【求】ハーレム【譲】世界   作:かりん2022

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決意

TS転生した。

俺が生まれた年、ダンジョンもまた生まれた。

最初はそこそこ混乱が起きたらしいが、今はごく普通に生活に浸透している。

中学生になった俺は、ダンジョンに来ていた。

ダンジョンは能力を上げる、つまり頭も良くしてくれるので、中学生から入れるし、学習塾によるツアーもしている。

そのツアーというわけだ。

 

俺は、それで俺は親にお金を出してもらって格安のツアーに来ていた。

転生者だし、良いスキルが手に入るかもしれない。

クラスメイトも結構いる。

 

ダンジョンは不思議で、魔物を倒すと死体が消えてドロップが落ちる。

まるでゲームのようである。

 

きっと、神様のお遊びかなんかなんだろう。

 

ツアーで一番人気はぷにスラだ。

 

攻撃するのに忌避感が一番湧きづらく、雑魚だから。

初心者の相手に選ばれる魔物ぶっちぎりで一位である。

 

棘付き鉄板を振り下ろす。それで無理なら鉄板を上から踏む。

それだけ。

 

どんな運動音痴でも倒せるという評判のそれで、俺はスライムを倒した。

あとは、次の人に武器を渡してドロップを拾って待機。

その間に、モンスターを倒した事による天啓を受け入れる。

どうやら、俺のスキルはスキルメイカーらしい。

スキルを作り出す、なんとも夢のあるスキルだ。

 

えっ めっちゃチートじゃん。

 

やり方は魔石と水を鍋に入れて魔力を注ぎながら煮るだけ。簡単じゃん。

ただ、魔石の数はめちゃくちゃ必要みたいだけど。

 

素材屋さんへ行くと、先に楽しそうに素材を買っているクラスメイトがいた。

 

「生産職? 良いじゃん。素材からいって錬金術かな? すごいね。名前は? 住所は? 電話番号は?」

「あうあうあう」

「うちのギルド、給料高いよ」

「抜け駆けすんなよ!」

「あ、君も生産職?」

 

 ぐるっと男達が俺を見る。怖い。

 

「このぷにスラの魔石、いくらで売れるかなって」

 

 咄嗟に言って、ぷにスラの魔石を差し出すと、興味を失って即座にクラスメイトの勧誘に移る。こ、怖い。

 

 俺はぷにスラの魔石を売って逃げた。

 100円だった。

 

 翌日、クラスメイトは学校に来ていなかった。

 そして先生がスキルは隠すよう周知してた。

 まじ怖い。

 

翌日から俺は、頑張ってダンジョンで狩りをする事にした。

放課後、毎日頑張って、ぷにスラを狩っていく。

1ヶ月掛けて、ようやくぷにスラの魔石を百個集める事ができて、小鍋を買って百個の魔石と水を入れ、魔力を注いで一時間。

 

ぷにスラの召喚のスキルオーブができた。

 

こ、これは大変だぞ……!

 

1ヶ月休みなしでダンジョンに通い、一時間ぶっ続けで魔力を注いで鍋をゆすって、それでスキル一回。

レベルは上がったが、所詮スキルがスキルメイカー一つなのでそんな強くならないのだ。良いスキルが手に入ったら使おうとは思うが……。

経費は、蓋付きの小鍋にダンジョンの年間パス(親に買ってもらった)。

ダンジョンに潜り続けたおかげで、頭は良くなった気はするが、勉強時間が削れてプラマイマイナスだし。

しかも、魔石は買取に出さないのか怪しまれ始めた。

魔石だけ必要って事は召喚士? なんて聞かれて、とても困ってしまった。

もっと個人情報を大事にすべきだと思う。

ぷにスラ召喚スキルぐらい持っとくべきかなぁ。仕方ないか。

偽装が非常にめんどくさい。

その上、スキルをいくつも持つのは良くないのだけれど。

 

なんとか、匿名で魔石を入手する方法はないものか……。

あと、匿名でアイテムを売る方法も。

 

散々考えた挙句、まずはダンジョン年間パスを活用する事とした。

 

学業をおろそかにしないようにしつつ、最大限魔石を集めよう作戦である。

お年玉を使えば、年間パスは毎年買えるし。

あとで考えよう、あとで。

 

そんなわけで、3年コツコツ努力して。

努力の甲斐あり、素晴らしいスキルを手に入れた。

無人販売店である。

これなら商品をセットして置けば、売れた時に自動でトレード対象に指定したダンジョンアイテムが転送、もしくは店で設定したチケットが消費される。

商品も設置場所に転送可能。メール機能有り。

最初に設置さえすれば、ダンジョンに行かずともそこでお店を経営できるという事だ。

物々交換オンリーってのがきついが……。ひとまず、魔石を集めてチケットを提供するお店を作ろう。

それで、魔石を貯めて自分のお店で自分でチケットを買って3年後にスキルと引き換えて自分でオークションに出すのだ。

 

 

 

 

 

 

チケットはモンスターの魔石の種類ごとに、100個券、200個券、300個券と分けている。

300個券はそのモンスターの魔石からできるスキルを何でも買える。金色のチケットだ。

200個券はコモンスキルを買える。銀色のチケット。

100個券はバーゲンオンリー、もしくはハズレスキルだ。同色のチケット。

 

直、イレギュラーモンスターから出てくるレア魔石はまた別計算である。

 

最初は、ぷにスラ、コボルト、ゴブリン、ウルフ、一角兎の五種類にした。

あんまり多くても、俺が対応しきれないし、強い魔物はまだ俺がスキル抽出できないかもだし。メール機能はオフ。

チケットは三種類だし、イレギュラー別なので、これでもかなり商品は豊富だと思う。

なお、お店の説明は開店日がいつかしか書いてない。

 

なんか変な浮かぶ玉に触れると、ダンジョンショップ。いついつ開店と頭に情報が浮かび、代金の一覧があり、商品名は書いてないというブラックっぷりである。

 

誰もいない事を確認して、ダンジョン内の小部屋の隅に設置した。

 

動作確認も兼ねて、いくつかチケットを買う。

 

そして、帰った。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、全部の種類のチケットが買われた。

国の検査か何かあったかな。毎度あり。

 

ちまちまと魔石を貯めてはショップに行き、チケットを買っている。

チケットの売り上げはたまにある。

開店日が近くなると、結構なチケットが売れるようになってきた。

俺もせっせと商品を作る。

魔石100個を一時間だし、探索や学校生活、勉強もあるので、頑張っても一週間に七個が限界だが。

高校2年生からは、毎日魔石を錬成できる程魔石が集まり、結構商品が用意できたと思う。

 

そして、高校卒業をして、俺は冒険者として正式に登録をした。

これでダンジョンの物を売買したりもできるようになった。

個人事業主みたいな物である。

 

お店はなんと、国が小部屋ごと立ち入り禁止にしていた。

危険かどうか調べるらしい。

 

まじかよ、良いスキル先に全部買われちゃうじゃん。

 

なお、ラインナップである。イレギュラーモンスターはスキルが複数取れなかったため、銀のチケットオンリーである。

 

ぷにスラ

召喚 浄化 体当たり

 

イレギュラーぷにスラ

アイテムボックス

 

コボルト

召喚 採掘 クリーン

 

イレギュラーコボルト

鍛治

 

ゴブリン

召喚 多産 早熟

 

イレギュラーゴブリン

種付け

 

ウルフ

召喚 速度上昇 噛みつき

 

イレギュラーウルフ

咆哮

 

一角ウサギ

召喚 突進 食用草鑑定

 

イレギュラー一角ウサギ

切れ味上昇

 

しょぼくて草。

だが、ゴブリンファイターやゴブリンキングはまた別の括りなのでしょうがない。

召喚はやはりゴブリン以外売りきれた。

一週間くらいして、お店が解禁されたので買いに行く。

 

国がチケットと魔石をその場で買取していて草。

スキルもその場で販売している。なんて堂々とした転売!

 

そこそこ良い値段だったので、チケットを売った。

 

なお、冒険者達から全力でクレーム→国撤退→民間の冒険者独占→再度クレーム→国で管理となった。草草草。

 

チケットの種類を増やす。すると大量の魔石が入ってくる。

その魔石からせっせとスキル抽出する。

 

そうこうしている間に、結構スキルオーブが溜まってきた。

 

その中に錬金術があったので、これで晴れて生産を出来るようになった。

 

また、この頃には生産職のノウハウも学べていた。

 

セキュリティのしっかりした生産職御用達のマンションに引っ越し、通販で材料を買って通販で生産物を売る。

これで堂々と資金稼ぎが出来る。

 

スキル売ればって? いまだに俺の店、国が確保してるんだよ……。

買い取った魔石を注ぎ込んで、買ったスキルをオークションという、国がやるなよというような転売作業をしている。スキルは補充した先から買われていく。

ちなみにオークションでは錬金術が一億円もした。大金は欲しい。大金は欲しいが、スキル抽出できますなんて言ったらどうなるかわからない。

一億円で売れた錬金術スキルがダースでアイテムボックスにあるのだ。怖い。

それに、6年間真面目にやったおかげで、レベルもそこそこあるので簡単なポーション制作ぐらいだったら余裕である。生活には困らない。両親に仕送りが出来るほどだ。

 

これがもうちょっと高度なポーションを作るとなると、レベル上げせねばならないが……。錬金術師として生産専門のマンションに住んでるので、出歩くのは避けたほうがいい。この世界、ダンジョンがあるから本当に治安が悪いのだ。

 

そんな俺だが、凄いスキルオーブを手に入れた。

 

異界の扉である。

 

この世界ではあまり出歩けない。だったら異世界で出歩けばいいじゃない!

 

とてもいい考えだ。

 

早速俺はスキルを習得し、早速ドアを通ってみた。

 

見えない何かをぶん殴るイケメンの大男。

 

吹っ飛んだ見えない何かが、俺にぶつかった。

 

「イッタァ!?」

「そこでじっとしてて!」

 

 

 そして、大男は見えない何かを退治した。

 

「大丈夫かな?」

「あ、ああ。大丈夫」

 

 そして、俺は差し出された手を取り、なんとか立ち上がる。

 

「俺は春兎。君は?」

「夏油傑。怪我をしているね。病院に送ろうか?」

「いや、大丈夫。夏油傑って、まさか呪術師の夏油傑?」

 

 思わず聞くと、夏油傑はキョトンとした顔をした。イケメン!

 

「君は見えないように思ったけど。私のことを知っているのかい?」

「あー。以前ちょっと呪術師のことを知って。その時ついでに、呪霊操術の強い人がいるって」

「そうなのか。なんだか照れるね。まだ入学したばかりなのだけれど。期待してもらっているという事かな」

 

 俺はドキドキしていた。呪術廻戦の登場人物が目の前にいる。

 前世では五条悟と夏油傑のファンだったんだ。

 何か話さなきゃ。何か。

 

「あのさ! 付き合って欲しいんだけど!」

「どこへ?」

 

 頭がぐるぐるして、なんて事を言ってしまったのだろう。

 でも俺は、もう止まれなかった。

 

「絶対後悔はさせないから、俺たち付き合おう! え、援交でもいいから! 俺、スゲー甲斐性あるから!」

「君がどれだけ富豪かわからないけれど、私は普通に女の子が好きかな」

「お金はないけど! っていうか無一文だけど! 絶対満足させるから!」

「ええ、どうやって満足させるんだよ。怖いよ。私にそんな趣味はないかな」

「強くなりたいんだろ!? 俺、君の事、凄く強く出来るよ! そ、それに、たまにデートするだけで、キスしてとかエッチしてなんて言わないし!」

「はぁ? 君、見えないんだろ?」

「呪霊は見えない。だって俺、呪術師じゃなくて悪魔だし。契約してくれるなら、力を与えちゃうぞ!」

 

 自己紹介を若干盛った。

 そうして、俺はぷにスラを召喚した。

 夏油傑はキョトンとした。

 

「なにこれ」

「ぷにスラ。俺の使い魔」

「もしかして、これ、呪霊じゃない? 魔物のスライム? 本物? 友達に写真送っていい?」

「いや、緊急時以外は内緒にしてくれないかな。呪術界が知られちゃいけないように、魔法界も知られちゃいけないんだ」

「……強くするって、どうやって?」

「そう、だね。アイテムボックス……は魔力依存だからなぁ。 ちょっと君に触れてもいいかな? 魔力があるか調べたい」

「変なことはするなよ」

 

 俺はステータスカードを夏油傑に当てた。反応しない。ですよね。

 

「うーん。ちょっとぷにスラをいっぱい召喚するから、倒してみてもらえるかな」

「君の使い魔なのに良いのかい?」

「いいのいいの。だって俺は悪魔だし。邪悪なのだ、邪悪」

 

 無事レベルアップして、MPとスキルが生えた。

 MPは3でスキルはバフである。良いスキルだが、いかんせんMPが少ない。

 

「MPが3かぁ。ちょっといっぱいぷにスラ倒してみる?」

「魔法使いって随分簡単になれるんだね。それとも悪魔? 今の時点でも私はびっくりしてるよ」

「でもそれは君の力で得たものだからね。俺と付き合う利点を見せなきゃ」

 

 ぷよスラを倒してもらい、レベルアップをしたのでスキルを考える。

 

「うーむ。スキルは沢山持つより、厳選した物を少し持つのがいいんだ。何がいいかな……。アイテムボックスは外せない。それと、最近、警告ってスキルオーブを手に入れたんだ。緊急時には役立つはずだ」

 

 俺はスキルオーブを二つ渡した。

 

「良いのかい? 凄く良いスキルじゃないか?」

「言ったろ。俺は甲斐性があるんだ。気になるなら、俺に携帯をプレゼントしてくれて、たまにデートしてくれたらそれでいいよ。もちろん、キスとかは君が望まない限り要求しない。誘拐の心配もしなくていいよ。だって、この世界の人をお持ち帰りすると、呪霊が魔法界に生まれちゃうからね。魔法界に呪術師はいないんだ。君は優秀だから、凄い呪霊をポコポコ生んじゃいそうだしね」

「……。それなら、いいかな。魔法界の話を聞かせてよ」

「良いよ。俺も呪術会の話を聞きたい」

 

そうして、俺は夏油傑と買い物デートを楽しみ、ポーションを持たせた。

記念すべきその日は10月31日。ハロウィンだった。

夏油傑とラブラブしたい。

五条悟ともラブラブしたい。

良い男の為ならば、世界すら貢いだって構わない。

 

 

そうだ、春までにパパ黒倒せるほど良いスキル探さなきゃ。

 




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
今度からマシュマロ返信していくことにしたので、よろしくお願いします!
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。

こっそりな感想はこちら
https://odaibako.net/u/karin2022v
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