リジェネレイト・トリップ~アルとアイザの異世界旅行記~ 作:自由山明
今日は、緊急依頼が無いかどうかを確認するため早めに起きた。
食事はゆっくり堪能して、朝の鐘が鳴る前に宿屋を出た。
そうしてギルドに着くと、何やら物々しい雰囲気を感じる。
あ、ケイデンさんやルーウェンさんもいるみたいだ。
「あ、アルさん昨日の深夜に帰ってきた冒険者によると、ゴブリンキングが確認されたそうです。緊急依頼が出されて参加条件はDランクに以上ですが、アルさんは参加しますか?」
「ええ、もちろん参加しますよ」
「そうですか! ではもう少ししたらギルドマスターのニーアさんが説明を始めるのでそれまでお待ちください」
そうしてしばらく待っていると、ギルドマスターと思しき女性が参加者の前に出て話し始めた。
「今からゴブリンキング討伐作戦の説明を始めるよ。まず今回の目標は、ゴブリンキングおよびその取り巻きの討伐。報酬は参加で金貨一枚、功績次第で金額は上がる。質問は? ……無い様だね。では詳しい説明は今回の作戦を取り仕切るBランク冒険者のルーウェンに任せるよ」
「ご紹介にあずかりました、ルーウェンです。今回の作戦の指揮は私が担当します。まず、今回集まった戦力はBランク二人、Cランク八人、Dランク四人です。それぞれの役割は、私とケイデンがゴブリンキングと戦い、Cランクのパーティーの内一パーティーはゴブリンキングもうひとパーティーは取り巻きのゴブリンジェネラルとその他の殲滅、Dランクの方々は遠距離攻撃や弱いゴブリンへの攻撃に徹してください。自信がある場合は遊撃でも構いません」
そう言ってルーウェンさんはこっちをチラッと見た、どうやら僕が自由に動けるように配慮してくれたらしい。
「それと、私と一緒に偵察に来れる人がもう一人ほしいのですが、誰か私のように魔法か何かで空を飛べる人はいませんか?」
飛行なら僕の十八番! そう思い手を挙げる。
「では、あなたにお願いしましょう。一応見せてもらえませんか?」
僕は少し浮いて見せる
「……大丈夫なようですね。質問がなければ次に鐘が鳴った時に出発します。各自準備をしてください」
そうしてゴブリンキング討伐に参加する人たちが荷物の最終確認をしていると、ルーウェンさんが声をかけてきた、どうやらお願いしたいことがあるようだ。
「アルさん、あなたは収納魔法が使えると聞きました、荷物をいくつか収納してほしいのですがいいですか?」
「流石ルーウェンさん、情報が早いですね。もちろんいいですよ。何を収納したらいいんです?」
「では、ここにある木箱をしまえるだけしまっていただけませんか」
僕はとても重そうな食料やポーションが入っている木箱数箱を全部しまった。
「すごい容量ですね! これなら馬車を引く馬の負担がだいぶ減りそうです!」
それからしばらくして、鐘がなり各自馬車に乗り目的地に向けて出発した。
目的地に向かっている最中、同じDランクの冒険者が話しかけてきた。
「なあ、今ちょっといいか」
「うん、いいけどどうしたの? 食料が欲しいの?」
「いや、そうじゃないんだ。君、僕らと同じDランクだし、今度一緒にうちのパーティーと一緒にオーク討伐に行かないか? ギルドの人にあと一人はいてほしいと言われたんだ」
そう言って彼は、依頼内容が書かれた紙を見せてくれた。
依頼:オーク討伐
推奨ランク:Cランク
依頼達成内容:村の近くに現れたオークの掃討
報酬:討伐証明部位一つにつき銀貨一枚
うん特におかしいところもないし受けていいかな。
「うん、いいよ。じゃあ依頼が終わったら詳細について話そう」
「助かる! 俺の名前はリュシオンだ。じゃあ依頼が終わったらギルド併設の酒場に来てくれ、打ち上げもかねて打ち合わせをしよう」
その後の道中は、特に何もなく無事に今回の目的地である、ゴブリンキングが根城にしているであろう村の跡地の手前に到着した。
着いてから各自準備をしているとルーウェンさんがこういった。
「では、私たちが敵を偵察してきます。アルさん行きましょう」
そうして僕たちは太陽の光がさんさんと降り注ぐ空に飛び立った。
ゴブリンは、上位種も含めて五十五体、キングは痛々しく破壊された村の中心部にいるようだ。
戻ってゴブリンの数を伝え、各自武器を装備し、ゴブリンキングの討伐の準備が整った。
今回、僕が使う武器は右手のブレードガンランスと左手の大盾であるイージス改だ。
「ではこれからゴブリンキング討伐作戦を始めます。各自配置についてください!」
そうして各自が配置につき終わったころ弓を持っている者が攻撃を始めた。
魔法使いは、魔力温存のために待機だ。
いきなりの攻撃にゴブリンたちが動揺するが、ジェネラルの雄たけびで再び統率を取り戻す。
「私たちは、裏からゴブリンキングに近づきます。皆さんはジェネラルたちをお願いします!」
そう言ってBランク二人とCランク四人がキング討伐に向かう。
よし、露払いは任せてもらおう!
そうして、ブレードガンランスをガンランスモードにし、攻撃してきたアーチャーとメイジに反撃する。
「プラズマブラスター」
僕のプラズマブラスターや、ほかの人の魔法や矢で次々とゴブリンたちが倒されていく。
手下の数が少なくなってきたゴブリンジェネラルの内の一体が、しびれを切らして自慢の筋肉で魔法と矢を防ぎながらこちらに向かってきた。
「ゴブウゥゥゥ!」
「ここは通さん!」
「ファイアボール」
「セエィ!」
向かってきたジェネラルは、Cランクパーティーの三人が止めてくれている。
怪我をした人はCランクパーティーの一人がヒールで癒す。
もう一体のゴブリンジェネラルが味方が戦って人が少ない今がチャンスとばかりに一番近くにいた僕に向かってくる。
僕はハルバードの一撃を盾で防ぎ、そのまま受け流しながらバランスを崩したジェネラルにガンランスモードにモードチェンジして二股になった槍を両目に突き刺す。
「ゴブウゥゥゥ⁉」
そうして、ゴブリンジェネラルは目が見えないながら勘でハルバードを振るうも、全く当たらずそのまま絶命した。
そうして同じ頃、Cランクパーティーの四人がジェネラルを倒した。
「ゴブ⁉」
「ゴブ~」
「ゴーブー!」
ジェネラル二体がやられ、負けを悟ったゴブリンたちが蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
そしてすぐにCランクパーティーのリーダーが指示を出した。
「よし! ジェネラルは討伐した。向こうの援護に向かうぞ!」
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