異世界迷宮でプライドを   作:ブラック微糖

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021 小島

 

「ついでに、石壁の下の絨毯も見ておこうか」

 

 階段を降りるだけなので面倒くさがらずにブックマークを増やしておくのは大事だ。

 

    リーベ

  石壁の第3昇降口

 

 こちらの昇降口には絨毯が設置されており、暇そうな冒険者が待機していた。

 

 当たり前だが塀の上は入場証を確認するが、この絨毯から出入りする人間はスルーである。

 普通に移動用の絨毯として使っても問題なさそうだな。

 

「よし、移動しよう」

 

 姉妹を連れて絨毯を使って小島へワープする。

 

    リーベ

  小島の迷宮入口前

 

 小島に生えていた木を利用してワープしたが、他の冒険者も適当な木から移動している。

 もしかしたらその為にあえて何本か残しているのかもしれない。

 

  探索者 男 LV10 

 

 入口には盗賊ではなく探索者が立っているので管理されていて安心する。

 まぁ、熟練の冒険者達ばかりの町に盗賊が来ても勝ち目がない。

 

「入場料とかは取られないようだな」

 

「島に来るために小舟を借りるお金がかかりますね」

 

 世知辛い世の中に嘆きつつも、無料(ワープ)に感謝してダンジョンに突入する。

 

   リーベ小島の迷宮

     第1階層

 

「ダンジョンの雰囲気がアンドリーと違うな」

 

「そうですね、まるで湖の中にいるみたいです」

 

 石壁ではなく、水族館の水中通路のようになっている。

 ライラーが透明な壁に張りついているが、水の流れが模様のように見えるだけで特に魚は泳いでいない。

 

「モンスターの気配はこっちです」

 

 壁の模様がそう見えているだけなのか、特に問題なくルウが気配を察知して案内してくれる。

 

  ニードルウッド LV1 

 

 細長い流木で作ったマネキンのようなモンスターが視界に入る。

 

「リーフが落ちたらジョブ取得の為に最初は俺が拾いたい」

 

「分かりました」

 

 ラッシュ!

 

 攻撃スキル一発で討伐できた。

 毒も魔法も警戒する必要もないので、さっさと倒すのが正解だろう。

 

  ブランチ 

 

 リーフは落ちなかったので、ライラーが拾って渡してくれる。

 

「このままボスを倒して今日は帰ろう」

 

 ニードルウッドはレアドロップがリーフを落としたはずだ。

 ボスは基本ドロップがリーフ、レアドロップがワンドだった気がする。

 

 レアドロップを狙うよりもボスを倒した方が確実だろう。

 

 その後もボス部屋を探しながら一撃でニードルウッドを伐採していく。

 

「第1階層の魔物を一撃で……」

「つよい、です」

 

 ルウは困惑しつつ、ライラーは退屈そうだ。

 本当はこの無双状態でハーレムメンバーにドヤ顔したかったが、そんな余裕も運気も俺には無かった。

 

   リーベ小島の迷宮

   第1階層 ボス部屋

 

 ボス部屋に入ると、部屋の中央から巨大な大木から手足が生えた魔物が出現する。

 

  ウドウッド LV1 

 

 4本の腕を鞭のように振り回しながら迫ってくるが、ライラーが懐に飛び込んで攻撃を避けていく。

 

 するとボスは4本一斉に叩きつけるように振り下ろすが華麗にバックステップで避けられる。

 

 ラッシュ!

 

 大技の隙に攻撃スキルを叩きこみ、返す刃で連撃を加える。

 

 ラッシュ!

 

 2発目がヒットするとボスの身体が崩れ出し消滅する。

 

  ワンド 

 

 第1階層ボスでもまだ2発な事実とレアドロップで残念な気持ちになる。

 

「もう一周するぞ!」

 

 リーベ小島の迷宮

 第1階層 ボス部屋

 

  ウドウッド LV1 

 

 先ほどと同じ手順で2発でボスを沈めるとドロップ品が残る。

 

  ワンド 

 

 またレアドロップかぁ。

 

「もう一周だ!」

 

  リーベ小島の迷宮

 第1階層 待機部屋

 

 再度、待機部屋に来るとボス部屋の扉が閉まっていた。

 

「どうやら他のパーティーが挑戦しているようですね」

 

 アンドリー南の迷宮が穴場(ふにんき)過ぎて他のパーティーが存在することを忘れつつあるな。

 

「どれくらいかかる?」

 

「入ったパーティーの装備を見ていないので何とも言えませんが、第1階層なので5分か10分も待てばいいかと」

 

 誰だよ、ボスならリーフ確実に落とすと言った輩は!

 どうせ落とすなら更にレアドロップのスキルカードを落とせよ!

 

 少し待つとボス部屋が開いたので気合を入れなおして挑戦する。

 

 リーベ小島の迷宮

 第1階層 ボス部屋

 

  ウドウッド LV1 

 

 乱数を調整するためにラッシュではなくスラッシュ2発で討伐する。

 

 ボスが消滅して、ドロップアイテムが残った。

 

  カード・木 

 

 違う、そっちではない!

 誰だよ、スキルカード落とせとか言った馬鹿は。

 

 ダンジョンに完全に遊ばれている気がするが、4回目のボスは普通にリーフを落とした。

 

  リーフ 

 

 薬品素材を拾うと、薬草採取士のジョブを獲得できた。

 

 薬草採取士 LV1

 知力小上昇

 スキル:生薬生成

 

 ジョブを付けかえて、生薬生成スキルをリーフに使うと毒消し丸に変わる。

 

「カードも拾い、薬品も作れるとはさすがです!」

「さすがボス」

 

 双子が尊敬の言葉をかけてくれるが、ドヤ顔できる余裕と運気が切実に欲しいな。

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