Beyond the Wall 〜泥棒とスパイとプリンセス〜   作:ローマン

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立ちはだかる壁

 

 

 

 

 〜コントロール本部〜

 

 

 

 

 

L「Dからの伝言だ、現在ルパン三世の仲間と共に行動している……と。」

 

大佐「どういうことだ!? 何故プリンシパルが一介の泥棒などと……!」

 

ドリーショップ「ルパン三世の仲間というと、次元大介、石川五エ門、そして峰不二子か?」

 

7「峰不二子に関しては、モルゲンホルト卿の屋敷にて秘書として潜入していることが判明しています。」

 

 

 

 一方コントロール本部では、モルゲンホルト邸のお宝奪取作戦の失敗と、現在ルパン一味と行動中であることがドロシーの伝言によって伝えられていた

 

 

 

大佐「よりによってルパン三世の仲間とは……こちら側の情報が漏れたら国際問題に発展しかねないぞ!」

 

7「Dに、ルパン一味の始末を命じますか?」

 

ドリーショップ「それが最善だな。」

 

?「おいおい、人が居ないところで好き勝手言ってくれちゃってよぉ〜。」

 

 

 

 その時、コントロールの会議室にて、男の声が響く

 

 そして出入り口の扉が開くと、そこにはルパンが立っていた

 

 

 

L「そちらから来てくれるとはな、ルパン三世。」

 

ルパン「ここがあんたらの本部ってとこか? しっかし大使館の局長がスパイ組織のボスとはなぁ〜!」

 

7「ルパン三世、私たちに一体何の用ですか?」

 

ルパン「おおっ!? 不二子ちゃんみたいな良い女〜……!」

 

大佐「質問に答えろ! 要求は何だ!?」

 

ルパン「わ〜ったわ〜った、今話すからよ〜。」

 

 

 

 分析官の7にいやらしい手を伸ばそうとしたルパンだったが、大佐に呼び止められた

 

 そして、ルパンがコントロール本部へやって来た理由を話し始める

 

 

 

ルパン「要求はひとつ、モルゲンホルト卿を探ってるスパイたちを全員引き上げさせな。」

 

ドリーショップ「つまり、泥棒をするために邪魔な我々は撤退しろと?」

 

ルパン「そういうこと、技術担当は話が早くて助かるぜ〜。」

 

L「残念だが、それは受け入れられない。」

 

 

 

 ルパンの提案を、本部長のLはきっぱりと断った

 

 

 

L「モルゲンホルト卿が手にしているノワールは王国側と共和国側の不利益な情報が載っている、天下の大泥棒である君には必要のないものだ。」

 

ルパン「確かに俺にとっちゃ必要ねぇ、だが俺は泥棒だ、盗むと言ったものは盗む。」

 

 

 

 ルパンはそう告げると、扉の方へ歩いていく

 

 だが、まだ彼に関する疑問が残っていた

 

 

 

7「ルパン三世、先日の予告状のプリンセスを盗み出すとはどういうことなのですか?」

 

ルパン「……そいつを今から盗みに行くのさ。」

 

 

 

 ルパンはそう一言だけ告げて、本部を後にするのだった

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

 

 

 〜モルゲンホルトの屋敷〜

 

 

 

 

 

 

手下A「そっちはどうだ!?」

 

手下B「こっちには居ないぞ!」

 

手下A「よし、向こうも探せ!」

 

アンジェ(はぁっ……はぁっ……)

 

 

 

 モルゲンホルトと手下を一度は撒くことに成功したアンジェだったが、彼から受けた凶弾の傷は思いのほかダメージが大きく、意識が遠のきそうになっていた

 

 

 

アンジェ(これは、一旦退却した方が良さそうね……)

 

?「そうはいかない。」

 

アンジェ「……!?」

 

 

 

 突如、真っ黒なフードを被った男がそうアンジェに話しかけてきた

 

 男は鎌を突き立てるが、アンジェは間一髪で自分の銃で攻撃を防いだ

 

 

 

アンジェ「あなた……さっきは居なかったわね……」

 

シーク「俺の名はシーク、モルゲンホルト卿をお守りする立場にある。」

 

アンジェ「そう……」

 

 

 

 本来ならこの男も倒しておきたいところだが、今は撤退するのが先決だ

 

 アンジェは逃走を図ろうとするが、シークは素早く目の前に立ち塞がる

 

 

 

シーク「逃がさん。」

 

アンジェ「っ……!」

 

 

 

 逃亡しようとするアンジェの先々に、シークは現れる

 

 まさに、こちらの動きが読めているかのように

 

 そしてとうとう、アンジェはモルゲンホルト邸の屋根にまで追い詰められてしまった

 

 

 

モルゲンホルト「さて、ここまでのようですね、黒トカゲ星人さん?」

 

アンジェ「モルゲンホルト……!」

 

モルゲンホルト「フフッ、さようなら。」

 

アンジェ「……!!」

 

 

 

 再び現れたモルゲンホルトが引き金を引き、銃声が鳴り響く

 

 それとともにアンジェは屋根から足を滑らせ、屋敷裏の大きな湖に落下していった

 

 

 

モルゲンホルト「残るはプリンセスだけですね、準備を進めなさい。」

 

シーク「はっ。」

 

 

 

 アンジェの落下を確認したモルゲンホルトは、部下のシークに命令を下すのだった

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

 

 

プリンセス「あ、あれはアンジェ……!」

 

 

 

 同じ頃、プリンセスは落下していくアンジェを客室の窓から目撃していた

 

 今すぐにでも助けに入りたかったが、この部屋には鍵がかけられており、おまけに窓は強化ガラスであるため、ただ見守ることしかできない

 

 

 

プリンセス「不二子さん、何とかこの部屋から出る方法はありませんの!?」

 

不二子「……プリンセス、今はモルゲンホルトをどうすれば欺けるか考えましょ、あなたの仲間ならきっと大丈夫、多分ルパンと合流してるだろうから。」

 

プリンセス「合流……?」

 

不二子(あら、ちょっと喋り過ぎちゃったかしら?)

 

 

 

 不二子はルパンたちの動向について、少し口を滑らせてしまったかと反省する

 

 

 

不二子「まぁ、仲間を信じることは大事ってことよ! 今はモルゲンホルトをどうにかすることを考えましょ。」

 

プリンセス「……フフッ、そうですね。」

 

 

 

 ルパン一味は悪党だと語っていた不二子だったが、その行動はまるでチーム白鳩を裏からサポートするかのような行動にプリンセスは関心するのだった

 

 その時、客室の扉が開く音がする

 

 

 

プリンセス「あなたは……」

 

シーク「モルゲンホルト卿の秘書、シークと申します、フジコ、プリンセスを連れ出すよう命を受けた。」

 

不二子「分かりました。」

 

プリンセス「あら、私を何処へ連れていくおつもり?」

 

シーク「詳しいことは私にも聞かされておりません、フジコも私と一緒に。」

 

 

 

 プリンセスはすっと立ち上がり、シークの側へ歩いていく

 

 そして、その場に居た不二子も同席することになり、シークに連れられた2人はモルゲンホルトの元まで案内されるのだった

 

 

 

 

 

 







※8月27日、プリンセス・プリンシパルでノルマンディー公、ルパン三世シリーズでホークなど他多数のキャラクターを演じられた、声優の土師孝也さんが亡くなりました、心よりご冥福をお祈りいたします





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