リジェネレイト・トリップ~アルとアイザの異世界旅行記~   作:自由山明

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サイショノセカイ 1章森林平原国家コルニー
1章1話 異世界に到着、アルティマ発艦!


「マスター、間もなく到着します」

 

 相棒の無機質だが優しい声が聞こえる。

 

「了解アイザ、準備出来てるよ!」

 

 そう言った矢先、綺麗な星空と惑星が目に入ってきた。

 どうやら無事に着いたらしい。

 

「世界間ワープ終了。予定の世界へ到着、全システム異常なし。目標の惑星への降下準備を開始……、完了しました」

 

 おっと、もう言語の把握や地形データの取得も終わったようだ。

 さすがは僕達の技術だね!

 

「さすがアイザ、仕事が早い」

 

「フフフ、当然です。何せあなたの相棒ですから。さて、とりあえず最初は遠隔でのサポートに徹しますね。先ほどの観測で得られたデータは共有なさいますか?」

 

「いや、やめとくよ。楽しみが減っちゃうからね」

 

 これであとは出発するだけ、いよいよ旅の始まりだ。

 今から楽しみで仕方がない!

見た目は白髪の少年、恰好はいつもの黒をベースに赤いラインを入れた軍服で行こうかな。

 

「よしアイザ、下部ハッチを開けるよ!」

 

 宇宙戦艦スペースブレイカーの下部ハッチがゆっくりと開く。

 

「さあ、楽しい旅の始まりだ!」

 

 そう言って、飛び降りる態勢をとった。

 

「カウントダウン開始、……三……、二……、一……」

 

「アルティマ式指揮官型アンドロイド出る!」

 

 そうして僕達、アルティマ・リジェネレイト・ライガーとアイザ・リジェネレイト・ライガーは長い長い旅の一歩を踏み出した。

 現在大気圏を降下している。

 ……あっつい、余裕で耐えれるからって機体外に追加のプラズマシールド展開してないけど今からでも展開すべきか?

 温度は……わぉ、最大約一万度弱!

 我ながらこの高温に耐えられるのを褒めてあげたいね!

 あー、でもあと十秒で地面だし、減速するから展開しなくていいや。

 そう思いながら減速を開始し、着陸した。

 

「着陸を確認。システム異常なし」

 

 周りには三十mほどの木々がたくさん生えている。

 しかし、木々の間隔は結構あり走りやすそうだ。

 

「よーっしアイザ! 現在地はどこ!」

 

「大陸中央部森林地帯です。そして、この場所はアードリアン大樹海と呼ばれているようです」

 

 へー樹海か、見たところレーダーに大型の生物が多数みられるし結構危険地帯かもな~。

 よし、無事に着陸できたし、周りには何もいないようだし移動するか。

 やっぱ異世界に来たらまずは第一村人を見つけないとね! 

 

「アイザ~近くに村はある?」

 

「はい、ここから南の方向、約百五十kmに開拓中の村が一つあります」

 

「よし、じゃあ最初の目的地はそこに決定!しゅっぱ~つ!」

 

 そういって僕は走り始めた。時速三百kmで……。

 

「報告、十km先に人型の生命体を確認。減速を推奨します」

 

 お、早くも第一村人発見か?

 

 「幸先——」

 

「中型生物に襲われているようです」

 

 「よくない!」

 

 その人の状態は……。

 

名前:人間

性別:男

年齢:十四歳

精神:疲弊

説明:現地の人間

備考:少し怪我をしている

 

 よし、まだ無事なようだね。

 ここで助けてあわよくば何か情報でも教えてもーらおっと。

 そう思いながら、中型生物の前に立ちふさがった。

 

「お~い、君! ここは僕がなんとかするから君はどこかに隠れているんだ!」

 

「え⁉ わ、わかりました!」

 

 よし、隠れたようだしこの殺気立ってる生物の分析でもするか。

 

名前:シャドーウルフ

ランク:C

状態:魔化、狂暴化

説明:闇夜に紛れて獲物を狩る夜行性の動物。

 

(夜行性? 今ちょうど昼ぐらいなんだけどなぁ? それに狂暴化はともかく魔化って何アイザ?)

 

(どうやらこの星特有のエネルギーである魔力を過剰に取り込んだ状態のようです。)

 

(へー魔力ね、ってことは魔法もある?)

 

(はい、この星には魔力を利用する魔法使いや魔物といった存在がいるようです。魔法を使える人も多いようですよ)

 

 じゃあ僕の使う遠距離攻撃もあまり違和感ないかもね。

 

「グルルゥ!」

 

 おっと、お相手さんはもう戦う気満々のようだ。この世界の勝手がわからないし、とりあえず格闘で戦うか。

 

「ガルァァ!」

 

「攻撃を確認。戦闘の必要条件を満たしました」

 

「それじゃあ、いっちょやるか!」

 

 いよいよこの世界で最初の戦いが始まった。

 シャドーウルフの鋭い爪や牙を避けながら、パンチやキックでダメージを与えていく。

 ……中々素早いな、攻撃するときの最高時速四十km……、よくあの少年は今の今まで持ちこたえたな。

 

「す、凄い、あのシャドーウルフを相手に一人で戦えてる……。大人四人で戦っても勝てるとはいえないのに……。しかも素手で……、おまけに攻撃に全く当たってない! シャドーウルフは素早いことで有名なのに……! あの人見ない格好だけど一体何者なんでしょう?」

 

 よし、そろそろ最初の実戦データも集まったし終わらせるか。

 

「プラズマパンチ!」




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