ホロライブJP最強王決定戦   作:七星かいと

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諸々合って土曜日に書き終わらず、予定よりも半日遅れでの投稿です。
待っててくれた人がいたらもうしわけない。これも暑さとコミケってやつが悪いんだ


7.二回戦第二試合『白上フブキ』 VS 『大神ミオ』

「みんなー、こんそめー。ときのそらです! ホロライブJP最強王決定戦、二回戦の第二試合の実況をしていくよー! そして解説は第一試合に引き続きルイちゃーん!」

 

「皆さん、待ったかねー? ホロライブ六期生、Holoxの女幹部、鷹嶺ルイだよー。第二試合もしっかり解説していきますので、よろしくお願いします」

 

 

こんそめー

こんそめー

こんるいるいー

はじまったー!

第二試合、フブミオ対決だー!

どんな試合になるんだろう、ドキドキだよ、ドキドキ

 

 

「コメントのみんなも楽しみにしてるね」

 

「ホロリスの皆さんも、こんな感じでゲームとはいえホロメンが本気でホロメンとして戦い合うなんてイベントは初めてですからね。その結果がどうなるか、ぜひ最後の試合まで見届けてほしいので、明日もしっかり準決勝、決勝、三位決定戦を見てくださいね」

 

「改めて、第二試合が始まる前にこれまでの試合を振り返るよー。第一試合はスバルちゃんとノエルちゃんの戦いでスバルちゃんの大逆転勝利! 序盤はノエルちゃんが優勢で進んでいたけど、それを覆しての勝利はとても熱い試合だったよね」

 

「そうですね。ノエル団長の一撃を受けて瀕死にまで追い込まれたスバ様が、"アイドル"によるスバ友さん達からのバフを受けて回復と超強化をもらい、最後は団長が選んだ"ラッキー"の能力でさらに強化され、見事に勝ち切って見せました。勝負は時の運とは言いますけど、あの"ラッキー"が起こらなければ勝負はどう転んでいたか……」

 

 

マジで超熱い戦いだった

手に汗握る大熱戦だった

"ラッキー"の能力だけに、ラッキーが勝敗を決めたのか

同期の能力に裏切られた団長可哀そう

裏切られたっつーか、スバルが貫き通したっていうか

最後までどうなるかわからないいいバトルだったなぁ

 

 

「第二試合もそんな感じで熱い試合になるのか、それともまた別の方向性になるのか! 第二試合のフブミオ対決も楽しみだねー」

 

「個人的にはミオしゃがフブさんに色々マジレスして冷たい試合になると愉悦です。あるいはフブさんがミオしゃにマジレスしてミオしゃがちぃミオになるでも可」

 

「ルイちゃん、意外に愉悦するの好きだよね。まぁ、それは置いておいて、二回戦第一試合の裏でやってた敗者復活第一試合、リオナちゃんとルーナちゃんの試合についても話していこうかな」

 

「ルーナ先輩が大量に召喚したルーナイトさんたちに対して、ルーナイトである自分を二人召喚して三人で挑んだリオナの戦い。最終的に、三人が三人ともフルスペックのリオナを表現し、意思疎通も完ぺきだったリオナたちが並み居るルーナイトさんたちを蹴散らして勝利をつかみました」

 

「あれ凄かったよねー。ルーナイトさんたちも決して弱くなかったんだけど、それをリオナが有り余る勢いで蹂躙してた」

 

「本当に無双ゲーみたいで見てて面白くはありましたね」

 

 

待ち時間で見たけどやばかった

人の海ってくらいに押し寄せるルーナイトたちに、三人で横並びになりながら立ち向かうリオナかっこよかったわ

テコンドーの足技を見事に連携させてルーナイトさんたち吹っ飛ばしてたしな

アースの能力で作った土くれを蹴り飛ばして散弾にしてた

マジで無双ゲー。ルーナイトさんたちが溶けてく様子は本当にすごかったわ

最後は勢いに飲まれたルーナ姫を満身創痍ながら元気なリオナ三人で囲んでチェックメイト

この戦い、サレンダーシステムあったんだな……

 

 

「そうそう、最後はルーナちゃんがリオナちゃんを認めて負けを認めるって展開だったね」

 

「頑張った配下の力を認めて勝ちを譲る構図に自然となるあたり、姫と騎士の絵が出来上がりすぎでした」

 

「というわけで、敗者復活第三試合の二枠目はリオナちゃんが決まったわけだけど、もうひと枠をかけてこの後みこちとはじめちゃんが鎬を削ります!」

 

「この配信の裏で二人の激突を配信してるから、良かったらあとで観に行ってあげてね」

 

 

はーい

みこち対ばんちょーも楽しみ

ホロベイビー対決

いうて、敗者復活ホロベイビー枠おおいのか

ししろんもある意味幼女枠

ほなホロ幼稚園か……

そんな企画が前にあったなw

 

 

「さぁ、そんなわけでそろそろ始まるよ! 最初は恒例のステージルーレットと二人の登場から……なんだけど、場所はなんと、"兵器工廠"だー!」

 

「一回戦でフブさんがあのぼたん先輩を完封してのけた会場ですね。一応各メンバーは発表から今日までの一週間で全部のステージを好きに見て回っていい事になっていましたけど、これは少し有利かもしれません」

 

「フブキちゃんは場所を確認した後、黙々と一回戦でゲットした"アーミー"の能力でそれなりにHPを使って武器を作り出してるね。一つだけなのに結構消費してる」

 

「あれはフブさんの愛刀、ムラサメマルですね。フブさん自体は色々なゲームや配信での動きをみるとわかるとおり、結構オールマイティに武器を扱うことができます。一回戦は素手でしたし。ただ、今回はミオしゃが相手という事で、一番慣れた武器を用意したのかもしれません」

 

「大してミオちゃんはMPを消費して小さな狼を大量に作り出してる! 可愛い! 一匹くれないかな。実際の動物じゃないからアレルギーとかも関係ないだろうし」

 

「ミオしゃも一回戦でゲットした"プリンセス"の能力でルーナイトさんたちならぬミオファ……なのかな? まぁ、狼さんたちを召喚しました。そしてそれを兵器工廠内に放って、まずはフブさんを探しつつ見つけたら攻撃を仕掛けさせようとするみたいですね」

 

 

最初はやっぱり準備ターンか

結構二人の距離離れてるね、今回

兵器工廠内も入り組んでるし、会敵はもうちょい後になるかな?

フブさんがミオしゃをどれくらいで見つけられるかにかかってる気はする

大量の狼が工廠内に放たれてるからなぁ

あれ、ミオしゃがタロットカード取り出した

 

 

「フブキちゃんはミオちゃんを探すために慎重に動き始めたね」

 

「兵器工廠は見通しが悪く森を主戦場とする狐の獣人には有利に運びますが、ただ一回戦のぼたん先輩とは違ってミオしゃも森を主戦に生きる獣人です。それも、狐を狩る立場である狼の獣人。つまり、索敵能力としてはフブさんよりミオ先輩の方が種族特性的に上です。だからこそ、フブさんは慎重に動かざるを得ない状況なわけです」

 

「そのあたり、冷静だよねフブキちゃん。対してミオちゃんは"フォーチューンテラー"の能力で作り出した黒いタロットカードの束を呼び出したよ」

 

「"フォーチューンテラー"は色々な現象を引き出す大アルカナと、色々なアイテムを召喚する小アルカナのカードに分かれています。今作り出したのは大アルカナだけが入ったカードデッキみたいですね。背面が黒が大アルカナのみ、白が小アルカナのみ、赤が両方混ざったカードデッキです。黒デッキは大アルカナのカードが三組含まれています」

 

「大アルカナのカードは強いけど、デバフも強いらしいから引くカードによってはミオちゃんがダメージ負ったり……あ、塔の正位置だ」

 

『塔ー!? せ、せめて逆位置で出てくれれば……ひぎゃん!?』

 

「塔の正位置は崩壊、予期せぬ災難、急転直下などの意味を持つわけですけど、"フォーチューンテラー"の能力で出した塔の効果は攻撃力、防御力、移動速度などの能力が全部半分になるというものです。効果時間は五分、といえばその効果の長さがわかるかと思います」

 

「今効果が発動して、ミオちゃんの身体に電流が走ったね」

 

 

なんだかんだデカいとはいえ五分あれば接敵余裕だろうからなぁ

結構しんどいデバフ喰らっとる

悲鳴助かる

あ、でも懲りずにシャッフルして次のカードを引こうとしてるよ

確か、MP消費はデッキを取り出す時だったはずだけど、全然回復していかねぇ

最初に狼も召喚してたからもうMP枯渇してるからわかりやすい

回復速度も遅くなってるっぽいね

あ、フブさんがミオしゃの狼に見つかった

 

 

「次のカードを引こうと念入りにデッキをシャッフルするミオしゃ。その間に、フブさんがミオしゃの狼に見つかってしまいました」

 

「フブキちゃんを見つけた狼が遠吠えをして周囲に散っていた狼がフブキちゃんのもとに集まっていくよ」

 

「フブさんがムラサメマルを構えて、体に風を纏わせ始めます。これだけ狼が集まると"ミラージュ"で視覚をごまかしても鼻で特定されますからね。"ウインド"で風をストックして行動の幅を広げる算段だと思います」

 

「狼たちが周囲を囲んだところで、四方八方からフブキちゃんを狙って狼たちが殺到を始める! フブキちゃんはムラサメマルで襲い掛かってくる狼を撃退していくけど、狼たちは怯むことなくヒットアンドウェイで着実に次ダメージを与えていく!」

 

『ミオー! ちょっと殺意高すぎじゃないかミオー!?』

 

「叫びながらもフブさんは狼たちを裁いていきます。だがこのままだとジリ貧ですね。最初にデッキを作る分を残して全力でMPを使ってお狼を召喚したミオしゃの作戦勝ち……!? 狼が一斉に消えました! これは、ミオしゃが引いたタロット、死神の効果だー!」

 

「また悪い感じのカードを正位置で引いちゃったねぇ」

 

『なんで塔の次が死神なんだよぉー!』

 

 

ミオちゃん発狂

塔の正位置からデスの正位置は泣く

確か昨日効果一覧出してくれてたけど、デスの正位置ってなんだっけ

自分の生成物を破壊。生成物がない場合はHP三割減る

塔は全能力半減だからなぁ

 

 

『っ、消えた!? これはミオがなんかPONした予感! 今のうちにミオを探さないと!』

 

『急げ、急げ、今のうちに次のカードを引いて……また死神!? でも今度は逆位置だからセーフ……!』

 

「おーっと、ここでミオしゃが次のカードを引いた! 今度は死神の逆位置! 効果はバフとデバフの打消し! つまり塔のカードで得たデバフが解消されます! あと消費されてたHPとMPも回復するので、これでミオしゃは試合開始時の状態に戻りました」

 

「フブキちゃんは狼がいなくなったので兵器工廠内を移動してミオちゃんを探し始めたよ。でもそうはさせじと、ミオちゃんがまた狼を召喚したね」

 

「MPが試合開始に戻ってますからね。その分で召喚した狼たちが再びフブさんを襲いに兵器工廠内に放たれました! さっきよりもフブさんがミオしゃの位置に近づいてきているので発見も早く、あっという間に戦闘が始まります」

 

「その間にミオちゃんは次のカードを引いて……あ、太陽の正位置だ」

 

「太陽のカードは正位置だと成功、誕生、祝福を意味しますが……今回のゲームに置いては全能力の倍化というバフと、次回の運に寄る行動を確実に成功させるバフとなります。つまり、ノエル団長の"ラッキー"だと、確定で目が出ますし、いい目が出やすくなります」

 

「太陽のバフを得たミオちゃんはすぐさま移動開始して、あたりを回りながら何枚かタロットカードをばら撒いてくね。あれは?」

 

「ミオしゃの"フォーチューンテラー"による、いわゆる必殺技です。太陽の効果で本来だとバフデバフが混じりあうはずが、デバフの効果だけを持つカードで仕掛けることが成功できる罠設置技。すなわち――――」

 

『"バッドラック・ハードラック"!!』

 

「ミオちゃんがばら撒いたカードが空間に溶けるように消えてったよ!?」

 

「設置型の罠です。ああやって隠されたカードにミオしゃ以外が振れた瞬間に罠が発動して、仕掛けられたカードの効果が触れた相手に発動します。本当だったら全部のカードがランダムに配置されるんですけど、今は太陽の効果で成功が約束されているため、設置されているのは確定で負の効果を発揮するカードと向きですね」

 

「フブキちゃん大ピンチじゃん!」

 

「そうですね。元々拠点設置型というか、しっかり準備して戦闘に臨むタイプのミオしゃに用意する時間を与えてしまったのが運の尽きです」

 

 

ミオしゃ側に動きがないのにどんどんフブさんが不利になっていく

フブさんはフブさんで波状攻撃してくる狼を着実に撃破してるし

罠を張ったミオちゃんは罠の中央で待機しつつMP回復させていってるね

フブさんは狼を完全に蹴散らしてまたミオしゃ探索開始したね

あれ、召喚した対象が倒されたのって召喚者に伝わるんだっけ?

伝わるはず

つまりミオしゃはフブさんがフリーになったのを掴んだのか

 

 

「さぁ、フブキちゃんがミオちゃんの所に到達するよ! ここから怒涛の反撃に出れるのか!」

 

「今のところフブさんのHPがなんだかんだと残り半分程度ですからね。ムラサメマルの生成で減った分と、ミオしゃの狼たちと戦った際に負ったダメージがなんだかんだと大きいです。大してミオしゃは死神の逆位置で一度完全回復した後、現在は太陽のバフも受けている状況です。これ、下手すると二人が最初に行う激突で勝負が決まるかもしれません」

 

「今のところどっちが有利なの?」

 

「圧倒的にミオしゃが有利ですね。ただ、フブさんもぼたん先輩を一撃で沈めた攻撃力を持っていますので、"ミラージュ"や"ウインド"の効果をうまく使って急所を攻撃できれば逆転の目はありますよ」

 

「逆に言うと不意打ちできないと難しいって事かー。っと、またミオちゃんがタロットカードをデッキから引いて……今度は魔術師の正位置?」

 

「いいのを引きましたね。思わずガッツポーズが出るミオしゃ。魔術師の正位置は、魔法系の能力……この場だとフブさんの"ウインド"やミオしゃの"フォレスト"にバフがかかる効果があります」

 

「兵器工廠だと植物がないから、ミオちゃんにはあんまり意味がないのかな?」

 

「いえ、"フォレスト"の能力はその場にある植物を操るだけでなく、自分で植物を生み出して操ることも可能です。なので今の状況で言えば、自由にMPを使って特異な植物を作り上げて攻撃に回せるので最適解だった可能性もあります」

 

 

着々とバフを積み重ねていくミオしゃ

一回戦はこんな感じでバフもりもりにしたところをリオナの島墜としで全部台無しにされたからね

砲台狼になるのかね、今回

一回戦だとその場にあった植物でリオナを拘束することしかしてなかったから、"フォレスト"がどういう風に使われるのか楽しみ

そしてフブさんもミオしゃを見つけて一気に接近戦を移動んでくる!

……今、フブさん何か踏んだ?

一瞬タロットカードが出てきてすぐ消えた

ミオしゃの罠踏んだのか。何のカードが出たんだろ

え、そんなんあった?

マジ? 見えなかった

 

 

「ミオちゃんを見つけたフブキちゃんがまっすぐ飛び込んでくる! 一回戦とは違って真っすぐ来るのはなんでなんだろう?」

 

「隠密してやってくるのは一回戦で見せてますからね。それにこれまでの戦いでミオしゃに自分の位置を把握されてるとフブさんとしては思ってるはずです」

 

「それはなんで?」

 

「ミオしゃが"プリンセス"で呼び出した狼に波状攻撃を二度にわたって受けていたからです。"プリンセス"で呼び出した従者の感覚は召喚者側でも共有できるので、狼がフブさんを補足した時点でどこにいるかは把握してたはず」

 

「なるほど! でも今はミオちゃん狼を召喚してないよ?」

 

「ええ、だからミオしゃは現時点ではフブさんを補足できていません。でもそれは俯瞰で見ている私たちだからわかることで、対戦相手のフブさんはそれを確信できません。気配はある程度読んでいるでしょうけど、でも隠れている狼がいないと保証がどこにもない以上、フブさんとしては見つかっている前提で動いた方が対応できる幅が広がります。自分は見つかっていない、という慢心をせずに挑めるわけですからね」

 

「ふぇー。いっぱい考えてるねぇ」

 

「まぁ、これも外野から見てるからできる良そうなだけで、本当はそんなこと考えてないかもしれないですけどね」

 

「そうなの!?」

 

 

実況解説もよう漫才しとる

ルイ姉の解説分かりやすいわー。確かにそう考えるとフブさんとしては見つかってる前提で動いた方がいいよね

というか、解説もフブさんが踏んだ罠に気づいてない?

一瞬だったし、俺らも全員が気づいたわけじゃないし

見間違いだったのかもしれないし

あ、フブさんが……えっ!?

何してんだフブさん、全然違うに刀を振るって!?

混乱してるのか!?

 

 

『なんでじゃー!? なんで白上が狼になった挙句白上に襲い掛かってくるんだよ!?』

 

「さぁ、フブさんがミオ先輩を捕らえました。そのまま"ミラージュ"で包囲の幻影を出しながら……ってえぇ!? フブさん、なんでミオ先輩の狼を幻で作って、それを自分に向けた挙句じゃれてるんですか!?」

 

「今、なんかタロットが出たね。手元でちょっとスロー再生するよ」

 

「これは、さっきミオしゃが張った罠をどこかで踏んでましたね。そして引いたカードが悪魔の正位置だったので、これ、確定ファンブル喰らって、"ミラージュ"の能力が暴走しましたね」

 

「暴走した結果、狼の幻影が生まれてフブキちゃんに襲い掛かったってこと?」

 

「はい。悪魔の正位置は裏切りの効果を持つカードです。つまり引いた後、自分の行動が一度完全に反転します。今回だとおそらく、フブさんが自分の分身を呼び出してかく乱しながらミオしゃに攻撃を仕掛けようとしたんですが、それが反転」

 

「ミオちゃんの狼が幻影として表れてフブキちゃんに襲い掛かっちゃったのかぁ」

 

「そしてそれを見逃すミオしゃではありません。"フォレスト"で呼び出した巨大な……あれはなんでしょう? 見たことのない植物ですけど」

 

「なんていうかはわからないけど……植物の、大砲?」

 

『セット! 吐き出して、種マシンガン!』

 

『やばばばばば!?』

 

 

自分の出した狼の幻に翻弄されるフブさんにミオしゃが呼び出したよくわからない植物から吐き出された種? がぶち当たる!

やべぇ、フブさんの体力ががりがり削れてく!

ミオしゃ、腕振って、撃てー! ってやってるのかっこよすぎか?

フブさんも狼と弾の雨を何とか致命傷にならないように捌いてるけど、これは厳しいか?

と、フブさんの姿が消えた!

え? 何した?

狼たちと弾の雨を抜け出してなんか全然違う場所に出てきたぞ!?

 

 

「おおっ!? フブさんがいつの間にか種マシンガンと狼の幻影を抜け出してミオしゃの正面に移動してる! まるで陽炎のように体がぶれたと思ったら瞬間移動みたいに場所が移動している!」

 

「ええ!? 何があったの!?」

 

「たぶんですけど、"ミラージュ"と"ウインド"の合わせ技です。見てください、フブさんのMPが今の一瞬でごっそり減ってます」

 

「HPも今の攻防でだいぶ減ったけど、MPはそれと比べられないくらいに減ってるね。もうギリギリだ」

 

「"ミラージュ"の本質は幻影を生み出す能力です。つまり、それは行ってしまえば嘘で現実をだます能力です。なのでおそらく、"ミラージュ"で一瞬自分の身体をかき消す幻影を作り出し、その後"ウインド"で風を操って自分の身体を一気に移動させて消えたように見せかけたんだと思います。詳細はフブさんに聞かないとわからないですけどね」

 

「はぇー。とにかくすっごいことしてるんだね! それがわかればいいや。で、姿を現したフブキちゃんは一気にミオちゃんに近づいて刀を一閃!」

 

『ミィィィオオオオオオオ!』

 

『来たねフブキ! 勝負だぁあああああ!!!!!』

 

「とっさに"フォレスト"で植物の盾を生み出したミオしゃでしたが、フブさんの鋭い斬撃の前にまるで紙のように切り裂かれました! ミオしゃの身体から光が舞う! HPが凄い勢いで減っていく!」

 

 

おお!? 逆転!?

いや、イーブンだろ!

まだわからない、どうなる!?

ミオしゃいっけぇー!

頑張れフブさん、まだいけるぞ! もうちょっと!

いけいけー!

やれ!

もう一発!

 

 

「斬撃のダメージでたたらを踏むミオちゃん! そこにフブキちゃんが返す刀で追撃を加、え?」

 

「カウンター! 一閃! ミオしゃの抜き手がフブさんの胸を貫いたー! よく見ると手の先端が鋭い杭のようになってます! 詰みあがったバフによる"フォレスト"の瞬時展開、そしてフブさんの追撃を読み切ったカウンター! フブさんのHPが全損! 二回戦第二試合! 勝者! 大神ミオ!!!!!!」

 

「やっばぁ……。一瞬の決着だったね」

 

「前半から中盤までの攻防はかなりゆっくりでしたが、それだけに最後の攻防は閃光のように過ぎましたね。フブさんが悪魔のカードで混乱状態になった時に決まったと思いましたけど、まさかそこからフブさんが逆転の一手を決めるとは思いませんでした」

 

「実際、あともう少し、ミオちゃんの盾が間に合ってなかったら完全に致命傷の当たりだったもんね」

 

「それだけ、魔術師のバフが生きたという感じでしょうか。今回は見事に事前準備がハマりましたね」

 

 

綺麗な笑顔でミオしゃの健闘をたたえながら消えてくフブさん……

フブちゃんの儚い笑顔好き

それを受けてフブさんの胸を貫いているのとは逆の腕でフブさんを抱きしめるミオしゃ尊い

いい試合だったなぁ……

最初はなかなか進まないからどうなるかと思ったけど

会敵から応酬が始まってみたら一瞬だったね

いやー、今までとはまた別の意味で見ごたえのある試合だった!

そういえば、敗者復活の方はどうなってる?

ヤバイ、熱い事になってる

というと?

 

 

「コメントで話が出てたけど、敗者復活の第二試合って今どうなってるのかな?」

 

「まだ結果が来てないので終わってないと思います。一応、向こうの配信を映して同時視聴してもいいという許可はもらってるのでちょっと見てみましょうか」

 

「ヤバくて熱いことになってるって事だけど、どうなってるんだろう」

 

『みこ先輩のラッシュラッシュラッシュ! これを番長が捌いて捌いて捌きまくる! しかしジリ貧か!? 番長の体力が徐々に徐々に削られていく! 対するみこ先輩のHPも残りわずか! 番長が小突けば終わる体力なのに、攻撃が止まらない!』

 

『みこちはあれ、火事場のバカ力というか、完全にゾーンに入っているというか、そんな感じだね。さっきまで周りにある兵器をぶん回して番長を押せ押せだったのに、調子に乗って自爆ボタン押して大爆発した時にはどうしたもんかと思ったけど、やっぱ自力があるね』

 

『トワ先輩の仰る通り、みこ先輩の地力は凄いですね。自身のPONで満身創痍になりながらも、"フレイム"を使って大爆発の余波で生まれた炎を見事に繰る事で止めを刺しに来た番長を押し返した挙句の超接近戦ですからね。場慣れが半端じゃないです。アドリブに強すぎる』

 

『まぁ、みこち計画は結構しっかりする癖に実際は大体行き当たりばったりの雰囲気で何とかしようとするところあるからなぁ。っと、番長のHPがもうほとんどなくなってきたよ! みこちの炎と如意棒での攻撃が勢いを増していく! はじめちゃんはこのままやられてしまうのか!』

 

「ものすごく白熱していますね」

 

「大爆発……見たかった」

 

 

わかる。絶対に面白かった

よくHP全損しなかったな……

取れ高とPONの神に愛されてるだけのことはある

にしてもらでんちゃんの実況、発音がしっかりしてるからめっちゃ聞き取りやすいな

言葉数滅茶苦茶多いのにね

自爆ボタンがなんであるんだw

フブミオの戦ってた兵器工廠にもあるのかな、自爆ボタン

 

 

「どうだろ、ステージ自体は一緒だからあるんじゃないかな?」

 

「敗者復活側も兵器工廠だったんですね。ステージ、五つあるのに被り過ぎでは……?」

 

「まぁ、運ってそういう感じだと思うから……」

 

「あとでこよに行っておきますね。もしかしたら何かのバグかもしれないので。さて、敗者復活側ではそろそろみこ先輩が番長の体力を削りきりそうか……?」

 

『ここにきて互角! 全くの互角! みこ先輩の如意棒による攻撃を、"サンダ-"と"ダンサー"による二重強化で頑強さを増したからだで受け止め流して、弾き飛ばす! イケイケ番長! みこ先輩をぶっとばせ!』

 

『あはははははは! らでん、実況が選手の片方を贔屓しちゃダメだって。同期だから気持ちはわかるけれども』

 

『っと、ここで番長がみこ先輩の一撃に足の裏を合わせて後ろに飛んだ! トンボを切ってヒーロー着地した番長の右足に、強化のため体中に纏わせていた雷が集中していくぅー!』

 

『あっ、これ決着だ。はじめちゃん、決めにかかってるね』

 

『みこ先輩が番長の必殺を受け止めて勝利を掴むのか、はたまた番長がみこ先輩の防御を打ち破って勝利を掴むのか! ここから先は瞬き禁止の大勝負! さぁさぁ皆さん張った張ったぁ! らでんは番長の勝利にこの間買った日本酒を賭けるぞぉ!』

 

《いきましゅよ、みこちぇんぱい。これがはじめのさいきょーでちゅ! "ちでん――いっちぇん!"》

 

《なんて!?》

 

『ちなみに、番長が叫んでいる技名は"紫電一閃"です。名前だけでも覚えて帰ってくださいね』

 

『一回戦で見せた"滅紫ノ雷"は体中に雷を纏って強化して砲弾みたく放つ跳び蹴りだったけど、今回は技名が違うんだ?』

 

『ええ。昨日、ノエル先輩に受け止められたのがよっぽど悔しかったみたいで、こより先輩に相談した結果、防御力を極限まで削ることでリスキーさをあげつつ、でも右足だけに雷を超集中させることで威力を倍どころじゃなく乗算するレベルで上げようってコンセプトの技が生まれました、アレです』

 

『雷を纏った足で地面を蹴って、めっちゃ速い動きで相手に近づきながらの三日月蹴りかー。威力えぐそう』

 

『実際、ほら。みこ先輩、避けることも受け止めることもできず、吹っ飛んで光になりましたよ』

 

『えっぐぅ……』

 

『というわけで、敗者復活第二試合、第三試合へコマを進めた勝者は我らが番長、轟、はじめー!!!』

 

「おぉー。番長が勝ちましたね」

 

「はじめちゃん凄いね! みこちもがんばって巻き返そうとしたみたいだけど、最後はやっぱり勢いに押されちゃったね」

 

 

あっちの試合も白熱だったなぁ

ばんちょーが勝ったかぁ。これでこの後の第三試合はししろん、リオナ、番長の三つ巴か

敗者復活戦は後輩が勝利を収めたなぁ

組み合わせ的に今日先輩が勝ってるのスバルだけじゃね?

後輩力がみんな強いなぁ

それ後輩力でいいのか?

 

 

「コメントでもありましたけど、この後一時間のインターバルを挟んで、敗者復活第三試合です。ぼたん先輩、リオナ、番長の三人での戦いですね」

 

「敗者復活は今までの二試合と同じように、トワちゃんとらでんちゃんの二人で実況解説を行うよー。私も見に行ってコメントしようかな」

 

「なんだかんだと試合が終わったメンバーは集まってきそうですよね、敗者復活第三試合」

 

「基本的に今回の大会は出場者も全部の試合見ていいって事になってるからね。ちゃんと見て傾向と対策はしておかないとだよ」

 

「ゲームの大会だとそれはどうなんだとかいろいろあると思うんですが、基本エンジョイ企画ですからね、今回の大会。なんなら、こよの発明品自慢がきっかけですし」

 

「みこちがこの発明見つけた後の速度感やばかったよね……」

 

「翌日には企画書が上がってきて、二日後に会社の企画会議通って、その三日後にこよが全部準備を整えるというね」

 

「会社の人たちみんな唖然としてたよ。意味が解らない仕事量だって」

 

「まぁ、こよなんで……」

 

 

こよちゃんは三人いる

今回で六万人越えなのは確実

こっちの世界だけでも三人はいるもんな

なんならあいこよちゃんもいるから四人はいる

AIこよりの事か、あいこよちゃん。誰かと思ったわ

ハッピーリーフ!

助手君たちの反応が早い

あそこも訓練されてるから……

 

 

「さて、何はともあれこれで二回戦は終了です。明日の準決勝はシード枠のこよ、第一試合を勝ちあがったスバルちゃん、第二試合を勝ったミオちゃんと、この後の敗者復活で勝ち上がった一名で戦うよ!」

 

「昨日と同じように、最後の試合が終わった後一時間くらいしたら振り返り枠と組み合わせ抽選、そして戦闘場所の選択が行われますので、皆さんも奮ってご視聴くださいね」

 

「それじゃあみんな、お疲れさまー。見てくれてありがとう。また次の放送でお会いしましょう~!」

 

「見てくれてありがとねー。おつルイルイー」

 

 

お疲れさまでしたー

おつルイルイー

そらちゃんもルイ姉もお疲れ様ー

お疲れー

一時間後の試合も楽しみだなぁ

また後輩が下克上するのか、ししろんが先輩の維持と貫録を見せつけるのか

でも勝ち上がってきた二人は能力増えてるから、それもまた楽しみ

何をゲットしたかなぁ。一時間でどれくらい使いこなせるようになるのかも楽しみ

おつかれさまー、おつるいるいー

 




この度はセルフ締め切り破ってしまい申し訳ない。
また来週は土曜日に投稿できるよう頑張ります。
では、結果リザルト。

試合会場ダイス→5 兵器工廠
①荒野②都市③海上④樹海⑤兵器工廠⑥浮島

第2試合:白上フブキ VS 大神ミオ

白上フブキ所有能力
①ミラージュ
②ウインド
③アーミー
武器:なし

大神ミオ所有能力
①フォーチュンテラー
②フォレスト
③プリンセス
武器:なし

第一ダイス 5-8 (フブ不利 ミオ有利 0-1)
第二ダイス 7-1 (フブ不利 ミオファ 1-0)
第三ダイス 9-3 (フブ不利 ミオ不利 1-0)
第四ダイス 3-1 (フブ不利 ミオファ 3-0)
第五ダイス 8-8 (フブ有利 ミオ有利 3-0)
第六ダイス 3-2 (フブ不利 ミオ有利 3-1)
第七ダイス 3-2 (フブ不利 ミオ有利 3-2)
第八ダイス 6-6 (フブ有利 ミオ有利 3-2)
第九ダイス 1-4 (フブファ ミオ有利 1-2)
第十ダイス 1-4 (フブファ ミオ不利 0-3)
第11ダイス 10-3(フブクリ ミオ不利 2-3)
第12ダイス 4-10(フブ有利 ミオクリ 2-5)


大神ミオの勝利
獲得能力→???
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