遊戯王SPIRITERS   作:オンドゥル暇人

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続きましたね。
お気に入り登録してくださった方々(3話投稿時点でお一人でしたが)、お待たせしました。
2話の後書きでも書いてますが、デュエルは分割しています。



第3話 デュエル部正式始動!襲撃の生徒会長

 

游真「ふぅ、久しぶりの学校は疲れるな」

 

 

気を失った俺は秀明さんと共に病院に運ばれ、一週間眠っていたらしい。目を覚まして最初に見えたのが知らない天井だったのは流石に驚いた。

 

 

恭二「游真ー‼」

 

游真「恭二、おはよう」

 

恭二「おはよう…じゃないだろ!一週間も休んで、どんだけ心配したか……」

 

游真「ごめん、心配かけた」

 

 

校門を通り抜けた所で後ろから涙目の恭二が駆け寄ってきた。俺が休んでいる間、デュエル部はどうなったんだろう。

 

 

恭二「大体の事情は白羽さんから聞いたけどさ、その本当に体の方は大丈夫なんだよな?」

 

游真「ああ。体力は少し落ちた気がするけど、普通に生活できるぐらいには回復した。それより、俺が休んでる間、デュエル部はどうなった?」

 

恭二「その事ならビックニュースがあるんだ」

 

游真「ビックニュース?」

 

恭二「それは放課後までのお楽しみってな。早く教室行こうぜ、お前が一週間の遅れてる分、俺が教えてやっからよ!」

 

 

恭二はそう言いながら俺の肩を叩き、俺を置いて教室へと向かった。

 

 

遊真(……恭二って勉強できなかったよな?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後――――

 

 

 

恭二「悪かったって、機嫌直してくれよ遊真!」

 

遊真「一瞬でもお前に期待した俺が馬鹿だった」

 

 

俺の悪い予感は的中した。恭二はいつも通り授業中に居眠りをして禄にノートを取っていなかった。お陰で俺は一週間分の授業の遅れを自力で取り戻さないといけなくなった。

 

 

遊真「――はあ、それで朝言っていたビックニュースって何なんだ?」

 

恭二「よく聞いてくれた!これを見ろ!」

 

 

恭二が指差した先には「デュエル部」と書かれたプレートが付けられた教室があった。

 

 

遊真「ここが新しく見つけた空き教室か?結構人目に付くぞ?」

 

恭二「ズコーッ、ちげーよ!よく見ろこの札を!」

 

 

俺の問いに恭二は盛大にズッコケて、強い言葉で非難してきた。俺は仕方なくもう一度プレートに目を向ける。そこに書かれた「デュエル部」の文字は機械で印刷されたような精巧さがある。

 

 

遊真「まさか、これ」

 

恭二「そうさ。俺達デュエル部が遂に正式な部活として認められたんだ!そしてそんな俺達を救ってくれた3人目の部員が彼女だ!」

 

 

恭二が勢いよく扉を開き、その音に教室内にいた人物は一瞬驚てこちらを振り向いた。その人物は白羽さんだった。

 

 

光姫「霞理先輩!無事で良かったです……それと、お見舞いに行けなくてすみません!」

 

遊真「謝らないでくれ。寧ろ病院まで手配してくれて感謝してる」

 

光姫「そんな!当然の事をしただけですよ」

 

遊真「でも何で白羽さんがデュエル部に?」

 

 

そこで俺はシンプルな疑問を白羽さんに投げかける。入部してくれること自体は嬉しい限りだが、彼女がウチに入る理由が分からない。

 

 

光姫「この前、先輩とお父さんのデュエルを見て思ったんです。私も戦う事ができたら、私がお父さんを助けてあげられた。先輩が傷つく事も無かった筈です。だから私もデュエルを覚えようと思ったんですけど、駄目でしたでしょうか?」

 

遊真「いや入部はありがたい。でも、本来デュエルは楽しむものだ。この前みたいな命のやり取りはデュエルじゃない。だから、この前みたいな事は極力避けて欲しい」

 

光姫「……分かりました」

 

遊真「まあもっとも、あんな事そうそう起きはしないだろうけど」

 

恭二「まあまあ、折角デュエル部が公式に活動開始できる記念すべき日なんだ。難しい話は後にして、部活始めようぜ!」

 

 

そう言いながら部室の中に俺と白羽さんを押し込む。俺は備え付けられた席に座り、話題を変えて白羽さんとの会話を続けた。

 

 

遊真「因みにだけど白羽さんはデュエルのルールはどこまで知ってるんだ?」

 

光姫「お恥ずかしながら全然で……先輩とお父さんのデュエルを見ても何も分からなかったです」

 

恭二「なるほど初心者って訳ね。それじゃあ、今日は白羽さんの為にデュエルモンスターズのルール説明会といきますか」

 

??「ちょっと待ちなさい‼」

 

 

恭二が部屋の奥から持ってきたホワイトボードに絵を描こうとしたその瞬間、扉が勢いよく開かれ、威勢のいい声が部屋全体に響き渡る。その勢いに俺達三人は開かれた扉の方を振り向いた。

 

 

恭二「誰かと思ったら生徒会長か……今部活中なんだけど何か用かよ?」

 

 

現れたのは俺達の学校の生徒会長「黒崎(くろさき)理央(りお)」去年の生徒会長選挙で、一年生ながら当選確実とも言われた二年生の先輩を押し退けて当選した異例の生徒会長。成績優秀、スポーツ万能と、正に文武両道を体現した秀才。規律に厳しく、その上武闘派の為、彼女が生徒会長になった途端、学校中から不良がいなくなったとかいないとか。それは兎も角、そんな彼女が何の用だろうか?

 

 

理央「その部活の事よ。私はデュエル部なんて認めないわ」

 

恭二「は?……いやいや部員はちゃんと3人揃ってる。学校からも部活として認められてるぞ」

 

理央「確かに、3人揃っているみたいね。どうせ何か誑かしたんでしょ?でないと霞理君や白羽さんが貴方みたいな素行の悪い生徒の誘いに乗るはずないでしょう」

 

恭二「なにをォ!」

 

游真「待て恭二」

 

 

黒崎会長の煽りを受けて彼女に向かって伸びた恭二の手を俺は掴んで止める。相手は女の子だ。暴力で解決するのはフェアじゃない。……もっとも、デュエルの腕だけが取り柄の恭二じゃ返り打ちになるだろうが。

 

 

游真「決闘者(デュエリスト)なら、どんな揉め事でもデュエルで決着つけるべきだ」

 

恭二「游真。でもよ、生徒会長がデュエルするとは限らないぜ?」

 

理央「あら?私は別にデュエルモンスターズで決めても構わないわよ?」

 

光姫「黒崎会長もデュエルモンスターズの経験があるんですか?」

 

理央「昔ちょっと縁があってね。今もデッキ調整は怠ってないわ」

 

 

意外だった。会長もデュエルモンスターズの経験があるなんて。だがこれでこの問題をデュエルで解決する事となった。あとは誰が彼女とデュエルするかだ。

 

 

游真(まあここは恭二で決まりだな)

 

恭二「決まりだな!よし生徒会長、デュエルでこっちが負けたらアンタの要望を聞き入れる。だが、こっちが勝ったらデュエル部の廃部は撤回してもらうぜ!」

 

理央「貴方たちがそれで納得するならそれでいいわ。それで誰が相手になるの?」

 

恭二「それは勿論、デュエル部最強の実力を持つ游真が相手だ!」

 

游真(おい。そこは自分がデュエルしろよ)

 

理央「分かったわ。でも私は今デッキを持ってないの。対戦は明日の放課後としましょう。それじゃあ」

 

 

そう言い残して黒崎会長は部室を後にした。余りの勢いで唖然とする俺達。そんな沈黙を破ったのは、ずっと後ろで俺達のやり取りを見ていた白羽さんだった。

 

 

光姫「何だか大変な事になっちゃいましたね」

 

游真「ああ。おい恭二、何で俺がデュエルするって事で勝手に話を進めたんだ」

 

恭二「いやー会長めっちゃ自信がありそうだったからさ。デュエルの腕が俺より上だったらやばいなって思ってさーあっははは……ごめん」

 

游真「はぁ…成り行きとは言えデュエルすると決めた以上、手を抜く訳にもいかないしな。恭二、白羽さんにルールの説明をしておけよ。あと、明日の屋上の使用許可も取っておいてくれ。悪いが俺は、明日に備えてデッキ調整したいから先に帰らせてもらう」

 

恭二「りょーかい、明日は頼むぜ」

 

光姫「お疲れ様でした先輩」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日放課後――――

 

 

游真たちは学校の屋上で理央と対峙している。

 

 

理央「……何で屋上なのよ」

 

恭二「どうせデュエルするだ。ソリットビジョンを最大限楽しまないと損だろ!」

 

理央「どうでもいいわ。さっさと始めましょう」

 

光姫「あっ、待ってください。先輩方、こちらをどうぞ」

 

 

そう言って光姫は2つの新型デュエルディスクを鞄から取り出した。

 

 

游真「あの時の新型デュエルディスク……いいのか?」

 

光姫「お父さんからお礼だそうです。こっちは黒崎会長の分です」

 

理央「どうも」

 

恭二「2人とも準備できたな?それじゃあ……決闘(デュエル)開始ィ‼」

 

「「決闘(デュエル)!」」

 

 

遊真 LP:4000 手札:5枚

 

理央 LP:4000 手札:5枚

 

 

游真「先行は俺が貰う。俺は手札から魔法カード『手札抹殺』発動」

 

 

『手札抹殺』 通常魔法

手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。その後、そのプレイヤーは自身が捨てた枚数分ドローする。

 

 

游真「互いに手札を全て捨てて、それぞれ捨てた枚数分ドローする。俺が捨てた手札は4枚、よって4枚ドロー」

 

理央「私は5枚ドローね」

 

恭二「早速手札入れ替えのカードか。游真の奴、始めから飛ばしてるな」

 

游真「良し、いいカードだ。手札から『ジョングルグールの幻術師』を召喚」

 

 

『ジョングルグールの幻術師』 星4 ATK:2000

通常モンスター

 

 

光姫「確か、モンスターの召喚は1ターンに1度でしたね」

 

恭二「正確には通常召喚だな。因みにモンスターにはレベルがあって、レベルが5と6のモンスターの召喚には1体、レベル7以上のモンスターの召喚には2体のモンスターを自分のフィールドから墓地に送る必要があるんだ」

 

光姫「なるほど」

 

恭二「にしても游真の奴、あんなモンスター持ってたか?」

 

 

2人のデュエルを見ながら恭二が光姫にルールの説明を行いつつ、游真が召喚したモンスターに疑問を持つ。游真はそんな事は気にも留めず、カードを2枚伏せてターンを終えた。

 

 

遊真 LP:4000 手札:1枚

《モンスター》

・ジョングルグールの幻術師 星4 ATK:2000

《魔法・罠ゾーン》

・伏せカード2枚

 

 

理央「私のターン。カードドロー」

 

 

理央 手札:5枚 → 6枚

 

 

恭二「さて、生徒会長はどんなカードを使ってくるのかな」

 

光姫「理央さんの精霊を見たらわかるんじゃないんですか?」

 

恭二「それはそうなんだが、精霊の姿が見えないんだよ。ただ強力な精霊がついているって事は確かだ。それは游真も感じてる筈だ」

 

理央「私はフィールド魔法『化合電界(スパーク・ワールド)』を発動するわ」

 

 

化合電界(スパーク・ワールド)』 フィールド魔法

①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分はレベル5以上のデュアルモンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。この効果は1ターンに1度しか適用できない。

②:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにデュアルモンスター1体を召喚できる。

③:1ターンに1度、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。自分フィールドのもう1度召喚された状態のデュアルモンスター1体を相手エンドフェイズまで除外し、対象のカードを破壊する。

 

 

理央がカードを置いた瞬間、フィールドが紫色に変わり、周囲には赤と青の粒子が複数浮いている。

 

 

光姫「フィールド魔法って何ですか?」

 

恭二「魔法カードは基本的に魔法・罠ゾーンで使用される。だけどフィールド魔法はフィールドゾーンって呼ばれる特別な場所に置かれて、ほとんどは全てのプレイヤーに効力を発揮するんだ。だけど、確かあのフィールド魔法は使用者にしかメリットが無いはず。しかも厄介なのが……」

 

理央「私はデュアルモンスター『進化合獣ダイオーキシン』を召喚」

 

 

『進化合獣ダイオーキシン』 星8 ATK:2800

①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。

②:フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●このカードがモンスターゾーンに存在する限り、デュアルモンスターの召喚は無効化されない。

●1ターンに1度、自分の墓地のデュアルモンスター1体を除外し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

 

 

光姫「え⁉レベル7以上のモンスターの召喚には、2体のモンスターをリリースする必要があるんじゃ」

 

恭二「あれが化合電界(スパーク・ワールド)の効果だ。1ターンに1度レベル5以上のデュアルモンスターをリリース無しで召喚できる。だから本来なら2体のモンスターをリリースする必要がある最上級モンスターをいきなり召喚する事ができるんだ。しかもそれだけじゃない」

 

理央「更に私は化合電界(スパーク・ワールド)の効果でフィールドのダイオーキシンをデュアル召喚」

 

光姫「デュアル召喚?でも何も変わってないような」

 

恭二「あれがデュアルモンスターの特徴なんだ。場と墓地では通常モンスターとして扱い、フィールドでもう一度通常召喚することで効果モンスターとして扱える。ちと面倒だが、使いこなせば強力なモンスターだ。まさか生徒会長がそんなデッキを使ってくるなんてな。気を付けろ游真!」

 

理央「私は墓地のデュアルモンスター『化合獣ハイドロン・ホーク』を除外して、ダイオーキシンの効果を発動。相手のカード1枚を破壊する。対象は、その伏せカードよ」

 

 

ダイオーキシンの蟹のハサミのような右腕が游真の伏せカードの1枚を破壊する。

 

 

游真「くっ、手札抹殺が裏目に出たか」

 

理央「バトルよ。私はダイオーキシンでジョングルグールの幻術師を攻撃」

 

游真「うわっ!」

 

 

游真 LP:4000 → 3200

 

ダイオーキシンの右腕が今度はジョングルグールを破壊し、游真のライフを削った。

 

 

游真「(トラップ)発動!『奇跡の残照』破壊されたジョングルグールを墓地から特殊召喚!」

 

 

『奇跡の残照』 通常罠

このターン戦闘で破壊され自分の墓地へ送られたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

 

だが游真もやられっぱなしではない。即座に破壊されたモンスターを復活させる。

 

 

理央「カードを2枚セット。ターンを終了」

 

 

理央 LP:4000 手札:2枚

《モンスター》

・進化合獣ダイオーキシン 星8 ATK:2800

《魔法・罠ゾーン》

・伏せカード2枚

《フィールド》

・化合電界

 

 

游真「俺のターン、ドロー!」

 

 

游真 手札:1枚 → 2枚

 

 

游真「俺はジョングルグールの幻術師をリリースし『大翼のバフォメット』をアドバンス召喚!」

 

 

『大翼のバフォメット』 星5 ATK:1400

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。獣族・レベル4モンスター及び「合成獣融合」をそれぞれ1枚までデッキから手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

②:このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合、自分の墓地の幻想魔族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

 

恭二「何だあのバフォメット⁉」

 

游真「覚醒したモコモッコがこいつを進化させたんだ。ここからが俺のデッキの本領発揮だ。俺はバフォメットの効果発動!デッキから『幻爪の王ガゼル』と『合成獣融合(キマイラフュージョン)』を手札に加える。ただし、この効果を使ったターン俺は融合モンスターしかEX(エクストラ)デッキから召喚できない」

 

 

『幻爪の王ガゼル』 星4 ATK:1500 / DEF:1200

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから悪魔族・レベル5モンスター1体か「合成獣融合」1枚を手札に加える。

②:このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから幻想魔族モンスター1体を手札に加える。

 

 

合成獣融合(キマイラフュージョン)』 速攻魔法

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。獣族・悪魔族モンスターのいずれかを含む、自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、融合モンスター1体を融合召喚する。

②:自分メインフェイズにこのカードが墓地に存在し、自分のフィールドか墓地に「有翼幻獣キマイラ」が存在する場合、以下から1つを選択して発動できる。

●このカードを手札に加える。

●このカードを除外し、自分のデッキ・墓地から「幻獣王ガゼル」1体と「バフォメット」1体を特殊召喚する。

 

 

游真「俺は手札から速攻魔法『合成獣融合(キマイラフュージョン)』を発動!場のバフォメットと手札のガゼルを融合!融合召喚、進化したお前の力見せてくれ、『幻獣王キマイラ』!」

 

 

『幻獣王キマイラ』 星6 融合モンスター ATK:2100

獣族モンスター+悪魔族モンスター

このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「有翼幻獣キマイラ」として扱う。

②:このカードが融合召喚した場合に発動できる。このターンのエンドフェイズに相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。

③:相手ターンに墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の獣族・悪魔族・幻想魔族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

 

游真「融合召喚されたキマイラの効果!このターンのエンドフェイズ相手の手札を1枚墓地に送る。更に融合素材として墓地に送られたガゼルとバフォメットの効果を発動!まずはガゼルの効果、デッキから幻想魔族モンスター1体を手札に加える。俺は『タロンズ・オブ・シュリーレン』を手札に。そしてバフォメットの効果、墓地から幻想魔族モンスター1体を特殊召喚する」

 

理央「それでまたさっきのモンスターを復活させる気?」

 

游真「どうかな?手札抹殺でモンスターを墓地に送ったのは俺も同じさ。俺が墓地から復活させるのはこのカードだ。現れろ幻惑の術を受け継ぎし魔術師!『幻惑の魔術師(ナイトメア・マジシャン)』!」

 

 

幻惑の魔術師(ナイトメア・マジシャン) ATK:2500

 

 

光姫「あれは、お父さんに憑りついた精霊を倒したモンスター!」

 

恭二「だけど攻撃力は相手の方が上だ。どうする気だ游真」

 

游真「バトル!幻惑の魔術師で進化合獣ダイオーキシンを攻撃!"幻・惑・魔・導(ナイトメア・マジック)"‼」

 

理央「ただ自滅する……という訳ではなさそうね」

 

游真「流石、察しが良いな。幻惑の魔術師には3つ効果がある。1つはこのカード以外のモンスターが攻撃するダメージステップ開始時にフィールドのカード1枚を破壊する効果。もう1つはこのカードと戦闘を行うモンスターは互いにその戦闘では破壊されない効果。そしてこのカードが相手モンスターとの戦闘を行ったダメージステップ終了時、その相手モンスターのコントロールを得る事ができる効果」

 

恭二「なるほど!それで生徒会長のモンスターを奪って一気に片を付けようって訳か!」

 

理央「そういう事。狙いが分かれば対処するだけよ。(トラップ)カード『完全燃焼(バーンアウト)』発動」

 

 

完全燃焼(バーンアウト)』 通常罠

「完全燃焼」は1ターンに1枚しか発動できない。

①:自分フィールドの表側表示の「化合獣」モンスター1体を除外して発動できる。デッキから「化合獣」モンスター2体を特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

②:相手モンスターの直接攻撃宣言時に、墓地のこのカードを除外し、除外されている自分のデュアルモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはもう1度召喚された状態として扱う。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

 

理央「完全燃焼(バーンアウト)の効果でダイオーキシンを除外、代わりにデッキから2体の化合獣モンスターを特殊召喚する。私は『化合獣オキシン・オックス』と『進化合獣ヒュードラゴン』を守備表示で特殊召喚」

 

 

『化合獣オキシン・オックス』 星4 DEF:2100

①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。

②:フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●自分メインフェイズに発動できる。手札からデュアルモンスター1体を特殊召喚し、自分フィールドの全てのデュアルモンスターのレベルはターン終了時まで、この効果で特殊召喚したモンスターの元々のレベルと同じになる。「化合獣オキシン・オックス」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

『進化合獣ヒュードラゴン』 星8 DEF:2800

①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。

②:フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●このカード以外のデュアルモンスターが召喚に成功した時に発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。

●自分フィールドのデュアルモンスターが効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドのカード1枚を破壊できる。

 

 

恭二「守備表示じゃ、コントロールを奪っても攻撃できない」

 

游真「……バトル再開!幻惑の魔術師で化合獣オキシン・オックスを攻撃!」

 

理央「守備表示モンスターが攻撃されてもダメージは受けない。それに貴方のモンスターの効果でこのバトルでは破壊されないわ」

 

游真「だがここで幻惑の魔術師の効果発動、オキシン・オックスのコントロールを得る。"幻惑の操手(ナイトメア・ハンド)"!」

 

 

幻惑の魔術師の攻撃を受けたオキシン・オックスはその魔力に惑わされ、コントロールが游真へと移る。

 

 

游真「続けてキマイラで進化合獣ヒュードラゴンを攻撃!ヒュードラゴンの守備力の方が高いが、このバトルのダメージステップ開始時に幻惑の魔術師の効果でヒュードラゴンを破壊できる」

 

理央「そうはさせないわ。(トラップ)カード『攻撃の無敵化』を発動」

 

 

『攻撃の無敵化』 通常罠

バトルフェイズ時にのみ、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターはこのバトルフェイズ中、戦闘及びカードの効果では破壊されない。

●このバトルフェイズ中、自分への戦闘ダメージは0になる。

 

 

理央「効果でこのバトルフェイズ中、ヒュードラゴンは戦闘と効果では破壊されない」

 

恭二「やばい!このままじゃ返り討ちだ!」

 

游真「(キマイラを破壊すればダメージは避けられるが、このフィールドは残しておけない!)俺は幻惑の魔術師の効果!化合電界(スパーク・ワールド)を破壊!」

 

 

化合電界(スパーク・ワールド)が消え、フィールドが通常の状態に戻る。だが、キマイラとヒュードラゴンの戦闘が中断された訳ではない。ヒュードラゴンの守備力がキマイラの攻撃力を上回った分のダメージが游真を襲う。

 

 

游真 LP:3200 → 2500

 

 

游真「ダメージは受けたが、キマイラは破壊されない。俺はカードを1枚伏せる。そしてこのターンの終わりにキマイラの効果処理、黒崎さんの手札をランダムに1枚墓地へ送る」

 

 

キマイラの羽ばたきにより突風が発生し、理央の手札から1枚のカードが墓地へと送られた。

 

 

理央 手札:2枚 → 1枚

 

 

游真「ターンエンド」

 

 

游真 LP:2500 手札:1枚

《モンスター》

・幻惑の魔術師 星7 ATK:2500

・幻獣王キマイラ 星6 ATK:2100

・化合獣オキシン・オックス 星4 DEF:2100

《魔法・罠ゾーン》

・伏せカード1枚

 

 

游真「ハハッ」

 

理央「なにが可笑しいの?」

 

游真「可笑しいんじゃない。楽しいんだ。いつまでも続けてたいくらいにな。黒崎さんもだろ?」

 

理央「……ええ、そうね」

 

 

珍しく声を出して笑う游真の問いかけに理央は小さく頷き僅かに笑みを浮かべた。

 

 

游真「でもどうしても腑に落ちない。こんな楽しいデュエルができるのに、何でデュエル部を廃部にしようとするんだ」

 

理央「……逆に聞くわ霞理君。どうして貴方はデュエルを続けられるの?あんな事があったのに」

 

恭二「まさか生徒会長の奴、"あの事件"を知ってるのか」

 

光姫「どういう事ですか?」

 

理央「白羽さん。貴女も知っておくべきだわ。今後も彼と一緒にいるつもりならね」

 

 

そう言いながら理央は自身の鞄から端末を取り出し、"とある事件"について書かれた記事が映し出された画面を游真たちに向ける。

 

 

理央「8年前、霞理君が家族を失った事件。デュエルモンスターズが原因で引き起こされた悲惨な放火事件のことをね」

 

 





今回はここまで。
詳しく描写してませんが、主人公の使う幻想魔族関連のカードは全てモコモッコを通して彼の手に渡ったという設定です。どこから?さあ?(すっとぼけ)

ルール的なご指摘があれば、教えていただけると幸いです。
それではまた次回。

↓生徒会長のキャラ紹介
・黒崎 理央(くろさき りお)
主人公たちの学校の生徒会長 17歳
黒髪のストレートヘア
お堅い性格で色んな生徒から憎まれてるが、全て返り打ちにしてる
使用デッキ:デュアル
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