Beyond the Wall 〜泥棒とスパイとプリンセス〜   作:ローマン

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 1ヶ月以上空いてしまい、申し訳ありませんでした

 今年中の完結の見通しが立ってきたので、投稿を再開します

 それではどうぞ!!






侍女の決意

 

 

 

 〜モルゲンホルト邸〜

 

 

 

 

 

見張り「ですから、関係者以外は立ち入り禁止だとおっしゃっているでしょう!」

 

銭形「国際警察の者だ、少しお宅の家主と話がしたい。」

 

見張り「モルゲンホルト卿は公務で忙しいんだ、日程を改めて……」

 

モルゲンホルト「おやおや、どちら様ですかな?」

 

 

 

 モルゲンホルトによる、アルビオン鉄道開通セレモニーが行われる前日

 

 彼の屋敷を銭形は訪れていた

 

 彼は正面から屋敷に入ろうとし見張りに止められていたが、モルゲンホルト本人がやってきたことでフッと笑う

 

 

 

銭形「モルゲンホルト卿、私はインターポールの銭形と申します。」

 

モルゲンホルト「……国際警察ですか、私にどんな御用で?」

 

銭形「ルパン三世から予告状が届いたと伺いましてな。」

 

モルゲンホルト「あぁ、あのアルセーヌ・ルパンの三代目ですか、また懲りずに私のお宝を奪おうだなんて学習しませんね、直ぐにでも撃退してみせますよ。」

 

銭形「それはどうですかな……」

 

 

 

 銭形の背後には、小柄な少女が立っていた

 

 ベアトリスだ

 

 

 

ベアトリス「姫様はどこですか!?」

 

モルゲンホルト「おや? あなたは……」

 

銭形「モルゲンホルト卿、この子のご友人であるシャーロットさんは今何処に? どうやらあなたの屋敷で襲撃されたと聞いておりますが。」

 

モルゲンホルト「さぁ何のことやら? それにこの子も私は知らない。」

 

ベアトリス「う、嘘言わないでください!! あなたが姫様を拉致したのは分かってるんです!!」

 

モルゲンホルト「……はぁ、そこまで言うなら屋敷の中を調べてご覧なさい、納得のいくまで。」

 

ベアトリス「分かりました、必ず姫様を見つけ出します!!」

 

銭形「それなら、私も調べさせてもらいます。」

 

 

 

 そう言って、銭形とベアトリスは屋敷の中を捜索し始める

 

 だが、どこにも怪しい箇所は見当たらなかった

 

 

 

モルゲンホルト「どうですかな? お探しのものは見つかりましたか?」

 

ベアトリス「そんな、どこにも隠し部屋がないなんて……」

 

モルゲンホルト「はっはっはっ! 私に隠し部屋を作るような技術はありませんよ。」

 

銭形「ほう、ではこれは何ですかな?」

 

 

 

 銭形が懐から取り出したのは、例のノワールだった

 

 

 

銭形「詳しく聞かせていただきましょうか?」

 

モルゲンホルト「それはこちらの台詞です、何故この場にないはずのノワールをあなたが持っているのですか?」

 

ベアトリス「この場にないってどういうことですか……?」

 

銭形「やっぱりな、俺が持っているのは偽物のノワールだ、あんたは近日中に運用を控えたアルビオン鉄道の中にノワールを隠している、そうだな?」

 

モルゲンホルト「あなたが知る必要はないですよ、この者たちを始末しなさい。」

 

銭形「お嬢さん、離れろ!!」

 

 

 

 モルゲンホルトは手下に命令し、銭形たちへ発泡する

 

 間一髪のところで、2人は遮蔽物に隠れた

 

 

 

ベアトリス「ぜ、銭形さん、あなたは一体……」

 

銭形?「バレちまったんならしょうがねぇか〜。」

 

 

 

 銭形は顔に手をかけ、マスクを外す

 

 その正体は、変装したルパンだった

 

 

 

ベアトリス「あ、あなたはルパン三世!?」

 

ルパン「アンジェから話は聞いてるみたいだな、本物のとっつあんなら今頃インターポールの本部に呼び出されてるよ。」

 

ベアトリス「姫様はどこですか!? 銭形さんに代わって私があなたを捕まえます!!」

 

ルパン「おいおい、待てって〜!?」

 

 

 

 ルパンはベアトリスから離れると、銃弾の雨をくぐりながらモルゲンホルト卿の屋敷の窓から逃亡した

 

 残されたベアトリスは、ただその後ろ姿を見つめることしかできなかった

 

 

 

モルゲンホルト「逃げられましたか……おや?」

 

ベアトリス「ルパンさん……あれ、これは……?」

 

 

 

 ベアトリスはポケット、モルゲンホルトは壁にカードが刺さっているのに気が付いた

 

 

 

モルゲンホルト「ルパン三世からの予告状ですか、あなたも貰っていたようですね。」

 

ベアトリス(ルパンさん、アンジェさんと一緒なんだ、でも何で……)

 

銭形「モルゲンホルト卿! 今ここに私が来ませんでしたか!?」

 

 

 

 そこに再び銭形が現れる

 

 どうやら今回は本物のようだ

 

 

 

ベアトリス「銭形さん!!」

 

銭形「突然の来訪失礼します! ここに来た私は、変装したルパン三世です!」

 

モルゲンホルト「安心しなさい、ルパン三世は既に追い払いましたよ。」

 

 

 

 ルパンからの予告状を手にしていたモルゲンホルトはそのことを銭形に話さなかった

 

 

 

銭形「ベアト、大丈夫だったか?」

 

ベアトリス「は、はい。」

 

モルゲンホルト「可哀想に、ルパン三世は銭形警部に変装して彼女を騙したのですよ。」

 

ベアトリス「違います! モルゲンホルト卿の手下がルパンさんを狙ったんです! だって……っ!」

 

 

 

 ベアトリスが指差した時には、手下は皆銃をしまっていた

 

 

 

銭形「ベアトの言い分を信じたいところだが証拠がない、モルゲンホルト卿、失礼した。」

 

モルゲンホルト「いえ、お気になさらず。」

 

ベアトリス「ぜ、銭形さん!」

 

 

 

 銭形はベアトリスを連れると、足早にモルゲンホルトの屋敷を去っていく

 

 少し離れたところで、ベアトリスは銭形に話しかけた

 

 

 

ベアトリス「銭形さん、実はさっきルパン三世からこんなものを……」

 

銭形「これは、ルパンの予告状か!?」

 

 

 

 ベアトリスが見せたのは、先程ルパンから受け取った予告状

 

 そこにはモルゲンホルトが犯した犯罪データがびっしりと描かれていた

 

 

 

ベアトリス「同じ内容のものがモルゲンホルト卿にも渡っています、でもあの時……」

 

銭形「そんな話は俺にしていなかったな、だがこれがあれば奴を押さえられるかもしれん!」

 

ベアトリス「あっ、そういえばルパンさんがアルビオン鉄道の中にノワールが隠されているんじゃないかって話していました!」

 

銭形「なるほどな読めたぞ、ベアト、セレモニーの日はモルゲンホルトの屋敷を張るぞ!」

 

ベアトリス「張るって、張り込みですか!?」

 

銭形「無理にとは言わん、だがお姫様とノワールとルパンを捕まえるチャンスが同時に訪れるまたとないチャンスだ! どうする!?」

 

ベアトリス「やります! 姫様を助けるのは私たちです!!」

 

銭形「その意気だ! ……ん? 私たち?」

 

ベアトリス「ひ、姫様のご友人たちの分も私が頑張らなくちゃって意味です!」

 

 

 

 危うく口を滑らせそうになったベアトリスだったが、ルパンが残してくれた証拠のおかげでやっとアクションを起こせそうだ

 

 その時、ルパンの予告状が光に反射して文字が浮かんでいるように見えた

 

 

 

ベアトリス(Ange……アンジェさんだ! 「私たちは現在ルパン一味と行動している、彼らと協力関係を結んでいるけど最終的にプリンセスとノワールを頂くのは私たちよ、あなたは銭形警部と共にモルゲンホルトの動向を監視して、情報伝達は〇〇の方法で……」)

 

 

 

 こうしてアンジェからの隠されたメッセージを解読したベアトリスは、銭形警部と共に1人のスパイとして作戦を開始するのであった

 

 

 

 

 

 







 次回、最終決戦が始まります!






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