IS~大空を翔ける時代遅れの大馬鹿野郎~   作:ピーナ

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今年最後の投稿です。

マクロスΔの先行放送有りましたね。観終わったので投稿します。

マンガの7thコードっぽいなとか、歌姫がラブライブとかの流れかなと思ったりしました。

VF-31ジークフリードは良いですね。YF-30の派生というより、VF-19FやSとYF-19を足した感じですかね。大気圏内の戦闘が増えるらしいので前進翼を採用したのかなと思います。後、垂直尾翼の位置は特徴的ですね。
性能的には4発のVF-27やYF-29の方が上だと思いますけど。ただ、量産機はまだVF-171見たいでした。ただ一つだけ。

レドームはステージじゃない!


第二十五話 姉VS妹

めでたく簪のISが完成して、簪と悠樹が付き合い出して、それを見つけた俺達が冷やかしまくった日から少し経って、クラス代表戦も直前となったある日の放課後、俺は特設アリーナの管制室に居た。傍には悠樹、虚、本音、薫子、フォルテ、ダリルが居る。そして管制室の大画面に映されているモニターにはカナと簪が向かい合っている。どうしてこういう事になっているかと言うと、それは今日の朝に遡る。

 

 

 

いつも通り悠樹と簪の二人と一緒に朝飯を食べている途中の事。

 

「ねえ、お姉ちゃん。今日の放課後って時間あるかな?」

 

前振りも無く簪がそうカナに聞いた。カナは生徒会の仕事の量なんかを思い出すために少し間を空けた後、

 

「緊急でお仕事が入らなければ今日一日位なら大丈夫よ」

 

と答えた。

確かに俺達生徒会は基本的に仕事を溜めないように動いているし、虚主導で既にクラス代表戦関係の仕事も終わらせているから今日の放課後までに緊急に仕事が入らない限り問題無いだろうし、それも期日に余裕がないとか量がとんでもないとか無い限り明日に回してしまっても構わないと思う。

まあ、虚の事だ。簪の理由によっては仕事を引き受けるからそっちを優先してくれと言いそうではあるな。

 

「じゃあ……今日の放課後、模擬戦して欲しいな」

「それは、クラス代表戦に向けての訓練の総仕上げって感じでか?」

「そうだよ、お義兄ちゃん」

 

俺の言葉に頷く簪。この週末にクラス代表戦が迫ってる状態で基本もいいかもしれないけど、受領した専用機で一つでも多くの実戦経験を積んでおきたいんだろう。

 

「分かった。その勝負、受けて立つわ」

「ありがとう、お姉ちゃん。……絶対に負けないからね」

 

簪には珍しい強気な言葉。ひょっとして完成から今日まで運用テストだったり、訓練だったりをカナや他の先輩と一緒にせずに悠樹と本音だけでやってたのは今日、模擬戦とはいえカナに勝つためか? だとしたら、したたかな奴だよ。まあ、たかが模擬戦と気を抜かず全力で向かう所は良い事だし俺としては好感持てるけどな。

 

「ふっふっふ、簪とオイラの作り上げた颶風を甘く見ないで欲しいっすよ」

 

やけに自信満々な悠樹。まだ完成した姿は見ていないけど、それほどの出来って事か。興味あるな。

 

「見ないわよ。イサムのエクスカリバーで度肝抜かれたからね」

「……あれは初見は驚く」

「まあ、ISみたいな何かだからなあ」

「ちゃんとISのコアを使ってるからISっすよ~。兄貴に合わせたからISっぽい何かになっただけっす」

「って事は何か? 俺のせいってか?」

「半分は。後はやっぱり兄貴=エクスカリバーとなったオイラのせいっすね」

 

ま、仕方ないってこったな。俺は今の相棒が気に入ってるし。

 

「出来によっては私のも本格的に任せようかしら」

「その辺は姉貴のデータをちゃんと取って、虚先輩としっかり話し合った上でっすね~」

「データの方は分かるけど、虚さんとも話し合うの?」

 

そこは俺も気になった。

カナの機体はカナの実家が作った架空の研究所所属の機体だからウチの会社から日本政府を通せば簡単に所属は変えれるはず。別に虚に話す必要は無いと思うんだが。

 

「だって、兄貴と簪の機体を診て、それに姉貴の機体まで診れないっすよ。エクスカリバーはオイラにしか診れないから仕方ないけど、颶風は本人や本音さんが診れるだけ助かってるっす」

「なるほど、同じ感じで虚ちゃんを巻き込もうって事ね」

「そうっす。後はやっぱり開発者さんとやる方が改造しやすいってのもあるっすね~」

「私も参加したい」

 

そう言ったのは簪。

そういや、悠樹が簪を「ISの操縦の事は分かんないっすけど、出たデータから見ると簪は十分素質があると思ったっす。それに技術者、開発者の能力としても素晴らしい物も持ってるっす。そんでもって可愛いって天は人に何個でも与えちゃうんっすね~」って最後にのろけが入ってたけど言ってたな。

 

「全然良いっすよ~。むしろ簪ほどの能力が有るのなら手伝って欲しいっす」

「簪ちゃん、それだけじゃないでしょ~?」

 

突然のニヤニヤ顔のカナ。どうやら、俺や悠樹には分からない裏があるらしい。

 

「な、何の事かな?」

「悠樹君と虚ちゃんを二人っきりにしたくないんでしょ? 虚ちゃん、美人で性格も良いからね~」

 

なるほどな、悠樹を取られたくないと。

簪は虚がそんな事をする人じゃないって分かってるだろうけど、不安はあるのだろう。虚と悠樹の事を信頼していても、それは別問題だ。俺だってカナが悠樹やアルトと一緒にいたらそういう気持ちは抱きそうだから分かる。

 

「うう~……」

 

唸りながら赤面して俯く簪。図星だったらしい。

 

「大丈夫っすよ。たとえ絶世の美人だろうが超可愛いとかそんなの関係無いっす。オイラの中で一番綺麗で可愛くて大好きなのは簪っすから。兄貴だってそうでしょ?」

「まあそういうもんだろ。俺の中だと一番はカナだからな。だから絶対にアルトやミシェルとはこういう事を言わない様にしないとな」

「不毛な言い争いになりそうっすよね~」

 

どんだけ話してもケリつかねえだろうな。

 

「……ホントにイサムと悠樹君血は繋がってないんだよね?」

「そうだけど、どうしたんだ突然?」

「……私達からすると恥ずかしい事を真顔で言えちゃう所とかそっくりだよ」

「それは褒め言葉として受け取っとくっすよ」

「氏より育ちってこったな」

 

 

 

「こんな機会が有るなんてちょっと前は思いもしなかったわ」

「私も。同じ国で現役の候補生同士なのにお互いが避けてたからね」

 

模擬戦開始までの間、私はお姉ちゃんとの会話を楽しんでいる。何気ない事なんだけど、今こうしてできるのは悠樹と義兄であるイサムさんのお蔭。

 

「しかし、颶風だっけ? 打鉄の鎧っぽい感じとも全身装甲のクァドランともまた違った感じね」

「見た目的にはエクスカリバーが一番近いかな。設計者が同じだし」

「デザインが似るのは当たり前ね」

 

悠樹の師匠達が作り上げたクァドランシリーズも教科書でしか見た事のない最初期のクァドラン、その名を一躍知らしめたロー、簡易量産型のノナ、拡張性の高さを生かし十人十色の能力を見せるキルカと細かい所は違えど、見たらクァドランシリーズだと分かる位には似ている。

 

『簪も姉貴も準備は良いっすよね』

「うん」

「ええ」

『それじゃ、試合開始!』

 

開幕はお互い牽制の射撃戦。円軌道を描き、お互いが相手の攻撃を避けながらSEを削ろうと攻撃していく。

お姉ちゃんとその専用機であるクラミツハはアクアナノマシンを使ったトリッキーな戦術を得意とするけど、お姉ちゃん自身は織斑先生の後継者として名高い実力者。遠近両方を高いレベルで兼ね備えている。正統的な戦い方をしつつもトリッキーな技を時折入れてくる。

だからまずは私の得意な中~遠距離戦を有利に進めていかないといけない。それには二式の性能をフルに使っていかないと。

 

「まずはこれ!」

 

二式の初期設定ではその場で思いついた弾の動きをする感じだったけど、流石にそんなにいきなりするのは難しかったから、あらかじめ弾の動き方を作っておいてそれを選択するようにした。これを私達は「バレットエディットシステム」と呼んでいる。今回のはその中の一つでやや上の方に撃ちだし少し滞空した後、相手の方に飛んでいく弾。自動誘導性能もあるし中々便利なバレットだ。

 

「タイミングがずれるのは厄介ね。だけど!」

「それ位なら対処しちゃうよね」

 

お姉ちゃんなら一種類で相手にするのは難しいと思っていた。だから、次のをつぎ込む。

 

「遅い弾には当たらな……えっ⁉」

 

お姉ちゃんの驚きの声にしてやったりな私。これが私の主武器となりそうなバレット。最初の弾速は遅いけど、どんどん加速していき、なおかつ誘導性能がある。

基本の連射モードの弾速に目を慣れさせつつ、遅いと思った予測を超える。一つの武器で緩急をつける事が出来るのでかなり便利だ。

今回はそれに上下の高低差も使う。これで、少しは有利に進めれるはず。

 

 

 

「うわあ、えげつないな、あの銃」

「感覚を狂わさられるって厄介ッスからねえ」

「実弾では出来ない真似だな。それを操れる簪も凌ぐ刀奈もどっちもやるな」

 

簪の主武器を見た俺達パイロット組の感想。基本的に射撃は「これ位のスピードで飛んでくる」という予測の元で防御する物だ。実弾はそれが想像付きやすいし、光学系も経験さえあれば何発か見れば感覚を掴める。

それを超えるために、攻撃側は様々な技術を使う。例えば、相手の予測を超える攻撃。実弾なら跳弾とかになるか。手数で補うも方法だな。

簪のあれは一つで緩急自在の攻撃が出来る、使い手の技術が上がれば上がるほど有効な武器だ。それを受け取ったばかりで使いこなせているのは流石としか言えない。

 

「しかも、基本的な性能は颶風の方が上っぽいね」

「特に防御面とスピードですね。水のヴェールで補ってる部分で防御力は互角でしょうがスピードは圧倒的に負けてます」

「でも、最速はまだかんちゃんにも操れないんだ~」

「……悠樹、お前どんだけ速くしたんだよ」

「人型のエクスカリバーを越えるくらいっすね」

「「「「はあっ⁉」」」」

 

驚きの声を上げる、虚、薫子、フォルテ、ダリル。本音は悠樹か簪に聞いていたからか驚かなかった。俺としてはまあ、愛機の最速に比べたらなあと思ったから。

 

「習熟期間が足りなかったっす。今の簪さんはIS形態の時のエクスカリバーの最速に少し劣る位が限界っすね」

「いや、それでもISからすると破格のスピードだからな」

「少なくともイサムを抜けば確実に最速ッスよ」

「それでもお嬢様が付いて行けるのはイサムさんとの訓練のお蔭ですね」

「虚さんの言う通りっすね。スピード狂の兄貴とやってたらあれくらいは慣れるっすよ」

「酷い言い様だな、オイ」

 

ただ、自覚はある。俺の機体は会社一のスピードにしてもらってるからな。

 

「はっきり言えるのは慣れてきているなっちゃんとまだまだ何かを隠してそうな簪ちゃんのどっちが勝つかって事だね」

「「そりゃカナ(簪)が勝つだろ(っすよ)」」

 

同じような意味の言葉を吐いた俺達と、それに笑う皆。

そんな中、アリーナの姉妹の戦いは決着へと向かっていた。

 

 

 

簪ちゃんとの戦いは20分を超えた。

颶風はクァドランを生み出した新星インダストリーの機体らしく、機動力と防御力の基本性能を磨き上げた堅実な設計。そこに武器で個性を出すと言った感じ。

颶風の場合、元となった弐式のコンセプトであった射撃寄りの高機動バランス型。高機動の射撃型、バランス型は訓練機のラファール・リヴァイブやクァドラン・キルカもそうだから同じタイプとの経験が無いわけではない。むしろ豊富な方だ。だけど、颶風にはその経験は参考程度にしかならない。

それほど桁外れの性能だし、それを扱いこなせている簪ちゃんの腕前もかなりの物だ。

だけど……負けたくない! 姉としてのプライドとかもあるけど、ただの負けず嫌いな私として、最大のライバルとしての簪ちゃんに勝ちたい。今はそれだけ。

 

「今! 行って、山嵐!」

 

疲れからか、集中が切れた一瞬の隙を突かれ、大量のミサイルを撃ち込まれる。っていうか、多いわね⁉ イサムのアーマードよりも多いんじゃない?

 

 

 

私の放った山嵐の全弾斉射96発。いくつかは躱されると思うけど、少し隙を見せたから、行けるはず。

お姉ちゃんは蒼流旋に仕込まれた機関銃でミサイルを落としながら高度を取る。だけど、それにも限界がある。お姉ちゃんに追いついたミサイルは確かに着弾した。よし、これで……

 

「惜しかったわね。私の勝ちよ!」

 

その言葉と共に上から高速で一つの青い影が降って来た。次の瞬間、私の目の前には愛槍を構えたお姉ちゃん。それが振るわれ、

 

『打鉄・颶風シールドエネルギーエンプティ。試合終了です、お二人とも』

 

虚さんのアナウンスが流れた。

 

 

 

「お姉ちゃん、最後、何したの? 私勝ったと思ったんだけど」

 

管制室で合流した簪ちゃんに問い詰められる私。他の人も気になっているらしい。いや、イサムだけは気付いているけど。

 

「やった事は簡単よ。水のヴェールの半分を使って爆風に乗ったのよ」

「「「「「「乗った?」」」」」」

 

どうやら悠樹君も私のしたことが分かったらしく、なるほどの小さく呟いていた。

 

「多分、残りの半分のヴェールをデコイにしてミサイルを爆発させつつ、グライダーの要領で爆風に乗ったんだろ。まさか、あの映像の事をまんまするとはな」

「咄嗟にやったからダメージを相応に受けたけどね」

 

マイクロミサイルはクァドランのメインウエポンだから、この技術は磨いておいて損は無いだろう。

 

「お姉ちゃん、あの映像って何?」

「イサムの持ってた空戦映像。時間が有ったからこの前二人で見たんだ~」

「……何二人で物騒な物見てるんっすか」

「自由時間に俺等が何してようが良いだろ。ちなみに流れはアルトの歌舞伎、シェリルのライブの流れからな」

「チョイスがカオスすぎるっすよ!」

「自覚はあるわ」

 

だけど、二人でお喋りしながらそう言うの見るの楽しいのよねえ。アルトとシェリルのだと私達が良く知っているから会話のネタにもなるし。

 

「というより、あんなクレイジーな回避方法をした飛行機乗りを知りたいぜ」

「あ、それ俺だ。行けそうだったからやってみた」

 

イサムは簡単にやってみたと言っているけど、何千分の一秒でも遅かったり早かったりしたら成功しない神業だと、やってみて思うし、それをハイパーセンサー無しでやってのけるのは凄いを通り越しておかしいと思ってしまう。

 

「行けそうだからって、普通はやらないッスよ」

「あの時は反応が遅れたからなあ。普通の避け方じゃ厳しかったんだよ。それで体が動いたって感じだな」

 

咄嗟で体が動くのはイサムの天性の才能。だけど、思い通りに動けるのはいつもいつも飛び続けた努力の結果。

 

「まあ、一つ言えんのはカナに限界越えの動きをさせるまで追い込んだんだ。訓練の総仕上げとしては上出来だったんじゃねえの?」

「本当に最後の最後、アナウンス聞くまで勝ったと思えなかったもん」

 

というよりミサイルを撃たれた時は反応が遅れて負けたと思ったもんね。

 

「今回のデータを元に本番までに微調整っすね。帰ったら意見を欲しいっす」

「うん、分かった。お姉ちゃん、今日はありがとう。次は勝つからね!」

「いつでも受けて立つわ!」

 

ホント、気を抜いたら抜かれちゃうよ。一層頑張らないとね。




今年の大みそかはBSでマクロス→WORKING→アイマスって言う感じですね。

とりあえず、年明けしてすぐに劇場版マクロスプラスのブルーレイが出るらしいので、欲しいですね。

ちょっとマクロス×艦これのネタを思いつきました。
まあ、マクロスやバトル級、クォーターはデカいので、れっきとした空母のアスカⅡの艦娘化ネタです。
独自設定を図鑑説明文風にどうぞ。

CVN‐99原子力航空母艦アスカⅡです。
元は旧海上自衛隊所属の軽空母だったんですけど、1999年のマクロスの南アタリア島落下の際大破、その後マクロスから得られたオーバーテクノロジー、OTMにより、OTM試験仕様原子力空母として生まれ変わり、統合戦争では統合軍史上初の可変戦闘機部隊の所属艦として戦い抜きました。
終戦後も可変戦闘機の開発チームに所属、これ以降の可変戦闘機運用の礎を築きました。
最後は第一次星間大戦の時の軌道爆撃で沢山の仲間と一緒に沈んだわ。だけど、不死鳥の様によみがえったのだから今度は仲間たちを守り抜いて見せる。

搭載機は
VF-0A、VF-0D、VF-0(スカル隊)と言った感じですかね。

次回はクラス代表戦。……まだ、一巻だったんですね。
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