もこたん、並行世界で現代忍者になる   作:露瓜

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シノビガミで初めて作成したキャラが妹紅でした、


一ノ巻

「 藤原妹紅、お前を中忍へ降格、功績点の全没収の処分を言い渡す」

 

私の目の前には一人の老人、左右には上忍以上の忍者達が座っていた。

 

「頭領、私の言葉を信じてもらうことはできませんでしたか」

 

私は嵌められた。先の任務で妖魔との戦闘で妨害を受けたのだ。その妨害をしてきたのは今私の左右にいる上忍のやつらだ。

 

妨害を受けた私は妖魔との戦闘に敗れ、一般人や建物に甚大な被害がでてしまった。

 

「すまんがお前一人の証言だけではどうにもならん。」

 

「妹紅、貴様!頭領の寛大な処分にケチの付けるつもりか」

 

男が声を荒げると周りもそれに同調するように妹紅を責め立てる。

 

チッ、好き勝手言いやがって。

 

「沈まれ」

 

頭領がそういうと全員が口を閉ざす。

 

「妹紅よ、お前が長年斜歯忍軍(はすばにんぐん)に尽力していることは知っておる。今回のこと機に一度自分を見つめなおせ」

 

「……承知しました」

 

私はしぶしぶ応える。それを見た頭領は会議の解散のつげ部屋の奥へ姿を消した。

 

それを見届けた後、忍者達も動き出す。

 

私は言葉を発さず部屋を後にする。

 


 

「いや~妹紅さんともあろうお方がへまをするとは思いませんでした」

 

部屋を出た瞬間、一人の男に声をかけられた。だがその声は私を嘲笑うように聞こえた。男の後ろには俺を嵌めた奴らを引き連れていた。

 

「あ”?誰だてめえ」

 

強い怒気を込めて言い放つ。強い口調とは裏腹に妹紅の思考は冷静だった。

たしかこいつ、最近上忍なった裏罰って名前だったか。後ろには私の邪魔した奴ら。大方策にはまった私を笑いに来たか。

 

「おっとこれは失礼しました。私は裏罰と申します。」

 

「名前なんざどうでもいい。何の用だ」

 

「そうですね…まさかこんな簡単に私の策が成功するとは思いませんでした」

 

「策?まさかお前が首謀者か!!」

 

まぁほんとは知ってるけど。

 

「あははは、そうですよ今更気づいたんですか。私は(ぺらぺら」

 

雑な演技だったが裏罰は気分が良さそうに自分がやったことをこっちが聞いてもいないのにしゃべりだす。

忍者なら自分の秘密はしゃべるな。ほんとに上忍か?

 

それにしてもこいつが首謀者ねぇ。確かに調査したらこいつが主犯ということがわかっていたがこうして話を聞いているとてもじゃないが首謀者になれるような奴とは考えられない。

私は裏罰の後ろにいる取り巻きに視線を向ける。そいつらは高笑いをする裏罰に合わせ私を笑っているようにみえるが実際は裏罰のことも笑っていることに気づいた。

 

あーあ、こいつ利用されてるよ。

 

私の調べで分かった、今回の事のあらましを説明するとこうなる。

私たちの流派内でとある噂が広まっていた。それは頭領の代替わりだ。頭領は衆のあらゆる物事決める最終決定権を持っており上忍頭や影響力のある上忍から選ばれる。頭領の地位を狙って邪魔者を蹴落とそうして、最初の狙いが私になったというわけでだ。仮に失敗したとしても首謀者に仕立て上げた裏罰を売って自分たちの評価を上げようとしていただろうな。

 

「はー帰ろ」

 

つい溜息をついてしまう。

私は別に頭領には興味なんざないんだが。もし狙ってたらとっくの昔になってる。

 

「おい、まだ私が「うるさい」

 

私は自分の拳を炎で包みそのまま裏罰の顔面を殴りつける。

拳を受けた裏罰は気絶し、倒れこむ。まさか忍法どころがただの火術で一撃とはどうやって上忍になったんだ。忍びの世界は実力主義だぞ。

 

「それじゃ、これからせいぜい頑張んな」

 

そういうと妹紅の身体は炎で燃え上がり、だんだんと炎は大きくなり妹紅を覆い隠す。

突如として突風が廊下で起こり炎を吹き消す。そこにはすでに妹紅の姿はなかった。

 


 

とある森の中にある家の前で炎が出現し、妹紅が中から出てくる。

 

「久々にかえって来たな」

 

私の目の前にあるのは私の家だ。

任務で帰っておらず一か月ぶりの帰宅だ。

 

私は家に入り自室へと向かった。

 

 

妹紅は部屋に入り、昔のこと思い返していた。

 

赤い瞳に白い髪、名は藤原妹紅それが私だ。

私は幻想郷と呼ばれる地で生活していた。だがある日、目を覚ましたら幻想郷の外にいた。

 

私は自分に何があったのかできる限りにことをした。その結果。

私は平安時代にいるのだとわかった。だがそれは私の知っている世界ではなかった。

妖魔と呼ばれる存在が蔓延る並行世界の平安時代に私はいた。

 

それから私はこの世界に自分がいるのか気になり故郷に向かった。

結果から言うといた。子どもの私がいた。これといってこの世界の私には何もしなかった。

並行世界の自分と出会うにはよくないとかなんとか早苗が言っていたからだ。

 

次に気になったのは輝夜だった。

かぐや姫の話を聞き、輝夜のいる屋敷に潜入し、会いに行った。

輝夜の姿は私知っている姿そのものだったが、知らない輝夜だった。

輝夜は並行世界の輝夜だった。

実は少し期待していた。

自分以外にも幻想郷の住人がいるじゃないかと。だが現在に至るまで会うことはなかった。

 

こっちの輝夜の話相手になったり遊び相手になったりした。

はっきり言って幻想郷の輝夜より仲がいい。まあ私がこっちの輝夜に憎しみがないってもあったのかも。

輝夜と過ごしていて変わったことがでてきた。輝夜が私に会うたび頬を赤くしたり、妙に身体を密着させてきたりしてくるようになった。

あの時の輝夜が何がしたかったのいまだによくわかってない。

 

それから時が流れて、月の使者が来た。

そこに永琳の姿もあった。

輝夜を月に連れて帰ろうとするが永琳が邪魔をし、二人は逃げ出した。

二人だけでは逃げ切れそうになかったので私も援護をして月の使者を撃退した。

その後二人とは別れた。別れる際輝夜から蓬莱の薬を渡された。

絶対に飲んでねと念をされたが、あいにくとっくの昔に飲んでいる。今も厳重に保管している。

というかどう処分したらいいかわからない状態だ。

 

それから私は日本中を旅した。

日々人間に悪さする妖魔を倒して日銭を稼ぎながら過ごし。

時には神社や寺を訪れたり、山の四天王と一緒に酒を飲んだり戦ったりした。

山の四天王に会った際知っている姿があった勇儀と萃香だ。華扇を見つけることはできなかった。

鬼の二人はこっちの世界では妖魔と呼ばれていた。妖怪と呼ばれる存在はいるが、私のいた世界と意味合いが違い、妖魔の一種とまとめられていた。

 

山に入った私を自分たちの首を取りに来たのだと思われて本気で殺しに来た二人との戦闘が最初の出会いだった。

五百回以上の死を繰り返し、なんとか二人を消耗させきり、事情を話すことが出来なんとか切り抜けられた。

話を聞いてい見ると山の四天王に賞金がかけられおり、連日命を狙う者達が山に押しかけ、すでに二人はやられしまったそうだ。ちなみにやられたものの中に華扇はいなかった。

勇儀と萃香は精神的にもかなり参っていた。

見知った顔を見捨てることはできず、しばらくの間二人のそばで生活した。

二人の代わりに賞金稼ぎの人間や純粋に命を狙う人間の相手をしたり、二人に酒や飯を作ったりした。

 

そんな生活を半年ほど送っていたある日、人間たちが徒党を組み山へ押し寄せてきた。

さすがに多勢に無勢で私は捕らえられた。

二人はボロボロな姿で捕らえられた私を見て怒り人間たちを殺しにかかた。

半年の間に肉体と精神ともに全快した二人にはただの人間では手も足も出なかった。

私は二人に助けられた。

やられた人間たちをよく見ると皆血を流し、手足が折れ曲がっているが死んでいる者は一人もいなかった。

このままにしておくのかと私が聞くと二人とも頷いた。

その後私たちは山を出て別の場所で私の傷が完治するまで一緒に過ごした。

私にこれ以上迷惑をかけたくないと二人意志を聞き勇儀たちと別れた。

 

その後はまた悪さする妖魔を倒す生活をしていたら私のもとに忍者を名乗る人間が来た。

忍者は自分たちは影の世界に生きる存在であり、単独で妖魔を倒す私のことを自分の組織の勧誘しに来たことを説明した。

私はその勧誘を受け入れ、忍びの世界に足を踏み入れた。

こうして私は1300年以上忍者をして、任務やら妖魔退治やらしていたら斜歯忍軍の指矩班(さしがねはん)の上忍頭になってた。

そしていまに至る。

 

大雑把に振り返るこんなところか。

 

昔を思い出していた妹紅は明日からの行動について思考を切り替える。

 

中忍になってしまったわけだが、同じへまをしばらくの間特訓するかそれとも、手頃な任務を受けて鍛えなおすか。

 

いろいろ思考を巡らせていると突如空間に裂け目が出来る。

 

その裂け目は広がり目のついた空間が見える。

 

「もこた~ん!」

 

空間から金髪の少女が飛び出し妹紅へと抱き着く。

 

「やめろ紫抱き着くな。あと、もこたん言うな」

 

私に抱き着く少女の名は八雲紫。私立御斎学園(しりつおとぎがくえん)に所属する忍者だ。

 

私の知っている妖怪の賢者ではなく、高校二年生の人間である。

 

彼女とは任務で一緒になったことがきっかけに紫の特訓相手をしていたことがある。

見ない間に隙間の使い方がうまくなってるな。

 

「久しぶりだな紫。見ない間に強くなったようだな」

 

「ふふん、わかる?日々の努力の賜物ね。階級だって中忍頭に上がったんだから」

 

中忍頭か最後にあったのは二年前のまだ中忍になったばかり頃だったな。

たった二年で中忍頭になるのはかなりの速さだ。

 

「それにしてもどうしたんだ。何の連絡もなく」

 

「それはもこたんが妖魔にやられたって聞いて、それに中忍に階級を落とされったってもう忍者たちのなかで噂になってるのよ」

 

「もう広がったのか、さすが忍者、情報の伝達が早いな」

 

「もうなに関心してるの!もこたんはもう少し自分の存在がどれだけ影響力があるのか理解しなさい」

 

「わるいな、私はあまり周りを気にしないでな」

 

「はぁ~全く。あなたは最も長く忍びの世界で生き、数多くの忍神の化身の討伐、封印に関わった生きる伝説なのよ」

 

呆れられてしまった。

 

「いつ聞いてもそんな風に評価されていることが驚きだ。ただ任務をこなしてきただけだ」

 

「これが生きる伝説かぁ、あなたと一緒にいればいるほど私の中の理想像が崩れていってしまうわ」

 

「理想なんて幻想とそんな変わらないもんさ。…ところで紫、私が倒し損ねた妖魔について何か知っているか」

 

私を嵌めた忍者が誰か斜歯忍軍内で調べ回っていたから外の情報を知らないだよな

 

「それだったら、鞍馬神流(くらましんりゅう)隠忍の血統(おにのけっとう)、ハグレモノの合同チームに討伐されたわ。妖魔が発見されたときほぼ無傷の中級妖魔三体に、ほぼ死に体の上級妖魔が二体見つかったわ。とてもじゃないけど一人で相手できるわけない、いったい何があったの?」

 

「……すまない。その話は聞かないでくれ」

 

「わかったわ。あぁそれと比良坂機関(ひらさかきかん)が現場の隠蔽を行ったから普通の人間には忍者や妖魔の存在は知られてないわ」

 

「そうか、ありがとう」

 

「ふふ、いいのよ。もこたんはこれからどうするつもり」

 

「それなら特訓か手頃な任務を受けて鍛えなおそうかと考えてたが」

 

私がそう答えると紫は一枚のチラシを取り出した。

 

「それなら私からの任務というか依頼を受けてみない」

 

紫からチラシを受け取り、読むと明日、とある船で各流派たちが集まり、それぞれの流派から期待の忍者を階級が中忍から中忍頭の二人が協力して勝ち進んでいくという大会のようなものがあるとのこと。

 

「実はね、この大会に私も参加していたんだけどもう一人が出られなくなっちゃって。もこたんに代わりに出てほしいの」

 

「いいけど、いいのか斜歯忍軍が代わりやっても階級は中忍だが強さは上忍頭だぞ」

 

「ばれなきゃいいのよ、変装道具も用意してきたから」

 

「だめじゃねえか!」

 

悪い顔をする紫に妹紅ついツッコミをいれるのだった。

 




忍術バトルRPGシノビガミ用語
・功績点
流派への貢献度を数値化したもの
長所の獲得、階級の上昇などで消費する

・階級
下から順に草、下忍、下忍頭、中忍、中忍頭、上忍、上忍頭、頭領がある
中忍から中忍頭に上がる際10点、中忍頭から上忍に上がる際20点、上忍から上忍頭に上がる際50点、上忍頭から頭領に上がる際100点の功績点を消費する

階級が上忍頭から中忍に下げられた妹紅は80点の功績点が消滅したことになります。
功績点は一回遊んだらだいだい4~6点獲得できます。
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