前回の最後、戦場になっているというシャーレの部室付近へと向かったイエローとヴェロナ達。
そこは予想以上の荒れ具合であり、銃弾は飛び交うわ爆発は起こるわ…ギヴォトスの外からすると地獄絵図の光景が広がっていた。
「はえー凄いことになってんなー」
「まるで肉食島のようだ…」
「んでさヴェロナ。」
「何だ?」
「今気づいたんだけどさ…なんか成体の姿に戻れなくなってる。」
「…なるほど。」
「というわけで、戦うときには援護頼むぜ」
「フッ、任せておけ」
「なんで私たちが不良たちと戦わなきゃいけないの!!」
「サンクトゥムタワーの制御権を取り戻すためには、あの部室の奪還が必要ですから…」
「それは聞いたけど…!私これでも、うちの学校では生徒会に所属してて、それなりの扱いなんだけど!なんで私が…」
そうユウカとチナツが話していると、ユウカが不良に撃たれる…が、通常の人間では間違いなく死亡している程の弾丸を受けても、ちょっと傷が付く程度で済んでいる。
「いっ、痛っ!!痛いってば!あいつら違法JHP弾を使ってるじゃない!?」
「伏せてください、ユウカ。それに、ホローポイント弾は違法指定されてはいません。」
「うちの学校ではこれから違法になるの!傷跡が残るでしょ!」
違法な弾を使っていると言うユウカに対し、ハスミが違法指定はされていないと言うが、ユウカは自分の学校では傷跡が残るので違法になると返す。
「今は先生方が一緒なので、その点に気をつけましょう。」
「先生方を守ることが最優先。
あの建物の奪還はその次です。」
「ハスミさんの言う通りです。先生方はギヴォトスではないところから来た方ですので…」
「私たちとは違って、弾丸一つでも生命の危機にさらされる可能性があります。その点ご注意を!」
「分かってるわ。イエロー先生、ヴェロナ先生は戦場に出ないでください!私たちが戦ってる間は、この安全な場所にいてくださいね!」
「あー…いや、あのなぁ…気遣いは有り難いんだが…俺ら普通に銃弾以上の攻撃なんてバンバン食らってるんだわ…」
「…え?」
「えーと…例えば?」
「そうだな、火に電撃に水に氷に毒に強力な爆弾に木に…あとは一回溶岩に落ちた事もあったなぁ…」
「イエローは数多の強者と戦ってきた。コイツは銃弾程度では絶対にくたばらん。それこそコイツを葬りたいのなら超兵器でも用意するんだな。」
「…イエロー先生は一体どんな場所で暮らしてきたのですか?」
「んー、まぁ…ステキなじごく…かなぁ。」
「どういう場所ですかそれ…」
「ま、というわけで普通に戦場に出て戦うんで、そのつもりでヨロシク。」
「ま、まぁ…分かりました。私も前線に出て、イエロー先生をお守りします!」
「俺はイエローと前線に出るユウカの援護をする。お前たちも手伝ってくれ」
「…分かりました。これより、先生の援護に入ります。」
「生徒が先生の言葉に従うのは自然なこと、ですね。分かりました」
「よし、じゃあ行ってみましょうか!」
「出撃ぃー!」
そうして、戦闘は開始された。
「ん?なんだあのキモい…虫?」
「へっ、こんなやつ楽勝だぜ!」
「キモくて悪かったな!オラッ!」
「痛った!コイツ噛みついてきやがった!でもチャンスってちょっと待て、コイツ何を…」
「かーらーのー?ぶん投げーる!」
「うわぁぁぁぁ!」
リーパーは幼生体での攻撃力は決して高くない。だからこそ、イエローは噛み付くだけでなく、そこからぶん投げた。大きな隙を作るため。
「食らうがいい!」
「攻撃します。」
ぶん投げられた不良はヴェロナのトゲマシンガンで蜂の巣にさせられ、対応できなかった分はハスミが撃ち抜いている。
さらに
「これは痛いですよ!」
スズミが閃光弾を投げて不良の視界を奪う。
「クソっ!どうにかして後ろのやつらを…!」
そんな中、後衛をどうにかしなければ負けると判断した不良が攻撃しようとするが
「おっと、前線にいる俺らを忘れてもらっちゃ困るぜ!」
「悲しみも怒りも全て因数分解してやるわ!」
前線にいるイエローとユウカがその攻撃を防ぐ。
まぁそんな攻撃役と防御役が揃っている完璧なバランスのチームなので…
「誰かあの虫モドキと太もも女を止めろぉ!!」
「ちょっと!?誰が太もも女よ!!!」
「虫モドキ…まぁこの見た目じゃ仕方ねぇや…」
「銃弾よりトゲのほうが痛いってどういうことだよ!?」
「知るか。」
こんな感じで、最早戦闘というよりは蹂躙になっていたのだった。
「…大丈夫ですかね?」
「…少なくとも、彼らなら大丈夫。きっとうまくいく」
「なんだか、戦闘がいつもよりもやりやすかった気がします…」
「当然よ。先生方も協力してくださったんだし。…それにしてもあれほどの強さだとは思わなかったけれど…まあ、連邦生徒会長が選んだ方々だから当たり前か…」
「連邦生徒会長ってそんな凄い人なのか…」
「先生のおかげで、普段よりずっと戦いやすかったです。」
「何か照れるなぁー…」
「それでは、次の戦闘もよろしくお願いします。イエロー先生、ヴェロナ先生。」
「もっちのろんよ!任せとけ!」
「こちらこそよろしく頼むぞ。」
少し経った後。
イエロー達はシャーレの部室付近に来ていた。
「もうシャーレの部室は目の前よ!」
「もうそこまで来たのかぁ…速いな。」
すると、リンから通信が入る。
「今、この騒ぎを巻き起こした生徒の正体が判明しました。」
「ふむ、不良の首領と言った所か。それで、その制度の名は?」
「ワカモ。百鬼夜行連合学院で停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です。似たような前科がいくつもある危険な人物なので、気を付けてください。」
「OK。気を付けるわ。」
そんな感じでイエローは僅かにワカモを警戒した
同時刻…
「…あらら。連邦生徒会は来ていないみたいですね。フフッ、まぁ構いません。」
狐面を被った生徒がいた。ワカモだ。
「あの建物に何があるかは存じませんが、連邦生徒会が大事にしてる物と聞いてしまうと…壊さないと気が済みませんね…。ああ…久しぶりのお楽しみになりそうです、ウフフフ♡」
そして今、動き出そうとしていた。
用語解説
肉食島
初期マップであるアイランドにある、湧く生物がほぼ全て肉食生物である島。見に行くと大体肉食生物同士で殺し合いをしている。
ちなみに、逆に草食生物しか湧かない草食島という島もある。
なんかあんまり戦闘描写描けなかった…それに下手ですし…しかも本来ならここでワカモとの戦闘に入ろうと思ったのに…
ちなみに今作では先生が人間ではないので当然ワカモが惚れることはありません。
それは置いといて、
初めて感想が届いたり、新しくお気に入り登録された方がいたり、この作品を評価してくださった方がいたりして、嬉しさを感じると同時に、期待に答えなければと言うプレッシャーがのしかかってきてます…
お気に入り登録、感想、評価してくださった方、本当にありがとうございます!
いずれ書くことになる対策委員会編3章は…
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消滅
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縮小
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◯◯(MOD生物)によるセト蹂躙劇