玲奈先輩と秘密を共有してから、僕の放課後は以前にも増して賑やかになった。朱莉が部活動で忙しい日、僕が図書室で調べ物をしていると、まるで僕がそこにいることを知っていたかのように、決まって玲奈先輩がひょっこり現れる。そして、人通りの少ない図書室の奥や、生徒があまり来ない屋上の隅で、僕たちはまるで子供の頃に戻ったかのように、同じ故郷の「異世界」の秘密を語り合うのだ。
「マジっ!?ミクたん優斗くんと朱莉ちゃんの幼馴染なの!?」
玲奈先輩は、その瞳を丸くして、興奮気味に言った。彼女は「へぇー!あの二人にそんな過去があったなんて!」と目を輝かせ、僕に優斗や朱莉の子供の頃の話をねだってきた。漫画の世界では、高校生からの関係性の変化や恋愛が描かれていたみたいで、子供の頃の話はたまに少し出てくるくらいだったらしい。僕自身あまり漫画は読まなかったので、この世界がそんな世界だったとは知らなかった。
玲奈先輩が前世で病弱な少女だったこと、そしてこの世界で「やりたいことをやる」ためにギャルになったという話は、僕に強烈な衝撃と、深い共感をもたらした。
「はい。私もまさか、こんな形で当事者になっているとは思っていませんでした」
僕が頷くと、玲奈先輩は楽しそうに笑う。彼女と話していると、僕の中にあった「この世界は作り物なのではないか」という疑念や、元の世界への未練のようなものが、不思議と薄れていくのを感じた。僕の抱えていた重い秘密を、こんなにも明るく、面白がって聞いてくれる人がいる。それだけで、僕は心底救われた気持ちになっていたのだ。
「てかさ、ミクたん。アタシ、ミクたんがディーヴァとして歌ってる曲聴いて、マジで鳥肌立ったよ!あの曲が、まさかこの世界で聴けるなんて思わなかったし!」
玲奈先輩はさらに目を輝かせた。僕がこの世界で歌っている曲は、元の世界でヒットしていた曲だ。それが玲奈先輩にとっても馴染み深いものであり、「ミクたんの歌」として響いていたことに、僕も特別な繋がりを感じた。僕たちは、まるで故郷の友人と再会したかのように、あの漫画の裏話や、元の世界の流行について夢中で語り合った。
玲奈先輩は、僕がこの世界に来る前の「本当の私」のことも、ディーヴァとしての僕のことも、すべてを受け入れてくれる。そんな彼女の存在は、僕にとってかけがえのないものになっていた。時間が経つのも忘れ、僕たちは放課後のチャイムが鳴り響くまで語り明かすことが増えていたのだ。
その頃の僕は、玲奈先輩という「真の理解者」との出会いにすっかり浮かれていた。誰とも共有できなかった話を、こんなにも屈託なく面白がってくれる人がいる。その喜びに、僕はまるで新しいおもちゃを見つけた子供のように心を奪われ、朱莉に玲奈先輩のことをきちんと説明することも、二人の「秘密の会話」について話すことも、すっかり頭から抜け落ちていた。朱莉は部活動で忙しく、僕たち二人の世界は、僕自身が気づかないうちに、朱莉から少しずつ離れていっていたのかもしれない。
放課後、僕は朱莉といつものカフェにいた。しかし、今日のカフェは、温かいココアの湯気が立ち上る空間なのに、どこかひんやりと冷たい空気が流れているようだった。朱莉はココアに口をつけず、目の前の僕をじっと見つめている。その視線は、先ほど昼休みに見た、困惑と不機嫌さを混ぜ合わせたようなものだった。
「未来……最近コソコソと金髪の先輩とあってるよね?」
朱莉が、喉の奥から絞り出すように尋ねた。その声には、微かに震えが混じっている。僕は咄嗟に言葉に詰まった。待ち望んでいた本物の理解者に出会えたことに完全に浮かれていたこと、そして朱莉が部活動で忙しくなかなか2人きりの時間が取れなかったことで、朱莉に説明する機会を先送りしていた。しかし、周りに人が多いこんな場所で話せる内容ではなかった。
「……玲奈先輩のことだよね?」
僕は恐る恐る尋ねた。朱莉はココアのカップを握りしめ「ふーん……玲奈先輩っていうんだ」と呟いた。その名前を朱莉の口から聞くのは、なんだか胸が締め付けられるような感覚だった。
「昼休み、渡り廊下で見たよ。『ミクたん』って、すごく親しそうに話してた。未来も、なんだか楽しそうだったし……」
朱莉の言葉の端々に、隠しきれない寂しさと、そして確かな嫉妬が滲み出ていた。彼女の瞳は、僕が知らない玲奈先輩との間に築かれたであろう「親密さ」に、焦がれるような光を宿していた。
「あだ名で呼ばれてるなんて、知らなかった……」
朱莉は、まるで裏切られたかのように呟いた。その言葉が、僕の胸にズシリと響く。確かに、玲奈先輩との秘密の交流に夢中になるあまり、僕は朱莉への配慮を完全に忘れていた。朱莉にとって、僕の知らないところで、他の誰かと親しくしていることは、寂しいだけでなく、裏切り行為のように感じられたのかもしれない。
「あの、朱莉……それは、少し、事情があって……」
僕は言葉を選びながら、どうにか説明しようとした。だが、朱莉は僕の言葉を遮るように、まっすぐ僕を見据えた。その瞳には、今まで僕が見たことのないほどの強い意志と、深い悲しみが宿っていた。
「事情って何? 」
朱莉の問いかけは、普段の彼女からは想像できないほど、鋭く、そして感情的だった。目の前の朱莉の姿に、僕は改めて事の重大さに気づいた。僕と玲奈先輩の関係は、朱莉との間に新たな亀裂を生み出そうとしている。僕は、この複雑な状況をどう切り抜ければいいのだろう。
まさにその時、カフェの入り口から、鈴が鳴るような陽気な声が聞こえてきた。
「あれー?こんなとこにミクたん発見〜!やっほー!」
その声の主は、間違いなく玲奈先輩だった。彼女は、金色の髪を揺らしながら、カフェの奥にいる僕と朱莉を見つけると、満面の笑みでこちらに手を振った。そして、周りの客の視線も気にせず、まるで僕を獲物のように見定めた一直線な足取りで、僕たちのテーブルへと近づいてくる。
「ミクたん、こんなとこにいたんだ!てか、うわー!まじか!もしかして、そっちの子朱莉ちゃん!?やっば!実物マジ可愛い!」
玲奈先輩は、僕の隣に駆け寄ると、興奮した様子で僕の肩を掴み、身を乗り出した。その視線は、完全に朱莉に釘付けになっている。彼女の瞳は、憧れのキャラクターを目の前にしたファンのようにキラキラと輝き、まるで朱莉という存在そのものを全身で味わっているかのようだった。
「ねぇねぇ、ミクたん!サインとかもらえないかな!?もらってもいいよね!?いや貰うべきだよね!?」
玲奈先輩は、僕の腕にぎゅっとしがみつき、興奮を隠そうともしない。その無邪気すぎる言動は、今の朱莉の感情を完全に無視しているかのようだった。朱莉は、玲奈先輩と僕の親密すぎる距離感と、「ミクたん」という呼び方や自身を「朱莉ちゃん」と呼び、何より玲奈先輩の熱狂的な視線を一身に受けて、その顔をみるみるうちに強張らせていく。
朱莉の表情は、困惑、怒り、そして悲しみが入り混じったものへと変わっていった。彼女の視線が、僕と玲奈先輩の間で揺れ動く。そして、最後に僕を射抜くような強い眼差しを向けた。
「ミクたん……ね……」
朱莉の声は、怒りに震えていた。先輩は僕達に対して何の悪気もなく、しかし圧倒的な勢いで現れた。しかしタイミングが最悪だった。完全に浮気が見つかったかのようなこの状況を、僕はどう切り抜けるべきか。玲奈先輩は、僕の腕にしがみついたまま、無邪気に朱莉を見つめている。カフェの温かい雰囲気は、完全に凍りついていた。
「未来!」
朱莉は、テーブルを勢いよく叩くように立ち上がった。その瞬間、カフェにいた他の客たちの視線が、一斉に僕たちに集まる。朱莉の顔は怒りで真っ赤になり、その瞳は燃えるような嫉妬の炎を宿していた。
「ちょっと、朱莉!?」
僕が慌てて声をかけようとした、その時だ。朱莉は僕の手を掴むと、そのままぐいっと引き寄せた。予想外の力強さに、僕はバランスを崩し、あっけなく玲奈先輩の手から離れてしまう。
「ちょっと来なさい!」
朱莉は、僕の手を握りしめたまま、ほとんど僕を引きずるようにしてカフェを飛び出した。玲奈先輩が「え、ちょ、ミクたん!?朱莉ちゃん!?」と困惑した声を上げるのが聞こえたが、朱莉は一切振り返らなかった。僕も、ただ彼女の勢いに圧倒され、なされるがままだった。
賑やかなカフェの喧騒から一転、僕たちは人気のない校舎の裏手に来ていた。人通りが途絶えた職員室前の廊下を走り抜け、朱莉は目の前の空き教室のドアを乱暴に開けた。埃っぽい空気が、僕たちの顔を撫でる。朱莉は僕を教室の奥へと押し込むと、そのまま背後のドアを「バタン!」と大きな音を立てて閉めた。
薄暗い教室の中、朱莉の荒い息遣いだけが響く。彼女の目は、激情に揺れていた。怒り、悲しみ、そして僕への独占欲。それらが混じり合い、朱莉の表情は激しく歪んでいる。
「またちょっと目を離したらホイホイと隙を晒して!」
朱莉は、怒りと悲しみを込めて僕の胸元を掴むと、そのまま力任せに引き寄せた。僕は、彼女の勢いに抗うことができないまま、朱莉の顔が目の前に迫るのを感じた。
「なんで……なんで……私じゃ満足できなかった?やっぱり元男だから浮気するのかな……それとも……私にはないものを持っている人のほうがいいの?」
朱莉のボソボソと何事かを呟いていたが、次の瞬間、彼女の唇が僕の唇を塞いだ。
それは、今まで経験したことのない、熱烈なキスだった。朱莉の怒りも、悲しみも、嫉妬も、全てをぶつけるかのような、激しいキス。僕の唇を貪るように吸い上げ、舌が絡みつく。彼女の吐息が熱く、その力強さに、僕は完全に思考を奪われた。
朱莉の小さな手が、僕の制服の裾をぎゅっと握りしめている。その握力は、彼女の心の動揺を物語っていた。僕の頭は真っ白になり、ただただ、朱莉の感情の波に飲み込まれていくしかなかった。
ディープキスは、長く、そして情熱的に続いた。僕の全身が、朱莉の熱に包まれる。それが嫉妬からくるものだと理解しながらも、僕の心臓は、激しく脈打つのを止められなかった。
朱莉の激しいキスが終わり、僕たちは互いに熱い吐息を乱しながら、薄暗い教室の床に座り込んでいた。窓から差し込む夕陽だけが、二人の横顔をぼんやりと照らしている。その光は、僕たちの間に横たわる重苦しい沈黙を、かえって際立たせていた。僕は朱莉の顔を見ることができなかった。胸には後悔と罪悪感が渦巻いていた。
「……ごめん」
僕から絞り出されたのは、途切れ途切れの、それだけの言葉だった。朱莉は何も言わず、ただ僕の膝をぎゅっと握りしめている。その小さな手が、震えているのがわかった。
「ごめんね、朱莉。何も言えなかったこと……それと、こんなに傷つけてしまったこと……」
僕は朱莉の手をそっと、しかし確かな想いを込めて包み込みながら、ゆっくりと語り始めた。
「玲奈先輩も、私と同じ、違う世界から来た転生者なんだ。私がディーヴァとして歌っていた曲を知っていて、私がこの世界に感じていた違和感……それがなんなのか教えてくれた」
朱莉は、僕の言葉に驚いたように顔を上げた。その瞳はまだ潤んでいるが、そこには好奇心と困惑が入り混じっていた。
「私はずっと、元の世界の記憶や思い出を誰にも言えずに、一人で抱え込んでた。この世界が偽物かもしれないって、怖くて、誰にも信じてもらえないって、そう思っていたから。そんな中で、初めて同じ境遇の人に出会えて、嬉しかったんだ……浮かれて、朱莉にきちんと説明しなきゃいけないって、わかっていたのに、つい後回しにしてしまってた」
朱莉は黙って僕の言葉を聞いている。僕の知らなかった玲奈先輩との「秘密」が、朱莉を深く傷つけたのだ。そして、その秘密が、僕を独占したいという彼女の気持ちを強く揺さぶったのだろう。
「ごめん。私が、朱莉がどれだけ私を大切に想ってくれているか、ちゃんとわかってあげられなかった。朱莉の気持ちに、全然気づいてあげられなかった」
僕は朱莉の手を、自分の頬にそっと押し当てた。その冷たい感触が、僕の心の痛みをさらに強くした。
「……私は、未来がまた、私から離れて遠い世界に行ってしまうんじゃないかって……すごく怖かったの」
朱莉の声は、微かに震えていた。まるで、今にも消えてしまいそうなほどか細く、僕の胸を締め付ける。
「過去に、未来が一人で苦しんでいたことも、私の知らない誰かと秘密を共有していたことも……全部、私の手の届かないところで、未来が砂のように指の間からこぼれ落ちていくような気がして、怖くて……だから、あんな……」
朱莉は、自分の行動を恥じるように、顔を伏せた。
「違う。朱莉は悪くない。全部、私が悪いんだ。そんな風に思わせてしまって、ごめん」
僕は朱莉の頭をそっと撫でた。彼女の髪は柔らかく、僕の指をすり抜けていく。
「朱莉は、私にとって、かけがえのない人だよ。朱莉がいてくれるから、私はここにいる。この世界がもといた世界と違うものだとしても、朱莉という存在が、私にとって唯一無二の居場所だよ」
そう言うと、僕は朱莉の顔を両手で包み込み、その額にそっとキスをした。それは、先ほどの激情的なキスとは全く違う、優しさと、深い感謝がこもったキスだった。朱莉は目を見開き、僕を見つめている。その瞳の奥にあった揺らぎや不安は消え、ただ僕の言葉を信じようとする純粋な光が宿っていた。
空き教室での激しい感情のぶつかり合いの後、僕たちは静けさの中で互いの体温を感じながら、少しの間だけ抱き合っていた。朱莉はもう泣いてはいなかったが、時折、小さな嗚咽が聞こえてくる。僕は朱莉を抱きしめたまま、背中をゆっくりと撫でた。
「もう大丈夫だよ、朱莉。私がいる。行こう」
僕がそう言うと、朱莉は顔を上げ、少し赤くなった瞳で僕を見つめ、静かに頷いた。彼女の手を握り、僕たちは教室を出た。
カフェに戻ると、玲奈先輩が心配そうな顔で僕たちを待っていた。周りの視線を気にする様子もなく、ただじっと僕たちのことを見ていた。僕たちが近づくと、彼女は駆け寄ってきた。
「ミクたん、朱莉ちゃん!大丈夫?」
玲奈先輩の声は、いつもの勢いがなく、どこか怯えているようだった。
「なんか、アタシが変なこと言っちゃったから、二人の空気、悪くなっちゃったかなって……」
僕は朱莉の温かい手を握ったまま、玲奈先輩と向き合った。
「玲奈先輩、朱莉に話したいことがあるんだ」
僕は朱莉の方を向くと、玲奈先輩が僕と同じ世界からの転生者であること、そして「この世界が漫画の世界だった」という真実を、これまでの経緯を交えて朱莉に話した。朱莉は、僕の言葉を真剣な表情で聞いていた。
朱莉の顔に驚きと困惑が浮かんでいるのを見て、玲奈先輩は居た堪れない様子で、ゆっくりと朱莉に向き直った。
「ごめんね、朱莉ちゃん。アタシ、ミクたんと話せるのが嬉しくて、つい舞い上がっちゃって……朱莉ちゃんのこと、全然考えてなかった。ミクたんと二人だけの秘密に、勝手に割って入って、君をすごく傷つけちゃったよね。本当にごめん」
玲奈先輩は、頭を深々と下げた。その真剣な姿に、朱莉は顔を真っ赤にして、慌てて首を振った。
「ううん、違うの、玲奈先輩。私こそ、ごめんなさい。きちんと話す時間を作れば良かったのに、一人で勝手に拗ねて、勝手に未来を責めてしまって……私のせいで、未来と玲奈先輩の仲が悪くなるのは嫌だから」
朱莉は、まだ涙の跡が残る目で、玲奈先輩に微笑みかけた。
「私も、未来の歌は、私だけのものだと思ってた。でも、玲奈先輩みたいに、未来の歌の本当の意味を理解して、未来の心を救ってくれる人がいるってわかって、本当は嬉しかったんです」
朱莉の言葉に、玲奈先輩の瞳から、堰を切ったように大粒の涙がこぼれ落ちた。
「朱莉ちゃん……!うっ、うう……!もう、いい子すぎて泣けるんだけど!」
玲奈先輩は、周りの客の視線も気にせず、嗚咽しながら朱莉に抱きついた。
「こんな素敵な子が、ミクたんのそばにいてくれるなら安心だね……!」
朱莉も戸惑いながらも、その抱擁を優しく受け止める。
僕は、二人の間に生まれた、温かく、そして確かな絆を目の当たりにして、胸が熱くなった。
「じゃっ仲直りもしたし!朱莉ちゃんのあだ名決めよっ!」
玲奈先輩はパッと身体を離してそう言うと顎に手を当ててウンウン唸りながら考え出す。
いきなりの展開に朱莉も「え?あだ名?」と困惑してる。
「そうだ!ミクたんとおそろいでアカタンはどう!?」
名案と言わんばかりの明るい表情だが朱莉は首を横に振った。確かにアカタンだとなんだか赤ん坊みたいだし恥ずかしいだろう。
「えぇ~可愛いと思ったんだけどなぁ……じゃあアカリンは?」
「まぁそれなら……」
朱莉は苦笑いでそう答えると玲奈先輩は朱莉の両手を掴みブンブンと手を振ると「よろしくねぇー」と笑顔で微笑んだ。玲奈先輩は、僕と同じ世界の記憶を持つ同郷の理解者だ。そして、朱莉は、僕がこの世界で築き上げてきた、紛れもない真の理解者だ。
カフェの賑やかな喧騒の中で、僕の知っていた世界と、僕が新しく築き上げたこの世界が、ようやく一つになった。僕の孤独は、もうここにはない。僕の隣には、僕の全てを包み込んでくれる朱莉。そして、僕の目の前には、僕と同じ孤独を知る、大切な仲間、玲奈先輩。僕がこの世界で「鳴海未来」として生きていくための、本当の居場所が、今、ここに生まれたのだ。この時の僕は確かにそう感じていたのだった。
12章の後書きにイメージ挿絵入れたのでよろしければ見てください