リジェネレイト・トリップ~アルとアイザの異世界旅行記~   作:自由山明

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1章29話 またギルドマスター室へ

 ギルドに着くと、あらかじめ話が通されていたようで、すぐにギルドマスター室に案内された。

 

「ギルドマスター、アルティマとアイザです。今よろしいでしょうか」

 

 ノックしてから声をかけると中からギルドマスターの声が返ってくる。

 

「来たね、入りな」

 

 ギルドマスター室に入ると、ギルドマスターが大量の書類と格闘しているのが目に入る。

 

「悪いけど仕事をしながら話すよ。あんたたち他の街に行くらしいが、あんたたちのことを向こうのギルマスに伝えさせてもらうよ。あんたたちは色々とすごいからねえ、向こうが驚きすぎないために必要なのさ。で、どこに行くんだい?」

 

「この国の王都です」

 

「ヒヒ、そうかいあいつのアイツの驚く顔が目に浮かぶねぇ……」

 

 ニーアさん、めっちゃ悪い顔してるな……。

 

「じゃあ王都のギルマスに伝えるけど、いいね?」

 

「ええ、私は伝えてもらってかまいませんよ。アイザもいいよね?」

 

「はい、了承します」

 

「そうかい。用件はこれだけだよ。他に何か用はあるかい?」

 

「いえ、特にありません。では、失礼しました」

 

 そのあと、王都に行く依頼でもあったら受けようと思ったが、あいにくとなかった。

 用事も終わったのでギルドを出てシェリルさんの家に帰る。

 今日は僕たちが夕食を作るから張り切らないとね!

 帰ってから早速調理を始める。

 今日のメニューはアイザが狩ってきたオーガの肉を使った料理にしよう。

 ご飯に、オーガ肉のステーキに、オーガ肉のハンバーグ、サラダに、オーガ肉の入った肉野菜スープにしようかな!

 

「アイザ、野菜はよろしく」

 

「お任せください、マスター」

 

 さて、肝心のオーガ肉を焼こう。

 ステーキ用に切った肉をプラズマシールドの中で焼いておいて、ハンバーグ用に切った肉をプラズマシールドの中で引き肉にして形を整えて、中にチーズを入れてから焼く。

 アイザが切ってくれた野菜をサイコロ状に切った肉と一緒にプラズマシールドに入れ煮る。

 そうして、調理をしていきおいしそうな夕食が出来上がった。

 

「みんな! できたよ。さあ、食べて食べて!」

 

 みんないただきますと言ってから、おいしそうに食べてくれている。

 さて、僕達も食べようか。

 そうして食べていると、一番に食べ終わったレジー君が感想を言ってくれた。

 

「アル兄! このチーズが入ったハンバーグが最高においしいよ!」

 

 おっ、チーズインハンバーグを気に入ってくれたみたいだね。

 次に食べ終わったイリスちゃんも感想をくれた。

 

「アル兄ちゃん、このステーキ肉厚だしジューシーでとてもおいしいよ!」

 

 イリスちゃんはステーキに目を付けたみたいだ。

 焼き加減はこだわったからね、美味しいでしょ?

 最後にシェリルさんが感想を言ってくれた。

 

「このスープ、野菜のうまみが出ていて肉には野菜の旨味がしっかりしみ込んでいておいしいわ二人ともありがとう」

 

 いつも料理をしているシェリルさんからも高評価をもらえた。

 普段おいしい料理を作っているシェリルさんにも褒めらると嬉しいね。

 みんな食べ終わったので片付けをしてから、お風呂に入り就寝する。

 翌朝、シェリルさんが作った朝ご飯を食べて、追加でお弁当まで作ってもらった。

 三人とも門まで見送りに来てくれた。

 

「アル兄、アイザ姉、僕が言うのもなんだけど気を付けてね」

 

「うん、ありがとうレジー君」

 

「レジー様、お元気で」

 

 次にイリスちゃんが泣きそうになりながらも見送ってくれる。

 

「……また来てね。アル兄ちゃん、アイザ姉ちゃん!」

 

「うん、そのうちまた来るから安心して!」

 

「イリス様、家に帰ったらすぐにでも通話しましょう」

 

 最後にシェリルさんがこんな言葉をかけてくれた。

 

「アルさん、アイザさん、私たちを助けてくれてありがとう。この先色々なことがあると思うけど、楽しい旅だったと言えるように頑張ってね!」

 

「わかりましたシェリルさん。胸を張って楽しかったと言えるような旅をしてきますよ!」

 

「ご安心くださいシェリル様。私とマスターならきっと楽しかったと言えるような旅になります」

 

「ええ、がんばってね!」

 

 みんなに見送られながら門を出る。

 

「じゃあみんな、またね!」

「皆様、またお会いましょう」

 

「じゃあね!」

「バイバーイ!」

「二人共、また会いましょう!」

 

 三人と別れて街道をしばらく進む。

 人気がなくなったところで街道を外れ、アイザと何で移動するか話す。

 

「アイザ、何で王都まで移動する?」

 

「マスター、私は今バイクで移動したい気分です」

 

「じゃあ、バイクで移動しようか!」

 

 ということでバイクであるATA ZAD-SD1を出す。

 ライダーアーマーに着替えて二人で乗って王都に向けて草原を一直線に進む。

 

「やっぱりバイクで風を切るのは気持ちいいね~」

 

「そうですねマスター。この感覚は心地いいです」

 

 豊かな草原を一直線に進んでいくと、途中で道に迷ったと思われる旅人を発見した。

 バイクを降りて、普段の追加アーマーに着替えてから声をかける。

 

「お兄さん、こんな所通ったら危ないよ?」

 

 そう声をかけるとモノクルをかけた男性は大変驚いたようで飛び上がりそうな勢いでこちらを向いた。

 

「えぇ! なんでこんなところに人が……。て、違う違う。すみません、ここはどこですか?」

 

 「ここは街道からかなり離れたところです。危険な生物もうろついている危険地帯ですよ」

 

 アイザがそう言うと男性はまた飛び上がりそうな勢いで驚く。

 

「えぇ! ……銀貨三枚で街道まで案内してもらう事ってできます……?」

 

「いいですよ。私の名前はアルティマ、こっちはアイザです。あなたのお名前は?」

 

「ああ、自己紹介が遅れました。私はカルトスと申します。しがない生物学者です」

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