ホテルの中。シートを広げたその上で、傑はプチプチとぷにスラを倒す。
魔物は倒せば消えるけど、一応ね。
ふむ。当たり前だが、ぷにスラではレベルが上がらなくなってきたな。
今日は召喚のスキルオーブを持ってきたけど、その都度オーブを用意するか悩む。
教えたり覚えたりしても、2人じゃ限度があるし、キリがないよなぁ。
「考え事?」
「ああ、次の召喚魔法、どうしようかなって」
「いいね。私も一緒に選んでいい?」
スライムを倒し終えた傑が聞くので、俺は主な魔物の写真を持ってくる事を約束する。ドロップはこの世界では役に立たないので、回収。
レベル上げツアー、行こうかなぁ。行くべきだよな。
覚えるにしろ覚えさせるにしろ、良い召喚魔法を用意してあげたい。
ちなみに、今回の召喚魔法はエレメントだ。それを扱うためのぷにスラでのレベル上げである。召喚魔法も魔力使うからね。
あと、魔石も使うので、どどんっと大量の魔石を渡す。
任せろ、俺は魔石長者なんだ。
エレメントは属性魔法をぶっ放す奴である。物理攻撃は利きずらいが、全く効かないわけではない。呪霊には役立たずだが、呪詛師には囮くらいにはなってくれるはずだ。
今、俺が手に入る中でもかなり上位のオーブである。
「そういえば、九十九は来た? 大事な事なんだ」
「会ったらすぐに電話。わかっているよ」
「あいつは、傑が道を踏み外すのを後押しするからな。騙されるなよ」
「耳タコだよ。呪術師からも呪霊は生まれる。だろ?」
「そう」
「君の世界に行きたいな。呪霊のいない世界」
「魔物はいるけどな」
傑が隣に座る。うわ、めちゃくちゃ緊張する。イケメン……。
「そ、そうだ! 後輩が変な依頼で死なないように、スキルオーブを用意してきたんだ。ポーションと合わせて持たせておけよ。エレメントを倒させて、レベルを上げさせるのを忘れるなよ」
「良いのかい? 知られたらまずいんじゃあ」
「傑の心を守る方が大事。俺が予知ったのは産土神級の依頼に突っ込まされて、だけど。呪術界ではそういうの多いからな。根本的に強くならないといつか死ぬ。そうしたら傑が悲しむからな。感謝するならキスしてくれても良いんだぞ」
次の瞬間、唇に柔らかいものが触れていた。
「これでも、悟を助ける力をくれた事、感謝してるんだよ?」
「ななななな、なんでも言ってくれ! なんでもあげちゃうぞ!!」
「嬉しいけど、なんか悪い気もするね」
「下心はめっちゃあるぞ。今度、ゆっくり時間が取れたら、またデートしたいし、遠慮するなよ。貸しが多くなれば多くなるほど俺は嬉しい。またキスしてもらえるかもだしな」
「じゃあ、遠慮なく。悟が強くなって寂しいから、私も何か強くなるものが欲しいなぁ」
俺ははわわわ、となりながらも頭を高速回転させる。
攻撃魔法は役に立たない。何故なら呪霊には呪力しか効かないからである。
それに、傑のMPだと、アイテムボックスだってポーションを隠し持つぐらいしかできないし、バフだって三回が限度だ。MPが枯渇すると大変な負荷が掛かるし、だからあまり強いスキルは与えられない。
「身体強化スキルは、MPをつい使いすぎちゃうかもしれないしな。うーむ。MP回復飴と並行すればいけるか? 今度会うときは、バリアのスキルオーブも持ってくるよ。頑張ってレベル上げして作るわ」
「ありがとう。ふふ。ぎゅってしていいよ」
「良いんですかぁ!?」
俺はドキドキしながら、傑にハグした。うおおおお元気100倍がんばるぞ!
ぎゅーっとした後に、別れた。
傑、忙しいからな。繁忙期の中、時間を作ってくれた事に感謝だ。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
今度からマシュマロ返信していくことにしたので、よろしくお願いします!
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