息抜きに始めました。全体的なストーリーは考えていますが、続きを出せるかは分かりません。
デュエルモンスターズ……それはとある企業により開発された「ソリットビジョンシステム」と「
そしてこの場所でも、今まさに2人の
《モンスターゾーン》
・有翼幻獣キマイラ 星6 ATK:2100
《魔法・罠ゾーン》
・伏せカード2枚
《モンスターゾーン》
・
《魔法・罠ゾーン》
・なし
恭二「
『
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分か相手のフィールド(表側表示)・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを永続魔法カード扱いで元々の持ち主の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
②:相手ターンに、フィールドの永続魔法カード扱いのモンスターカード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
③:このカードが手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。自分の墓地から炎属性・レベル1モンスター2体を特殊召喚する。
フランベルジュの額にある巨大な蛇の眼が妖しく輝き、その光を受けたキマイラが体を強張らせ、頭から石化していく。
遊真「リバースカードオープン、速攻魔法『融合解除』!キマイラの融合を解き、融合素材のガゼルとバフォメットを守備表示で特殊召喚!」
『融合解除』 速攻魔法
フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。その融合モンスターを持ち主のEXデッキに戻す。その後、EXデッキに戻したそのモンスターの融合召喚に使用した融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、その一組を自分フィールドに特殊召喚できる。
キマイラが完全に石化する前に、遊真が発動した魔法カードから放たれた緑の光によってキマイラが2体の獣に分離した。
『幻獣王ガゼル』 星4 DEF:1200
通常モンスター
『バフォメット』 星5 DEF:1800
このカードが召喚・反転召喚した時に発動できる。デッキから「幻獣王ガゼル」1体を手札に加える。
恭二「当然避けるよな。だったら次はコイツだ!俺は手札1枚を墓地に送り、『黒魔女ディアベルスター』を攻撃表示で特殊召喚!出番だ相棒!」
『黒魔女ディアベルスター』 星7 ATK:2500
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「罪宝」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
③:このカードが相手ターンに手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。自分の手札・フィールドからカード1枚を墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。
遊真「来たか、ディアベルスター。お前のエースモンスター」
恭二の場に現れたのはボロボロ黒衣を纏い、顔には鬼のような赤い仮面を付けた女性。衣装やダガーを携えている姿からは、魔女というより盗賊のような印象を受ける。
恭二「ディアベルスターの効果を発動!デッキから『反逆の罪宝-スネークアイ』をセット。そのまま発動!フィールドのモンスター1体を永続魔法カード扱いで
『反逆の罪宝-スネークアイ』 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを永続魔法カード扱いで元々の持ち主の魔法・罠ゾーンに表側表示で置く。
恭二「対象はバフォメットだ!」
伏せられたカードが開き、カードから出現したフランベルジュの額と同じ赤い蛇の眼の光を受け、バフォメットは完全に石化した。
遊真「くっ……バフォメット」
恭二「バトルだ!俺はディアベルスターでガゼルを攻撃!」
迫るディアベルスターに自慢の爪で対抗するガゼル。だが、その対抗もむなしく彼女が持つダガーにより体を斬り刻まれ破壊される。
恭二「トドメだ!
フランベルジュの口から放たれた火炎が蛇のようにうねりながら遊真へと襲い掛かる。
恭二「これで俺の勝ちだ!」
遊真「それはどうかな」
恭二「なに⁉」
遊真「
『
相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを相手に与える。
遊真の目の前に現れた2つの筒。1つはフランベルジュが放った火炎を吸い込み、もう1つの筒から吸い込まれた火炎が恭二へと跳ね返された。
恭二「うわああああ‼」LP:2500 → LP:0
▼
恭二「あー負けた!」
遊真「いいデュエルだった」
大の字で寝そべる恭二は差し伸べた俺の手を掴んで立ち上がる。
??「最後に勝ちを確信して気を抜いたわね。負けて当然よ」
恭二「何だよディアベルスター。負けた相棒に少しは慰めの言葉とか無いのかよ」
ディア「事実を言っているだけよ」
負けた恭二に対して苦言を呈しながら現れたのは彼の相棒ディアベルスター。彼女は呆れた表情を浮かべて恭二を見下ろしている。
??「モコ!」
遊真「ん?ああ、悪いな『モコモッコ』。デュエルに出せなくて」
もう一体現れた精霊は胸に光る水色のウィジャド眼が特徴の小さい獣モコモッコ。俺の相棒だ。言葉は分からないが、さっきのデュエルで呼ばれなかった事に不服なのだろう。
『デュエルモンスターズのカードには精霊が宿っている』
デュエルモンスターズが流行し始めた頃、ある一人の学者がそんな研究内容を発表した。人々はその学者を嘲笑い、誰もが彼のことを忘れた現在でも、カードの精霊については決闘者の間でも噂レベルでしか周知されていない。
だが、精霊はこうして俺達の目の前にいる。俺や恭二みたいに精霊が見える人間が珍しいだけだ。
恭二「でもやっぱ強えよ。流石、最年少デュエルチャンピオンの実力は伊達じゃないな」
遊真「昔の話だろ。いい加減蒸し返すのやめて欲しいんだが」
恭二「いいや、何度だって言うぞ俺は。それがうちのデュエル部の売りだからな」
遊真「デュエル部って言っても……俺達以外に部員いないけどな」
恭二「それは言わない約束だろ……」
さっきまでの元気はどこへやら、項垂れる恭二を尻目に俺は周囲を見渡す。俺達が部室代わりに"勝手に使っている"のは、古い机と椅子が中央に置かれてるだけの空き教室。隅に埃が溜まってたりと気になる部分はあるが、こうして
教師「あなた達!また勝手に空き教室を使って!大体デュエル部なんて部活認めないわよ!正式な部活として認められたいなら、ちゃんと部員を集めて申請しなさい!」
恭二「やべ!生徒指導だ。逃げるぞ!」
教師「あ!コラ、待ちなさい‼」
突然、ガラスが割れそうな勢いで教室の扉が開き、鬼の形相で生徒指導の教師が入ってきた。俺達は教師の制止の言葉も聞かず、逃げるように空き教室から飛び出した。
??「あの人が
▼
恭二「あーあ。また別の空き教室探さないとな」
遊真「それと部員の募集だな。最低でもあと1人か」
学校を飛び出した俺と恭二は息を整えるついでに河川敷の丘で寝転んでいる。
さっきの教師の様子から察しがついた人もいるかもしれないが、俺達の部活「デュエル部」は正式な部活じゃない。部活動発足の届けは確かに学校側には出した。しかしそれが認められなかった。それは何故か?部員不足だ。正式な部活として認められるには部員は最低でも3人必要。だがデュエル部は俺と恭二の2人。ギリギリ必要人数に達していなかった。
恭二「はあ、俺は帰って打開策を考えるよ。どこかの部室が空いてる内にデュエル部を正式な部活として認めさせないとな」
遊真「ああ。俺も何かできないか考えておく」
恭二を見送り、俺は再び丘の上に寝そべる。
遊真「廃部……いや正式な部活じゃないから廃部も何もないか」
モコ「モコォ」
遊真「分かってるよ。俺だってデュエル部が無くなるのは本望じゃない。だけど新入生は他の部活に取られてる。とてもじゃないけど新入部員を集めるのは難しいんだよ」
寝転ぶ俺にモコモッコが悲しそうな声で話しかけてくる。
別にただデュエルしたいだけならデュエル部が無くなっても問題はない。デュエル・アカデミアに転校するなり、大会に出るなり色々と方法はある。でも俺達はデュエル部に、自分たちの居場所に固執している。
??「あ、あの!
そんなネガティブな考えを払拭すべくひと眠りしようと目を閉じていると、突然頭上から名前を呼ばれた。声の主はウチの制服を着た銀髪の少女だったが、初めて見る子だ。恐らく一年だろう。
遊真「そうだけど…きみは?」
光姫「初めまして、
この出会いが俺や恭二、そしてこの少女……白羽光姫の人生を大きく変える出会いになるとは、この時の俺はまだ知る由も無かった。
今回はここまで。取り敢えず第2話(後編)まで出しておきます。