IS~大空を翔ける時代遅れの大馬鹿野郎~   作:ピーナ

2 / 28
とりあえず、一週間に一回くらいのペースで上げたいなあ……。


第一話 俺の始まり

どうも、転生しました。そういや、名前が無かったですね。今世の僕、いや俺の名前は大村勇(おおむらいさむ)と言います。一人称は新しい自分のスタートと思い、変えました。現在7歳です。日本人だけど、髪の色は鳶色です。眼も同じ。

どうして、俺が髪や眼の色を茶色じゃなく、鳶色と表現したのかというと…顔の造りが幼くした『マクロスプラス』の主人公、イサム・ダイソンだったから。ただ茶色と表現するより、猛禽類である鳶を使った方が彼に合いそうだと思ったからだ。

『マクロスシリーズ』は最初、前世の両親に勧められて観出した。何でも両親の出会いが二人とも『愛おぼ』を見に行った時とか言ってたし。

中でも今の俺のモデルになっている『マクロスプラス』の主人公、イサム・ダイソンと『マクロス7』の主人公、熱気バサラは特に俺の好きなキャラだった。二人の自由奔放な生き方に前世の俺は憧れた。

しかし、イサムは良いけど、ダイ=大、ソン=村で名前を付けるとは想像付かねえよ。多分、容姿を最後の俺との問答で決めたんだろうな。

ちなみに俺は良くある、赤ちゃん期の黒歴史を持っているが、思い出したくないので記憶を封印している。魔封派ばりの封印なのでそう簡単には思い出さないはずだ。

どんどん、今の素が出て来ているが、きにしない。そして、この世界は前世より進んでいた近未来と思っていたら、数か月前にそれは崩れ去った。1つの事件によって。

その事件の名は『白騎士事件』。そう、この世界はISの世界だった。

前世で下の兄さんに進められて読んだんだけど原作の記憶無えや。まあ、なるようになるだろ。

 

「イサム、外遊びに行こうぜ!」

「アルト、シェリルは良いのか?」

「もう誘って「アルト、イサム、早くしなさい!」…ほらな」

 

俺の幼馴染の早乙女有人(さおとめあると)、そして工藤シェリル。そう、まんま『マクロスF』のメインキャラなのだ。アルトの漢字表記はメールの時に変な感じがしたので、それ以来俺はカタカナで書いている。

ちなみに俺達三人の出会いは三歳のころ。親が全員知り合いだったから。

アルトの父親、嵐蔵おじさんと俺の親父、総司は学生の頃からの友人同士で、非常に馬があったらしく、今でも家族ぐるみ付き合いがある。

原作通り、早乙女家は歌舞伎の名門一家でアルトは8歳ながらすでに初舞台を踏んでいる。……つーか、俺と同い年なのに何なのあの色気、何も知らずに見てたら絶対惚れてんぞ。まだ、8歳だから、末恐ろしいわ! 

シェリルの苗字で気付く人が居ると思うけど、この世界のシェリルの両親は、父親が工藤信(くどうしん)、母親が工藤サラ、旧姓、サラ・ノーム。こっちは『マクロスゼロ』だ。

……いや、マオじゃねえのかよ! って、最初は心の中でツッコんだ。そしたら、マオは若き天才学者で名前が出ていた。

こちらはシンおじさんが親父の部下だったから。その縁で知り合った。

親父とシンおじさんの職場は航空自衛隊。親父は空自の教導部隊の隊長の元・トップエース、シンおじさんはその名を同盟国中にとどろかせる空自の二枚看板の一人。ちなみにもう一人は一条輝。……もう容量オーバーですよ。

聞いた話ではアメリカには親父のライバルだった『ロイ・フォッカー』だったり、シンおじさんや輝さんのライバルの『マクシミリアン・ジーナス』『ミリア・F・ジーナス』という人もいるらしい。極めつけは在日米軍の司令官が『ブルーノ・J・グローバル』。やべえよこの世界。

話がずれた。シェリルの事に戻そう。まあ、原作で『銀河の妖精』と呼ばれる感じは既にある。歌がとんでもなく上手い。しかも、ピアノをやっているからか、自分で作詞作曲までやってしまう。『将来の夢、歌手』ってアルトや俺に言ってるし、その内なると本気で思う。

……もう、なんなのこの二人。

ちなみにこの二人、

 

「どっちが先に公園に着くか勝負よ! よーい、ドン!」

「ちょっ、待てよ、シェリル!」

 

と、くだらない事に競争とかしているけど、多分お互い意識し合ってると思う。ていうかしてる。

初舞台を見た日からシェリルのアルトを見る表情が変わり、それに歌が影響されたのか、彼女の歌の感じが変わり、アルトも意識が変わっていった。まあ、お互い負けず嫌いで、完璧主義者の面もあるから、結構似た者同士だ。

俺は主に、冷やかし、からかい担当だ。だって、面白いんだもん、二人の反応。この果てに二人が一緒になればそれで良いんじゃないと一人思う。幼馴染で親友として。

 

「つーか、アイツら、俺を置いてくなよ!」

 

 

 

公園に到着すると、二人は既に俺の事を忘れて遊んでいた。……まあ、良いんだけどな。この事で俺は二人をからかうだけだし。

ちなみに、二人同時にからかうのも面白いけど、一人ずつを同じネタでからかう方が個人的に面白い。

若い人同士で楽しんでもらって俺は公園のベンチに寝転がって、空を見上げる。

時間があるとき俺はこうやって何も考えずに空を見上げている事が多い。家が和風なので、縁側で見たり、屋根の上に登って見たり、今みたいに寝ころんで見たり。

やっぱ落ち着くってのもあるけど、空に憧れてるってのが一番大きいと思う。

ハワイで親父にセスナの飛ばし方を……って事は無いけど、実は親父の実家がとんでもない金持ちで自家用機もあるらしいから、その内乗せてもらえると約束してもらったし、楽しみだ。

親父の実家を説明しておくと、実家は『ねじから護衛艦まで』がモットーの総合機械メーカー「新星インダストリー」。そこの経営者一族の三男坊が親父だ。……うん、ツッコまないぞ。

確かに民間の航空機や戦闘機も作ってるし、『ヤン・ノイマン』っていう技術者もいるけど! 他にもアンジェローニ姓を持つ一族が居て、その末っ子が俺達の一個下で『ルカ』っていうらしいとか、テストパイロットをまとめているのが『ミラード・ジョンソン』だったり、艦船部門に『ジェフリー・ワイルダー』がいたりとまだまだ探せば出てきそうな感じだった。……俺はそこで考えるのをやめた。

空を眺めながら、そんな事を考えたり、考えるのをやめたりしていると、突然、横から見知らぬ女の子の顔がにゅっと視界に入って来た。

 

「うおっ⁉」

 

俺は思わず驚きの声を挙げてしまう。

 

「なんだ、起きてたんだ」

 

そう言いながらも、イタズラが成功したような笑顔を浮かべている女の子。空色の髪が外側にはねてて活発な印象を与え、真紅の瞳は『色んな事が私、気になります!』とありありと語っている。

 

「まあ、空を見てただけだからな」

「空? 見てて楽しいの?」

「俺は楽しい。友達はあんまりそうは思わないらしいけどな」

 

幼馴染の二人は、表現する者として、感じる物があるらしいけど、俺みたいに長くは見ない。

 

「そういや、自己紹介まだだった。私はカタナ。よろしくね」

「俺はイサム。…ってか、カタナってえらくカッコいい名前だな」

「あはは、それはよく言われる~。私としては結構気に入ってるんだけど」

「そっか。俺としてはカワイイ女の子には似合わんと思うけど」

「カワイイ女の子って私の事?」

「そりゃそうだろ。今ここにはカタナと俺しかいないんだし」

 

つーか、冷静に考えると初対面の女の子にいきなりカワイイとか言ったらナンパだろ。まだガキで良かったぜ。

 

「あ、ありがと…」

 

顔を赤くして俯くカタナ。ヤバい、超カワイイ。しかし、見た目だと微笑ましい光景だろうけど、精神年齢的には完全アウトだからな、これ。

 

「そうだ、似合わないなら、あだ名を付ければいいんだ」

「あだ名?」

「おう。えーっと、カタナだから、『カナ』だな」

「何か普通」

 

悪かったな、普通で! でも、あだ名ってそういうもんじゃねえの?

 

「でも、私は好きな響きだな~。うん、それで呼んでね、イサム」

 

そう答えたカナの笑顔に不覚にもときめいてしまった。

落着け、俺。確かにカナはカワイイ。それは認めよう。しかし、俺の幼馴染には同等の美形が二人(一人は男だが、美形という意味では引けを取らない)いるじゃないか! あの二人とは普通に接して、彼女には普通に出来ない? なんで? 訳分かんねえ。初対面だからか? でも、生まれてから人見知りとは縁遠いはずなんだけどな~。

 

「お、おう。よろしくな、カナ」

 

微妙にどもった返事を返す俺。

んで、そこから、ベンチに座って俺達はお互いを知るために色んな事を話した。家族の事、友達の事、他にも色々。

カナの家は古くからの名家でいわゆる『良いとこのお嬢様』って奴だ。まあ、俺も家的には近い物があるけど、親父やおじさん達、祖父さんは『ガキの内は好きに遊んでろ』っていうから、正直そこらの家とはあんま変わらん。前世で出来なかった外での遊びを楽しんでる。

俺の事は置いておいて、カナの方に戻ろう。カナには一つ下の妹、かんちゃんという子がいるらしい。カナ曰く「そのかわいさは神がこの世に与えた奇跡よ!」らしい。前世では末っ子で今世では一人っ子だから、弟や妹には憧れるんだよね。

それと、俺にとっての有人やシェリルと同じ幼馴染がカナにもいるらしい。一個上のうつほと一個下でかんちゃんと同じのほんねという子で、四人でいつも遊んでいるらしい。

…うん、カワイイ女の子ならぜひ会ってみたいね。

とまあ、楽しくおしゃべりしてたんだけど、楽しい時間はあっと言う間に過ぎる物で、もう夕方になっていた。

 

「夕方か~。もう、帰らなくっちゃ……」

「そうだな。そうだ、カナ、こいつを見てくれ」

 

俺はポケットから、小さな金属の塊を取り出す。

 

「なにこれ?」

「ま、ちょっとした手品さ。見てろよ」

 

俺はそれを神様にもらった『金属術』―なんか、『銀術』のはずだったんだけど、金属なら何でも操れるようになってたから、『金属術』に名前を変えた―で簡単な髪飾りを作った。

 

「凄い!」

「だろ? んで、これは俺からのプレゼント」

「……良いの?」

「良いって。これは俺が友達になった奴にあげてるだけだし」

 

アルトやシェリルにも知り合って友達になった日に渡した。友情を形にしたいなと思った結果だ。シェリルはともかく、アルトに髪飾りはふざけ過ぎたと思ったし、本人も少し怒っていたけど、初舞台の時に付けて舞台に上がってくれた時は驚いたし、凄い嬉しかった。

 

「ありがと!」

 

眩しい笑顔というのはこういう事をいうのだろう。それに見惚れている俺が居た。……なんでだろう?

まあ、近くに住んでいるのなら、また会う事もあるだろう。その時にでもこの俺の気持ちも分かるさ、きっと。

 

「またな、カナ!」

「うん! またね、イサム!」

 

 

 

 

まあ、まさかこの後、帰ったら親父が自衛隊を辞めて来ていて、親父の実家である『新星インダストリー』本社に戻る事になるとはこの時夢にも思っていなかったんだけど。

この感情どうしてくれるんだよ……。




名前だけでた女の子誰なんでしょうかねえ? (棒)

この名前のもじりが思いついたから、この作品を書いたと言っても良いレベルです。

あとがきではこれから、登場した原作キャラの紹介をしていこうかなと思っています。


イサム・ダイソン

出典 『マクロスプラス』

『マクロスプラス』の主人公で飛ぶことに全てを掛ける熱い男。
作者がマクロスシリーズで一番好きなキャラクター。劇場版マクロスFで一瞬喋った時にグッとテンションが上がったのは僕だけではないはず。
個人的に熱くまっすぐな故に不器用だと思います。
本作では名前を借りたオリジナルキャラクターになります。思い入れが強いので動かすのが難しそうと言うのと、動かして、これじゃない感がでてやる気がなくなるのを避けるためです。


早乙女アルト

出典 『マクロスF』

『マクロスF』の主人公にして、二股宣言で一部界隈をにぎわせた美少年。もしくは何人もの男性を騙した男の娘。
本作では主人公の幼馴染として登場。漢字表記に違和感を感じました。この世界では役者の道に邁進します。


シェリル・ノーム

出典 『マクロスF』

『マクロスF』のヒロインの一人で『銀河の妖精』。
シェリル派かランカ派かと聞かれたらシェリル派です。(女性キャラならナナセ派です。好きなマクロスFの楽曲はミシェルとクランの『ランナー』のカバーです)
本作では主人公の幼馴染として登場。また、マクロスシリーズのキャラをごちゃまぜにした世界観なので、家族関係が大幅に変更されています。具体的には、
両親が健在。しかも、『マクロスゼロ』の主人公&ヒロイン。
なので名前も変更。
アルトと幼馴染にしたのは間違いなく、キス・イン・ザ・ギャラクシーを読んだから。


原作にはなるべく早く入るつもりです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。