更に何匹か倒してライラー達がLV3になったタイミングで提案する。
「ラッシュを使ってみるか?」
「はい、です」
待ってました!とシミターを構えてライラーがスパイスパイダーに斬りかかる。
「ラッシゅ!」
詠唱も問題なかったようで、ラッシュの一撃が叩き込まれる。
その反動を利用して相手の反撃を躱したりする余裕があるようで、やはりポテンシャルが高い。
「ない、です……」
双子二人で討伐するよりも早くモンスターを倒したが、アイテムのドロップが無くトボトボと帰ってきた。
黒い猫耳と尻尾が明らかにしょんぼりしている。
戦士LV3のMPでスキル主体で戦うのは厳しいか。
強壮丸を食べさせると、猫耳と尻尾が元気に戻った。
ダンジョンの薬は喉を通過すると消滅するが、飴玉のような甘いお菓子を与えてみたい気持ちになる。
「次は素手で
三日月槍をルウに渡すと、これで弱らせるように説明する。
「モンスターが弱った気配は分かりますが、シロウ様の武器をいいのですか?」
「頼んだぞ」
そもそもモンスターの弱った気配って何?
彼女の気配察知のスキル、どっちかというと某狩りゲームのミニマップ上の状況が分かる千里眼に近いスキルのかもしれない。
検証してみたいが、本人が何となくできていることを説明させるのは難しい。
当然、彼女の額に第3の目とかはない。
見つめていると彼女と目が合った。
「頑張ります!」
笑顔が可愛い。
一番奴隷に先に主人の武器を貸さないと嫉妬するシーンが原作にもあったので選択肢を間違えなくてよかった。
ニートアント LV2
「弱りました」
僧侶の腕力補正の低い彼女でも何度か突くと蟻の動きが目に見て悪くなった。
原作同様BPを腕力に振りなおして、槍を貸しているので戻せずに普通に殴り倒した。
シロウ・トラシマ
ジョブ一覧:探索者LV8、狂戦士LV4、戦士LV4、剣士LV1、村人LV8、
「僧侶を獲得できたので、これで俺も回復魔法が使えるようになった」
「え?」
ルウの顔が暗くなる。あれ? 選択肢を間違えた。いや現状において回復要員として役に立っていないのに回復魔法もいらないと言われたらこんな顔になるか。
「大丈夫、ルウの索敵には非常に助けられている。それにジョブを付け替える都合上、常には使えないので巫女の全体回復は重要だ」
「はい、ありがとうございます!」
三日月槍を返してもらうと、妹の方から視線を感じる。
「ライラーも使ってみたい?」
首を縦に何度も振る彼女にも貸し出すことにする。
スパイスパイダー LV2
スパイスパイダー LV2
蜘蛛2匹だと俺が1匹受け持たないといけないので、躊躇しているとライラーが駆ける。
一匹の蜘蛛の頭に槍を刺すとそのまま棒高跳びのように高くジャンプして空中で槍の連撃を浴びせ、壁を蹴って頭上から攻撃を繰り返す。
ポールダンスのように華麗に蜘蛛たちを翻弄して煙に変えたドヤ顔にゃんこに顔が引きつる。
一方的な蹂躙が終わったところで、満足したようで三日月槍を返してもらった。
「何
「あまりパーティー向けの戦い方ではないので控えさせます」
槍って、某狩りゲーの虫を操る棒みたいにぴょんぴょん飛んで攻撃する武器だっけ?
ダンジョンの天井は広いし、左右の壁を使って無限に空中攻撃すれば、真上に攻撃手段がない魔物は完封できる。
「ライラーも槍の方が得意だったりする?」
「
「この槍は出し入れする度に新品になるので問題ない」
槍の穂先も柄も負担がかかるだろうし、あんな戦い方されると集団戦ではかなり邪魔である。
妹猫の瞳がキュピーンと光った気がするので、また貸し出すことにもなりそうだが。
それから夕食の時間になるまで狩り続けるとレベルが結構上がった。
シロウ・トラシマ
探索者LV9/狂戦士LV6/戦士LV7/剣士LV5
ルウ 巫女LV4
ライラー 戦士LV4
「ボスを倒して今日は終わろう」
「はい、スパイスパイダーのボスはスパイ
翻訳の影響かもしれないが、文章だと違いは分かりにくい。
スパイスパイダーのボスはスパイクスパイダーで、最上級ボスはスパイラルスパイダーかな?
原作では名前すら登場していないから、この世界ではスパゲッティスパイダーとか出てきても変ではない。
いやスパゲッティはさすがに変だわ。