「みんなー! こんこよー! ホロライブ六期生、Holoxのずのー! 博衣ー、こよりだよー!」
「にゃっはろー。えりぃとみこのさくらみこだよー!」
きちゃ
始まった
こんこよー!
にゃっはろー
振り返り枠だー
「というわけで、ホロライブJP最強王決定戦! 一回戦の振り返り配信をやっていこうと思います! 今回主催というか、思いつき担当のこよだよー」
「今回の主催兼運営担当のみこだよー。ちなみに今回、実況解説枠以外のシステム面とか、指示だしとか、そのほかもろもろは大体二人目のこよりが行ってるよ」
「あれはAIこより用のボディを並行世界のこよりに貸し出してる感じですね。なので別に二人や三人のこよりがいるわけではありません」
「いーや、お前、今回のこれで絶対三人説補強されただろ! みこ、第一と第二試合の後で起こってたシステムトラブルを二人のこよりが滅茶苦茶な速さで対処してるの見て若干引いたぞ、マジで」
「ちなみに発生していたトラブルは、ステージ決めのシステム周りがちょっとおかしくなってました。なので、第一第二試合が同じステージになってたわけですね。片方が決まったら連鎖的にもう片方も同じステージになるようになってました」
「第三から第五試合は全部違うステージだったもんにぇ。この後の試合も全部ランダムでやるの?」
確かに最初の二試合まさかの同じステージだったもんね
ランダムのシステムおかしくなってたんか
しかしそれを一時間で直すとかどういうことなの
いくら開発者だからってさぁ
修正、テスト、アップデートまで一時間はやべぇ
ダブルこんこよシステム驚異の稼働率
「一応、明日の二回戦と敗者復活までは今日と同じく試合開始時にステージもわかる完全ランダム方式でやる予定です!」
「海と浮島と荒野と樹海は嫌だ、絶対に嫌だ、ロボちが進めてきた"マシーナリー"が機能しないステージだけはやめてくれぇ~!!!!」
「トラウマになってて草ー」
「うるさいよ! こよは有利取れるステージだったみたいだからいいだろうけどさぁー! みこは能力一つ封じられたんだよ! わかる!? このしんどさ!」
「何かあった時のためにリアタイしてましたけど、だいぶ接戦だったじゃないですか」
嫌なステージ多すぎて草
ランダムは完全にステージ相性でるからなぁ
こよちゃんは準備時間取れるし、遠距離戦闘できるし、食材に困らないステージでよかったよね
食材、木材だけどな
みこちは武器の相性がいいステージではあったけどねぇ
いうてスバルも別に有利取れるステージってわけじゃなかったけどね
船なら延焼作戦できるだろうけど、自分も燃える未来しか見えない
みこちだからなぁ
「コメントのみんなうるさいよ! いーじゃん能力フルに使えて有利な場所がいいって言ったって! で、話を戻して準決勝と決勝、敗者復活はどーするの? 同じランダム?」
「準決勝は明日の振り返り配信のゲストに出場者を呼んで、全員が選びたいステージを指定した中からルーレットで選んだステージで行います。なので、準決勝は二試合とも同じステージですね。それぞれ一回戦と二回戦、敗者復活で見たステージや実際に戦ったステージで有利取れるステージや、逆に相手に不利を押し付けられるステージを選ぶのもありです!」
「そのあたり、選ぶメンバーの性格やセンスが出そうだにぇ。みこが選ぶなら兵器こーしょー一択だけど」
「こよは今回の海上や、不意打ちで有利取れるし食べるものが多い浮島や樹海がいいですね。都市や兵器工廠も扱える武器が多いので助かります」
「有利なステージ多いな! 逆にこよが嫌なステージはどこになるの?」
「場が開けているうえに、ステージが狭い荒野はキツいですね。食べるものも少ないので、アイテムを生成したあとHPを回復させる前に一気呵成に攻撃されたら詰みます。なので逆に言うと、不意打ちができるし食べれるオブジェクトがいっぱいあるそれ以外のステージはバッチ来いですね!」
ステージ選択楽しみだなぁ
決勝と三位決定戦はどうなるんだろ
この後説明あるんじゃない?
こよちゃんは有利取れるステージ多いんだなぁ
船の欄干とか色んなモノにマヨネーズぶっかけて食い荒らしてるのマジ笑った
すいちゃんにシロアリって言われてたな
言いえて妙だったわ
あれ、実際に現実でもあの能力だと食べれるの?
「あ、コメントで"イーター"に関する質問来てるよ、こよ。現実でもああいう風になんでも食べれるんですかって」
「あの能力、まつり先輩の保有能力としては、いくらでも食いだめができるというのと、生物としての可食範囲を広げるのに加え、食べたものに対する適応性を獲得する能力なんです。つまり経口摂取に限り、生半可な毒物も効かないですし、いくらでも食べれますし、大体何でも食べれます。ただ歯や食道などといった臓器が強くなるわけではないので、しっかり食べれる、あるいは丸呑みできるもの限定ですけど」
「まちゅ、マジでなんでも食べれるし体重の事さえ考えなければ際限なく行けるからな……」
「あれだけ食べてもあんまり体系崩れないの凄いですよねー」
「まぁ、多少は太るし体形にも出るんだけどにぇ」
まちゅ、最近のSNSでも太った系の発言してたもんなぁ
そんな能力持ってるなら何でも食べるわ。気持ちはわかる
もうカービィじゃん
足短くて、身長低めで、いっぱい食べて、食べたものを力にする。間違ってない
まつり=カービィは真理
「今回の大会用にデチューンした能力としては、データ量のある破壊可能オブジェクトなら何でも食べれて、HPに変換できるようにしてあります。だから素手で破壊できるオブジェクトがいっぱいあるとそれをむしり取って食料にできるんですけど、荒野だと破壊可能なのって大体土なんですよね……」
「一応木も生えてるけどまばらだし、開けてるから姿丸見えだもんにぇ」
「土食ってる場合じゃねぇ! って感じでHP消費して武器として色んな薬を作って、相手に何もさせず速攻するしかないんですけど、そう簡単にいくわけもなく」
「まぁ、そういう感じでステージ相性は本当に大事だにぇ。で、決勝と三位決定戦はどういう感じにするの?」
「決勝と三位決定戦は始まる前にお互いがステージを指定して、そのどちらかがランダムで選ばれます。二分の一で自分の有利なステージを引けるわけですね。逆に相手にとことん不利なステージを選ぶのも手です。こよがもし決勝に残ったら相手が荒野を指定する、みたいな感じで」
「そこもまた駆け引きだにぇ」
選ぶ人の性格出そう
相手の不利を選ぶか、自分の有利を選ぶか、またはどちらでもないステージを選ぶか
何も考えずに選ぶ人も出てきそう
いったい誰ちの事なんだ……
みこちは都市か兵器工廠絶対選ぶと思うわ
マシーナリーが生きる場所のほうがいいだろうしなぁ
「実際、今日の試合終了後に兵器工廠で遊んでたみたいですけど、どうでした?」
「ヤヴァイ。あそこだったら確定でスバルに勝ってた。間違いない」
「実際にどうやばかったのかは、"マシーナリー"持ちが兵器工廠ステージを引けるのを楽しみにしてくださいね!」
はーい
みこちがヤバイって言うくらいだから相当だろうなぁ
機械なら何でも操作できる、で兵器が山ほどある場所だからなぁ
何があるか次第だけど、それこそこんこよならロボット用意してても驚かない
ロボ子さんがいっぱいいるかもしれない
ホログラっぽいなぁw
「さて、それでは今日行われた一回戦の振り返りと、ハイライトを観ていきましょう」
「う゛ぅー、まずは一回戦第一試合ぃー。みことスバルの戦いだよぉー。負けたから観たくないぃー」
「泣いても観なくなる事はないので諦めましょう、みこにぇーさん。さて、第一試合は今嘆いてるみこにぇーさんとスバル先輩の戦いでした。舞台は浮島。改めて浮島の全体図を出しますけど三つの島からなる空中ステージです」
「へぇー。こんな感じになってたんだにぇー。ちょうどVの字みたいな感じで三つ浮かんでるのかぁ」
「そうですね。浮島同士は特につながっておらず、完全に独立して浮遊しています。これ、基本的に島同士を移動して追いかけっこしながら戦うことを想定してたんですけど、第一試合、第二試合ともにその想定と異なる戦いになって、製作者としては嬉しい限りです」
「みこたちは真ん中の島で殴り合いだし、リオナの奴は島を全部ひとまとめにしてたからにぇ」
こんな感じのステージだったんだなぁ
実況配信だとそれぞれの俯瞰でしか見れてなかったからこういうの見るの楽しい
追いかけたり、島の木々に隠れて奇襲したりするバトルの予定だったのか
みこちのしょっぱな飛び蹴りは笑った
そのあとも基本接近戦だったからね
リオーナの力技も凄かったわ
ミオしゃの悲鳴は助かった
ちぃミオだった
スバル曰く、ミオしゃのビビリ声はえっちぃ、が証明された
「さて、せっかくなのでそれぞれの試合、みこにぇーさん視点とスバル先輩視点、ミオ先輩視点とリオナ視点でハイライトシーンをピックアップして編集しましたので、それを見ていきましょう」
「え? 待ってこよ、お前それいつの間に編集したの? っていうか俯瞰しか取れてないんじゃなかったの?」
「データ自体はあの世界自体で記録しているのでそれを取り出していい感じに編集して作りました!」
「いつ?」
「自分の試合が終わってからこの配信が始まるまでの間にです!」
「お前やっぱり一人じゃないだろ!」
二時間で……?
作業速度が相変わらずとんでもない
ハイライト楽しみだけどもうちょい休んでこよちゃん
#ゆっくり休めこより
マジそれな
やっぱりこんこよ三人説
「まぁまぁ、そんなことより、まずは第一試合、みこにぇーさんとスバル先輩のハイライトからどうぞ!」
「みこもまだ見てないから楽しみ!」
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【配信アーカイブ:『ホロライブJP最強王決定戦 一回戦第一試合』よりさくらみこの視点切り抜きを再生します】
【これは配信アーカイブからさくらみこの視点を抽出して作成したハイライトです】
【本来FPS視点ですが、酔い防止の観点から状況を抽出・再構成したTPS視点でお楽しみください】
【それでは、配信アーカイブ:『ホロライブJP最強王決定戦 一回戦第一試合』よりさくらみこの視点切り抜きをお楽しみください】
「よしっ! どこのステージ……え? ここは……いやぁああああ! ロボちのバカぁああああああ!!!!! 自然しかないぃぃぃ!!!! 機械なんてどこにもないステージじゃんかぁ!!!!!!」
光の繭が緑溢れる自然を模したステージの中に表れ、解けるように消えていく。その中から現れた巫女服を着た女の子が、周りを見た瞬間に絶叫を挙げた。
ホロライブが誇るマッドサイエンティスト、博衣こよりが作りしバトルフィールドが一つ、『浮島』。
叫びながら嘆くさくらみこの保有能力、"マシーナリー"が完全に無用の長物と化す、操作する機械がまるで存在しない自然のフィールドだ。
「く、っくそ……嘆いてばかりじゃいられないにぇ。とりあえずスバルを探さないと。マップオープン!」
掛け声とともにみこの眼前に現れるフィールドマップ。『浮島』マップの俯瞰図が表示され、自分の位置を示す桜色の光点と対戦相手である大空スバルの位置を示す黄色の光点が表示されている。
「位置的に反対側の島にいるのかー。とりあえず向かってから考えよう……」
【一時停止ボタンが押されました。再生を一時停止します】
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「というわけで、最初のシーンは"マシーナリー"が役立たずなスキルになったことに気づいて大絶叫するみこにぇーさんの一幕でした」
「マジでどうなってるんだよぉ……。ロボ子のばかやろぅー。みこ、マジで叫んだぞ。これガチ絶叫だったぞ」
「ちなみに、実況していたいろはちゃんとあやめ先輩はこの様子を見て凄く楽しそうに笑ってました!」
「この後、わりとガチで気落ちしながら島の端まで移動したらスバル見つけて、八つ当たりしに蹴ったよね」
草
あの叫びはマジで笑った
公式切り抜き助かる
マップってこんな感じで表示されたんか
対戦相手に関してはそこまで細かい位置までは出ない感じか
どこのマップにいるかくらいみたいだね
まぁ、細かい場所までわかっちゃったら面白くないしなぁ
『ちなみにマップは選ばれたステージによって表示の仕様が異なります。こよとルーナ先輩が戦った船上ステージだと、自分の場所しか出ません。船は全部つながっているので、頑張って移動すればいつかは相手を見つけられますからね』
『あのすっげぇ広いステージで?』
『こよがやったみたいに、マストに上って相手を探したり、ルーナ先輩みたいに人海戦術もできますからね』
『選んだスキルによっては割と積む奴じゃん!』
『それもまた運です! では、次は戦闘シーンですよー』
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【再生ボタンが押されました。再生を再開します】
「くらえ、"曼殊沙華"!」
「いぃぃやぁあああああ!?!?!?!? ぎぃっ!?」
空中で行われた一瞬の攻防により、大空スバルが放った踵落としを受けたさくらみこの身体がまっすぐ落下し、地面に叩きつけられた。
衝撃音と、みこが墜ちた地面に走る亀裂が、その威力を物語る。
それを追い、何もない虚空を銀色に光る脚でスバルが蹴る、
"ダンサー"によるダンス表現の具現化だ。
舞うように散る銀光を奇跡として残しながら、地面に向かい跳び落ちるスバルが次なる攻撃を仕掛けに行く。
飛び蹴りだ。
「まだまだぁ! 続けて喰らえみこちぃ!!!!! 風真流、"鳳仙花"!!」
「上からとは卑怯だぞスバルぅぅぅぅ!!!」
「いきなり飛び蹴りかましてきた奴が言うんじゃねぇえええええ!」
「まにあ、がふっ!」
叫び合いながらも、流星の如き勢いで地面に向かうスバル。
しっかりと叫んだ技名がバーチャル世界に認知され、体を緑色の燐光が覆う。
必殺技モーションの発生だ。
技目にあった正しいフォームに身体が強制的に修正され、仕様に沿った角度と威力で墜ちていく。
ひきつった表情を浮かべたみこがとっさに引き戻した如意棒でその蹴りを受け止めるも、その勢いを全て殺せるわけもなく。
如意棒を通じて襲った衝撃により、みこが背負った地面がさらに凹み、亀裂を広げていった。
「やったか!?」
「やってるわけ、ないだろ! 燃えろスバルぅぅううう!!!!!」
スバルの叫びに合わせ、みこも叫ぶ。
足に感じた手ごたえに応じるのは、大火球だ。
如意棒を握る手の片方をぱーの形に開き、その中央から生じた炎の弾が一気に膨れ上がる。
「あっちゃぁああ!?」
「あっちゅ、あっちゅ、あっちゅ!?」
着弾。そして大爆発。
攻撃後の残心を怠ったスバルの身体に、みこが放った炎弾ががぶち当たり派手に炎をまき散らす。
その余波はみこ自身に及び、爆発を受けて吹っ飛んだスバル諸共悲鳴を上げながら地面を転がる。
消化だ。
ばら撒かれた炎が服に引火し、乙女の柔肌が炙られる痛みに悲鳴を上げながらも、その火を必死に消していった。
「いってぇ……っ! みこちの能力、炎ぶっぱか!」
「ふっふっふ、これからが逆襲の時間だよスバル! みこちゃんの炎使い、スバルとは年季が違うってこと見せてやる!」
立ち上がったみこの手から溢れた炎が、握りしめた如意棒に移り両端に炎を灯す。
如意棒をくるくる器用に回す動きに合わせ、如意棒から舞う火の粉が小さな火球となりスバルへと飛翔。
先ほどの炎弾が持っていた威力と引き換えに増した数と速度が、スバルに連続して襲い掛かる。
「"ファイアー・ボール"!」
「大体自傷の年季じゃねぇかって、やばっ、よ、避けきれない!?」
"ダンサー"の能力を駆使して動き回る大空スバル。
"回避"の意味を行動に乗せて動き、"ダンサー"の能力がそれを補助しスムーズに回避を行う。
しかしそれにも限界がある。あまりにも多すぎる火球の数に、徐々に被弾が増えていく。
一つ喰らえばその分動きが乱れ、"ダンサー"のバフが途切れる。
すぐに次の動きを差し込んで"ダンサー"の能力を維持するも、それが何度も続けば当然隙が増え、大きくなっていく。
「喰らえスバル! "火精乱舞"!」
それを見てさみこが如意棒に纏わせた炎の勢いを強くする。
くるくると振り回す如意棒の先端より舞う火の粉が、みこのファンである35Pの形状を取る。
揺らめく陽炎を纏わせた大量の小型35Pが、みこが如意棒を振る動きに合わせて一斉にスバルに飛び掛かった。
数の暴力だ。
「行け35P! お前らいつもみこの事燃やしてんだから今日はスバルを燃やすんだ!」
「おいバカやめろぉ! スバルの事燃やそうとすんな! それも物理的に!」
「お前も燃えるんだよぉ!」
「いぃぃぃゃぁああああああ!!!!!」
【配信アーカイブ:『ホロライブJP最強王決定戦 一回戦第一試合』よりさくらみこの視点切り抜きを再生しました】
【ご視聴いただきありがとうございました。またのご利用をお待ちしております】
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「はい、みこにぇーさん視点の切り抜き二つ目は炎つくった35Pさんでスバル先輩を炎上させようとする場面でした! 皆さん、いかがでしたかー?」
実況配信だと俯瞰での動きだったけど、こうやってみこち視点だと迫力やべぇ
スバルが落ちてくる勢い半端じゃなかった
というか、最初の空中踵落としの威力がやばい
みこちが地面に叩きつけられた衝撃と地面の割れ方が人が落ちた絵じゃねーのよ
マジで一瞬何が起こったかわからないレベルで地面に落ちてたな
追撃の飛び蹴りもなんか、着弾時に衝撃派見えたゾ
ドラ〇ンボールでしか見たことねぇよあんな地面の割れ方……
それを受け止めてるみこちも如意棒もやばいけどな
「マジで、風真流ヤバすぎんだろ! 正直、今回の戦いで三回くらいは死ぬかと思ったぞ、みこ。実際最後の一回死んでるし!」
「名前付きの必殺技三回受けてましたもんね、みこにぇーさん。"曼殊沙華"、"鳳仙花"、"土筆投げ"。ちなみに、土筆投げはスバル先輩用にいろはちゃんが色々格ゲーを勉強した結果生まれた新しい風真流の技です。色々な版権に配慮して名前もあんな感じになりました」
「回転する風景、近づいてくる地面、逃げようともがいても動かない身体、よくわからない衝撃……。最後マジで、そんな感じで気づいたら筐体の中でゲーム世界からはじき出されてたにぇ」
「というわけで、次はスバル先輩視点から切り抜きを一つ。みこにぇーさん側の切り抜きでスバル先輩の活躍も見えてたので、次は今上がった必殺技のシーン」
ああ、あの土筆みこちの
大空スバルのSA3か
あれ、みこち視点超怖そう
錐もみ回転しながら地面に向けて真っ逆さまだもんな
お、あじまるぞ!
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【配信アーカイブ:『ホロライブJP最強王決定戦 一回戦第一試合』より大空スバルの視点切り抜きを再生します】
【これは配信アーカイブから大空スバルの視点を抽出して作成したハイライトです】
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「ちっ……弾くなみこち! スバルの攻撃をいい加減喰らえ!」
「ふざけんじゃねー! みこの如意棒をそうそう簡単にかいくぐれるとおもうなよ!」
足が、拳が、肘が、膝が。
眼前に立つ大空スバルの攻撃が、嵐のようにさくらみこに襲い掛かる。
それを手にしている如意棒で必死に捌き躱しながら反撃をチャンスを窺うみこの目に、漸く、と言っていい隙が飛び込んでくる。
スバルの、正拳突き。武器として用意された風真流以外の、スバルとして習得した空手のモーション。
風真流とのミスマッチが引き起こす、放たれた拳が戻される際の、大きな隙。
格闘ゲームで言うところの硬直が大きいモーションを狙い、がら空きの脇腹へみこの如意棒が振るわれる。
それが、誘いであると気づかずに。
「隙ありぃー!!!!」
「ねーよ!」
勢いよく振られたみこの一撃が、スバルの蹴りによって防がれる。
何故、と。確定だっただろ、と内心で叫んでいるかのような表情を浮かべるさくらみこの目に、答えが映る。
銀光だ。
スバルの能力、"ダンサー"の発動を示す銀の光が、体全体を一際大きく輝かせている。
"ダンサー"の能力はダンスの動きに合わせ、その意味が示す様々な効果を使用者に付与するもの。
終わるはずがなかった硬直が無くなり、引き上げた足で胴を薙ぐ如意棒の一撃を防いだ絡繰り。
それは。
「"ダンサー"で引き戻しの動きを踊りと見做して、そのままガードの動きまでつなげたってこと!?」
「大正解! 正解したみこちには、武器飛ばしのプレゼントぉ!」
「させるわけ、ねーだろ!」
如意棒を防いだ脚をそのまま蹴り上げ、頭上方向へとみこの如意棒を弾き上げる。
みこは離してなるものかと如意棒を握り締める手に力を籠め、追撃を防ぐけん制として炎弾を生成。
少し前の攻防と同じように、至近距離でスバルに向かい放つ。
「しぃーねぇー!!!!」
「死ぬかぁああああ!!!!!」
しかし、その判断が仇となる。
炎弾を銀光を纏った拳で打ち砕くスバル。
"ダンサー"による正拳突きモーションの強化だ。
『打ち砕く』意味合いを増幅させた拳が炎弾を打ち砕き、周囲に炎が舞い散り瞬時に温度が上がる。
身体を炙る炎の熱に上がる体温。それを相殺するために流れ出る汗が、みこの手からも溢れ落ちる。
そしてその滴った汗が、勝敗を決める一手となった。
「もらったぁー!」
先ほど蹴り上げられた勢いを巻き戻すかのように、みこが如意棒をスバルの頭へ振り下ろす。
しかし先ほどの熱により生じた手汗が如意棒を滑らせる。
握りしめ、振り下ろした如意棒が手からすっぽ抜ける感覚に慌てて握りの力を籠めるも、それで生じたバランスの狂いをとっさに補正できるわけもなく。
握りが滑ったことで変に伸びた如意棒に合わせ、スバルの脚が狂った重心を捕らえて蹴りを放つ。
手汗の滑り、意図しないすっぽ抜け。それにより生じた遠心力を制御しきれなかったさくらみこの手から、如意棒が吹き飛ばされた。
「ああっ!」
「肘ぃ!」
思わずスバルから視線を離し、飛ばされた如意棒を追ってしまったみこ。
そしてその隙を、"アイドル"による視聴者からの応援というバフを受けたスバルは見逃さない。
如意棒を蹴り上げた足を振り下ろし、地面に力強く震脚。
足の振り下ろしと連動して腰を軸に内側へ捻られた上半身が、引き絞られたバネが勢いよく戻るように捻転する。
肘鉄だ。
上を向いた事で無防備に晒されたみこの鳩尾に、鋭く突き出された肘が突き刺さる。
「げふっ……っ、スバ、ルッ!」
「とどめ行くぞ、みこち!」
鳩尾への打撃で強制的に肺に入っていた酸素を吐き出す事になったみこに、動く余裕がない。
必死に体を動かしてスバルの追撃を避けようとするも、それが間に合うこともなく。
「肘、膝っ! 回って裏拳! つなげてアッパー!」
「っ、がっ、がふっ!」
鳩尾に刺さった肘がそのまま上に跳ね上がり、顎をカチあげる。
そこから前腕が伸び、逆の手と合わせてみこの後頭部を掴んで引き寄せた後、次の動きは膝蹴りだ。
無理やり下を向かされたみこの顔にスバルの膝が迫り、そのまま顎を打ち上げ今度は無理やり上を向かされる。
衝撃で縦に身体を伸ばされたみこの眼前で銀光を散らしながら回転したスバルの裏拳が、さらに無防備な顎の先端を打ち抜いて脳を揺らす。
博衣こよりが生成した世界において行われる演算が、リアリティを持ってみこの意識を飛ばしていく。
そこからのアッパーも無防備に受けたみこの身体が、完全に意識を飛ばして後ろに倒れようとするも、そこでスバルの攻撃は終わらない。
「飛べぇ!」
倒れるみこの裏にツーステップで回ったスバルが、背中に蹴りを入れ、小さな身体を空中へと蹴り飛ばす。
それこそまるでゲームのように、あるいは漫画のように宙へ打ち上げられた相手を追いかけて、スバルが足に銀光を纏わせて飛翔した。
"ダンサー"の能力補助による大跳躍だ。
「っ、ぁ、あれ、今みこちゃん意識飛んで……っていやぁああああ!!!! 空飛んでるぅうう!!!」
「みこちつーかまえたー! いろはが入れてくれたこの技で、決めるぞみこち!」
蹴りの衝撃で意識を取り戻したみこの身体を、地上から飛び上がったスバルが後ろから脇に腕を差し込んで抱きしめる。
そのまま"ダンサー"の能力を使い二度、三度と宙を蹴り上げてより高い位置へ飛翔した二人の身体が、放物線を描いて頭を下にしながら落下を開始。
そのタイミングで"ダンサー"の能力を使い空中に着地したスバルが膝を曲げながら力を溜め、体を捻り錐もみに回転しながら地面へ加速していく。
「いやぁー! みここれ知ってる! 頭から叩き落される奴! やめろスバル! みこちゃんの頭はそんなに頑丈じゃねー!」
『だからこその必殺技なんですケード! 喰らえみこち、これで終わりだぁ! 風真流体術・亜種――"土筆落とし"!!!!
あぁあああああーーーーーー!!!!!!!」
衝撃が、画面を揺らす。
自身は体をのけぞらせながら地面との接触を避け、みこを頭から地面に叩きつけた。
みこの頭が地面に突き刺さったのを確認し、トンボを切って地面に降り立つスバル。
華麗にブイサインを決めるその後ろで、数舜の間綺麗に直線となって地面から生えていたみこの身体が、脱力して萎れていくのに合わせ、光を放ち消えていった。
【配信アーカイブ:『ホロライブJP最強王決定戦 一回戦第一試合』より大空スバルの視点切り抜きを再生しました】
【ご視聴いただきありがとうございました。またのご利用をお待ちしております】
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「というわけで、第一試合のラスト、スバル先輩の必殺技で土筆になるみこにぇーさんの切り抜きでしたー」
「客観的にみるとあんな風になってたんだにぇ……。喰らってるのがみこじゃなかったら派手で良かったんですけーど!」
「実況配信だと割と遠目での映像でしたが、スバル先輩側の視点で至近距離からみた視点だと派手さが段違いでしたね! どうでしたか皆さん!」
やっばかった
みこちの如意棒蹴り飛ばした後からの連携がマジで格ゲーみたいだった
暗転からの演出入って、打撃連携かーらーのー、飯綱投げ
マジでフェイバリットって感じだったわ
なんかのBGMを合わせたMADとか誰か作ってくれそう
完全にみこちの頭埋まってたわぁ
人が地面から生えてた
大空スバル:超気持ちよかったんですけーど!
スバちゃんもよう見とる
「いいですね、発注かけていい感じの曲つけてMAD風動画にして投稿しましょうか」
「みこのいい所なかったじゃん! ぶっ飛ばされて終わりだったじゃん!」
「まぁ、それもまた見どころというところで一つ! みこにぇーさんの抗議は置いて、次は第二試合の切り抜き行きますよー。ちょっと時間も押してるので、二つ連続行きます! まずは序盤の山場! 浮島をつないでミオ先輩がいる真ん中の島にぶつけに行くリオナ、そしてミオ先輩視点でリオナの負けシーンの二本でお送りしようと思います!」
「スルーすんなよ! でもまぁ、押してるのもそうなので、次の切り抜き、どうぞー」
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【配信アーカイブ:『ホロライブJP最強王決定戦 一回戦第二試合』より響咲リオナの視点切り抜きを再生します】
【これは配信アーカイブから響咲リオナの視点を抽出して作成したハイライトです】
【本来FPS視点ですが、酔い防止の観点から状況を抽出・再構成したTPS視点でお楽しみください】
【それでは、配信アーカイブ:『ホロライブJP最強王決定戦 一回戦第二試合』より響咲リオナの視点切り抜きをお楽しみください】
「ここは……浮島ステージだ。ミオ先輩は……真ん中の島」
ステージに現れた響咲リオナは、初手にマップを呼び出して確認を始めた。
自分を示す光点はマップ上の三つある浮島の右上に、中央の島に対戦相手である大神ミオを示す光点が浮かび上がる。
「……"アース"」
マップを見ながら数秒考えたリオナは、自分に付与された能力を確かめるように地面に手を当てて能力を発動する。
「島の掌握はできそう。でもたぶん地続きじゃないとダメ。MPフルに使えば……たぶんやれる。よし、行くか!」
マップを確認して反対側に浮かぶ島を視認できる位置まで移動。
三つある浮島の中で、真ん中にある島が定位置にある関係上、上空にある島二つは中央の島からだと陸上の視認が非常に困難である。
それを理解しているのか、真ん中の島からギリギリ見えない位置まで移動したリオナは、そこで膝をついて大地に両手を触れさせる。
「大地よ、細く長く、伸びろ!」
"アース"の能力行使を示す、茶色い光がリオナの両手を包む。
能力の行使によりMPががりがりと削れていくのを感じながらリオナは細く薄い架け橋を二つの島にかけていく。
「"アース"は大地を操る能力。でも私の練度じゃそこまで細かい操作なんてできないし、おおざっぱな力技に頼るしかない。だったら、初手でミオ先輩の度肝を抜く方向で力を使ってやる……!」
決意の独り言を呟きながら、MPゲージが減っていくのを確認する。
「もう少し、あとちょっと……繋がった! あとは、MPがフル回復するまでミオ先輩が私の意図に気づかなければ……!」
能力で伸ばしていた架け橋がも一つの島へ繋がった。
それを"アース"で扱える土の範囲が一気に拡大した事を知覚した事で悟ったリオナは、"アース"の能力行使をやめてじっとその場で待機する。
MPの回復だ。
移動しないことでMPの回復量が上がることは事前の説明で確認済み。
視認できるMPゲージが徐々に徐々に溜まっていくのをじっと見つめながら、リオナは対戦相手であるミオが気づかないことを必死で祈る。
「ミオ先輩気づかないで、気づかないで、気づかないでください……! よし、溜まった! いっく、ぞー! "アース"!!!」
MPが完全に回復する。
祈りが通じたのか、まだ下部にある島からのアクションは何もない。
再び大地に両手をついたリオナが能力を行使すると、今度は先ほどまでの比でない光が溢れ出す。
"アース"により最大出力の発現だ。
「うぎ、ぎぎぎぎ……きっつぅ……! でもこれで、これなら……行ける! "島墜としぃぃぃぃいいいいいいい!!!!"」
浮島が、動く。二つの島が斜めに傾き、大質量が動く事で生じる大気のうねりを身にまといながら、中央の島へと向かい墜落していく。
「よし、これで行ける! 一度動き出した島はもう、私が能力なんて使わなくても真ん中の島に向かって真っすぐ落ちるだけ! 覚悟してくださいねミオ先輩、リオナが今行きますよー!」
島が加速する。
墜落だ。
中央の島に大きな影が二つ生じるのを傾いだ大地の上で確認しながら、"ア-ス"の力で大地に足を固定したリオナが笑う。
不敵な笑みを浮かべ、狙うのは中央の島。
「ダイナミックぅうううう、エントリぃぃぃぃぃいいいいいいいい!」
三つの島が、激突した。
【配信アーカイブ:『ホロライブJP最強王決定戦 一回戦第二試合』より響咲リオナの視点切り抜きを再生しました】
【ご視聴いただきありがとうございました。またのご利用をお待ちしております】
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改めてみるとやべぇ
大地がゴゴゴとうなりをあげて地面に落ちてった
よくあれで三つの島全部落ちなかったよなぁ
そのあたりはゲームっぽいけど、そうだよな、あの時点でそうならない保証なんてないもんな
リーダー思い切りが良すぎる
思いついてから実行までの速さがヤバかったわ
ダイナミックエントリーには笑った
絵面は凶悪なのにリオーナの言動のせいでギャグみが強くてなぁ
大神ミオ:ウチがタロット回して自己強化してる中上ではこんな事になってたんだー
ミオしゃもよう見てる
ミオしゃ!?
響咲リオナ:後で試合のアーカイブ見て、ミオ先輩全然上見てなくて笑いましたw
リオーナもよう見とる
まぁ、タロットと向き合うのは俯くからね、仕方ないね
「ちなみにこれは試合のコメントでもありましたけど、"アース"がここまで猛威を振るったのは、操れる土がフィールドにあったからですね。"アース"の能力は土を作り出すこともできますが、MPで出せる量には限りがありますし、また操作すると考えると浮島ステージ以外だとこんなことはできません」
「みこの"フレイム"も例えば浮島の森を燃やして火を作ればそれを少ないMPで操れたけど、環境が悪化しすぎてデバフが付きそうだったのと、絶対みこに引火してひどいことになる未来が見えたからやらなかったにぇ」
「あっちゅあっちゅチャンスでしたのに」
「こらっ! みこ、別にやりたくてあっちゅあっちゅしてるわけじゃねーから!」
「では次、ミオ先輩の視点をどうぞ!」
「スルーすんな!」
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【配信アーカイブ:『ホロライブJP最強王決定戦 一回戦第二試合』より大神ミオの視点切り抜きを再生します】
【これは配信アーカイブから大神ミオの視点を抽出して作成したハイライトです】
【本来FPS視点ですが、酔い防止の観点から状況を抽出・再構成したTPS視点でお楽しみください】
【それでは、配信アーカイブ:『ホロライブJP最強王決定戦 一回戦第二試合』より大神ミオナの視点切り抜きをお楽しみください】
「ちょいっ、くそっ、ムリィー! さすがに準備とか全部パーにされて素の能力だけだときつ過ぎるよぅー!」
「全部っ、避けたりっ、防いだりしておきながらっ、よく言います、ね!」
攻撃が通らない。
戦いというゲームを公平にするために与えられたテコンドーの技が、狼の獣人種たる大神ミオに通じない事に、響咲リオナは焦っていた。
「そりゃまぁ、ウチだって腐っても獣人種。そうそう簡単に、人間種に後れを取るわけにはいかない、け、ど……! でも鋭すぎぃ! リオナの蹴り、どう考えても達人クラスなんですけどぉ! どうなってるんだこよぉ!」
冗談ではなく、リオナの攻撃は森における捕食者の序列で言えば上位に位置する狼の獣人をもってしても、大きすぎる威力を誇っている。
腕で受ければ痺れと合わせて鋭い痛みが襲うし、避けても風鳴りの音が威力を想起させる。
背中に冷や汗をかきながら、少しでも油断すれば大ダメージ必死の連撃をミオは必死でかわし続ける。
その秘密は、匂いと耳だ。
相対する相手の呼吸や心音。発汗する汗から感じ取れる香りで次の行動を予測するそれは、遥か昔から連綿と続く狼としての狩猟本能を用いた戦闘予測。
獲物がどう行動し、どう逃げるかを予測したうえでその喉笛に食らいつく為の能力。その応用だ。
「何とか、仕切り直さない、と……!」
チャンスが訪れない。
何か一つでもきっかけがあれば、リオナとの距離を離して浮島にある森の中に逃げるのだが、そうもいかない。
周囲には墜落させられた二つの島が大地に突き刺さっており、大小様々な大地の破片が大量に散らばっており足場が悪すぎる。
そのうえテコンドーの技を全力で振るい続けるリオナが至近距離から離れない。
逆転の目を探ろうにも、素の能力だけだとリオナに割り振られたテコンドーを無理やり突破することが難しい。
「本当に、やっかいな武器に仕上げたなこより……っ! っ、これでどうだ!」
「きゃぁっ!? っと、でもっ! "弦月"!」
「うわぁあ!?」
伸びてきた回し蹴り。それを腕で受け止めたミオの直蹴りがリオナの腹を狙う。
ヤクザキックだ。
驚きの声を上げるリオナだったが、とっさにガードしたミオの腕を蹴りながらバックステップで蹴りをかわし、返す動きで身体を回転させながら足を振り上げる。
ターン・チャギ。日本ではトルネードキックなどと呼ばれるそれを、技名をキーワードにモーション発動させる。
鋭い連続蹴りを胴に受けたミオは後ろに飛ぶことで威力を吸収するが、威力が大きすぎてまっすぐ後ろにある瓦礫まで吹っ飛ばされた。
「あぐっ、くぅ、やばい……。さすがに、一撃がでかすぎる。これはちょーっと、きついか……な?」
背中に感じた衝撃に喘ぐ。
威力がでかすぎる。
もともと近距離戦は防御こそ強いが攻撃に自信がなかったミオとしては、このまま距離を取り再び有利状況を作りたいところだ。
森の中に入ってしまえばホームグラウンド、能力である"フォレスト"や"フォーチューンテラー"をフルに使って罠に嵌めてしまうのだが、この状況だとそうもいかない。
何せ、止めを刺そうとリオナが追撃に走ってくるからだ。
あれから逃走するのは難しいと覚悟を決めるミオ。
その前で、リオナが転ぶ。
「……は?」
窪みだ。
島の突撃による被害。それは問答無用の足場荒らしだ。
木々をへし折り、大地を削り、山のような破片で平らな足場を無くす。
一か八かの大質量攻撃で大ダメージを与えられればそれでよし。
ダメでも相手の精神に動揺を与え、全力で攻めることで勝ち切ろうと考えた響咲リオナ渾身の大博打。
その負の面に、リオナは自分からハマっていった。
荒れた足場には当然窪みもある。
その一つに足を取られたリオナが勢いよく転倒。
倒れた先にあった岩に頭をぶつけそうになったところで必死になり身体をひねって回避、したところまではよかった。
ただその動きをするにも、窪みにとられた足は満足に動かせず。
「っっっ、足、が!」
捻った。
頭部への自傷ダメージを防ぐために足に捻りという自傷ダメージを追ったリオナが倒れる。
隙だらけだ。
今なら好き勝手攻撃できるし、"フォレスト"で攻撃もできるし、なんな"フォーチューンテラー"で自身を強化することだってできるだろう。
だからそうした。
「アハハハハハハハハ! あー、面白い。行け、"フォレスト"! リオナを縛り上げろ!!!」
あまりの後継にあふれる笑いを必死にこらえようとして失敗しつつ、能力を発動。
能力行使の緑光を放ちながら、島にある蔦を繰る。
墜落した島にある植物からも伸びた蔓が何本も絡みあって束ねられ、強度を増した状態でリオナの身体を縛り付ける。
「あっ、ミ、ミオ先輩、もっと優しく……!」
「気持ち悪い声を出してるんじゃねーぞ、おらぁ!」
先ほどまでのリオナならば喰らうわけもないテレフォンパンチ。
それをまともに喰らったリオナが、自身を縛り付ける蔦をギシギシ鳴らしながら揺れていく。
「ひぃん! お慈悲を、お慈悲を畜神様ぁ!」
「さっきあんだけ押せ押せで攻めといていざ自分がやられるときになったら命乞いはダサすぎるだろ! ええい、ここで終わらせてやるぞリオナぁ!」
「あああぁー! ミオ先輩の愛が、痛いですー!」
「だから気持ち悪い事言ってんじゃねーぞリオナぁ! 終わりにするぞ、"フォーチューンテラー"! お前にふさわしいカードは決まった! 受けろ、"タワー"!」
「えっ、タワーって、あのいろいろ危ないカード……いぎゃぁあああああああ!?!?!?! 電気ぃ!?」
能力により具現化されたタロットカードの山から、ミオが無造作に一枚引き抜いていく。
引き出されたのは雷に打たれ、出荷している塔のカード。
そのイラストが具現化されたかのように、リオナの身体に電流が走っていった。
「塔の大アルカナが示すのは破壊、破滅、崩壊、惨劇、戦意喪失、踏んだり蹴ったりとか、まぁ、破滅のカード! その効果は相手に様々なデバフをつける雷を当てる事! これでもう勝ち目はないぞリオナ! 覚悟はいいか!」
「いっ、つ……いぎぎ、ミ、ミオ先輩?」
「なんだ、リオナ」
「……やさしくしてくださいね? はぁと」
「……イラっとしたから激しく行くからなぁー!?」
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「あーははははは、ぶははははは! ひーひひひ、あはははははは!」
「はい、こみにぇーさんが二つ目の切り抜きに完全にツボってゲラ入りましたので、みこにぇーさんの陽気な笑いをBGMに進めていこうと思います」
まぁ、気持ちはわかる
改めて、あのミオしゃの間抜け面と、リオーナのひきつった顔の対比が面白すぎたからね
それにしても、差し込まれる『今しばらくお待ちください』の表記と背景で鳴る打撃音とりおーなの悲鳴と嬌声はずるいって
そりゃー、みこちも爆笑する、俺も爆笑した
飲んでたコーヒー噴き出して机の上酷いことになったわ
予測可能回避不可能な笑いどころ用意するのやめてもろて
響咲リオナ:みこち先輩笑いすぎですぅー!
大神ミオ:いやー、改めて見ると面白すぎるよね、これ。ぶっちゃけうちも現場で笑うの必死で我慢してた
響咲リオナ:ミオ先輩ぃー!
「みこにぇーさん、机バンバン叩くのやめてください、台本が揺れる! 文字が見づらい!」
「ひーひはは、無理、むぅーりぃー。あんなの見せられたら我慢できないよぉー」
「これはもう少しの間無理そうなので、続けて第三試合です。フブキ先輩とぼたん先輩の試合ですね。この試合、一回戦最速の試合でした」
後ろでみこちの笑い声がずっと続いていて草
いつぞやかのすこんだワの船長みたい
ああ、フブちゃんがアレな良い間違いした時の
二人そろって大爆笑なうえ、船長が笑いすぎて締めの挨拶を言えなかった奴な
というかオフコラボだったんか
新しいシステムでのあれやこれやだからなぁ
試合は試合開始から終了まで五分なかったって聞いた
実際、フブちゃんがししろんを見つけるまでの時間が大半だった
見つけた後はマジ一瞬だったからな……
まだアーカイブ見てないんだけどマ?
「コメントの皆さんが言ってる通り、第三試合は本当に一瞬、試合開始から終了までおよそ五分で終わりました。戦いの舞台は兵器工廠で、獣人として大型肉食獣と小型肉食獣の性質がモロに試合に出た感じでしたね」
「あはははは、あー笑った、笑った。で、今は第三試合の話だよにぇ。フブさんが音もなく近づいて、着々と銃を準備してたぼたんを瞬殺したやつね」
「そうですね。双方肉食獣として気配を消す能力が高い種族なんですけど、フブキ先輩はもともとの住処が森の中という事で、色々な音が鳴っていて、かつ遮蔽物が多い兵器工廠はかなりの自分の庭感がありましたからね」
「ぼたんたんの種族はもともとの生活圏的に開けたフィールドだからねー。風を読む力や、気配を消して動く能力、じっと伏せて隠れる能力には長けてるけど、うるさい空間で敵を捕らえる能力はフブさんの方が勝ってたって感じだったね」
音も気配もなく武器を用意していたししろんに近づいてくフブキングの動きは見ものだった
ししろんも間違いなく優勝候補の一角だったんだけどね
フィールドとの相性が良くなかったなぁ
分かりやすく武器を漁れればよかったんだけど、大味の兵器ばっかりだったからね
ロボとか、固定兵装とか、どでか銃器とかね
「では、そんな第三試合をぼたん先輩視点でお送りします!」
「俯瞰視点からだとわからない、ぼたんから見たフブさんの技前を見よ!」
書いているうちにものすごく長くなったのと、週一更新にするには執筆時間が足りなさ過ぎたため、中途半端ですが第一、第二試合の振り返りまででいったん区切ります。
次回は第三試合、第四試合、第五試合のダイジェストを行い、その後二回戦と敗者復活戦の組早生ルーレットまでやる予定。
今回の振り返りで出てまだ出してなかった、第二試合のダイス結果を置いておきますので、どうしてこういう結果になったのかはそちらを参考にしてください。
試合ルール
戦況ダイス2d10を振って、先に5ポイントになったほうが勝利
有利不利で有利側が+1、有利有利と不利不利は+-0。
ファンブルは-2、クリティカルは+2として扱う
ファンブルの-分で0を割る場合は相手の+として扱う
1:ファンブル-2
2・4・6・8:有利
3・5・7・9:不利
10:クリティカル+2
試合会場ダイス→6 浮島
①荒野②都市③海上④樹海⑤兵器工廠⑥浮島
第2試合:大神ミオVS響咲リオナ
大神ミオ所有能力
①The フォーチュンテラー
②The フォレスト
響咲リオナ所有能力
①The プリンセス
②The アース
武器:テコンドー
第一ダイス 6-10(ミオ有利 リオクリ 0-2)
第二ダイス 6-6 (ミオ有利 リオ有利 0-2)
第三ダイス 9-4 (ミオ不利 リオ有利 0-3)
第四ダイス 9-1 (ミオ不利 リオファ 0-1)
第五ダイス 2-1 (ミオ有利 リオファ 2-0)
第六ダイス 2-5 (ミオ有利 リオ不利 3-0)
第七ダイス 9-7 (ミオ不利 リオ不利 3-0)
第八ダイス 10-3(ミオクリ リオ不利 5-0)
大神ミオの勝利
獲得能力→???