前回、廃墟に来て何故かいたTEKティラノサウルスと戦闘した後、工場らしき場所にて謎の検査?を受けた結果、イエローを除いたメンバーが地下へと落ち、そこには金属でできた椅子のようなものに座りながら眠っているような少女がいた。
「この子…眠ってるのかな?」
「…返事がない。ただの死体のようだ。」
「不謹慎なネタ言わないで!」
モモイが某RPGのネタを言いそれにミドリがツッコむ。
姉妹だけでツッコミとボケが完結していて良い姉妹だ。*1
「…あまり不用意に近づくなよ。少なくとも警戒することに越したことはない。」
「わ、分かってます…それとヴェロナ先生、この子を見てどう思いますか…?」
「どう思うか…というのは?」
「この子、眠ってると言うより…電源がついていないみたいな感じがして…」
「…俺もそう感じている。これは俺の感だがこの少女、人間のように見えるが中身は機械だろう。」
「確かに言われてみれば生気を感じないと言うか、なんだかマネキンっぽい感じだね。どれどれ…」
モモイは一切臆せずに少女に近づいてゆく。
「安易に近づくなとさっき言ったばかりだぞ!?」
「大丈夫大丈夫!」
「その自信は何処から湧いてくるんだ…?」
ヴェロナの疑問は誰の耳にも入らなかった。
そしてモモイは肌に触れてみる
「すごい、肌もしっとりしてるし柔らかい…
冷たいことを除けば、まるで本物の人間みたい。」
「恐らく生体組織が使われているな。俺達が元々いた場所にも生体組織が使われた機械が存在していた*2」
「ヴェロナ先生がいた所ってもしかして結構近未来的だったりする?」
「部分的にはそうだ。」
「へぇ〜…あれ?」
モモイが何か見つけたようだ
「どうした?」
「あ、先生、ここに何か文字が書かれてて…」
「…文字?」
ヴェロナはゆっくりと少女に近づき、モモイが見つけた文字を読む。
「AL-IS…いや、違うな。よく見るとIではなく1だ。
つまりAL-1Sか…」
どうやら文字はAL-1Sと書かれているらしい。
「よく気が付きましたね先生…」
「いや、正直に言うとただの偶然だ。
それにしても…1と言うことは2や3も存在するのだろうか…?AL-1Sということは恐らくALが機体の種別名で1Sが恐らく製造ナンバーということになるが…いや、今考えるだけ時間のムダだな。」
「先生、一体この場所やこの子は一体何なんでしょうか?」
「…少なくとも今は分からんな。」
「この子に聞ければ良いんじゃない?」
「それが一番手っ取り早いが…起動する条件も分からない上に、そもそもコレが起動可能な状態かすらも分からんぞ。」
「…とりあえずこのままじゃ可愛そうだし、服でも着せてあげよっか。」
「…よし、これで良いかな。」
ミドリが少女に服を着せた。
その次の瞬間
(ピピッ、ピピピッ)
明らかに機械が起動するような音が聞こえた。
「ん?」
「ミドリ!それは恐らく起動した音だ!何をしてくるか分からない!すぐに俺の後ろへ下がれ!」
「は、はいいっ!?」
「どど、どうなるの…!?」
【状態変化、および接触許可対象を感知。休眠状態を解除します。】
そして少女は、目を開けた。
「…」
「め、目を覚ました…」
「だ、大丈夫だよね!?」
「…少なくとも、今は襲ってくる気配は無いな。」
「…状況把握、難航。会話を試みます…説明をお願いできますか。」
「せ、説明って何の?」
「分かる限りの説明はしよう。だが、その前に一つこちらからも質問がある。お前は誰だ?」
「本機の自我、記憶、目的は消失状態であることを確認。データがありません。」
「…面倒なことになったな。」
どうやら何もかもデータが消し飛んでいるらしい。
「ど、どういうこと?いきなり攻撃してきたりとかしないよね…?」
「肯定。接触許可対象への遭遇時、本機の敵対意思は発動しません。」
「うわ、すごい!
ロボットの市民ならキヴォトスによくいるけど…こんなに私たちに似てるロボットなんて始めて…あっ!*3」
モモイに何か考えがあるらしい。だってめちゃくちゃ悪い顔してるんですもん。
「工場の地下、ほぼ全裸の女の子、おまけに記憶喪失…ふふっ、良いこと思いついちゃった…!」
「なんかもう…嫌な予感しかしないんだけど…」
「奇遇だなミドリ、俺もだ。モモイ、一体何をしでかす気だ?」
「???」
そんな中でも少女は?を浮かべていた。
「…まぁ、今は良い。とりあえず…上へ登るルートを探すぞ。」
(アロナ、ナビを頼めるか?)
「はい!おまかせくださいヴェロナ先生!」
――――――――――――――――――――――
時はヴェロナ達が下へと落ちていった時へと戻る。
「おーい!降ろしてくれぇ〜い!」
イエローはアームに掴まれていたためジタバタと暴れることしかできない。
だが徐々に床が元に戻っていき、完全に元の状態にに戻ると同時にアームはゆっくりとイエローを降ろした。
「やっと降ろされたぜぃ…ってかヴェロナ!モモイ!ミドリ!
…流石に声はもう届かんかぁ…これはもう大丈夫だと信じて待つしかないのか…ん?」
イエローがふと前を見ると、正面にあった壁がゆっくりと開き、通路へと変化した。
この先へ進めということだろう。
「…進めってことだよな?コレ。
いやでも…うーん…まぁ、ここで止まってても仕方ないしな。ヨシ行くか!」
イエローは新たに開いた通路へと歩いていく
…通路はそこそこ長い。他の場所よりも綺麗で真新しい印象を感じ、まるで最近増築されたかのような雰囲気がある。
「廃墟にしては綺麗すぎるな?この辺。
…まぁ今は気にしてるヒマはないよな。
って、ファッ!?」
イエロー壁のある一点を見て驚く。
そこにはとある武器がケースの中に保存されていたのだが…
「これどう見てもTEKライフルだよな!?
なんでこれがここにあんの?」
それはTEKライフルだった。ARKの武器において、トップクラスのDPSを叩き出すバ火力兵器だ。
さらに周囲を見渡すと…
「よく見たらTEKレールガンもTEKフェーズピストルもあるじゃねえか!?」
TEKレールガンとTEKフェーズピストルもそれぞれ個別でケースに保存されていた。
TEKライフルとTEKレールガンとTEKフェーズピストル。詳細は長くなるので後書きの解説に回すが*4、いずれもTEK技術により作られた強力な兵器だ。
「なんでコレがこんな所に…?
さっきのAscensionにTEKティラノサウルスときてTEK武器か…やっぱりここら辺のエリアってあの時の影響をモロに受けてんのかね…?」
進んでいくと、少し広い場所に出た。
かなり無機質な部屋で、とても真新しい雰囲気を感じる。中央にはポツンと1つTEKスリープポッドがあり…
中に誰か入っているようだ。
「これってTEKスリープポッドだよな?しかも中に誰かいるし…」
そう言ってイエローはTEKスリープポッドに触れる。
すると…
【接触を確認。対象の資格を確認中…特別な資格を確認。スリープポッドを停止します】
そう音声が流れると同時に、先程までは起動していたTEKスリープポッドは停止した。
そしてTEKスリープポッドが開く。
そこから少女が上半身を起こした。
銀色の艶のある髪に、青…と言うより水色の目をした少女だ。
ちなみにAL-1Sのように全裸ではない
「ふわぁ…よく寝ましたってあれ?…私、間違いなく死にましたよね…?
バックアップ取れてないですし、えぇ。
ということはここは天国か地獄…いや、そんなわけないですよね。もし本当に天国か地獄だったならあまりにも機械的すぎます!
というか今気づきましたけど、ボディが女の子みたいになってます…!」
「おーいちょっと良いか?」
「うわぁぁっ!?お、脅かさないでくださいよ人が考えて…る…」
少女はイエローを見て硬直した。
「え?俺なんかした?」
「いや、あなたに脅かされましたけど…?」
「それはホントにごめん。…で、それより誰だよオメー。なんか初対面な気がしないんだが?」
「いやいや!イエロー、まさか私の事を忘れたんですか!?」
「オイちょっと待て何で俺の名前を知ってる!?」
「本当に忘れちゃったんですか?一緒にいたじゃないですか…ってあぁ、そうでした。姿がだいぶ変わってるし声も変わってるから多分誰か分かりませんよね。」
「結局誰!?誰なの!?怖いよぉ!」
「そうですね…では、改めて名乗りましょうか!」
「私はHLN-A!ジェネシスシミュレーションの元ガイドにして、サバイバーさんの相棒です!
ふふっ、驚きましたか?」
「…」
「…イエロー?」
「…ゑ」
「え?」
「ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ!?!?!?!?」
廃墟内に、イエローの叫び声が木霊した。
ちなみにこの叫び声、ヴェロナ達も聞こえていたりするのは後の話
ARK武器解説
TEKライフル
TEK技術により作られたライフル。特定のボスを倒すことで作成できるようになる。
実は言及だけなら対策委員会で出されており、イエローが「スナイパーライフルとアサルトライフルとグレネードランチャー足して割らない性能をした銃」と言っていたのはこれのことである。
エレメントをチャージすることで小さめのプラズマ弾を発射でき、1個で50発撃てる。
ちなみにTEKライフルに限らずTEK武器はリロードの必要がなく、エレメントを所持しているならエネルギーが無くなった時点で即チャージされる仕様。
単発のダメージが高い上に射撃ボタンを長押ししていれば秒間5発撃てるためDPSが非常に高い。
プラズマ弾は着弾時に爆発するため鉄建築にダメージを与えたり、ロックエレメンタルのダメージ軽減の影響を受けない。
さらに射程も長い上水中でも使用できる。
しかし弱点もあり、まず弾速がかなり遅いこと。
射程は長いものの、狙撃にはあまり向かない。
次に、連射しすぎるとオーバーヒートするという点。
オーバーヒート中はプラズマ弾を撃てなくなり、放熱が終わるまで使用できなくなるため適度に射撃を止めオーバーヒートしないようにする必要がある
TEKレールガン
TEK技術により作られたレールガン。ちなみにスーパーノヴァより小さく、多分かなり軽い。特定のボスを倒すことで作成できるようになる。
単発火力が非常に高く、さらにサーモグラフィーが搭載されており、暗闇でも問題なく対象を捉えられる上、壁を貫通して対象を攻撃できるという、どちらかと言えばPvP向けの性能をした武器。ちなみに壁貫通にはちゃんと限度がある。
弱点もあり、まず水中では使用できない点。コレはあまり気にならない。次に、一発打つ度にオーバーヒートして冷却されるまで使用できない点。
そのため多数の敵との戦闘で使用するのはオススメできない。
どちらかと言えばレールガンと言うよりスナイパーライフルみたいな狙撃武器として使うのが良いと思われる。
TEKフェーズピストル
TEK技術により作られたピストル。ジェネシス2でレベル118以上であればエングラムを習得することで作成できるようになる
ビームを照射するハンドガンといった兵器で、EDFのブレイザーみたいなもの。
ダメージ間隔が非常に短い。
TEKライフル同様にエレメントを消費して射撃する武器だが、オーバーヒートは存在しない。また、水中ての射撃も不可。
最大の特徴として、3つのモードを切り替えることが可能である。
殺傷モード
撃ち続ければ撃ち続けるほど対象の被ダメージが上昇し、最大で被ダメージが20倍まで増加する
最大時のDPSは非常に高く、強力なだけにエレメント消費も大きい。爆発や貫通は備えておらず、雑魚の群れを薙ぎ払うには向かない。
スタンモード
撃ち続ければスタン値が溜まり100%になれば10秒ほどスタンさせられる。
…正直一番使い道が無いと思う
回復モード
照射した対象の体力を回復する
またHPをゲージで視認出来る様になる。
特定の生物のテイムの際に非常に有能
…と言ったところ。
ちなみに、品質が影響するのは耐久力と、殺傷モード時の攻撃力だけで、スタンモードや回復モードには影響しない。
余談だが、番外編2:小話詰め合わせに出てきた魔改造プラントXの能力の元ネタはこれ
ARK設備解説
TEKスリープポッド
TEK技術により作られた睡眠用ポッド。
某一人用のポッドみたいに丸いわけではない。
ちなみに投稿主は初見時「見た目棺桶みたいだな」と思った。
リスポーン地点として利用でき、一度使用すると2.5分のクールタイムがある。ちなみにベッドもリスポーン地点として利用できるが、TEKスリープポッドの方がクールタイムが短い。
実際に寝ることができ、寝ている間は防寒・防熱が+225される。さらにとあるアイテムを持っている際にはそのアイテムに電力がチャージされる。
動力を通して寝ると、毎秒2程度の経験値を得て、サバイバーの体力、食料、水分を自動回復させ、ヒルやその病気など、ほぼ全ての状態異常を治療する事ができる。
ちなみにベッドより2回りくらい大きいので置き場所には気をつけよう
エデン条約編………
-
己の道は己で選べ
-
ライフサポート
-
コード・レッド