ARKアーカイブ   作:公開

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今回、ある別ゲーキャラが登場します。
え?何かって?それは…
答えはしじまの向こうにあります。


番外編Ab:しじまの向こう

 

「…それで、ここはどこ?」

少し落ち着いた少女は、ブルー達にそう聞いた。

 

「ここはアベレーション。かつては毒と悪意に満ちていた、恐ろしい地だよ。」

 

「でも今はリーパーやスピノサウルス、バジリスクの皆さんのおかげでこのARKに巣食っていたロックウェルも消えたし、下層の汚染も消えてきたでゲスよ。」

 

「???」

 

アベレーションだのリーパーだの、少女にとっては未知の用語ばかりで、脳がパンクしそうになる。

 

「とりあえずヤバい場所ってことだけ覚えていて頂戴ね?」

 

「…そう言えば自己紹介してないよね。初めまして。僕はブルー。こっちの緑色のオネェさんがグリーン、そっちの黒い怠け者がブラック。そしてネームレス君。」

 

「よろしくねぇ〜ん」

 

「おいーっす、オイラ、ネズm」

 

「「「アウトー!?!?!?」」」

 

危うく夢の国のネズミのパチモンの自己紹介を言いかけたブラック。

 

「…????」

 

「と、とりあえず今度は君について教えてくれないかい?」

 

「私…は…………ごめんなさい、思い出せない。」

どうやら少女は記憶喪失になってしまったらしい。

 

「何かちょっとでも良いので覚えてることとかはないんでゲスか?」

そう聞くと、少女は

 

「………トリニティ。覚えてるのはそれだけ…」

 

どうやらこの少女はトリニティという単語以外の全てを覚えていないようだ。

 

「トリニティ…?聞いたことがないでゲスなぁ…」

 

「ま、どこから来たのか分からないならここで暮らすしかないな?」

 

「そうだね…」

 

「ならまずは名前を付けてあげないとかわいそうねぇ。…そうだわ!メルっていうのはどうかしらぁ?」

グリーンは少女にメルという名前を付けようとしている。果たして少女は…?

 

「メル…とってもいい名前…ありがとう。」

気に入ってくれたようだ。

 

「良かったわぁ気に入ってくれて。」

 

「それじゃあいろいろとここの事について教え…たい所だけど、今日はもう遅いから、また明日教えるよ。それでも遅くないしね。じゃあ、」

 

「心配しなくていいわよぉ?ここには危険な怖ーい生物なんて来ないわ。それじゃあ、ゆっくりお休みなさい?」

 

「ではあっしはこれで。何か聞きたいことがあれば遠慮なく聞いてほしいでゲス。」

 

「うん…また明日…」

 

そうしてグリーンとブルー、ネームレスは離れていった。

そうして、場にはブラックとメルだけが残った。

 

「…なぁ、アンタ、家に帰りたいか?」

ブラックはメルに家に帰りたいのかと聞く。

 

「…うん。」

 

「そうか。まぁ…気持ちは分からなくもないぜ。

でもな…」

 

 

「与えられたもんを受け入れて生きていく…ってのも悪くないぜ?ここには食いもんもあるし、優しいやつもいっぱいいる。もしかしたら、アンタならすぐ友達になっちまうかもな。だから、もしここでたくさんの友達ができた時、そんなにまでして…アンタが帰るイミあんのか?」

 

「…?」

 

「お嬢ちゃんには少し難しい話だったか?

ま、今の話は忘れてくれ。オイラのひとりごとだよ。」

 

「…でも、お家に帰っても、また会えるよ?」

 

「…ハハッ、確かにそうかもな。それじゃ、いい子はもう寝る時間だぜ。今日のアベレーションの夜は長い。起きた時、まだ真っ暗かもな。そいじゃ、オイラは行くぜ。またな」

 

「うん。また明日」

 

ブラックも立ち去っていった。

 

 

「…」

メルは見知らぬ世界への不安、恐怖、そして味方してくれるものがいる心強さと共に夜を過ごすのだった。

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、あの子ちゃんと寝れてるでゲスかなぁ…」

ネームレスはアベレーションの中層を探索していた。

メルがちゃんと寝れているかの心配をしながら。

すると、何かを見つける。

 

「ん?こりゃあ…金属のピッケルでゲスか。とりあえず集めておくでゲス。」

ARKでは何故かたまに明らかな人間の道具が見つかる。今回のような金属のピッケルがその例だ。

そうしてネームレスはそれを回収しようとすると…

ピッケルが中に浮いた。

 

「…へ?」

 

謎の現象にネームレスは戸惑うが、すぐにピッケルを取ろうと試行錯誤する。

すると、突然ピッケルが地面に落ちる。

 

「はぁ、全くなんなんでゲシょ…ん!?」

ネームレスは後ろに何かいる気配を感じ、振り返る。

…何もいない。いや、"その時は何も居なかった"が正しい。

突如、何もないところから"それ"は現れた。

 

 

全身は毒々しい紫色の外皮や鱗に覆われ、頭部には突き出たような一本角と左右が別々に稼働するまるでカメレオンのような眼を持っている。

尻尾は団扇のように大きく広がった形状をしているが、先端部だけ細く、ゼンマイのように丸まっている。

一見するとただの爬虫類のようにも見えるが、背中にある翼がそれを否定している。

 

「うわぁー!!!!!!で、出たぁぁぁぁぁぁぁー!!!!!」

 

ネームレスは絶叫してすぐに地面に潜って出ていった。

 

「…」

それを目の前の生物は特に気にすることもなく、その辺にいたグローバグをカメレオンのような長い舌で食していたのだった。

 

 

 

 

その日から、アベレーションの中層には見知らぬ二種類の、蜂の様な虫が見られるようになったとか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 




用語解説
アベレーションの夜
アベレーションには昼が長い日、夜が長い日、どちらも均等な日がある。これはゲーム内の日数によってどうなるかが決まる
ゲーム内日数の末尾
0,1,2,3→昼夜50%
4,5,6→昼90%夜10%
7,8,9→昼10%夜90%
ループしてまた昼夜50%から

ARKキャラ解説
グローバグ
アベレーション全域に出現し、常にチャージライトを放って飛び回っている虫。
光源ペットやチャージランタンがない場合、グローバグに近寄ることで光源バフが付く。また、近づいてEキーを押すことで肩乗せペットやチャージバッテリーに対して最大500の充電を行うことができる。
普段は近づいても浮遊しているだけだが、充電を行うとエネルギーを取られた個体と周辺のグローバグが逃走状態になる。
レベルは1で固定

ロックウェル
アベレーションのボス生物。
その正体は【閲覧権限がありません】


キャラ解説
メル
トリニティ所属。
ただしトリカスではない。むしろトリカスに…

カメレオンの様な生物?
荒蕪の旧跡 恐る恐ると
大欲非道の慮外者
立ち去れ 此処は鎮護の御廟
現世常世の 境域なれば
隠れ住まうは 不可視の神仙
無礼が過ぎれば 霞隠しぞ


ARKのキャラとか用語解説は…

  • いる
  • もうちょい短くして
  • いらない
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