Beyond the Wall 〜泥棒とスパイとプリンセス〜   作:ローマン

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 最終回です!

 それではどうぞ!!








エピローグ 泥棒とスパイ

 

 

 

 

 〜コントロール本部〜

 

 

 

 

 

L「よくやった、A、D。」

 

アンジェ「ルパン一味の妨害もありましたが、無事にノワールを取り返すことができました。」

 

ドロシー「……」

 

 

 

 事件の後、アンジェとドロシーはコントロール本部にて、取り返したノワールをLに受け渡していた

 

 結果、ノワールは本物であり、チーム白鳩の活躍によってアルビオンに再び平和が訪れる……はずだったが

 

 

 

7「D、わかっています、今回の任務、ルパン三世の協力がなければ達成できなかったと。」

 

ドロシー「はい……」

 

ドリーショップ「とはいえノワールは取り返したんだ、これ以上思い悩む必要はあるまい。」

 

大佐「泥棒と手を組むなど、一時はどうなるかと思ったが……」

 

L「任務は達成した、次の指示を待て。」

 

ドロシー「はい、失礼します。」

 

 

 

 ルパン一味の接触があったものの、ノワールの奪取とプリンセスの救出は成功したため、任務完了がLから告げられた

 

 これで一安心かと思われていたが、アンジェはあることが気がかりだった

 

 

 

ドロシー「アンジェ、どうかしたか?」

 

アンジェ「気になるのよ。」

 

ドロシー「気になる?」

 

アンジェ「ルパンがこれしきで諦めるような泥棒に思えるかしら?」

 

 

 

 アンジェは思い悩んだ表情……ではなく、少し微笑んだかのようにそうドロシーに話す

 

 そうして、アンジェとドロシーはクイーンズ・メイフェア校に戻ってきたのだが、慌ててベアトリスが駆け寄ってくる

 

 

 

ベアトリス「た、大変です! アンジェさん! ドロシーさん!」

 

ドロシー「ったくどうしたんだよ? そんなに血相変えて。」

 

プリンセス「これ、ルパン三世からの予告状じゃないかしら?」

 

ドロシー「何だって!?」

 

アンジェ「見せて。」

 

 

 

 予告状には『ノワールを取り返しに参上します、ルパン三世。』と書かれていた

 

 となれば、今頃コントロール本部は大混乱だろう

 

 

 

ちせ「本部へは向かわなくてよいのか?」

 

アンジェ「あの人たちには借りがある、これで貸し借り無しよ。」

 

ドロシー「……後で調べてみて分かったんだが、あのノワール自体にはな、大した情報は書かれてなかったんだ。」

 

ベアトリス「そ、そうだったんですか!?」

 

アンジェ「既存の情報だったけれど、莫大な保険金がかけられていたの。きっと誰かさんが最初から仕組んでいたのね。」

 

プリンセス「と、ということは、私がノワールをすり替えたことは初めからバレていたということ……?」

 

ちせ「プリンセス……そう気を落とすでない。」

 

 

 

 ルパンを出し抜いてお宝を独り占めすることが出来るとしたら……彼女しか居ないだろう

 

 元々、アンジェ時代はスリとして活動していたプリンセスは、この結果に少々残念がっていた

 

 そんな彼女を、ちせは優しく慰める

 

 

 

プリンセス「やはり凄腕の方たちですわね、ルパン一味……!」

 

ドロシー「プ、プリンセス?」

 

プリンセス「私は諦めませんわ! 次こそはチーム白鳩が勝ってみせます!」

 

ちせ「ベアト、プリンセスの様子がおかしくないか……?」

 

ベアトリス「ひ、姫様! お気は確かに〜!?」

 

 

 

 プリンセスが次こそはルパン一味へ勝つと対抗心を燃やす中、その様子をアンジェは優しく見守っていた

 

 10年前のあの日、今でこそプリンセスとしての振る舞いを見せている彼女が心から無邪気に笑っていたからだ

 

 

 

?「仲良くやってるみたいで、おじさんは嬉しいぜ〜!」

 

アンジェ「この声は……!」

 

ルパン「よぉチーム白鳩さんよ〜、約束通りお宝は頂いたぜ!」

 

 

 

 現れたのは、ルパン一味の4人だった

 

 服はスーツなどを着こなしているあたり、学園の教師に変装していたようだ

 

 

 

ドロシー「というか、よくウチの学園に入れたな。」

 

次元「俺たちはプロだからな、潜入はお手のものだぜ。」

 

不二子「ノワールの保険金も頂いたし、早速〜……」

 

ちせ「させぬ!」

 

五エ門「……!!」

 

 

 

 出口へ去ろうとする不二子にちせは刀を構えるが、同じタイミングで五エ門も刀を抜いていた

 

 

 

ルパン「ごえも〜ん、その辺にしとけ。俺たちはノワールを嬢ちゃんたちに返しに来ただけだからよ。」

 

アンジェ「私たちに?」

 

次元「大した価値がないと分かれば、俺たちには必要ねぇからな。」

 

ルパン「それにこいつは、俺のポケットには大き過ぎる……アンジェとプリンセスにお似合いのお宝だ。」

 

 

 

 そう言って、ルパンはプリンセスにノワールを手渡した

 

 

 

プリンセス「……今回はお気持ちを受け取らせて頂きますが、次は負けませんわ!!」

 

アンジェ「プリンセス……」

 

ドロシー「私も、次元には色々借りができちまったからな、この借りはいずれ返させてもらうよ。」

 

ちせ「五エ門とは、一度手合わせしてみたいものじゃな。」

 

アンジェ「……ルパン、あの時は……私たちを助けてくれてありがとう。」

 

ルパン「よせやい、たまたまだよ、たまたま。」

 

 

 

 ルパンはそっぽを向きながら、そう答えた

 

 

 

不二子「ルパンったら、照れ隠ししてる。」

 

ルパン「て、照れてねぇっつ〜の!」

 

次元「お喋りもその辺にしてそろそろずらかろうぜ、銭形のとっつあんに見つからない内にな。」

 

プリンセス「あら? もうお帰りになられるのですか?」

 

ルパン「あぁ、いつまでも長居はできねぇ、俺たちは泥棒だからな。」

 

アンジェ「そういえば、ルパンに会いたいという人が居たわね。」

 

ルパン「俺に?」

 

プリンセス「えぇ、今ベアトが呼びに行ってますわ。」

 

ルパン「学園内にも俺のファンが居るとはな〜! いや〜人気者はつらいぜ〜!」

 

次元「ルパン、そのファンってのはまさか……」

 

五エ門「うむ。」

 

ベアトリス「姫様〜! 連れて来ました〜!!」

 

 

 

 バンと勢いよく開かれた扉の先に立っていたのはベアトリスと、銭形警部率いる警官隊だった

 

 

 

ルパン「とっつあん!?」

 

銭形「とうとう見つけたぞ〜! お手柄だ、ベアト!」

 

ベアトリス「フフッ、ありがとうございます!」

 

不二子「ど、どうするのよルパン!?」

 

ルパン「ど、どうするったって……逃げるしかねぇだろ〜!!」

 

銭形「待て〜ルパン!!」

 

 

 

 事前にベアトリスが呼んでいた銭形が登場し、ルパンたちは逃げ出すのであった

 

 

 

アンジェ「行っちゃったわね。」

 

プリンセス「あら? 襟の裏に何か入ってるわ?」

 

アンジェ「これは……」

 

 

 

 アンジェの襟の裏には、小さな紙切れが差し込まれていた

 

 早速取り出してみると、中にはメッセージが書かれている

 

 

 

アンジェ「また会おうぜ、ルパン三世……ですって。」

 

プリンセス「ルパン……きっと、きっとまた会えますわよ。」

 

ちせ「五エ門に負けぬよう、更に剣の修行に精進せねばな。」

 

ドロシー「また会ったらアルビオンの美味い酒でも勧めてやるか。」

 

 

 

 アンジェたちは、ルパン一味と再会したらどうするかを各々話していた

 

 すると、そこに我慢できず口を挟んだのはベアトリスだった

 

 

 

ベアトリス「み、皆さん! ルパン三世が悪い泥棒だってことを忘れてませんか!?」

 

ドロシー「……そういえば、ルパンって本当に悪い奴なのか?」

 

ちせ「アンジェとプリンセスを助け、ノワールも私たちの元へ届けてくれた……言われてみれば。」

 

ベアトリス「そ、そんな……! だって銭形さんだって……あれっ……?」

 

 

 

 思い返してみるとルパンたちが本当に悪人だったかどうか、5人の中では疑問が残る形になった

 

 

 

ドロシー「あぁ言ってたんだ、また会えるだろ。」

 

ちせ「うむ。」

 

プリンセス「次会える日が楽しみですわ。」

 

アンジェ「そうね。」

 

ベアトリス「皆さん!?」

 

 

 

 いつかまた会えるだろう

 

 そう考え、5人は今日も学園生活とスパイ活動に勤しむのであった

 

 

 

 

 

___________________

 

 

 

 

ルパン「悪くねぇ娘たちだったなぁ。」

 

五エ門「ちせ殿も、中々良い腕でござった。」

 

 

 

 ルパンたちはアルビオンを離れた林道を車で走っていた

 

 その車内での会話は、勿論アンジェたちのスパイの話題だった

 

 

 

次元「ところでよルパン、お前、どうしてあの嬢ちゃんたちの肩を持つような真似したんだ?」

 

ルパン「あの時の、プリンセスの笑顔を取り戻したかったからさ。」

 

五エ門「笑顔?」

 

次元「ルパン、そりゃどういう……」

 

不二子「は〜い! ルパン!」

 

ルパン「不二子ちゃ〜ん!」

 

 

 

 ルパンがアンジェたちに手を貸した理由を次元が尋ねようとした時、丁度不二子がバイクで並走してきた

 

 

 

ルパン「どったの不二子ちゃん? もしかして、ま〜だお宝のこと引きずってんのか〜?」

 

不二子「そうね〜……でもお宝は諦めるわ。」

 

ルパン「ほぇ?」

 

不二子「今は厄介な男が追ってきてるから、ば〜い!」

 

ルパン「あっ不二子ちゃ〜ん!? 待ってってば〜!」

 

五エ門「ルパン、銭形が追ってきているぞ!」

 

 

 

 不二子は先にバイクを走らせて行ってしまった

 

 それと入れ替わるように、後ろからは銭形が追ってきていた

 

 

 

銭形「ルパン、今度こそは逃がさんぞ〜!!」

 

次元「またとっつあんか!」

 

ルパン「ヌフフ、そうこなくっちゃぁな〜!!」

 

 

 

 こうして、ルパン一味と銭形の追いかけっこが再び始まるのであった

 

 

 

 

 

 

___________________

最終回イメージED

Treasures of Time

Predawn

(TVSP ルパン三世 Princess of the breeze 〜隠された空中都市〜 ED)

 

 

 

 

 

 

原作

モンキー・パンチ Princess Principal Project

 

企画・小説

ローマン

 

 

 

 

        CAST

 

 

 

     アンジェ:今村彩夏/古賀葵

 

    プリンセス:関根明良

 

     ドロシー:大地葉

 

    ベアトリス:影山灯

 

       ちせ:古木のぞみ

 

 

        L:菅生隆之

 

        7:沢城みゆき

 

       大佐:山崎たくみ

 

  ドリーショップ:本田裕之

 

 

 

    ルパン三世:栗田貫一

 

     次元大介:小林清志/大塚明夫

 

    石川五エ門:浪川大輔

 

     峰不二子:沢城みゆき

 

     銭形警部:山寺宏一

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 以上を持って、本作は完結となります

 ここまで読んで頂きありがとうございました!

 今年は2作品とも劇場版が公開され、相性良さそうだしクロスオーバーしたら面白いんじゃないかと考え、本小説を描かせて頂きました

 本編はこれにて完結となりますが、気が向いたらまたお話を描いてみようかなと考えています

 それでは皆様、良いお年を!!





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