アンドリー南の迷宮
第2階層
アビィ 探索者LV6
アビィのレベルを見つつ順調に魔物の数が増える第4階層で狩りを続け、また第2階層に戻ってきた。
「どうして第2階層に戻られたのですか?」
「そろそろ鍛冶師の条件を満たしておこうと思ってな」
「鍛冶師の条件は才能です……」
「大丈夫だ、俺に任せろ!」
「そうです。才能よりも努力あるのみです」
「気合、です」
体育会系のノリに嫌そうな表情のアビィだが、奴隷としてやれと言われたらやるしかない。
「先ずは、これを装備しろ」
ボーナス武器6の
「わ、わぁ」
見るからに特別な武器を渡されて、種族補正や腕力的に重くない筈なのにプルプルと震え出す。
「これで二匹を同時に倒してみろ。ルウとライラーは敵の位置を調整してやってくれ」
ニートアント LV2
ニートアント LV2
敵を探すと動きが遅い蟻2匹の編成が見つかった。
姉妹が素早く動き、攻撃は当てずに敵の攻撃を誘導しつつ2匹がアビィに尻を向けて並んだ。
アビィの表情が暗いので、とりあえず毒消し丸と強壮薬をパーティーライゼーションで投与しておく。
「うらー!」
三日月槍を豪快に横薙ぎすると、尻バットされた蟻が2匹とも斬り飛ばされた。
毒針
毒針
「もういいぞ」
姉妹が毒針を拾ってくる間に、アビィから三日月槍を回収する。
よく分かっていない三人とも撫でて労わると、一気に階層を上げてレベルを上げておこう。
アンドリー南の迷宮
第7階層
敵の数が増える第8階層でも問題はないとは思うが、竜人族の二人組とあったら面倒なので第7階層で狩りをする。
ミノ LV7
ミノ LV7
ミノ LV7
安定と安心のアンドリー南の殺意にアビィが脅えているが、慣れてほしい。
三日月槍を出すと経験値ブーストが付けられないので聖剣主体の魔法で撃破する。
途中で、近くの魔物の群れが合流してミノ六匹の大乱闘になったが合流した時点で群れ判定になるのか全体魔法が効くのでごり押した。
「何とかなったなぁ」
「申し訳ありません、気配で注意していたのですが近くに発生した群れのようです」
正攻法では殺せないから創意工夫してくるダンジョンである。
アビィは死に物狂いでダイナミック回避してミノの突進を避けていたので被弾はしていないが満身創痍だ。
やはり一人だけ防具が貧弱なのは少し見直しが必要だなと考えていると姉妹が言う。
「私もまだ完璧ではありませんが、回避後に攻撃できるように努力が必要ですね」
「シュ!バシュ!です」
先輩奴隷達の厳しい指導にも、慣れてほしい。
アビィは戦い慣れてないのだからとフォローはしておいた。
その後も狩りは続き、俺がミノに跳ね飛ばされてたり、アビィがエスケープゴートに追い掛けられたりしたがその瞬間が来た。
アビィ 探索者LV10
ジョブ一覧:探索者LV10、村人LV2、
「アビィが鍛冶師になれるようになったぞ!」
「やりましたね」
「すごい、です」
前髪で隠れているが涙目のアビィのジョブを変更してアイテムボックスの糸玉を渡す。
アビィ 鍛冶師LV1
鍛冶師 LV1
腕力中上昇、体力小上昇、器用小上昇
スキル:アイテムボックス操作、武器製造、防具製造、モンスターカード融合
「防具製造と詠唱してみろ」
俺と糸玉を交互に見たアビィは、観念したように防具製造と唱えると固まる。
スキルを唱えると詠唱が脳裏に浮かぶので恐る恐る紡ぎ出した。
「
アビィの掌が閃光を発して、眩い光の中で糸玉が輪っかへと姿を変える。
ミサンガ 〇
「成功だ!しかもスキルスロットがあるからカード融合するも成功するぞ!」
最初に作成したミサンガがカード融合に成功すると大成できると鍛冶師の迷信がある。
「私が本当に鍛冶師に……?」
泣いちゃった!
感極まったのかMPが減って悲しくなったのか分からないアビィを姉妹と宥めつつ、パーティーライゼーションで強壮丸を投与して落ち着かせる。
鍛冶師になってレベルが下がったのでまた低階層からやり直すかと相談するが、本人含めて必要ないと返事があった。
アビィは少しだけ前向きになってよかった。
アンドリー南の迷宮
第7階層 ボス部屋
コラージュコーラル LV7
「あの、いきなりボスですか?」
「ボスは1匹しか出ませんので回避に専念すれば余裕ですね」
「シュッ!タッ!です」
「ここのボスは瀕死になると高速回転するからそこは注意するように」
「理解できません!」
本日一番の大声が出たが、もうボスに集中するしかない。
前回の反省からライラーに剥がれた石をボス部屋の端に投げさせたら簡単に倒せた。
本日の狩りはこれで終わりにして、鍛冶師ギルドに所属させるためにアビィのジョブを探索者に戻そうとして気が付いた。
ライラー 剣士LV15
ジョブ一覧:剣士LV15、戦士LV16、村人LV5、探索者LV1、海賊LV2、