「いくらでやらせてんの?」
「えっ」
「いくらでやらせてんの!」
「待て五条、落ち着け」
デートの後、後輩のところに行こうとすると硝子と悟に捕まって尋問を受けた。
「巻き上げすぎていつかは、と思ってるけど、まだキスしかしてないよ」
「いくらでキスしてんの」
「昨日ホテル行ってたじゃん」
「ああ、それは違うんだ。灰原達に用事があるから、そこで話すよ」
灰原達を呼んで、空き教室でエレメントを召喚する。
「皆には、順番にこの子達を倒して欲しいんだよ」
「なんだよこれ、呪霊じゃない」
「は?」
「さすが悟。写真にもちゃんと映るよ。ホテルではこの子達の退治をしてただけだよ」
「話が読めませんが」
「悪魔さんと援交してるんだよ、私。色々スキルとかポーションとかを譲ってくれるんだ。キスとかハグとかで喜んで貢いでくれるんだよ。可愛いよね。で、この子達を倒すと、強くなれるんだ。って事でやってみて。大丈夫だから」
「何一つ大丈夫な感じがしませんが。魂奪われたりしないんですか?」
「だから大丈夫だって。近々、君たち、等級違いの依頼に送り込まれて死んじゃうらしいから、強くなっておいた方がいいって助言をもらったんだ。産土神って言ってたよ」
「それって僕らも援交しろって言ってます?」
「いや? 彼は私にぞっこんだからね。私が悲しむ事になるのは嫌なんだって」
「縛りとか結んでねぇ?」
「結んでないよ。あ、私はMPが少ないから、あんまり召喚できなくてごめんね。さ、攻撃して」
「……夏油さんを信じます。でも、詳しい事は話してください」
「エレメントを倒したらね」
時間は掛かったけど、4人ともエレメントを倒せた。
スキルは運だって言ったけど、全員習得したみたい。
私は今までの事を説明し、スキルオーブとポーションと身代わりの指輪を灰原と七海に渡した。
硝子は違う意味でドン引きし、悟は複雑な表情をしていた。
「それは……大丈夫なのか? つかそこまでさせてやらせてやってないのかよ。後が怖そうだぞ。つーか身代わりの指輪が本当なら、それだけで既に最後までしてやってもお釣りが来るだろ」
硝子が言う。
「それは私も思う。キスの対価としてはもらいすぎだよね?」
「だからってやらせんのかよ。自分を大事にしろよ」
「非術師を猿呼ばわりして殺して回るお色気教祖になる未来を潰してもらったらしいし、それを思えば一回くらい別にいいんじゃないかな」
「なんだよそれ。お前の未来がそんなわけないだろ」
「私は信じるよ。理子ちゃんの襲撃の一連の流れを当ててるし、実際、色々不思議なものを見せてもらってるし、呪力だけで全部説明できないって知ったからね」
「ぜってーだめ! やだ!!」
「やだって、言われても……」
「だって、俺、俺……! やだよ俺、傑が変態エロ親父のものになるなんて」
「悟。春兎と私は5歳しか離れてないよ」
「おっさんじゃん! しかもいかにも好色そうな名前!」
「言い過ぎ、五条。まあでも、やばそうならすぐに相談しろ。やばくなくても相談しろ」
「ありがとう、硝子」
「それで、私達が死ぬ依頼はいつ来るんですか?」
「九十九さんが来たらそれが合図らしい」
「特級術師の?」
「そう。その人が、私が過労や理子ちゃんの死で弱っている時に非術師だけが呪霊を生み出すって吹き込んでそれで私が非術師を憎むきっかけになるんだって。その直後に灰原達も死ぬわけだしね。私、術式の関係上、精神的に弱ると病みやすいんだって。それは術式の関係で仕方ないって言ってた」
「は?」
「死なないように頑張ります!」
「九十九ってのが来たら、俺にも連絡しろよ、絶対だからな!」
全く、悟も春兎も心配性である。
なお、今回、私が過労で潰れていないのは悟のおかげである。
悟が私のバフを実験する為に、私の休暇を申請してくれた為、そこまで追い詰められずに済んでいる。
未来の私は、過労で本当にボロボロになっているというし、そこは悟に感謝かな。
九十九さんが来た時、悟に電話したら悟が文字通り飛んできた。
急に宙から現れたものだから、びっくりしたよ。
これは離反はできないな。だってすぐに捕まっちゃうからね。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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