異世界迷宮でプライドを   作:ブラック微糖

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024 昇天

 

   アンドリー南の迷宮

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  ニートアント LV4   コボルト LV4 

   コボルト LV4   スパイスパイダー LV4 

  ニートアント LV4   グリーンキャタピラー LV4 

  グリーンキャタピラー LV4   グリーンキャタピラー LV4 

  ニートアント LV4   ニートアント LV4 

  スパイスパイダー LV4   コボルト LV4 

   ニートアント LV4   スパイスパイダー LV4 

  コボルト LV4   グリーンキャタピラー LV4 

  グリーンキャタピラー LV4   スパイスパイダー LV4 

  コボルト LV4   コボルト LV4 

  ニートアント LV4   コボルト LV4 

   スパイスパイダー LV4   コボルト LV4 

  ニートアント LV4   スパイスパイダー LV4 

  コボルト LV4   グリーンキャタピラー LV4 

 

 部屋一面にひしめき合うモンスターの大群に俺とルウが言葉を失った。

 

「魔物部屋、です」

 

 シミターを構えたライラーが唾を呑んだ。

 

   アンドリー南の迷宮

     魔物部屋

 

「部屋の隅を目指せ、囲まれるな! 絶対に生き残れ!!」

 

 無理をするな、とは言わない。

 

 俺は姉妹に糸を吐こうとするグリーンキャタピラーに槍でキャンセルさせる。

 

「回避だけ考えろ!!」

 

 返事をする余裕もない姉妹は素早く行動に移して、部屋の角に向かってモンスターをかき分けて走った。

 壁を背にすれば背後からの不意の一撃を防げる。

 

 ある意味救いだったのはモンスターが全て床にいれば波状攻撃で押しつぶされていたが、天井や壁に張りついているモンスターが遅れている。

 

 無詠唱でアイテムボックスを開く滋養薬と強壮薬を出すと、口に含んでいつでも飲める状態にする。

 選んで飲める状況ではない。

 毒消し丸はアイテムボックスに入れたままパーティーライゼーションの対象に選んでおり、誰が毒になっても即時使用できる。

 

 ラッシュ!

 

 一撃で倒せるようになったが、数が多い。

 天井から降ってきた蜘蛛の一撃を避けてラッシュで消し飛ばす。

 

 芋虫の糸だけは絶対阻止しなければならない。

 防具のおかげで即死はないので、数撃受けてでも強引にキャンセルしていく。

 

「あっ」

 

 ルウの声に、視界の端の芋虫に魔法陣が灯っているのが見える。

 ライラーが飛び出そうとするがコボルトに足を斬られて転び、ルウが糸に拘束されて簀巻きにされる。

 

 コボルトが身動きができないルウにナイフを振り下ろそうとしている。

 

 MP全解放!

 

 コボルトの動きが止まるとその場で爆発四散する。

 

 唯一の遠距離攻撃だったが、精神は終わり、苦しい、無駄な抵抗をせずにこのまま死んでしまいたい思考の中で薬を飲みこむ。

 

 僅かに回復した精神で無駄な抵抗を選んでやる。

 

 ジェノサイドアタック!

 

 三日月槍が一匹の蟻を貫いて振り回し、そのまま何体も巻き込みながら蹂躙する。

 

 そうか!無差別攻撃なのだから、単体限定の筈がないよなぁ!!

 

 胸が熱く燃え滾る中で、ルウの「全体手当」を詠唱したのを聞こえ傷が癒える。

 復帰したライラーがルウの落とした鋼鉄の槍を拾い、振り回して姉から敵を遠ざけていく。

 

 離れた芋虫が再度糸を吐こうとするが、今は対処方法がある。

 

 シロウ・トラシマ

 探索者LV17/狂戦士LV9/戦士LV15/剣士LV12/()()使()()LV1

 

 ファイアーウォール!

 

 炎魔法。吹き上げる炎の壁がルウの隣の出現して糸ごと近づいたコボルトを焼いた。

 

 全体魔法の威力は低いので期待できないが、壁魔法で姉妹達を守ることはできる。

 

 足に激痛が走り、スパイダーの毒が入ってしまったが()()()()()

 

 ジェノサイドアタック!

 

 ジェノサイドアタック中は痛みを感じないグリッジを利用して、パーティーライゼーションで毒消し丸を使用して、蜘蛛を斬り飛ばす。

 

 まだ敵の数が多いうちはこんな戦い方しかない。

 

 ジェノサイドアタック!

 ジェノサイドアタック!

 ジェノサイドアタック!

 ジェノサイドアタック!

 ジェノサイドアタック!

 

 皆殺しにするまで止まらない。

 

「ボス!!!」

 

 ライラーの声で覚醒すると、ボロボロな彼女が折れた槍で三日月槍の狂撃を逸らしていた。

 

「敵いない、です」

 

 部屋を見ると敵の姿はもう無い。

 

「……ルウは?」

 

 満身創痍の妹猫が向いた先には、防具が転がっていた。

 

 嘘だろ……?

 

 

 

「生きてますよ?」

 

 戦闘が終わり糸から解放されたルウが転がっていた防具やドロップアイテムを拾いながら平然としていた。

 

 転がっていた防具は革のジャケットで、どうやら先に魔物部屋で消えた者の末路だったらしい。

 

「良かったぁぁぁ」

 

 俺が床に転がると、ライラーも横に転がった。

 

「良かった、です」

 

 シロウ・トラシマ

 探索者LV18/狂戦士LV11/戦士LV17/剣士LV14/()()使()()LV7

 

 戦闘が終わった瞬間に一気に経験値が入ったようでレベルが上がって良かった。

 いや良くはないが??

 

   アンドリー

    宿屋405号室

 

「申し訳ございませんでした」

「申し訳ござる、です」

 

 迂闊に魔物部屋の壁に触れた姉と、槍を折った妹が全裸で土下座している。

 

「許す!!」

 

 俺は許そう、だが俺の自慢の槍(カラドボルグ)は許すかな?

 

   自主規制の迷宮

    第3回層

 

 姉妹の連携に無事、天に昇った。

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