Beyond the Wall 〜泥棒とスパイとプリンセス〜 作:ローマン
プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第4章、LUPIN THE ⅢRD 銭形と2人のルパン/不死身の血族の配信&公開を記念して、クロスオーバー小説を描いてみました! ローマンです!
それではどうぞ!!
〜コントロール、本部〜
L「厄介なことになったな……」
伝統と近代が共存する国、アルビオン
10年前の革命によりアルビオンは東西を隔てる壁で分割、王国と共和国に別れ、各国のスパイが暗躍する影の戦争の最前線となった
そんなアルビオンの裏社会に暗躍し、日々スパイ活動を行う組織があった
その名はコントロール
そしてコントロール本部にて、リーダーのL、分析官の7、技術担当のドリーショップ、調整官の大佐が集められていた
大佐「コントロールのリーダーでもあろうお方が、随分と取り乱しているな。」
7「どうされたんですか?」
ドリーショップ「まさか、我々の手には負えない任務だと?」
L「いや、今回の任務にはある男が関わっているのが気になっているだけだ。」
7「何者ですか?」
L「ルパン……三世。」
ルパン三世
世界を股にかける伝説の大泥棒
その名を聞いた3人は、思わずLに視線を向ける
大佐「あのアルセーヌ・ルパンの3代目を名乗る怪盗か。」
7「ルパン三世は凄腕の泥棒だという情報があります。」
ドリーショップ「彼と渡り合うのは少々面倒だな、今回の任務はどう進める?」
L「そのことだが、ルパン三世を名乗る人物からこんなものが届いていた。」
Lが懐から取り出したのは、手のひらに収まるくらいのカード
そこには、こう書かれていた
【プリンセスを頂きに参上します、ルパン三世。】
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イメージBGM
tailing in darkness
梶浦由記
(TVアニメ プリンセス・プリンシパル オリジナルサウンドトラック「Sound of Foggy London」より)
〜クイーンズ・メイフェア校〜
ドロシー「皆、本部から指令があった。」
ここはアルビオン王国内にある名門、クイーンズ・メイフェア校
この学校の一室にある博物倶楽部の部室にて、チーム白鳩のリーダーであるドロシーが本部から指令があったことを伝えているところだ
プリンセス「どういった内容なのかしら?」
ドロシー「今回の任務は、モルゲンホルト卿の所有する宝物を盗み出せだとさ。」
アンジェ「あの黒い噂が絶えないことで有名な政治家ね。」
ちせ「宝物を盗む? 曰く付きか?」
ベアトリス「え、縁起でもないこと言わないで下さい!!」
ドロシー「いや、ちせの言うことは、あながち間違ってないかもな。」
ベアトリス「え……!?」
メンバーのベアトリスは、政治家の宝物を盗み出すというミッションに不信感を抱いていた
何故なら、そのお宝には本当に曰く付きの噂があるからだ
ベアトリス「ど、どういうことなんですか!?」
アンジェ「その宝物は、英国の長い歴史の裏にある不正や悪事が全て記された書物だとされている、そうよねドロシー?」
ドロシー「あぁ、だがその秘密を探ろうとした奴は、誰1人帰ってこなかったそうだ。」
ちせ「とすると、祟りか?」
ドロシー「いや、秘密を知ろうとした人間を生かしておきたくないだけだろう。」
プリンセス「それは気になりますわね。」
ベアトリス「ひ、姫様! そんな危険な橋を渡ろうとしないで下さい!!」
任務とはいえ、プリンセスの軽率な発言に、思わずベアトリスが反応した
ドロシー「それに、今回はちょいと面倒なのもついてきちまってる……」
プリンセス「面倒なの……?」
ドロシー「ルパン三世だ。」
ルパン三世の名前を出し、驚いた表情をする者
?を浮かべる者と、反応は様々だった
ベアトリス「誰ですか? ルパン三世って?」
ドロシー「知らないのか?」
ちせ「私も初耳だな。」
アンジェ「ルパン三世は……」
プリンセス「狙った獲物は必ず奪う、神出鬼没の大泥棒ですわ、彼に盗めない物はないとされています。」
アンジェ「よく知ってるわね……」
プリンセス「フフッ、私、ルパン三世のファンですの。」
ベアトリス「泥棒……!? ということは、れっきとした犯罪者じゃないですか!!」
ドロシー「いや、私らもそこまで変わらんだろ……」
プリンセスも王族の人間として、身内からルパン三世の話を聞いたことがあったのだ
そんな犯罪者であるルパンに、ベアトリスはますます危機感を募らせるのであった
ちせ「つまり、次の任務はそのルパンとかいう泥棒よりも先に宝を奪えばよいということだな?」
アンジェ「その通り、きっとルパン三世はかなりの強敵になるわ、早く作戦を練りましょう。」
コントロールより課せられた新たな任務
そして、思わぬ障壁になった大泥棒
はたして、チーム白鳩の面々はどう立ち向かうのであろうか……?
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イメージBGM
GRAZIE!![GAMAN SI CHATTA ver.]
大野雄二
ルパン三世 PARTⅣ オリジナルサウンドトラック 〜 MORE ITALIANOより)
〜ルパンのアジト〜
次元「……」
五エ門「……」
アルビオン郊外にある住宅地
その一角で煙草を吹かしていたのは、ルパン三世の相棒である次元大介
そしてその奥の台所で蕎麦を作っていたのは斬鉄剣の使い手、石川五エ門であった
次元「やれやれ、ルパンの奴、随分かかってるな。」
五エ門「もう少しで蕎麦が茹で上がる、ルパンも来るであろう。」
ルパン「よ〜! 帰ったぜ〜。」
次元「おっ、噂をすれば。」
そんな話をしていた時、ちょうどルパンが帰ってきた
どうやら、どこかへ出掛けていたようだ
次元「どうだルパン、収穫はあったか?」
ルパン「あぁ、モルゲンホルトの屋敷は相当ガードが固いぜ? こりゃ、侵入者が誰1人として帰ってこなかったのも納得だな〜。」
五エ門「噂は本当だったようだな。」
ルパンが出掛けていた先は、モルゲンホルト主催のパーティー会場だった
モルゲンホルト宅では定期的にパーティーが開かれており、各国の著名人も多く参加していることで有名だ
ルパン「それに、今回はちょ〜いと厄介な刺客も居てよ〜。」
五エ門「モルゲンホルト邸に向かう前にも話していたが、何者だ?」
ルパン「アルビオン共和国に暗躍するスパイ……コントロールさ。」
次元「スパイ?」
ルパン「おまけにこのコントロールには腕利きのスパイが居やがるんだ、おまけに全員女子高生ときた。」
五エ門「幼い少女たちがスパイとは……」
ルパンはアルビオンに入国する以前から、スパイ組織であるコントロールのことを調べ上げていた
その情報により、チーム白鳩の存在も明らかになったのだが、影の戦争の中心に5人の女子高生が関わっていたのには、流石のルパンも驚いたそうだ
次元「そんで、どうするんだ? 諦めて観光でもするか?」
ルパン「馬鹿言うなって〜! こんなところで諦めるルパン様だと思うなよ〜!? おまけに予告状も出してきちまったんだからな〜。」
五エ門「予告状?」
ルパン「この国を影から操ってるスパイの皆さんへな。」
次元「おいおい、この国のスパイから何を盗み出そうってんだ? 俺たちの狙いはモルゲンホルトのお宝だろ?」
ルパン「確かにそうなんだけどもよ〜、俺には盗み出さなきゃならねぇお姫様たちが居るもんでな〜。さぁ〜て、飯でも作るか〜!」
次元「ルパン、お姫様って何のこっだ!?」
お姫様という単語が気になった次元と五エ門はルパンに尋ねようとしたものの、ずっと話をそらすばかりで、結局何を盗み出すのか2人には分からなかった
こうして、世界中を股にかける大泥棒とアルビオン共和国のスパイたちとの戦いの鐘が、今鳴り響こうとしていた……
音楽がジャズ、日本人の剣士がいる、など意外と共通点の多い2作
始まりはこんな感じで描いてみましたが、いかがだったでしょうか?
これから不定期で更新していく予定ですので、良ければ感想や高評価を頂けると嬉しいです
それでは、また次回!!