ARKアーカイブ   作:公開

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それぞれの守りたいもの

イエローとヴェロナは風紀委員会への助力を頼みに、ゲヘナまで来ていた。

 

「はぁ?風紀委員長に会いたい?」

 

「そそ。あの【自主規制】で【規制済み】なあのカイザーPMCの奴らを完全に滅ぼすために風紀委員長、ひいては風紀委員会の力が必要ってわけ。」

 

「そのために風紀委員長…ヒナに会いに来た。ヒナはいるのか?」

 

「あのなぁ…ゲヘナの風紀委員長にそう容易く会えると思ってるのか?委員長は忙しいんだ。帰れ帰れ。」

 

「そこをなんとかさぁ…出来ない?」

 

「んー、そうだな…じゃあ、土下座…は無理か。なら特別に、私の足でも舐めたら委員長に合わせ…」

 

そう言った瞬間。イエローはすぐに足を舐めた

ちなみに(イエロー的に)本気度を見せるためにイオリの足を口の中に入れてした全体で舐め回している。

…人間だったら明らかアウトな絵面である。

 

「んひゃっ…!?

ちょ…即決!?大人としてのプライドや人としての迷…そうだった!先生は人間じゃないからそういうの一切無い!というかいつまでやってるんだ!?正直言って足を口の中に入れられてるの恐怖でしかないんだぞ!?」

 

 

イエローは「あ、ならもうやめとくわ」と言って足から口を離そうをとした…のだが、喋ろうとした時に勢いが余りすぎて…

 

「イッダァァァァァ!?!?」

 

イオリの足を思いっきり噛んでしまった。

ちなみに不幸中の幸いと言うべきか、血は出なかった。

 

 

 

「イタタタ…本当に気をつけてよ!

足が見せられない状態になるかと思ったんだぞ!?」

 

「ごめん。本当にマジでごめん。」

 

「はぁ…とりあえず委員長には…」

 

 

すると噂をすればなんとやらというものなのか、ヒナが現れた。

 

「…これ、どういう状況?」

 

「い、委員長…」

 

「…ヒナ、一つ聞きたいことがあるのだが…

ここにはイオリの足を舐めたらヒナに会えるというルールでもあるのか…?

 

「…????????????????????」

 

ヒナはとんでもなく混乱していた。例えるなら、無量空処をくらった某呪霊のような感じ。

少しして混乱から立ち直ると…

 

「イ オ リ ?」

 

「あ、その…」

 

「…先生に変な事を言わないで頂戴。あとで説教よ。」

 

「…はい…」

 

 

 

「あー…で、こんな状況なんだが一つヒナに頼みたいことが…」

 

「分かったわ。何をすればいい?」

 

「即答!?いやまぁ非常にありがたいが…えーとな…

カイザーPMCを壊滅させるの手伝って?」

 

「「…え?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、トリニティにて

 

「…なるほど、ご説明ありがとうございます。ヒフミさんが仰っていることはよく分かりました。

その先生の言葉が本当だとすると、このまま聞き流すわけには行かなさそうです。」

 

そう言うのは、トリニティの生徒会"ティーパーティー"のホスト、桐藤ナギサ。

 

「例の条約も目前に迫っていますし、今は下手に動くわけには行かないのですが…ただ、そのカイザーPMCという存在が我が校の生徒達に良くない影響を及ぼしそうですね。

今回はちょっとした例外ということで、何か考えた方が良さそうです。」

 

「あ、ありがとうございます、ナギサ様…」

 

「そうですね…確か、牽引式榴弾砲を扱う屋外授業の予定があったはずです。せっかくですし、ちょっとしたピクニックなど如何でしょう。」

 

「えっと、牽引式榴弾砲ということは…L118の…?」

 

「はい。他ならないヒフミさんですし、すべてお任せします。細かいことは私の方で。

愛は巡り巡るもの…ヒフミさんがいつか私に愛をお返ししてくれる時を楽しみにしていますね。」

 

「あ、あぅ…」

 

「それにきっと…いえ、間違いなくシャーレの先生方には借りを作っておいた方が良さそうですからね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

これと同時刻、アビドス自治区では

 

「うん、大体こんなもんかな。」

 

柴大将がお店を再建していた所だった。お店と言っても屋台だが。

 

「わっ、屋台もいい感じじゃん!」

 

「元々、柴関ラーメンは屋台から始めたこともあってな、懐かしい気分だ。」

 

 

「ウマイ すぎ」

 

「この美味しさ〜100〜点〜」

 

レジ◯ックとペロペロも味を絶賛している。

ちなみにレジ◯ックのラーメンの中には石が入っている。

 

「そうか、そいつは良かった!」

 

「それにしても辞めるって聞いてたけど、またお店を開くことにしてくれて良かったよ〜。」

 

「…」

 

「本当なら引退してゆっくりしようと思ってたんだが…あちこちから「また営業してほしい」って言われちゃあ仕方ない。」

 

 

そうして大将は便利屋にいつものラーメン(大盛り)を振る舞った。

 

 

 

 

 

「あー美味しかった!さて、じゃあそろそろ行く?」

 

「…社長、本当に行くの?この戦い、私たちには何のメリットもない。報酬もなしにPMCと戦うなんて…」

 

「…ふん。」

 

「カヨコちゃん、よく見てみなよ。アルちゃんのその顔を見ればわかるでしょ。「依頼料なんて、このラーメンが味わえただけで十分よ」って今にも言い出しそうじゃん!」

 

「…」

 

「な、なるほど!さすがアル様です!多くは語らず、一杯のラーメンで地獄へ征くその姿、まさにハードボイルドです!

わ、私も真のアウトローになるために頑張ります!今度こそ、ちゃんと全部消してみせますっ!!」

 

「…ふふっ。

さぁ、私と一緒に地獄の底までついてくる覚悟はできたかしら?」

 

「くふふっ…!」

 

そうして戦場へ赴く決意を固める便利屋、そしてアル。だがアルは

 

(言っちゃったーーーー!!!!)

 

(元々ラーメン食べたら帰るつもりだったのに、なんだか流されてカッコいい台詞をーーー!?こ、これはもう今更「やっぱなしで」とか言えない雰囲気だし…!?

今から逃げるって手は…うぅ…で、でも…

あの後アビドスの連中から「ありがとう」とか「かっこよかった」とか色々言ってもらっちゃったし…

それに今回の相手はマーケットガードどころかPMC…勝敗なんて目に見えてるじゃない!?)

 

(ど、どうすればいいのよこの状況!?)

 

内心焦りまくりだった。

 

「ほら、じゃあ行こ!アルちゃん!」

 

「じ、地獄の果てまでお供します!」

 

「はぁ…なんだか損してばっかりだけど…仕方ないね。」

 

そうして、便利屋も決戦へと動き出す。

そして、対策委員会も…

 

 

 

 

 

 

 

「ん、準備完了。」

 

「補給も十分!おやつもたっぷり入れておきました!」

 

「こっちも準備できたわ!睡眠もしっかり取ったしお腹もいっぱい!どっからでもかかってきなさい!」

 

「私の方も、アビドスの古い地図をすべて最新化しておきました。」

 

「よーし!アビドスの皆は準備万端!ヴェロナ、ネオ・楽しみ隊の方は?」

 

「出来ている、とのことだ。」

 

「よーし、で、ホシノが監禁されてる場所は確か…」

 

「カイザーPMCの第51地区の中央あたりです。」

 

「よくそんなの覚えられるなぁアヤネ…

さて、話しは此処までにしといて…いくぜ!」

 

「一番安全なルートで案内します、行きましょう!」

 

「出発だ…!」

 

「はい、ホシノ先輩救出作戦…開始です!!」

 

遂に、アビドス最後の戦いが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柴大将は一人、思いにふけっていた。

 

「…そうだったな。忘れていたよ…ダメになったんなら、またやり直せばいい。大事なのは、ラーメンを食べに来てくれる人の方だ。お客さんがいる限り店は消えない。

そういうもんだ。だから…」

 

「…行ってこい。対策委員会。」

 

 




次回から遂にアビドス2章最終局面、そして…

エデン条約編………

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