シータ(偽)で二代目仮面ライダーベイク   作:マ寿司ターロゴス

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ジープエミュムズ過ぎたんや……


やっぱゴリラかよこの女ァ!?

えー、はい。ジープちゃんの眉間に銃口突き付けた俺です。

あの後色々ありましてねー……なんでかすごいことになっちゃった☆

 

「余所見するんじゃないよォ!」

 

「逃げたい……切実にィィ…逃げたいッ!!」

 

本当にどっから湧いてきたんだよこのクソ女ァ!!

 

つか、こいつ来やがったせいで、結局ジープの尋問も殆ど何も聞けないままだしさァ!

 

なんであのタイミングで来るかね空気読めや……いや、もしかしなくとも逆か?逆なのか?

 

「チッ、あえてあのタイミングを狙ってたのか!」

 

「ハッ、なんの事だか……わかんないわねェッ!」

 

大鎌の柄にベイクマグナムをぶつけ合わせ、そのままイカのような頭部へと銃撃するも、首をちょっと傾けるだけで軽々避けられてしまう。

 

クソ、ジープのことと言い、全部想定通りとでも言いてぇのかよ…!腹立つなぁ…!

 

あいつは…ジープは、このイカ女のことをグロッタ姉さんと呼んでいた。

なんでかあいつも驚いてたみたいだが、まぁそれは大体想像つく。

 

「下克上狙ってる兄弟も助けるなんて、感動的な姉弟愛だな!」

 

「言っとくけど、弟だけじゃ無いわよッ!」

 

刃が光って!?クソがッ!

 

振り上げられた大鎌から逃れんと、慌てて地面をゴロゴロと転がる。

 

「ちょこまかすんじゃないよッ!」

 

「平然と斬撃飛ばしてくんじゃねぇ!?」

 

ベイキング!

フルブラスト!

 

見るからにやばそうなオーラを放つ斬撃を相殺、あっという間に爆煙に包まれる路地裏から全速力で逃げ出す。

 

「アッハハハ!逃がすと思ってんのかしらぁ?」

 

「素直に逃がして欲しいんだけ、どっ!」

 

くっそはえぇぇ!?ライダーの脚力に一瞬で追いつくとかどんだけだよ!

 

「ほらほらほらほらァ!そんなもんなのあんたの力はァ!」

 

「がっ、ぎぃぃぃぃ…!」

 

凄まじいスピードで振るわれる大鎌の連続攻撃を、ベイクマグナムで必死に受け止める。

てか、一撃受ける度に強制的に押し出されるレベルの超パワーって……やっぱこいつゴリラだろ!!

 

「こなくそ!」

 

サクッ

 

「あぁん?なによこれ」

 

鬱陶しそうに跳ね除けるゴリラ女。辺りに砕かれた破片が散らばる。

 

「言っとくが」

 

二発銃撃を加え、腹目掛けて飛び蹴りを繰り出す。

まぁー当たり前のように防がれるけど、想定通り。なんせ、俺の狙いは……

 

それ爆発するぞ

 

「ッ、ゥ!?」

 

細かく散った破片それぞれが連続して起爆し、ゴリラ女が立ち昇る炎へと呑み込まれる。

 

あー上手くいったー。でも絶対あんなんじゃ終わらねぇしなぁ……

じりじりと後退しながら、いつ出てきてもいいようにと、ベイクマグナムを油断なく構える。

 

んで、結局そのすぐ後に斬撃で炎が真っ二つと。はいはい、まぁ知ってた。

 

「アッハハハハハハ!」

 

「とっととくたばれ!」

 

引き金を強く引き絞り、鬼の八連射をするも、禍々しいオーラを纏った一閃の前に、全て斬り伏せられてしまった。

 

「なかなかやるじゃない。おかげでこんなに溜まったわ」

 

光る吸盤…?なんで光ってるんだ?それよりも……なんで今吸盤見たんだ…?

楽しげに腕の吸盤を示すゴリラ女に、なんでか全身が寒気立った。

 

……うんこれなんかマズイこと起きるな!

 

「ほォら、お返しだよッ!」

 

輝きを放つ吸盤、より高く振り上げられた大鎌、お返しという言葉……まさか!?

 

「くっ!?」

 

ベイキング!

 

高速で振り下ろされる大鎌へ、必殺技を発動させたベイクマグナムをぶつけ合わせ、毒々しく光る刃に引き金を引いた。

 

フルブラスト!

 

「気づいたみたいだけど……あまァい!」

 

「ぐッ……がぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

……しかし、ゴリラ女の超パワーの前に、こっちの必殺技は掻き消され、胸部装甲に斬撃をそのまま受ける羽目になった。

装甲と刃の接触面から幾度も爆破が連鎖して広がって行き、あまりの衝撃にそのまま路地裏から投げ出されてしまった。

 

「うぅ……いってぇぇ…!」

 

「ねぇ、あれ」

 

「なんだあれ?コスプレか?」

 

「今吹っ飛んでこなかったか?」

 

薄暗い路地裏から、人通りの多い大通りへと、文字通り吹き飛ばされてきた俺に周囲の人々の視線が集まる。

指差してざわざわするだけでは飽き足らず、中にはスマホを取り出して写真を撮り出す者まで出てくる始末。

 

人が多い、このままじゃヤベェ…!

 

「クソっ…はやく逃げろ!!ヤベェのが来る!」

 

「はやく逃げろって、何言ってんだ?」

 

「なんかの撮影か?」

 

「勝手に巻き込むなよ……迷惑だなぁ」

 

ダメだこいつら全然話聞かねぇ!?

気持ちも分からなくはないけど、今は従ってくれねぇと困――クソっ!!

 

「人間共がたぁくさんいるじゃない……まっ、今はどうでもいいことだけど」

 

「ば、化け物!?」

 

「キャァァァァ!?」

 

「な、なんだあれ!?」

 

「う、宇宙人か!?」

 

「おっ、あれが相手か。面白くなってきたじゃん」

 

「ばっかお前あれどう見ても本物だろ!」

 

「チッ、騒いでないではやく逃げろッ!!死にたいのか!!」

 

慌てふためく人々を背に駆け出し、余裕たっぷりに歩いてくるゴリラ女に発砲。右腕を限界まで引き絞り、顔面狙いで渾身のパンチを放つ。

 

「見え見え」

 

「この、離せっ!」

 

「フフ、やーだ」

 

軽々と止められた殴打。まぁこれは予想通りだったが……驚かされたのはここから。

なんとこのゴリラ女、ただ掴むだけでは飽き足らず、俺の腕を掴む力をどんどん強め始めたのだ…!

 

「がぁぁぁ…!!」

 

ギリギリと締め付けられる痛みに、喉から堪らず苦悶の声が漏れる。

痛みに悶えながら、なんとかベイクマグナムの引き金を三発引く。

 

サクッ

 

「またこれ?芸がないわね」

 

「チィっ!」

 

呼び出した文字を己が拳で砕き、起爆。

爆炎に目を離したゴリラ女の目を撃ち抜き、距離を取る。

 

「あん…?――ッゥ!?この、やったわねッ!」

 

うわ、めっちゃ鋭い横薙ぎ。離れて正解だわ。

爆煙切るやつは珍しくないけど、腕振った風圧で全部吹っ飛ばすやつは初めてだぜ……本格的にヤベェことになってきたな。

 

周りの人間は……よし、全員逃げたっぽいな。

スマホ構えて撮影してたやつらも銃声聞いてすぐに逃げ出したっぽいし、そこんとこはベイクマグナムに感謝か。

 

「シータ、私が見てない間に戦いが上手くなったじゃないの」

 

「褒めてくれて嬉しいなぁ……人違いだってことに目を瞑ればな」

 

「ごちゃごちゃうるさいわね。素直に褒められときなッ!」

 

「俺の思ってる褒めとは意味が違うなそれはァ!」

 

少なく、ッとも!俺のッ!中で…はァッ!攻撃=褒めじゃ、ッンなぁいッ!!

えぇい、喋ってる時くらい大鎌ブンブンすんのやめろやこのゴリラ女がよぉ…!

 

「気分が乗るくらいには……やるようになったじゃないのッ!」

 

縦上段の振り下ろし…!

咄嗟にベイクマグナムを挟ませ、腕を交差して受け止める。

 

おっも!?やっぱゴリラかよこの女ァ!?

イカっぽい見た目してる癖にイカ要素吸盤しかねぇじゃねぇかっ!

 

両足を起点として、踏み締めた道路がビキビキとヒビを走らせながら陥没していく光景に、思わず仮面の下で冷や汗が流れる。

 

「このまま押し潰してあげる」

 

「そりゃ勘弁!」

 

ベイキング!

フルブラスト!

 

銃口を道路に向け、発砲。

開放されたエネルギーが閃光を放ち、ヒビの入っていた地面に大穴を開ける。

 

「このまま逃げさせてもらう…!」

 

「なっ、しまっ!?」

 

「オマケのもう一発だ!」

 

ベイキング!

 

「ふざけっ…!」

 

フルブラスト!

 

一歩踏み出して来たゴリラ女に必殺技をお見舞いしてやり、足が止まったところで脇目も振らずに全力で逃げ出す。

 

ウォォォォォ!!!走れェェェェ!!!逃げ切るんだァァァ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ…なるほどね」




(;´・ω・)ウーン…こっからどうしよう

白河上皇さん誤字報告感謝です!
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