Beyond the Wall 〜泥棒とスパイとプリンセス〜   作:ローマン

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 プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第4章

 来年1月に円盤が発売されますね! 楽しみです!

 それでは本編どうぞ!!







夜明け前、泥棒とスパイ

 

 

 

 

 〜ルパンのアジト〜

 

 

 

 

 

ルパン「よぉアンジェ、体調はどうだ?」

 

アンジェ「ルパン……えぇ、大分良くなってきたわ。」

 

 

 

 チーム白鳩がプリンセスの救出に失敗してから3日

 

 負傷したアンジェは、ルパンたちの助けもあって順調に回復していた

 

 現在、次元、五エ門、ドロシー、ちせはモルゲンホルトの屋敷近辺の下見に出かけている

 

 

 

アンジェ「ルパン、ちょっといいかしら?」

 

ルパン「何だ? もしかして人肌が恋しくなったか〜?」

 

アンジェ「そんなのじゃないわ、ずっと気になっていたことがあるの。」

 

ルパン「気になってたこと?」

 

アンジェ「私はあなたの忠告を無視してあの屋敷へ潜り込んだ、なのにどうして助けてくれたの?」

 

ルパン「決まってんだろ……」

 

 

 

 ルパンはアンジェが食べ終えた食器をトレイに乗せて、すっと立ち上がる

 

 

ルパン「コントロール本部に予告状を出してあったろ? プリンセスを頂戴致します……ってな。」

 

アンジェ「あなた……いつから気付いてたの?」

 

ルパン「おいおい、泥棒は情報が命なんだ、そりゃスパイもお互い様だろ〜?」

 

アンジェ「はぁ……」

 

 

 

 アンジェは細かいことを考えるのはやめた

 

 ルパンには隠し事が通用しないということを察したからだ

 

 

 

ルパン「それよりもアンジェ、今日は良い情報を持ってきたぜ、聞きたくねぇか?」

 

アンジェ「任務に関係あることならね。」

 

ルパン「なら話しても大丈夫そうだな、明後日新たなアルビオン鉄道の開通セレモニーをやるってのは知ってるか〜?」

 

アンジェ「えぇ、確かその管理者はモルゲンホルトだったはず……」

 

ルパン「奴はきっと、その列車にプリンセスも同乗させるはずだぜ。」

 

アンジェ「どうしてそう言い切れるの?」

 

ルパン「決まってんだろ? 俺はその日にプリンセスを盗み出すって予告状出してきたんだからよ〜。」

 

 

 

 ルパンはモルゲンホルトが管理している鉄道のセレモニー中に、プリンセスとノワールを盗み出すのだという

 

 予告状が出ている中で、モルゲンホルトも屋敷の中にノワールを隠しておくわけにはいかなくなり、プリンセスと同時に鉄道へ連れ出す……とルパンは読んだのだ

 

 

 

次元「よぉ、仲良く作戦会議か?」

 

ルパン「そんなとこだな〜。」

 

アンジェ「ドロシー、その手に持っているのは?」

 

ドロシー「あぁこれか? 次元が美味い酒を教えてくれてな、今夜乾杯しようかと思ってさ!」

 

次元「そういや、まだ五エ門と剣の嬢ちゃんが帰ってきてねぇな?」

 

ルパン「五エ門とちせは日本食を探しに行ってるよ、さぁて俺たちは細かい役割でも決めとこうぜ〜?」

 

 

 

 こうして五エ門とちせを除いた一向は、プリンセス救出とノワール奪還のための作戦会議を始めるのだった

 

 

 

 

 

 

______________________

 

 

 

 

 

 〜コントロール本部〜

 

 

 

 

 

 

大佐「正気なのか!? プリンシパルがルパン三世と手を組むなど!!」

 

L「今、ノワールを盗み出せるのは彼らしかいない、利用するには十分だ。」

 

7「では最初からルパン一味も欺く前提、ということですね。」

 

ドリーショップ「それが良い、天下の大泥棒も所詮は犯罪者、Dにはそう伝えておこう!」

 

 

 

 一方、コントロール本部でも多少の反対意見はあったものの、アンジェの予定通り、チーム白鳩はルパン一味と協力することになった

 

 そして、ルパン一味を利用しノワールも回収することも決定された

 

 

 

7「それと、既にルパン三世はモルゲンホルト卿の屋敷に予告状を送っています。」

 

ドリーショップ「日付は明後日だったか?」

 

大佐「モルゲンホルト卿の管理している鉄道開通のセレモニーを狙うなど、そんなことが可能なのか?」

 

L「ルパン三世ならあり得るだろう。」

 

 

 

 こうしてコントロール本部は、ドロシーへと伝言を送る……

 

 

 

ドロシー「……ルパン一味と協力しプリンセス救出とノワールの奪還、最終任務は決してルパン一味にノワールを手渡すな……か。」

 

次元「何見てんだ、嬢ちゃん?」

 

ドロシー「本部からの伝言、ルパン一味と協力してプリンセスとノワールを盗み出せとさ。」

 

次元「そうか、本部からの許しが出て良かったな。」

 

ドロシー(……ノワールのことは聞かれてないな、このことは本部から課せられたシークレットミッションだからな。)

 

次元「ドロシー、そろそろ五エ門たちが帰ってくる頃合いだぜ。」

 

ドロシー「分かった、直ぐ行く。」

 

 

 

 コントロール本部とのやり取りに気づかれていないと分かったドロシーは、ほっと肩をおろす

 

 そして五エ門とちせの帰りに合わせて、次元と共にアジトへ戻るのだった

 

 

 

 

 

___________________

 

 

 

 

 

 〜モルゲンホルトの屋敷〜

 

 

 

 

 

 

モルゲンホルト「フジコ、アルビオン鉄道の計画はどうなっていますか?」

 

不二子「モルゲンホルト卿、アルビオン鉄道のセレモニーの準備は順調です。」

 

モルゲンホルト「それは良かった、引き続きセレモニーの準備とプリンセスの見張りを頼みますよ。」

 

不二子「かしこまりました。」

 

 

 

 アルビオン鉄道のセレモニーが控える中、プリンセスは相変わらず不二子から監視を続けられていた

 

 厳密にはプリンセスと不二子は協力関係にあるので、今はモルゲンホルトがどう動くかが鍵になっている

 

 そんな中、プリンセスはあることが気がかりでいた

 

 

 

不二子「まだ仲間のことが心配なの?」

 

プリンセス「不二子さん、そのこともですが……モルゲンホルト卿は何故私たちに手を下さないのでしょう? 私は彼の悪事を知ってしまった身、本来なら直ぐに始末されてもおかしくないのに……」

 

不二子「あなたは王女様だから……だけだとは決めつけ難いわね。」

 

 

 

 プリンセスはモルゲンホルトが自身の秘密を知った自分を、何故直ぐに始末しないのかという疑問があった

 

 彼のことだ、王族の人間だからという理由だけではないだろう

 

 

 

プリンセス「まさか……不二子さん! アルビオン鉄道のセレモニーの内容は分かります!?」

 

不二子「確か、モルゲンホルトがアルビオン鉄道に実際に乗車して運行を行うはずよ。」

 

プリンセス「やはりそうですか……」

 

不二子「何か分かったの?」

 

プリンセス「おそらくモルゲンホルト卿は、私たちを運行中の鉄道の中で始末するつもりだと思います。」

 

不二子「だとしても、奴らは鉄道の中で起きた事件の証拠をどうやって隠蔽するつもりなのかしら?」

 

 

 

 プリンセスと不二子は未だに生かし続けられているのが、近日中に行われるアルビオン鉄道のセレモニーイベントの最中に始末するためだろうと予測した

 

 だが、モルゲンホルトもプロ

 

 鉄道内での事件の証拠を、一体どうやって隠蔽するか分からない

 

 

 

不二子「はぁ、本当に素性が分からない男ね、モルゲンホルトは。」

 

プリンセス「ここはチーム白鳩の皆と、ルパン一味に賭けるしかないようですわね。」

 

不二子「そうね、今頃ルパンたちもきっと動いているわ。」

 

プリンセス「フフッ、それまで私の見張りをお願いしますわ、不二子さん。」

 

不二子「えぇ、プリンセス。」

 

 

 

 プリンセスと不二子も仲間を信じ、モルゲンホルトの動向を窺うのであった

 

 

 

 

 

 

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