は時間の問題ね』
同じくやることが無いミサトとリツコも適当な会話を交わす。
そんな時間稼ぎのお陰もあって使徒のもとへ無事にたどり着いた一行。頭部が吹き飛び黒い煙を上げて横たわっているが、命に別状はないようだ。ゆっくりとだが再生が始まっている気配がある。
「きれいな顔してるだろ」
「そもそも顔がきれいに無くなってるわね」
シンジとアスカが眺める使徒は、エヴァンゲリオンと同じような大きさだった。つまりは40mから200mほどの人型が空から降ってきたわけで、市の中心から離れていたとはいえいくつかの兵装ビルと道路を破壊している。
これまでの使徒被害の中でも5本の指に入るほどの甚大なものである。
「……………………」
レイは仰向けで昼寝をしているような使徒を見つめる。
先ほどまで凶悪なビームを放って暴れていたが、今は頭を必死に修復している。だがあまりに盛大に吹き飛んだために反応がいまひとつで、全体的にかなりモタついている。
復活の可能性はまあ……10割だろう。
「……………………」
自分にとってみればこいつは同種で、自分がコイツを殺すことは人間で言うなら殺人にあたる。
「……………………」
今なら肩のウェポンラックにあるナイフでコアを破壊すればいい。それですべて終わる。
「……………………」
「…………ごめんね」
「あなたは悪くなんかない…………」
「でも……ごめんね…………」
レイは涙を流しながらナイフを振り上げ、そしてコアに向かって振るう。
振り下ろしたナイフが使徒のコアを切り裂く、かと思いきや、コアを覆うように『今日は店仕舞いだよ』と言わんばかりのシャッターが降りてきた。それは思いのほか固く、丸みを帯びていたのもあってナイフを弾いてしまう。
「……………………」
ちょっとイラっときたレイは、思わず使徒のコアにプログレッシブ・ナイフを捩じ込んでしまう。高速振動によって接触したものを分子レベルで分離させる仕組み上、このように使われると物理的に防ぐのは困難である。
「レイちゃん、いつまでもグリグリしてないで離れなさい。爆発するよ」
マイトにそう言われて名残惜しそうにレイが距離を取ると、第12使徒の身体は爆炎に包まれて消滅するのであった。
◆
激戦が繰り広げられたこの部屋も、今では静けさに包まれている。定時になったので後は消灯して戸締りするだけである。
「……なあ冬月」
「ん?」
今日のカギ当番である冬月が施錠するのを見守りつつゲンドウが口を開く。
「第12使徒が、なんで夜を
「ほう」
ロックされたことを指さし確認し、カードキーを無くさないようカバンの所定の位置にしまう。
「荒巻はいつも寝てるから、夜を連想させたのだろう」
「なるほどな」
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【男の戰い】
アスカ「はッツ! 使徒よッ!!」
アスカ「マイト! 奴の注意をひきつけて!
そのスキにアタシがしとめるわッ!」
脱ぎ!
アスカ「なぁ~ぜェ脱ぐ必要がある~~!」
マイト「ち……注意を……」
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