【配信アーカイブ:『博衣勉強塾:電脳世界編』を再生します】
「こんこよー! HOLOXのずのー! 博衣こよりだよー! 今日は不定期に行っているお勉強配信だよー」
こんこよー!
こよちゃんこんちゃー
こんこよー!
こんこよー!
ずのー!
ずのー!
お勉強の時間だー!
お勉強だー!
「そして今日助手くんたちと一緒にお勉強をしてくれるのはこちら!」
「はーい、みんなー。はろーぼー。ロボ子だよー」
「ロボ子さんです!」
「こよのお勉強配信、結構わかりやすくて毎回ちゃんとチェックしてたから、御呼ばれして嬉しいいよー。今日のテーマはなーにー?」
「いつもご視聴ありがとうございます! 今日はこちら! こよたちが過ごしている電脳世界編です!」
「おぉー」
「電脳世界。これの成り立ちを知ってる助手くんはいるー?」
よくわかんない
インターネットの中の世界だってのは知ってる。
素質がないと入れないとか?
入ると本来の姿と電子世界だけの姿になれるのは知ってる
通常三つ目の異世界って呼ばれてる
こよちゃんたちがいる世界
気が付いたらなんかあったからなぁ
「まぁ、そうだよねー。実際、電脳世界が広く認知されたのってここ二十年くらいの間だから、あんまり知らなくても仕方ないんだよね」
「ボクらが住んでいるというか、今いるこの世界の事だけど……こよりは知ってるの? この世界の成り立ち」
「はい、もちろん! 多分こよほど詳しい研究者はいないと断言しましょう! さて、電脳世界の成り立ちは今から凡そ50年前。つまり幻想歴30年頃に、合衆国の神学者がどの神話体系にも存在しない神を観測したことから始まります」
「神様?」
「神様です。いわゆる電脳乃神――電脳桜神社の御祭神。みこにぇーさんのご実家が祀っている神様ですね」
「ああ、みこちのところのー。お会いしたことはないけど、なんかすっごいフランクな神様だって聞いてるよ」
「最新の神様で、電脳世界を通じて得た色々なサブカルチャーの影響をもろに受けてる神様ですからね。神様の強度としては新興の神様という事もあり低めではありますが、ただ隠れ里とはとてもじゃないですけど言えない、真正の世界を一つ統括しているという事実に置いて神様としての位階は最上級な神様です。それはさておき、電脳乃神との出会いが電脳世界を世界に知らしめるきっかけになったのですが、問題は世界へのアクセス方法でした」
「インターネットでアクセスするんじゃないの? ボクというか、こよもそうしてると思うけど」
「そうですね。インターネットを通じ、体を電脳化して電脳世界に移動していますが……さて、ではその電脳化というのはどうやってるのでしょうか」
「え!? そりゃ、それぞれ専用のターミナルを使って……あっ! そもそもターミナルをどうやって作ったのかって話?」
「大正解です! ロボ子さんには花丸を一個贈呈しましょう!」
「わーい、花丸だぁー!」
ロボ子さんかわいい
ターミナルだっけ、電脳化する装置の名前
そうそう。ターミナル
あれ、普通に買えたりしないんだよね
電脳化に素質や資格がいるしなぁ
電脳資格を取るハードルがね
というか、こよちゃんの話だと電脳乃神がターミナル作成に関わってたのか
あの神様そんなに凄い神格だったのか……。サブカルの神様だとばっかり思ってた
間違っちゃいない。サブカルにド嵌りしたせいで、そちら方向への加護がずば抜けてる
徹夜、短時間睡眠での疲労回復、創作活動に対するバフ、そしてそれを邪魔する相手への天罰
なお、労働には効果が出ない模様
趣味と芸事に全振りしてるもんな……
「電脳世界へのアクセスに必要なターミナル。ざっくりと説明すると、現実世界にある体を電脳化し、電脳世界にデータ存在として置換するための装置です。その特性上、電脳世界の表層を利用しているインターネットへのアクセス補助も担っていまして、幻想的な回線終端装置としての役割を担っています。ターミナルがあると、回線契約をしなくても超高速のインターネット回線を利用できるってわけです。何せ、電脳世界の上層から深層までアクセスできる装置ですからね」
「だた、それだけに扱うには資格が必要なんだよねー。ボクも資格取るのめっちゃくちゃ苦労したよー。勉強難しくてさー」
「ロボ子さん、ロボットなのに……? おかしいな、前に調べた時そんなに演算領域少なくなかったはずなんだけど……」
「そうなの? でもあの試験って計算とか知識問題だけじゃないじゃん。そっちは割とどうにでもなったんだけど、問題は実技側でさー。なーんか接続系がうまくいかないことが多くて」
「あぁー……。ケーブルの配置とか、装置の操作系ですか。うん、あれはロボ子さん苦手そう。というかポンコツやりそうですもんね、引っかけ多いですし」
「そーなんだよー。酷いよねあのテスト」
「いうて実技もそこまで難しいモノじゃないんですけど……。ま、まぁ、話を進めましょう! 脱線しすぎたという感じで! ええ!」
「えー? 難しかったけどなぁー……。ボク一回落ちたし」
「一回落ちたぁ!? あの試験、基本的に落ちる方が難しいんですよ!? 一番のハードルが電脳化の素質有無で、素質があったら倫理テストと知識テストと電脳世界との相性診断して、後は基本操作系を学んで実演すればオッケーなのに!?」
「そうなんだよー。実技でねー、ケーブル刺す場所と押すスイッチの順番とか間違えちゃってさー」
「スイッチに押す順番もさすケーブルに番号までふってあるのに……!?」
流石ロボ子さん
ロボちゃんを舐めるな
ロボ子さんがそんな対策されててもPONをしないわけないだろ!
ロボ子さんだぞ!
こよちゃん困惑してて草
そこまで難しくないのか、素質さえあれば
その素質があるかどうかが大概の難易度らしいけどね
ろぼさーさん達の熱いロボ子さんがPONすることへの信頼度よ
まぁ、ホロライブ二大PONメンバーの一角だからな……
「色々と戦慄する事実を知ってしまいました……。ま、まぁ、気を取り直して続きを説明していきます。具体的な細かい技術は置いておきますが、電脳乃神と様々な技術者が協力し、最初に電脳世界の表層を利用する技術として今の通信技術が確立していきます。さっきから表層とか上層という話をしていますが、電脳世界は大枠として五つの層に分かれて存在しています」
「最初は今こよが説明してくれた、インターネット通信で使っている表層だよね」
「そうですね。皆さんが取り扱っているインターネットのあれやこれやは電脳世界の表層を利用しています。こちらはネットワーク技術のお勉強をしてると色々知れますが、今回は表層の話は置いておきます。こよたちが過ごしているのは電脳世界の上層。電脳化スキルが必須の場所となっています。ターミナルを介してアクセスをするこの場所は、現実世界とそこまで変わってはないですよ。普通に建物や道があたったり、自然公園なんかもあります。全部データですけどね」
「そうだねー。ああ、でも乗り物系はあんまりないかなぁ。電子化して結構簡単にいろんな場所へワープできちゃうもんね」
「移動は確かにそうですね。なので電脳世界で過ごしていると結構ぎりぎりまで寝てても割と何とかなることが多いです。また表層に近いから各種インターネットサービスにも簡単にアクセスできますし、こうやって配信活動も上層だからできます。この場所を管理しているのがみこにぇーさんの電脳桜神社で、電脳世界の各地にある電脳桜神社の分社が行政サービスを行っています」
「実は、そういう意味だとみこちってものすごいお嬢様なんだよねー。見えないけど」
「電脳世界上層を統括している組織の跡取り娘ですからね。人は見た目に寄らないという言葉の代表みたいな人です。ともあれ、電脳世界の上層は割と現実世界とあまり変わりません。ただ電脳化しているからこそ、拠点間の移動が一瞬で行えたり、様々な特殊演出を容易に実現させることも可能です。先ほどコメントで助手くんが言ってくれましたけど、身体の見た目も自由に変更することが可能です」
「だからこそ、匿名性の高い活動ができたりもするしねー。でも、あんまり自分と違う容姿とかにするのはダメなんだっけ?」
「そうですね。自分の容姿からかけ離れすぎると、精神が電脳化後の自分を自分と認識できなくなりますし、その逆もまたしかりです。それが過ぎると自己のデータを保持することができなくなり、現実世界で体が電脳化してデータロストの後に死に至るか、発狂して電脳世界で怪物かするかの大体二択です。特に種族関係がダメですね。種族を偽れるのは純人間種だけです。それ以外は、アイデンティティの消失に至る可能性がありますし」
「こわぁ……」
「なのでこよ達は自分に限りなく近いけど、しかし電脳世界に合わせた容量の外装を定義して電脳世界に入り込むわけです。方向性によっては髪色や顔の作り、身長や体形なんかもある程度弄れますが、こよ達みたいな異族はその自己定義を保つために種族だけはそのままのアバターを用意する必要があるわけですね」
「実の所、ボクたちの容姿って現実世界でもそこまで変わらないんだけど、データジャミングかけることで現実世界でボクたちを見つけても僕たちだと理解できないようになってるんだよね」
「そうしないと現実世界で容易く身バレしかねないですからねぇ。もちろん、そういったジャミングをあえてかけずに現実世界との同一性をもって電脳世界で活動されている方もいらっしゃいます。ただ我々の活動方針としてはちゃんとジャミングをかけれるアバターを用意しているというだけで。これは助手くんたちも詳しい話ですけど、外装データを用意してくれる人たちの事をパパ、ママと呼称する文化もありますね」
ママはアバターの外装データ、パパはアバターの内部データの作成担当だっけ
今は二次元イラストに寄せた外装データが流行りなのは知ってる
あれ不思議だよな。イラストはイラストとして認識できるのに、電脳世界上だと完全に人の外見だと認識されるし
そのあたりも電脳化の凄さというか不思議技術というか
科学と幻想のいいとこどりみたいな世界だからなぁ
ちなみに電脳化の素質ないから知らないけど、どういう風に電脳世界に入るの? アニメとかゲームみたいに、カプセルに入るとか?
ターミナルがどういう形状かなんて普通は知らんだろうしなぁ
「あ、こよー。どういう風に電脳化するのか、だってさ。ほらほらー、教師役ぅー。説明してよぉー」
「だ、ダルがらみですねロボ子さん!? ええっと、本当にざっくりとした解説になりますが、電脳世界へのアクセスは基本的に三つのプロセスで行われます。まず第一に、ターミナルによる現実世界の肉体データの置換。現実世界の身体を電脳化してデータへ置き換えるわけですね。ターミナルは円柱状の機械で、あれ一個で数億します」
「え!? あれそんなにするの!? ボク、そんな大金払ってないよ!?」
「作成にかかる金額がそれくらいかかるだけであって、科学と幻想的な保護で一度作ってしまえばほぼ壊れない代物ですからね。今は実験的な意味もあって、貸与自体は無料で行われてますよ。その分、色々なデータは取られてしまってますけど、それも一種の対価と言えば対価ですからねぇ」
「そうなんだ……。でもそのあたり、データの流出とか聞いたことないけど大丈夫なの?」
「ターミナルから収集されたデータはひとえに電脳乃神が管理しているので、少なくとも電脳乃神を出し抜けるような存在が出てこない限りは大丈夫です。ただ管理しているのは電脳世界の深層なので、直接的なアクセス自体がほぼ不可能なわけですが」
「そうなんだ……。じゃあ安心だねー。良かった良かった」
「ロボ子さんが安心してくれたことで二つ目のプロセスを解説しますね。二つ目はターミナル内で電脳化したデータをコピーします。大本のデータは魂が抜かれたうえでターミナル内で凍結保管され、外部からのアクセスが一切出来なくなり、コピーされたデータが魂と共に電脳世界の電脳桜神社へ転送されます」
「だから電脳世界で何かあったとしても、基本現実世界のボクたちには影響が出ないようになってるんだよね」
「データの欠損状態とか、色々な要因で影響が出る可能性はゼロではないですけど、そのあたり可能な限りゼロにしてます。電脳化適正はまず自身の身体を電脳化することに対する適正、そして自分をコピーされることに対する適正、コピーされたデータから戻ってきた際に上書きされることに対する適正。その三つが合わさって高いレベルの適性がある人が電脳適正あり、と判断されます」
そういう仕組みになってたのか
まぁ、電脳世界に入れるってくらいしか知らんしな
電脳適正有り無しってどう測定してるんだろ
流石にいろいろ秘密なんじゃね?
どれか一つあっても全部そろってないと危なさそうだしなぁ
ちなみに、電脳適正の測定は定期的に役所でやってるよ
今度行ってみようかな……
電脳世界に入れる人向けの仕事も今結構熱いからなぁ
人が少ないからこそ働き手求められてるからね
「電脳世界のお仕事はハローワークも兼ねてる電脳桜神社まで! というのはさておき、三つ目のプロセスは電脳世界にある電脳桜神社で用意されたアバターにデータを同期させて電脳世界のセーブポイントへ降り立つことができます。セーブポイントは電脳桜神社の各社か、電脳世界各地に置かれた電脳乃神を祀った小さい御社でスポーン可能です」
「電脳世界のホロライブ事務所にもあるもんね、御社。たまにみこちがお掃除してるのを見るよ」
「みこにぇーさんのコネで作られたとまことしやかに噂されております。実際、御社同士はネットワーク的に接続されているので、色々なところへ御社ワープが可能なのもいい所です」
「結構寝坊してる人たちもそれでどうにか間に合ってたりするよねー」
「ともあれそうして電脳世界に降り立って活動した後、現実世界に戻る際は最寄りの御社か、電脳桜神社にアクセスすることでログインとは逆のプロセスでログアウトが行われます。違うのは最後、ターミナル内でコピーしたデータから現実世界のデータに意識を戻す際、経験のフィードバックが行われる点です。これが少し厄介で、電脳世界でアバターデータで手ひどい欠損をした後そのまま正しく処理をしないで現実世界に戻った場合、その状態が現実世界の自分に上書きされて酷いことになります」
「電脳桜神社でちゃんと復元系のサービスを受けてれば何とかなるんだっけ?」
「そうですね。先ほども説明した通り電脳桜神社側で利用者のデータを管理しているため、重大な欠損が行われる前の状態に戻すことができます。だからこそ、リスクはかなり少ないんですが……。そのあたりをきちんと契約していなかったり、違法な活動をしていたりするとそもそもサービスを受けれなかったりするので、皆さんも電脳世界に来た折には品行方正に過ごすようにしてくださいね」
はーい
そんなことができるかはわからないけど了解
なかなか大変だよね、電脳世界
でも、電脳適正なくても何とかアクセスできるようにしようとしてなかったっけ?
ああ、バーチャルリアリティー計画ね
VR御術を使って、魂入ってないアバターを操作することで電脳世界にアクセスは可能だよ
めっちゃくちゃ高いけどね、電脳世界にアクセスするVRデバイス
安いので数百万じゃなかったっけか
流石に手が届かない……
それでできるのはアバターを操作することだけか
電脳適正持ちからすると、NPCって呼ばれるらしいよ、適性無しのVRアバター
プレイヤーはいるけどノンプレイアブルなのか
言いえて妙
「助手くんたちが会話してくれてますけど、電脳適正がない人たちでも電脳世界にアクセスするための技術は今まさに開発中なんですよね。こよも開発事業に参加してますけど、これがなかなか難しくて」
「そうなの? こよなら案外パパっと対処できそうなものだけど」
「ひな形的なものはできてますし、なんなら助手くんたちが言ってたみたいにバカ高い試作品が世の中に出回ってはいます。ただこよ達が目指してるのって、もっと安価に、安全で誰でも使えるようなものを作る事なんで……。今の進捗状況だとまだまだかかりそうな技術ですけどね」
「そうなんだ……。こよも大変だねぇ」
「この辺りの技術が成熟してくると、今は電脳世界で用意したスタジオを現実世界の映像設備で投影してライブをすることくらいしかできませんけど、いずれは見に来てくれた人たちが現実世界と同じように電脳世界でのライブやイベントを楽しめるようになるのが理想ですねー。その夢をかなえるためにも、こよや色んな技術者が頑張ってるので、助手くん達も期待して待っててね!」
はーい
凄く期待して待ってる
こよちゃんがいるならできたも同然よ
色々セキュリティとかもあってコストがかさむんだろうなぁ
電脳乃神の権能だけでどうこうするわけにもいかないだろうしね
幻想科学と魔法と電脳の融合は果てがなさそう
夢はでっかくいかないとね
「さて、今日はいっぱい説明しましたけど、こんなところでしょうか。ちなみに、電脳世界でも異能は普通に使えますよ。異能は魂に紐づいている力なので、魂が電脳世界に移動することで使えるわけですね」
「電脳世界だからって、カロリーゼロだと思って食べ過ぎると魂がそのカロリー覚えてて現実世界の身体に反映されるっていうよね」
「何故急にそんなことを!? 調子に乗って食べ過ぎて世界に存在が少し増えてしまったまつり先輩の話はだめです!」
「ボク、まつりだなんて言ってないのに……」
「ああっ!? 引っかけられた!?」
あっ
あーあー
これは大変
でもまちゅらしいエピソード
幸せそうにいっぱい食べて、データ上太らないからって堪能しまくった挙句現実世界で絶望する姿が見える見える
こよちゃん、やっちまったなぁ
「こっ、これは余談ですけど! 電脳世界だと色々な活動や異能を使うのにエネルギーを消費するんですが、現実世界の倍以上エネルギーが必要になることもあり、食事のカロリー……データ量は皆さんが想像しているよりも多くなります。食べ過ぎるとアバターも太りますし、消費しきらないまま戻ると太りますので、要注意ですよ?」
「まつりの異能が発現したきっかけ、その事件だったしね……」
「まつり先輩お気に入りスカート破壊事件はやめるんですよロボ子さん……! 今日はもう終わり! 終わりです終わり! はなしがちょっと危ない方向に持って聞きました! ちょうど最後は異能の話になりましたし、次はどこかのタイミングで異能のお話をしていこうと思います! それでは、教師役の博衣こよりと!」
「生徒役のロボ子でしたー。みんなまたねぇー」
おつこよー
おつかれさまー
こよちゃんはこの先生き残れるのだろうか……
夏色まつり:こよ?
ひぇっ!?
まつりちゃんもよう見ておる
なーむー
【配信アーカイブ:『博衣勉強塾:電脳世界編』をの再生を終了します】
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