異世界迷宮でプライドを   作:ブラック微糖

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004 狂戦士

 

 狂戦士 LV1

 効果:HP中上昇 MP中上昇 

    腕力大上昇 体力中減少

    知力大上昇 精神中減少

    俊敏大上昇 器用小減少

 スキル:ジェノサイドアタック

 

 これ下手すると英雄に匹敵するジョブなのでは?

 

 腕力、知力、俊敏の大上昇は英雄の上位職と同じという破格性能だが、体力や精神の耐久面が中()()とかなり下がっている。

 

 ジェノサイドアタックはオーバーホエルミングのような強力なスキルだと思われるが名前的に嫌な感じもする。

 

 今後の装備やパーティー編成、運用方法を考えなければならないが少し光明が見えた気がする。

 

 シロウ・トラシマ

 探索者LV1、狂戦士LV1

 BP      1/99

 武器6     63

 アクセ5    31

 2thジョブ   1

 詠唱短縮     1

 鑑定       1

 キャラクター再設定1

 

 キャラクター再設定を終えて、次の階層に進めるゲートへと進んだ。

 

 

   ???の迷宮

    第2階層

 

 

 2階層も1階層と同じ岩の通路が続いている。

 後ろを振り返ると、先ほど潜ったばかりのゲートがある。

 

「たしか、このゲートを潜るとダンジョンの外に出られるはず」

 

 原作と違って1階に戻っても、英雄の条件を考えなくても良くなったので普通に戦闘して入り口を探せばいい。

 

 

   ???の迷宮

    入り口前

 

 埃っぽい空気が、青々とした草木の匂いへと変わった。

 

 夕暮れ時なのか少し暗くなりつつある空を見るとダンジョンから脱出できたことを実感する。

 

 ダンジョンの入り口に人が立っていたので、案内人の探索者だと思って挨拶する。

 

「こんにちは?」

 

「XXXXXXXX!?」

 

 気配遮断の効果を忘れて話しかけて、案内人?が驚愕して大声を上げた。

 大声に仲間が次々と現れて、何故か囲まれてしまった。

 

 翻訳が上手くいかないということは彼らが話しているのはブラヒム語ではないのだろう。

 初期設定が曖昧だが、俺のことなので獣人の言語「バーナ語」は取っているとは思うが、詠唱に必須なブラヒム語も取っていると思いたい。

 

 小声で鑑定を唱える。

 

  盗賊LV20 

  盗賊LV10 

  盗賊LV9  

  盗賊LV11 

  盗賊LV6  

  盗賊LV8  

 

「うわぁ」

 

 鑑定結果に間抜けな声が出た俺に、言葉が通じない盗賊たちは馬鹿にされたと思ったのか怒った猿のような奇声を上げて武器を取り出した。

 

「XXXXXXXX!」

 

 命が惜しければ金と装備を置いていけ的な意味なのだろうけど、美少女ではないので許す必要ないな。

 

ジェノサイドアタック!!

 

 容赦なくスキルを放つ。

 一瞬視界が真っ赤になったと思うと、次の瞬間には目の前の盗賊の胴体が上下に分かれていた。

 

 スキルを発動した瞬間にMPが減ったが、三日月槍のMP吸収で回復して高揚するのを感じる。

 

ジェノサイドアタック!!

ジェノサイドアタック!!

ジェノサイドアタック!!

ジェノサイドアタック!!

ジェノサイドアタック!!

 

 我に返った時には、目の前には人間だった肉塊が散乱していた。

 

「か、鑑定!」

 

  死体 

  死体 

  死体 

  死体 

  死体 

  死体 

 

「うげぇぇぇ」

 

 勿論、胃液を吐いた。

 

 胃の中が空になると、震える手で痛いほどに握っていた肉片と血油の付いた三日月槍をBPに戻してMP回復に切り替える。

 

 シロウ・トラシマ

 探索者LV3/狂戦士LV2

 BP        1/101

 MP自然回復20倍 63

 アクセ5      31

 2thジョブ     1

 詠唱省略       3

 鑑定         1

 キャラクター再設定  1

 

 MPが枯渇すると精神が追いつめられる。

 精神が追いつめられているときに逆に満タンにすることで少しでもマシになってほしい。

 

 ジェノサイドアタックの嫌な予感は当たっていた。

 

 おそらくラッシュよりも強力な一撃を出せる代わりに、無差別攻撃になるスキルだ。

 

 ターゲットを選ばないで即座に発動した瞬間に何となく理解した。

 

 敵味方関係なく当たる「ま●んぎり」だと考えれば厄介過ぎるし、パーティーメンバーに万が一当たる可能性があれば封印かもしれない。

 

 スキル使用中は時間が遅くなるというより、戦闘衝動が爆発する感じだった。

 笑いながら盗賊の一人を槍で刺して振り回して戦うとか三国志の呂布でもドン引きする。

 

 ぼんやりと盗賊たちの死体からインテリジェンスカードが出てくるのを眺めていると、声が掛かった。

 

「貴公、そこで何をしている?」

 

 馬に乗った人物、全身鎧の騎士がこちらを見ている。

 血と胃液の臭いで鼻が麻痺しており気が付くのに遅れたが、鑑定すると騎士達に囲まれている。

 

  聖騎士LV28 

  騎士 LV40 

  騎士 LV36 

 

 血の海に座り込む不審者1名は確保された。

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