ARKアーカイブ   作:公開

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思い浮かんだ小話を集めたものです。


番外編2:小話詰め合わせ

その1:回復役

 

「そういえば先生、先生が元いた世界にも、他の皆さんの治療を行う方は居たのですか?」

ある日のシャーレの当番の日、チナツはイエローに対してそう言った。

 

「ん?なんでそんなこと聞くんだ?」

 

「先生が居た世界ではよく争いが起きていると聞きました。なので、他の仲間を治療する者もいるのかな、と思いまして。」

 

「なるほどなぁ…俺らの世界じゃそういうのはだいぶ少ないが、いるにはいるな。ほい。コイツラが一応治療…というか回復役だな。」

 

そう言うとイエローは3つの写真を取り出す。

それぞれに写っていたのは

・豚ともイノシシともとれるような見た目の生物

・目の辺りが機械化したかのような見た目の白く巨大なフクロウ

・背中に太い棘が生え、尻尾がかなりトゲトゲな二足歩行型の恐竜

 

…の3匹だった。

 

「ダエオドン、雪フクロウ、ケラトサウルス。コイツラが貴重な回復役だな」

 

「その…失礼かもしれませんが、見た目が到底回復役には見えないのですが…」

 

「んーまぁ、確かにそう思うのも理解できる。実際コイツラ全員肉食だし野生じゃ他の生物に対して攻撃的だし。」

 

「…私は先生の世界はキヴォトスと同じくらいの治安だと考えていましたが…認識を改めなければならないかもしれません。」

 

「そりゃ俺らの世界は弱肉強食だからね。」

 

「それでこの方?達はどのような治療を?」

 

「コイツラは回復の種類が異なっててだな、まずダエオドンは…」

 

この後色々あって話は1時間以上続いた

 

 

 

 

 

その2:強さ

 

 

 

「そういえば、先生は元いた世界ではどれほど強かったんですか?」

ある日のシャーレの当番の日、ユウカはイエローとヴェロナにそう問いかけた。

 

「ん?俺の強さねぇ…今の弱体化してる俺なら上よりの中位かね?」

 

「俺もそれくらいだろう。」

 

こんな中位がいてたまるかとユウカは思う。

なにせシャーレ奪還の際は不良をなぎ倒していった上に厄災の狐相手にほぼ無傷、これが中位なんて信じられないのだった。

 

「ちなみに銃弾だけなら俺よりもダメージカットが高いやつ普通にいるよ。例えば蟹*1、ロクエレ*2、トリケラ*3…コイツラは銃弾が数発命中した位じゃほぼダメージ受けない。」

 

「ちなみにカルキノスは爆発や近接攻撃なら普通にダメージが通るぞ。」

 

「銃弾を余裕で耐えるカニって何ですか!?あと爆発はともかくとして何で近接攻撃なら普通に通るんですか!?」

 

「何ですかって言われてもだな…そういうもんだとしか。」

 

「先生のいた世界ってほんとに理解不能かつ魔境ですね…」

 

「まぁ、俺の出身地は他の魔境を越えた魔境だからなぁ…もっとヤバい所あるけど」

 

もっとやばい所ってどこよとユウカは思っていると、ある事実に気づく。

 

「そういえば、イエロー先生は今弱体化してるんですよね?

なら弱体化する前は…」

 

「弱体化前か…それならもう他の奴らと同族含めてだいぶ上澄み。」

 

「なるほど、道理で…」

 

「ちなみに奴の種族であるリーパーだが、種族単位でも出身地…アベレーションの頂点に君臨する生物だぞ。」

 

「はい!?」

 

ヴェロナが言うには魔境を越えた魔境の頂点捕食者の中でもさらに上澄みとかいうイエローのハイスペックさにユウカはもう驚くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

その3:クラフトチェンバー

 

シャーレに就任してから暫く経ったある日、イエローは頭を悩ませていた。

 

「いや…どうしようかこれ…」

こうなった理由は数時間前に遡る…

 

 

 

 

「これがクラフトチェンバーかぁ。」

シャーレの地下室にはあるものがある。それはクラフトチェンバー。簡単に言うと入れた物質を別の物質に変換するとかいう錬金術みたいな事ができる機械である。

 

「とりあえず使ってみっか。」

 

そうして色々やってみた所、家具や誰かへの贈り物ができた。普通に凄い。

…が、ここでイエローはこう思った。

いや思ってしまった。

『ここに俺らの世界の物入れたらどうなんの?』 

…と。

 

そうして、偶然インベントリ内にあった緑、青、赤の宝石、そしてプラントXのタネをぶち込んだ。

その結果、家具などではなく、1つのタネが出てきた。それを菜園にぶち込むとすぐに成長、そして…

 

「この魔改造プラントXどうしよ…」

 

なんと育ったプラントXは魔改造されていた。

プラントXは本来、毒の胞子を外敵に打ち出して攻撃するのだが、その胞子が…

殺傷用

無力化用

回復用

 

…と複数の効果をもつ胞子を生み出すようになってしまった

 

特に殺傷用は対象の被ダメージが最大20倍にまで跳ね上がるため、この魔改造プラントXは使い方次第によって大変危険だということで永久にスリープ状態にさせておくことになったとか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その4:????

 

 

 

場所は伏すが、ここにクマがいる。しかし、とても怯えており、明らかに化け物をみるような目でソレを見ている。

そしてその目線の先にはエイリアンの様な大型恐竜…リーパーキングがいた。

クマは殺らなければ殺られると感じ、自慢の右フックで攻撃するが、その甲殻には傷一つつかない。その硬さは右フックが命中した際、火花が散るレベルである。

 

「シュルルルルルル!」

 

「…!」

 

「ギシュルッ!」

 

逆に、リーパーキングの一噛みはクマの頭蓋骨を噛み砕き、クマはそのまま事切れた

 

「…」

 

そうしてクマの死体を口に咥えながら、()()()()()()()()()は地中へと潜っていったのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「いただきます!」」

そう言ったのはアリウス分校の生徒。この2人はエル以外で初めて"彼"の存在に気づいた生徒である。

しかし、その目に虚しさは見られない。

 

「美味しい…!」

 

「こんなの食べたことない…!」

 

そう言って感激するアリウス生徒。1人は涙を流している。

 

「それなら良かった。」

 

そう言うのは白いリーパーキング。しかし、先ほどのような野性味はあまり感じられず、ただ少女達を見つめていた。

 

 

「…やっぱり、あなたは凄いよ、ホワイト。」

 

「いや、俺はあまり大したことはしていないさ。凄いのは彼女達の方だ。」

 

「そんなことない!ホワイトは凄いよ、自信を持って。」

 

「ありがとう、エル。」

 

「…ねぇ、ホワイト」

 

「何だ?」

 

「私は、いつかアリウスじゃない…他の場所を見に行きたい。そうなったら、あなたは付いてきてくれる?」

 

「もちろん。何処までも付いていこう。」

 

「…ふふっ、ありがとう。」

エルは少し微笑んだ。

全てが虚しさに包まれたアリウス。でも、この場所だけ…全ての虚しさが消し飛んだような気がした

 

「どういたしまして。さて…そろそろ俺たちも頂こうか。」

 

「うん。それじゃあ…」

 

「「いただきます。」」

 

 

 

 

 

*1
ARKプレイヤーからのカルキノスの通称

*2
ARKプレイヤーから呼ばれている略称

*3
頭部限定




ARKキャラ解説
ダエオドン
現実においては、偶蹄類のエンテロドン科に属する大型哺乳類。ダエオドンはエンテロドン科では最大級であり、最後期に登場した属の一つ。
かつてはイノシシに近い仲間とされ、巨大なイノシシのような復元で描かれることが多かったが、最近ではカバに近い仲間とされる。
食性は歯の形態から雑食性とみられており、鼻腔のつき方などから地面を掘り返して地下茎や小動物を食べていた、とされている。 

ARKにおいては、イノシシに近い仲間だと思われていた影響かイノシシともブタともとれるような姿をしている。
戦闘に入ると自分と周りの味方の恐竜を回復させる能力を持つ、ARKでは珍しいヒーラー。そのため、ボス戦において非常に有用な生物。

野生では周りのダエオドン以外の生物にも効果が及び、また基本2~3体で群れで行動しているため
まともに相手しようとするとやたら高いHPに加え、回復能力でしぶとく恐ろしい敵となる。

戦闘力は思いの外高い。
特にHPがこのサイズにしては飛び抜けて高く、なんとカルノタウルスの2倍以上。テリジノサウルスより高い。上にはティラノサウルスや、パラケラ、ブロント等の最上級のHPを持つものしかいない程。
更に、秒間10のHP高速回復を備えている。万単位を削られるような激しい戦闘を行わない限りHPが削られる事は無いだろう。
そして、万単位の大ダメージは回復能力を使用し治してしまえるので生存力がとにかく高い。
全ての洞窟に入れる訳ではないが、洞窟探索にも向いている。

回復は騎乗して自分で発動するタイプとダエオドンが自動で発動するタイプで分かれるが、どちらにも共通することは他の回復役と違い最大HPの割合で回復すること。ただし、発動すると食料値が大幅に減少する
ちなみにゲーム内の調査書には食性は雑食…と書かれているし、実際に茂みからベリー類を採取可能なのだが、何故か肉しか食べない


雪フクロウ
ARKオリジナルの生物だが、現実にも雪フクロウ(正確に言うと英名Snowy Owlと呼ばれる生物、日本名はシロフクロウ)と呼ばれる生物が存在する。
名前の通り白い羽毛に覆われた大型のフクロウである

主にExtinctionマップで出現する。主にマップ北東のスノードーム(雪山エリア)に生息しているが、稀に他の生物を追ってスノードーム周辺の荒廃エリアを飛んでいることもある。
野生は非常に好戦的で、いつも他の生物に攻撃をしかけている…が、なんと他の野生生物に攻撃が通らないため、マンモスには無視され、オオカミには一方的にやられる…と悲惨な状況下に置かれている。接近するとサバイバーに標的を定めて襲ってくる、この際サバイバー及びペットには攻撃がしっかり通る。

テイム後はその飛行速度を活かして移動用として有用であるだけでなく、重量もそれなりにあるので運搬用としても活躍できる。
飛行時の特徴として、グリフィンのように滑空が行え、地面に激突すれば滑空ダメージを与えることができる。滑空攻撃はダメージこそ軽微だが、広範囲に鈍足デバフを与えることができる。
右クリック(PS4はL2ボタン)でスタミナを消費して味方、野生に関係なく凍らせて動きを止めることができる。
この時は自身も動けない。サバイバー含め、凍らされた生物は全て体力を持続的に回復する状態になるが、サバイバーの体力が減っている場合は食料値を大きく消費し急激に体力を回復する。
ダエオドンと違い、回復は一定数値(毎秒約40HP回復)ずつであるため、回復させる対象の体力値が高いとその分時間がかかる。
氷結範囲も広いとは言えず、相手を凍らせて回復するので戦闘中の回復にも向かない。
しかし、ダエオドンと比較すると食料消費は軽微。安全圏での低HP生物の回復はこちらで行うのもあり。

ケラトサウルス
現実においては、顔に3つの角状の突起(一説ではトサカとも)が存在するほか、背中に鎧状の構造物があったことが大きな特徴である。また前足の指が4本という比較的原始的な恐竜の特徴も有していたが、そのうち1本はあまり機能していなかったと考えられている。
歯の構造はカルカロドントサウルスと似た鋭い構造で獲物を失血死させるスタイルで狩りを行っていたと考えられている。半水棲説もあるがあまり支持されていない模様。

ARKにおいては、
生物追加MOD:ARK Additions: The Collection!
で追加される生物。
また、本MODにおいて最後に追加された生物でもある。
後のリメイク版ではなんと公式採用されるという前代未聞の経緯で追加された。
攻撃的な中型肉食恐竜でそこそこスポーンも多め。

足がかなり速く出くわしてしまうと飛行生物以外ではガリミムスやティラコレオなど高速で移動可能あるいは機動力に優れる生物でないと逃げ切れない。

野生はあらゆる生物に敵対、攻撃する
ケラトサウルスの攻撃を受けると体力吸収デバフ(ピンクの靄)がかかってピンク色で「+○○」と表示された分の体力を持っていかれるので案外タフな相手である。

テイム後の性能は、
ダッシュをするとどんどん加速し、画面下部のゲージが最大になると石や木といった破壊可能オブジェクトをなぎ倒しながら進めるようになる。なお地形などにぶつかると一瞬で0になってしまう。
また左クリックでの通常攻撃のほかに、右クリックで体力吸収デバフを伴う攻撃(頭突きor尻尾回転攻撃)ができる。
体力吸収効果の対象は肉食生物のみ。

また被ダメージの1/10を反射ダメージとして与えることができ、反射の際にも前述の体力吸収デバフを付与できるため、騎乗による操作をしていなくともほぼ常時デバフの維持が可能。

ちなみに卵は通常生物では非常に貴重な特級キブルの材料になる。

体力吸収デバフは、
クリックorダメージ反射で相手にもや状のデバフを付与する、このもやは5秒後に炸裂し対象の周りの味方の体力を基礎50+5秒間に対象を攻撃した数に応じた量を回復する。回復量の最大値は550。
追加の回復量は対象の大きさなどによって決まり、攻撃一回につきおおよそ2~5程度追加で回復する。
(例、ケラトサウルス1匹でギガノトサウルスに対して右クリック→左クリック連打の場合、7回攻撃で50+4.25*7=79.8回復となる)
この回数はケラトサウルスの反射ダメージやその他の味方による攻撃もカウントし、攻撃する恐竜の数が多ければ多いほど回復量も大きくなる。

回復の範囲はデバフ対象の体一個分程度。


プラントX 
生物と言えるかは怪しいが、こちらもここで解説する。
植物タレットとも言う。プラントXの種を育てる事で作る事ができる。
鉄などの重い製作費や維持費の大きい金属製タレットなどと違い
水と肥料さえ確保できれば手軽に設置できるのが利点
単発威力はそこまで強くなくダメージボーナスもないが、被弾した生物を遅くする効果が大きく
敵を近づけさせずに倒す事も可能。だが一定以上のレベルの敵を簡単に倒せるほどのものではなく
ダメージを受けると肥料を消費し回復するが被ダメの多い場所や使い方では
あっというまに肥料を消費してしまうので複数設置、または攻撃を受けない場所に設置したい

本作では一株が魔改造された。



ARKアイテム解説
プラントXの種
沼地の草むらから入手可能な種。
菜園(大)以上の菜園で栽培可能で、育てるとプラントXになる。

3種の宝石
アベレーションで初登場した素材。何かしらのアベレーションのアイテムを作成する際に必要になる。

緑の宝石
Aberrationから登場した素材。グリーンジェムとも訳されていた。グロースティックやガソリンの材料などになる。
見た目は緑に輝く水晶、より深い色味の尖った見た目のものもある。
上層に群生しているが、ひとかたまりごとの距離が離れていてまとまった数が集めづらい
緑の宝石、水晶、石が同時に採取できる


青い宝石
Aberrationから登場した素材。ブルージェムとも訳されていた。ハザードスーツの材料などになる。
見た目は青く輝く水晶、より深い色味で尖った見た目のものもある。
主に上層と中層の間と、中層の崖の上にある。特に上層と中層の間はかなりの数が密集しているので危険な中層に入る前にまとまった数を集められる
中層の巨大な水晶からは採取できず、その付近に生えていることがある水晶からは採取可
青い宝石、水晶、石が同時に採取できる。アベレーションでは通常の水晶が少なく、比較的数が多く危険度が少ない青い宝石からの採取が主な水晶の入手方法になる。


赤い宝石
Aberrationから登場した素材。レッドジェムとも訳されていた。
チャージランタンの材料などになる。
AberrationおよびValgueroでは放射能エリアにあるため、入手しづらい。
見た目は赤く輝く水晶、より深い色味のとがった見た目のものもある
下層の放射能にまみれた危険地帯にしかなく、基本的に坂や、黒い小石がまとまったような地面の場所ではアンキロサウルスの攻撃がほぼ当たらないので
ピッケルでの採取か、開けた平坦な場所を覚えておくしかない。



エデン条約編………

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