えー…マグマサウルス、フェニックス、エンバークリスタルワイバーンの参戦が決定いたしました。
カイザー…哀れなり
「アコ、あんたの目的はシャーレのイエロー先生、ヴェロナ先生。最初からそれが目的でここまで来たんだ。」
その発言に対策委員会全員は驚愕する
「!?」
「な、何ですって!?」
「先生を、ですか…!?」
「ダニィ!?」
「何だと?」
「…ふふっ、なるほど。…あぁ、便利屋にカヨコさんがいることをすっかり忘れてました。のんきに雑談なんてしている場合ではありませんでしたね…まぁ、構いませんが。」
そう言って、アコは指パッチンをする。
すると、さらに大勢の風紀委員が現れる。
「!?」
さらに、さらに現れる。
「12時の方向、それから6時の方向…3時、9時…四方から風紀委員会の勢力が集結しています!」
「数の暴力で攻める気か…!」
「…」
そしてまた増える。
「…」
「…増員。」
「またいただなんて…それに、こんなにも数が…!」
「…いくら何でも多すぎじゃね?」
「うーん…少々やりすぎかとも思いましたが…シャーレを相手にするのですから、これくらいあっても困らないでしょう。まぁ、大は小を兼ねると言いますからね☆」
「ウゼー…」
「包囲は抜けたと思ってたけど…二重だったか…」
「はい、そうです。それにしても、流石カヨコさんですね。先程のお話は半分ほど正解です。確かに私は、シャーレと衝突する最悪のシチュエーションも想定していました。しかし、この状況を意図して作り出したわけではありません。それは信じていただきたいのですが…難しそうですね。」
「で、何で俺らを捕まえようとしたんだ?そこから話してちょ。」
「仕方ありませんね…事の次第をお話しましょう。最初のきっかけはティーパーティーでした。シャーレならもちろんご存じですよね?」
「ティーパーティー…トリニティの生徒会だろ?それくらいはバカな俺でも知ってるぜ。」
「バカ…お前がか?」*1
「ええ、その通りです。ゲヘナ学園と長きにわたって互いに敵対しているトリニティ総合学園、その生徒会です。そのティーパーティーがシャーレに関する報告書を手にしていると、そんな話がうちの情報部から上がってきまして。」
(…あ、そういうことか。多分ヒフミ経由か。)
何故ティーパーティーがシャーレの報告書を持っているのか、イエローはその理由に心当たりがあった。
ヒフミだ。
(…恐らくヒフミが上に報告したのだろう。)
ヴェロナも考えは同じだった。
「当初は私もシャーレとは一体何なのかも知りませんでしたが…ティーパーティーが知っているとなれば、知らないわけにはいきません。それで、チナツさんが書いた報告書を入念に確認しました。」
(確認するのが遅くないですか…?)
アコはしばらくシャーレに関する報告書を放置していたようだ
「連邦生徒会長が残した正体不明の組織…未知の生命体二匹が担当している、超法規的な部活。どう考えても怪しい匂いがしませんか?」
「…要はリーパーやベロナサウルスに興味あるってこと?」
「何故そういう思考になる…!?」
「シャーレという組織は、とても危険な不確定要素に見えます*2。これからのトリニティとの条約…"エデン条約"にもどんな影響を及ぼすか、分かりません。」
(エデン条約…?)
(エデン…か。元の世界では楽園という意味らしいが…)
「ですからせめて、条約が無事に締結されるまでは、私たち風紀委員会の庇護下に先生をお迎え…」
「断る、アイツ以外に俺達は飼い慣らされるつもりはない。」
「ま、俺も大体ヴェロナと同じ感じかね。」
((((アイツ…?))))
対策委員会はヴェロナが言う"アイツ"って誰だよと思っていた。
「…その"アイツ"というのは、連邦生徒会長ですか?それとも、連邦生徒会首席行政官…」
「そのどちらでもない。」
ヴェロナが言う"アイツ"とは、連邦生徒会長でも、リンでもないようだ。では一体、誰なのだろうか?
「なら一体…」
「それは今語るべきことか?」
「ん、確かに。今はそれよりも…あの行政官のおかげで状況が分かりやすくなった。」
「…先生達を連れて行くって言われて、私たちがはいそうですかって言うとでも思った?」
「…」
「…ふふ、やっぱりこういう展開になりますか。では仕方ありませんね、奥空アヤネさん?」
「…?」
「風紀委員会は、必要と判断すれば実力行使をすることもあります。そして、私たちは一度その判断をすれば一切の配慮をしません。」
「ほーん。」*3
「…!!」
そして一発触発の状況。だが、皆さんは誰かをお忘れでは?
「…私達を忘れてもらっては困るわよ?」
「くっふふ!そーれもう一発ー!」
「ちょ…うわぁぁっ!?」
「べ、便利屋!…うっ!?」
「便利屋の皆さんだけじゃないよ。あたしもここにいるんだから!」
そう、便利屋68、そしてレイカである。
「よーし!ナイスタイミングだぜぃ、アル!レイカ!」
「先生!今こそ依頼を遂行する時よ!」
「依頼…?」
対策委員会は依頼という言葉に?を浮かべる。
依頼はカイザー側から受けたのでは無かったのか?と。
「…なーるほど。そういや言ってなかったわ。んじゃ改めて伝えるけど…俺は便利屋に依頼をした!
依頼内容は2つ!
まずカイザーとの依頼を全てキャンセルすること!そしてカイザー側には電話でキャンセルの連絡を入れないこと!
次にアビドス廃校対策委員会とは互いに敵対しないこと!
最後にアビドス廃校対策委員会が外的要因との戦闘で危機に陥った時、救援に駆けつけること!」
「「「「「「!?」」」」」」
「つまり、便利屋はもうアビドスの味方というわけだ。うぁーあっはっはっはっはっはっはっは…」*4
イエローがした依頼、それは簡潔に言えば
カイザーから離れてお前もアビドスの味方にならないか?というものだった。
「ま、まさかシャーレが便利屋に依頼していたなんて…!完全に想定外でした…」
「ちょっ、何勝手に互いに敵対しないって依頼してるのよ!?」
「え?別にいいじゃん。最初の一回以来全然敵対してないし、そもそも彼女らもカイザーに使われてる側だったし。何だったら依頼抜きにしたら元々便利屋…というかアルってどう考えてもカイザーよりもアビドス側じゃろ。なら今の内に味方に引き込んで、いずれカイザーとドンパチやる時に手伝ってもらわんと。」
「カイザーとドンパチって…まさか先生、カイザーに喧嘩を売るつもりですか!?」
「いやまぁ、だってあんなクソ【自主規制】なんて潰すに限るでしょ。」
「「…」」
「おいイエロー、喋るのはそれくらいにしておけ。戦闘の時間だ。」
「了解。それじゃ…いっちょ大乱闘しますかね!」
「風紀委員会、攻撃を開始します。対策委員会と便利屋を制圧して、できるだけ軽傷な状態で先生を確保してください。本来であれば先生は安全第一なのですが…先生の実力から考えて、それは難しそうですね。
先生はキヴォトスの外部から来た生物ですが、銃弾類に耐性があります。遠慮なく発砲してもらって構いません。」
「便利屋の伊草ハルカめ…よくもショットガンの乱射なんて決めてくれたな…覚悟しろ!」
「覚悟の準備をするのはそっちじゃい!」
「人数は多いが…行けるな?皆!」
「もちろんよ!」
「先生を渡したりはしません!」
「敵、包囲を始めています!突破してください!」
「便利屋68と対策委員会、出撃ィー!」
こうして、便利屋との共闘が始まったのだった。
「ヴェロナ先生は棘をマシンガンのように飛ばしてくる。遮蔽物を利用しろ!」
「はい!」
ヴェロナはそこそこ多くの風紀委員会と対峙していた。
人数が多ければ多いほど一人ずつ撃破していかなければならないトゲマシンガンでは少し手こずる。ならばということで、ヴェロナは策を練った。と言っても簡素なものだが。
「この爆弾、貴様らに全部くれてやる!」
ヴェロナは爆弾を括り付けた棘を全て風紀委員会に発射した。…だが攻撃が主目的ではない。
「ッ見えない!」
「前が煙で…!」
爆発によって巻き起こる煙で一時的に風紀委員会は前が見えなくなる。その隙に…
「まだキヴォトスでは殆ど使っていない技を特別に見せてやる!」
ヴェロナは風紀委員会の直ぐ側に近づき、全身を思いきり振って棘を四方八方にばら撒いた。
「ちょっ、ヴェロナ先生の攻撃はマシンガンだけじゃなかったの!?」
「野生でトゲマシンガン一筋で通用するとは限らん。強力な生物であればトゲマシンガンを余裕で耐えるものもいる。そうして近づかれれば不利になる。そのためのサブウェポンだ。」
「サブウェポンの筈なのになんだこの威力…!?ってまたばら撒いてくるぞ!受け続けたらマズイ!退避!一時退避しろ!」
棘ばら撒きはマシンガン程の威力はないが、連打可能な上に攻撃範囲がトゲマシンガンよりも多いため、複数戦かつ近距離戦ではこちらが有効なのだ。
「チョウケンジュウブンナグリオス!」
イエローは相変わらず投げ技でダメージを稼いでいる。
「何変なこと言って…ってうわわわあっ!?」
「また投げられた!?」
「というかなんでその大きさで投げられるんだ…!?」
「鍛え方が違うんだよ鍛え方がァ!」
イエローは何度も何度も
「…よし!突撃ぃ!」
そう言ってイエローは再び風紀委員会に突撃していく。今度は結構な大人数だ。
「イエロー先生が来たぞ!投げに警戒しろ!」
風紀委員はそう言う…が、イエローの目的は…
「この辺でOKかね?…よし、今だムツキ!」
「なっ!?」
「かかったな!俺は囮だよ!」
「くっふふ!そーれもう一発!」
ムツキが投げた爆弾が爆発し、多くの風紀委員が戦闘不能になった。
「ナイスだぜぃムツキ!」
「あはは〜!ありがとー!」
そうしているとイオリが突っ込んできた。
「さっきはよくもやってくれたな!今度こそ覚悟しろ!」
「ムツキは別の雑兵を掃討しといてくれんか?その代わりにこのイオリって子は俺が引き受ける。」
「…まぁ先生だったら問題ないよねぇ!それじゃ、がんばって〜!」
ムツキは別の風紀委員を相手取るためにこの場を離れた。
「ッ待て!」
「行かせるかい!」
イオリはムツキを追跡しようとするが、イエローに阻まれる。
「さぁて、問題です。作者はネガティブクソ陰キャですか?」
急にメタい質問をし始めたイエロー。
「はぁ?そんなもの知る…ッ!?」
そんなもの知るかと言おうとしたイオリ。
しかし遠くから、しかも二方向から弾丸が飛んできた。
その正体は…
「先生、バッチリ命中させたわよ!」
「アルさんの手前、下手な真似はできない!」
アルとレイカの狙撃手二人だ。
「センキュー!隙ができたらまたさっきみたいに頼むぜ?できるだけ外さないでな!」
「勿論よ!片手でも当てられるわ!」
「が、頑張るよ!」
イオリはイエローが攻撃を耐えながら隙を作り、その隙に遠くからアルとレイカが狙撃するということを何度も繰り返し倒れた。
「クソ…なんでだ…なんでこんな…」
「…もしかしてイオリさんってあんまり強くない?」
レイカはそう言うが、イエローから見ればそういう訳では無い。
「いや、普通に予想以上に耐えてきたし、なんだったら俺の甲殻ちょっと傷ついたからな?普通に強いのよ。
…弱点が割と致命的すぎるだけで。」
イエローの甲殻は風紀委員会との度重なる戦闘で少し傷がついていた。と言っても血は出ていないあたりまだ全然戦闘は可能だが。
「第一中隊、全滅です!退却し、再整備に入ります!」
「第二中隊、損害甚大です!退却します!」
「第三中隊、これ以上の戦闘継続は不可能!補給のため一時撤退します!」
便利屋と対策委員会、イエロー&ヴェロナはどんどんと風紀委員会を殲滅し、退却、撤退させていったていった。が、風紀委員会の戦力は底を尽きる気配はない。
「風紀委員会、第三陣を展開してきました!」
「いや流石に多くねぇか!?」
「奴らも必死というわけか…」
「まだいるの!?」
「大したことないわよ!まだまだいけるんだから!」
「でも、これだけの戦力…明らかにアコの権限で動かせる兵力を超えてる。」
「…大将のお目見えってことか?」
「もしくは勝手に動かしているという可能性もあるが…」
「ヴェロナ、多分それはないな。なんせここに明らかに強い気配が向かってきてるんだよ。多分それが風紀委員長じゃろ。」
「えっ!?ヒナが来るの!?無理無理無理!!!逃げるわよ!早く!」
「…とりあえず隠れといてちょ。ヤバそうならもうダッシュで逃げてOK。とりあえず今は…」
そう言うと、イエローは増援に向き合う。
「増援を蹴散らすのが最優先だぜ!」
「ふふっ…これ以上は委員長に知られてしまったら、イオリと仲良く反省文ですね…さぁ、では、三度目の正直と行きましょうか*5風紀委員会、攻撃を…」
開始してください、そうアコが言おうとした時…
「アコ。」
ホログラムといえど、風紀委員長空崎ヒナが現れた。
「…え?ひ、ひ、ヒナ委員長!?」
「委員長?」
「ほーん…あんな小さな子がねぇ…」
「あの通話相手が…?委員長って事は、風紀委員会のトップ…?」
「い、い、委員長がどうしてこんな時間に…?」
「アコ、今どこ?」
「わ、私ですか?私は…げ、ゲヘナ近郊の市内辺りです!風紀委員のメンバーとパトロールを…」
何とか必死にごまかそうとするアコ。
「思いっきり嘘じゃん!!!」
「やっぱり、行政官の独断だったみたいですね…」
「全く…」
「そ、それより委員長はどうしてこんな時間に…主張中だったのでは?」
「さっき帰ってきた。」
「そ、そうでしたか…!その、私、今すぐ迅速に対応しなければならない用事がありまして…後ほどまたご連絡いたします!い、今はちょっと立て込んでいまして…」
「立て込んでる…?パトロール中なのに珍しい、何かあったの?」
「え?そ、それは…その…」
必死にごまかそうとするアコ。しかし気づいていない。もう手遅れだということを。
「他の学園の自治区で、委員会のメンバーを独断で運用しないといけないような事が?」
「…え?」
「あーあー、もう助からないゾ☆」
すると、現場にホログラムではない、本物の空崎ヒナが現れる。
「い、い、委員長!?い、一体いつから!?」
「!!」
「…え、えええっ!?!?」
風紀委員長の登場で場の殆どは驚きを隠せない。
イエローは来るのを察知していたため驚いていない。
ヴェロナは本当に来たのかくらいしか思っていなさそうだ。
「…アコ、この状況、きちんと説明してもらう。」
その状況を見つめる影が一つ。
「アレがゲヘナで聞いた風紀委員長…ゲヘナ最強かニャ。トリニティに行く前に凄いものが見れてしまったニャ。イエローとヴェロナ両方が揃っているニャが…接触するべきか…」
以前ブラックマーケット、そしてヴェロナとノノミが話していた時に見ていた魚ライオンである。
彼はイエロー達を見ると、しばらく様子を見るために姿勢を低くして透明になるのだった…
猫ライオンですが、その実力を見せるのは多分エデン条約編、もしくは今後来るであろうオラトリオ編3章でヤバいボスが出た時だと思います
エデン条約編………
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己の道は己で選べ
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ライフサポート
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コード・レッド