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番外編4:アリウスについて その1

深夜。今日もホワイトの隠れ場所には数人の生徒が来ていた。生徒達はホワイトが持ってきた食料を食べている。

 

「ねぇ、ホワイト。いつもありがとう。」

 

「どうしたんだそう改まって。気にしなくていいさ。俺がやりたくてやってるんだから。」

 

「それでも言わせてほしいの。本当にありがとう

みんな、ホワイトが来てから少しずつだけど…希望を取り戻し始めてる気がする。

全て虚しいわけじゃないって、みんなもそう思い始めてきてる。」

 

「そうか…それは良かった。

俺も頑張った甲斐があったというもんだよ。

…あの時のこと、今ではどう思う?」

 

「あの時?」

 

「ほら、俺とエルが初めて会ったあの時。

エルは俺に本当に全ては虚しい物なのかって聞いてきただろう?今はどう思う?まだ虚しいと思っているのか?別に質問の答え次第で何かするとかでは決してないから安心してくれ。

ただ、今のエルの気持ちを聞きたいだけなんだ。」

 

「…私はあの時、虚しさに飲み込まれかけてた。

本当に世界は虚しいだけなのかもしれないって、世界に希望なんてないんだって、そう思ってた。

…でも、今は違うかな。

今は…少しだけ。

でも、たしかに心に希望を刻んでる。

ここにいる先輩達や皆もきっとそうだと思う。

…だから何度でも言わせて。本当にありがとう。」

 

「ああ。

どういましまして、だな。

…けど、まだだ。

確かにエルを筆頭に、少しずつここの…アリウスの子供が虚しさを無くして希望を持ち始めている。だけどもだ、まだまだここには虚しさを抱えて希望もなく過ごしている子もいるはずだろう。

俺は、そういった子も全て救いたい。虚しいことだけではないと教えてやりたい。楽しいことは沢山あると教えてあげたい。

…まぁ、俺の勝手な偽善かもしれな「違う」

エル?」

 

「偽善なんて…絶対にそんな事ない!

他の誰が違うって言っても、私だけは絶対にホワイトのそれは偽善じゃないと思う。

…だからもう少し、自信を持って。」

 

「…そうだな。少しネガティブになってたのかもしれない。ありがとうエル。」

 

「ふふっ、どういたしまして。」

 

 

 

 

 

「いやしかしだ。そもそもなんでアリウスはこんなにもボロボロなんだ?今までは口を突っ込むのは悪いと思って聞いてこなかったが…少なくともここを救うと決意した時点でこれは他人事じゃない。どうか話してくれないか?」

遂に、ホワイトはアリウスの問題に首を突っ込むことにした。

 

「…アリウスは捨てられたの。」

 

「捨てられた?」

 

「私もよく分からないのだけど、聞いた話によると…昔、アリウスがまだ別の学園の分派だった頃、

アリウスは学園の統合に反対の立場をとった結果、激しい弾圧を受けてここに逃げたらしいの。」

 

「…そうか。それでこんなボロボロな場所で…」

 

「幸いにも、トリニティ追撃を受けることは無かった。

…けど、その代わりに…内戦が起きたの。」

 

「内戦ってことは…同じアリウスの子同士が戦うということなのか…?」

 

「そう。私も、その内戦に巻き込まれた。

本当なら、私は戦いたくなかったんだけど…それでも、戦わないと生きれなかった。」

 

「どういう理由でそれが起こったのかは分からんが…かつて仲間だった者同士で争うか…悲しいな。

その内戦の影響なのか?皆が虚しさを抱え込んでいるのは」

 

「それもあると思う。けど、大半は違う。

…数年前。ある一人の大人がここに来たの。

その大人はベアトリーチェって名乗って、アリウスの内戦を終結させたんだ。」

 

「…そこまで聞くと良いことのように思えるんだが?」

 

「確かにここまでなら良い話だよね。

…そう、ここまでなら。

内戦を終結させた後、ベアトリーチェはアリウスを掌握して生徒会長を名乗って、先輩達や皆をまるで自分の奴隷みたいに扱うようになった。

厳しい訓練をさせて、"全ては虚しい"って言い聞かせて、幸せになることや希望を抱くみたいなことを厳しく禁じて、私たちは"互いに憎しみ合うように"と言ったの。それを破った先輩は拷問を受けたり…時には帰ってこなかっ…ホワイト?」

 

 

…ホワイトはキレた。

 

 

 

「殺してやる…殺してやるぞベアトリーチェ…!」

 

「っ!」

 

「「「ひっ…!」」」*1

 

「…!」

 

(今の俺は、今までのリーパー生で一番キレている。

なぜ彼女達がこんな過酷な環境で過酷な生活をしなければならない?

人間だぞ彼女達は。俺達のような、獣なら別に構わない。そもそも俺は特に過酷な生活には慣れている。

だが人間は違う。俺達のように荒れ狂う必要もない。過酷な環境で、過酷な生活をする必要などない。ないというのに!!!

しかも、しかもだ。"時には帰ってこなかった"

そしてここに満ちる死臭と死の気配…

それは内戦時の時の可能性もあるが、そうでなかった場合は…そういうことだ。

 

本当に今すぐにでもそのベアトリーチェとかいうカスを噛みちぎりたいくらいだ。

 

…いや落ち着け俺。そうやって即決して行動した結果があの猿の王との戦いだ。

今は情報を集めろ。強さ、能力、弱点、それらを理解した上で奴を殺す。

少なくとも今はボス生物と同等の戦闘力を持つと仮定して行動しよう)

 

「ホワイト、落ち着いて。先輩方も皆も怖がってる。」

 

「え…?あ、すまない。ついそのベアトリーチェとかいうカスに怒りが湧いてきたもので…本当にすまない。」

 

「カス…ふふ、ふふふっ…」

 

「あ…いえ、大丈夫です…怖かったですけど」

 

「ちょっと…いやかなり怖かったけど…気にしないでください。」

 

「か…かっこよかった…!」

 

「いや本当に申し訳ない…いや一人だけ違くなかったか?」

 

 

 

 

 

 

「それでベアトリーチェは皆に酷いことをした。

けど…私と…"秤アツコ"っていう先輩、特にアツコ先輩は他の人達よりもいい待遇でベアトリーチェに扱われてた。」

 

「…どうしてだ?」

 

「…アツコ先輩は、かつてのアリウス分校の生徒会長、その血脈を継ぐロイヤルブラッドだからってベアトリーチェが呟いてたのを聞いた。

…でも、だとしたらなんで私はアツコ先輩みたいに他の人よりも大事に扱われてるんだろう…私は別にロイヤルブラッドとかじゃないのに…」

 

「…それはベアトリーチェにしか分からんな。

っと、焼いたお肉だ。食べな。」

 

「…うん。そうだね。

いただきます」

 

そうして、エルがこんがり肉を食べている時、ホワイトにあるアリウス生徒が話しかけに行った。

 

「あの…ホワイトさん、少しいいですかね…?」

 

「別に構わないぞ?」

 

「それじゃあ…その、少し待っててください!」

 

「?」

 

そのアリウス生徒はダッシュで何処かへと行った。

そして戻ってきた。

 

「おかえり。それでどう…し…」

 

「…ホワイト?」

 

「…やっぱり、この子を知ってるんですね。ホワイトさん。」

 

…肩に、チョウチンアンコウのような4足歩行の生物を乗せて。

 

 

*1
殺気にビビるアリウス生徒




エデン条約編…というアンケートがありますが、
このアンケートはエデン条約編3章に登場するボスを決めるものです。
残りのボスも4章で出てきます。
アンケート欄の文は…ジェネシス2のミッションをやったARKプレイヤーの方なら分かるかと思います。

ちなみにこれらのボスがもしブルアカで総力戦になるなら…



己の道は己で選べ(???・???ー)
ギミックあり。形態変化なし

ライフサポート(エラーを起こした??????&
エラーを起こした????????ー)
ギミックなし。(一応)形態変化あり

コード・レッド
(???????????)
ギミック少しあり。形態変化なし

…という感じになると思います。



猿の王(正式名称ではない)
かつてホワイトが実力不足を実感することになったボス生物。
ちなみに島は島でも忘れられた島の方

謎のロックドレイクとドミー(??????)、いつ介入してほしい?

  • パヴァーヌ編
  • エデン条約編
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