お待たせしました。第7話です。
恭二side――
恭二「あーあ。こう毎日学校なんて、飽き飽きするぜ」
ディア「そう言う割には、随分と楽しそうじゃない」
恭二「当たり前だろ!念願のデュエル部が完成したんだ!つまらない授業なんて寝過ごして、早く放課後になって欲しいぜ」
ディア「アンタ、いつか退学になっても知らないわよ……ん?」
俺、宝城恭二は、いつも通りディアベルスターと会話しながら学校までの道のりを歩いていると、突然ディアベルスターが立ち止まった。
恭二「どうした?」
ディア『振り向かないで。なるべく自然な感じを装って』
振り返ろうとした寸前、彼女にテレパシーで制止され、俺は背後を警戒しながら、ディアベルスターと一緒に学校へと向かって歩き始める。
ディア『この感じ、多分精霊が憑りついてるわね』
恭二(それって、前に游真が戦った奴の仲間とか?)
ディア『さあね。それよりもどうするつもり?このままじゃ学校まで付いてくるわよ』
恭二(そうだな。ただでさえ遅刻ギリギリだし、デュエルをしてる時間はなさそうだし。仕方ない)
テレパシーで会話しながら俺達は道の角を曲がり、ストーカーから姿が隠れる一瞬の隙に全速力で走り出した。
恭二「こういう時は、逃げるが勝ちってな!」
??「ッ!」
俺達が走って逃げたのに気付いたストーカーは、隠れるのを止めて俺達を追い掛けてきた。俺の一回りも大きいその男は、サングラスに黒いマスク。帽子を深く被って徹底的に顔を隠している。誰がどう見ても不審者としか言いようのない見た目のくせに、某鬼ごっこ番組の黒服みたいに、常人離れしたスピードで俺達を迫ってきている。
ディア「簡単には逃がしてくれなさそうよ」
恭二「みたいだな!しっかし残念だな、折角なら可愛い女の子に追い回されたかったよ!」
ディア「無駄口叩いてないでもっと足を動かしなさい!」
恭二「これでも全力なんだって!あっちが速すぎるんだよ!これも精霊に憑りつかれた影響か⁉」
精霊が憑いた人の身体能力を向上させるなんて話は聞いた事ないけど、実際、走り出した時には50mくらいはあった差が、男が少し手を伸ばせば捕まるんじゃないかとさえ思う距離まで縮まっている。明らかに精霊に憑りつかれている影響としか思えない。
恭二「こ…んのぉ!」
男の手が伸びて、制服を掴まれる寸前、体を捻って細道に転がり込んで、どうにか目先の危機を脱した。
恭二「へへ!いくら足が速くても、その図体じゃこんな細い道は通れねえだろ!」
俺が細い道を走りながらそう煽ると、男は舌打ちをして、突然持っていた鞄からデュエルディスクを取り出して腕に装着した。
恭二「何でデュエルディスクを付けたんだ……?」
ディア「まさかっ⁉伏せて恭二!」
男「魔法発動。『ファイヤー・ボール』‼」
珍しく焦った様子のディアベルスターの声に重なって男が発動した魔法は、目の前で破裂し、その爆発は現実の衝撃となって俺を襲った。
游真side――
それは突然の出来事だった。
――ドォオオン‼――
游真(爆発⁉この近くだ!)
爆発があったであろう場所に急いで駆け付けると、そこには既に大勢の野次馬が集まっていて、警察が立ち入り禁止のテープを張って、野次馬たちを遠ざけたり、近所の人達から聞き込みを行っていた。
游真「あの、さっきの爆発はここで起きたんですか?」
野次馬「ああ。でも原因が分からないらしいんだ。全く物騒な世の中だよ……」
老人「だから!あれは精霊の仕業なんじゃ!」
俺が野次馬の1人に話を聞いていると、突然、近隣住人であろうお爺さんの叫び声が聞こえた。
老人「儂は確かに見た!"大きな黒い狼"の精霊が高校性くらいの少年を咥えて向こうの方に飛んでいくのを!きっとさっきの爆発も、その精霊の仕業じゃ!」
大声で騒ぐお爺さんを、警察官はやれやれと言った感じで宥めている。
游真("大きな黒い狼"……まさか!)
そのお爺さんの言葉にもしやと思った俺は野次馬の中から抜けて、お爺さんが指していた方へと向かって走り出した。
游真(頼むから無茶だけはするなよ!恭二!)
恭二side――
恭二「まずったな。まさかデュエル以外でカードの力を現実にできるなんてな」
ファイヤー・ボールが破裂する直前、ディアベルスターの左肩に乗っていた罪宝《シルウィア》が飛び出して俺達を守ってくれたお陰で、大したダメージもなく、何とか廃墟となったビルの中に逃げ込む事ができた。
ディア「私も完全に油断してたわ。あと少しシルウィアが出てくるのが遅かったら、この程度じゃ済まなかったわね」
恭二「ありがとなディアベルスター。シルヴィも」
そう言って目の前の巨大な狼の頭を撫でると、狼…もといシルウィアは満足したように小さな毛皮に姿を変えてディアベルスターの左肩に戻った。
ディア「恭二、ちょっと腕見せて」
恭二「イテッ!もう少し優しくしてくれよ」
ディア「我慢しなさい。あんまりゆっくりしてる余裕ないんだから」
実体化したディアベルスターは俺の右腕を引っ張り、強引に包帯を巻く。慣れない事をしてるからか、力加減がちょっとあれだけど、真剣に処置をしくれる姿に思わず笑みが零れてしまった。
ディア「アンタ、こんな状況なのに良く笑えるわね」
恭二「初めて会った時のことを思い出してさ。あの時はお前の方がボロボロだったけど」
ディア「……そうだったわね」
ディアベルスターも当時の事を思い出したのか、表情は少し穏やかになり、包帯を巻く力も優しくなった。
恭二「あの日お前と会って、流れで相棒になって7年も経つんだな」
ディア「アンタには本当に感謝してるわ。アンタと会わなかったら、私はあの時死んでたかもしれないからね。だから、今度は私がアンタを助ける番よ」
恭二「おいおい縁起でもないこと言うなって。死亡フラグ立ってるぞ」
そんな軽口を言い合っていると、部屋に積まれていたダンボールが吹き飛んで、そこから俺達を追っかけていた男が現れた。
ディア「どうやら追い付かれたみたいね」
恭二「多分、さっきお前がフラグ立てたせいだぞ」
ディア「これ以上は逃げられそうに無いわよ。どうする?」
恭二「へへッ!ちょうど逃げるのにも飽きてきた所だ!」
ディアベルスターからの問いに俺は鞄の中から取り出したデュエルディスクを腕にはめる。
恭二「やい!テメェ‼さっきからこっちが手出せないのを良いことに、ポンポンポンポン火の玉ぶっ飛ばしてきやがって!デュエリストなら、俺とデュエルで決着をつけようじゃねぇか!」
男「デュ、エル?デュエル……デュエル!デュエル‼デュエルゥ‼」
「デュエル」という言葉に反応して、男は狂ったようにデュエルディスクに装填されていたデッキを投げ捨てると、懐から取り出した別のデッキをディスクに装填した。
恭二「ったく、いくら精霊に乗っ取られてるからって自分のデッキを雑に扱うなよな。おい精霊!付いて来い!どうせデュエルするなら、もうちょっと広い場所に行こうぜ!」
Noside――
廃ビルの屋上へと上った恭二と精霊に憑りつかれた男は向き合ってデュエルディスクを構える。
「「
恭二 LP:4000 手札5枚
精霊 LP:4000 手札5枚
精霊「先行は僕だ。僕はモンスターを伏せて、ターンエンド」
精霊 LP:4000 手札4枚
《モンスターゾーン》
・裏守備モンスター×1
《魔法・罠ゾーン》
・なし
恭二「へっ?それだけ?」
先行を取ったにも関わらず、モンスターを伏せるだけで終わった精霊の行動に恭二は思わず気の抜けた声で突っ込みを入れる。
ディア「気を抜かないの。あの裏守備モンスターが曲者って可能性だってあるでしょ」
恭二「それもそうか。まあアレがどんなカードだろうと、俺のデュエルをするだけだ!行くぜ、俺のターンドロー!」
恭二:手札5枚 → 6枚
恭二「俺は手札から『
『
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがドロー以外の方法で手札に加わった場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「スネークアイ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
③:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを永続魔法カード扱いで元々の持ち主の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
恭二の前に全身がピンクで額に蛇の眼を付けた龍の幼体が姿を現す。
恭二「ポプルスの効果!このカードが召喚された時、デッキから『スネークアイ』と名の付いた魔法か
『原罪宝-スネークアイ』 通常魔法
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカード以外の自分フィールドの表側表示カード1枚を墓地へ送って発動できる。手札・デッキから炎属性・レベル1モンスター1体を特殊召喚する。
②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「スネークアイ」モンスターか「ディアベルスター」モンスター1体を対象として発動できる。デッキから炎属性・レベル1モンスター1体を手札に加える。その後、対象のモンスターをデッキの一番下に戻す。
『スネークアイ・エクセル』 星1 ATK:800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから炎属性・レベル1モンスター1体を手札に加える。
②:このカードを含む自分フィールドの表側表示カード2枚を墓地へ送って発動できる。手札・デッキから「スネークアイ・エクセル」以外の「スネークアイ」モンスター1体を特殊召喚する。
ポプルスの額の眼が妖しく光り、ポプルスが消えると、残った蛇の眼から青い炎が噴き出し、鋭い翼が生えた蛇のようなフォルムのモンスターが出現した。
恭二「墓地に送られたポプルスの効果!墓地の炎属性モンスター1体を選んで永続魔法カードとして、元々の持ち主の魔法・罠ゾーンに表側表示で置ける!俺はこの効果でポプルス自身を俺のフィールドに永続魔法として置くぜ!更に特殊召喚されたエクセルの効果!デッキから炎属性、レベル1の『スネークアイ・ワイトバーチ』を手札に加える!そして俺のフィールドに炎属性のエクセルがいるから、ワイトバーチを手札から守備表示で特殊召喚!」
『スネークアイ・ワイトバーチ』 星1 DEF:2100
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに炎属性モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:相手ターンに、このカードを含む自分フィールドの表側表示カード2枚を墓地へ送って発動できる。手札・デッキから「スネークアイ・ワイトバーチ」以外の「スネークアイ」モンスター1体を特殊召喚する。
エクセルの隣にもう1つ蛇の眼が現れ、その眼が妖しく光ると今度は紫色の炎が噴き出し、その炎は虎のような姿になった。
恭二「さあ仕上げだ!スネークアイ・エクセルの効果!俺はフィールドのエクセル自身と、永続魔法扱いのポプルスを墓地に送って、手札またはデッキから『スネークアイ』モンスターを特殊召喚する!そして俺が召喚するのはコイツだ!」
恭二がデッキから引いたカードを掲げると、彼の周囲から噴き出した青い炎が天へと伸びていく。
恭二「現れろ!呪われし蛇眼宿し龍!『
・
恭二を囲っていた青い炎が収まると、蒼炎を身に纏い、ポプルスやエクセルよりも巨大な蛇の眼を持つ巨龍が恭二の後ろに佇んでいた。
恭二「更に俺は装備魔法『メテオ・ストライク』をフランベルジュに装備!これで例え守備表示だろうと、戦闘ダメージは入るぜ!」
『メテオ・ストライク』 装備魔法
装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
恭二「バトルだ!蛇眼の炎龍で、裏守備モンスターを攻撃!"
蛇のようなうねりを見せる炎に煽られ、フィールドに伏せられていたカードが裏返る。
『トリック・デーモン』 星3 DEF:0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが効果で墓地へ送られた場合、または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「トリック・デーモン」以外の「デーモン」カード1枚を手札に加える。
恭二「よっしゃラッキー!守備力0!メテオ・ストライクの効果で貫通ダメージだ!」
精霊「グッアアア‼」 LP:4000 → 1000
トリック・デーモンを貫いて炎の奔流が精霊の周囲を覆い尽くす。
精霊「トリック・デーモンの効果!デッキから『ハイネス・デーモン』を手札に加える。っ、酷いねぇ、この体が死んでも良いのかい?」
炎が消えて、再び姿が見えた精霊……もとい少年の体は先程の炎で所々焦げ付いていた。
恭二「なっ⁉何でダメージが現実に!そうか、これが游真の言ってた闇のゲームか!」
精霊「どうしたのかな?もしかして怖気付いたのかい?」
恭二「ッ、俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」
恭二 LP:4000 手札:2枚
《モンスターゾーン》
・
・スネークアイ・ワイトバーチ 星1 DEF:2100
《魔法・罠ゾーン》
・メテオ・ストライク(装備:蛇眼の炎龍)
・伏せカード×2
ディア「どうするつもり?このままデュエルを続けたら、憑かれてる人間の方が先に死ぬわよ」
恭二「そうは言ってもな。游真の話じゃ、デュエルで勝つ以外に引き剥がす方法ないんだろ」
精霊「ははは!そんな事は無理だよ!だってキミはここで負けるんだから!僕の、ターン‼」
精霊 手札:5枚 → 6枚
精霊「僕は手札からフィールド魔法『
恭二「のわぁっ⁉」
フィールド魔法が張られると同時に、地鳴りが起き、周囲の景色が変わる。空は荒れ、廃ビルと周辺の建物は悪魔の城へと変わり、恭二と精霊は城の中央にそびえ立つ塔の頂上に広がる光の足場に立っている。
『
このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の悪魔族モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。また、自分フィールド上の「デーモン」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスター以外の自分フィールド上の悪魔族モンスター1体を選んでゲームから除外し、自分の手札・デッキ・墓地から選択したモンスターと同じレベルの「デーモン」と名のついたモンスター1体を選んで特殊召喚する。「伏魔殿-悪魔の迷宮-」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
恭二「なっ!これも闇のゲームっての影響なのか⁉」
ディア「まさか、ここまで現実に影響を与えるなんて⁉恭二、分かってると思うけど、この足場から落ちないようにしなさい!死ぬわよ!」
精霊「続けて!手札から儀式魔法『高等儀式術』を発動!」
『高等儀式術』 儀式魔法
レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、デッキの通常モンスターを墓地へ送り、手札から儀式モンスター1体を儀式召喚する。
精霊「デッキから『デーモンの召喚』を儀式の生贄に!降臨せよ『デーモンの降臨』!」
フィールドに出現した魔法陣から、青い雷を纏ったデーモンが姿を現した。
『デーモンの降臨』 星6 儀式モンスター ATK:2500
「奈落との契約」により降臨。
①:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、カード名を「デーモンの召喚」として扱う。
②:フィールドのこのカードは、儀式モンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されず、儀式モンスター以外のモンスターの効果では破壊されない。
③:儀式召喚したこのカードが相手によって墓地へ送られた場合に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「デーモンの召喚」1体を選んで特殊召喚する。
精霊「ここで!デーモンパレスの永続効果!『デーモン』モンスターの攻撃力は500ポイントアップする!」
・デーモンの降臨 ATK:2500 → 3000
精霊「更に手札から『ハイネス・デーモン』を召喚!ハイネスもデーモンパレスの効果で攻撃力500アップ!そしてハイネスの効果!墓地のデーモンの召喚を除外して、デッキからハイネス以外の『デーモン』カード2枚を手札に加える!」
『ハイネス・デーモン』 星3 ATK:1000 → 1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚した場合、自分の墓地から「デーモン」カード1枚を除外して発動できる。デッキから「ハイネス・デーモン」以外の「デーモン」カード2枚を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「デーモン」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分の儀式モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。このカードを特殊召喚する。
精霊「僕はこの効果で『デーモンの根源』と『魔降雷』を手札に!そして今手札に加えたデーモンの根源の効果!フィールドのハイネス・デーモンをリリースして、デーモンの根源を攻撃表示で特殊召喚!」
恭二「デーモンの根源⁉そんなモンスター初めて見るぞ!」
『デーモンの根源』 星6 ATK:2500 → 3000
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札に存在する場合、このカード以外の自分の手札・フィールドの「デーモン」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から攻撃力2500の悪魔族・レベル6モンスター1体を特殊召喚する。
③:自分フィールドに「デーモンの召喚」が存在し、相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
ディア「これだけ現実に影響を与えたり、この見た事ないデーモンだったり……やっぱりコイツ、ゲートを通じて直接この世界に来たんじゃ」
恭二「それって、ただの精霊って訳じゃないって事だよな。まあ、こんな滅茶苦茶な力使う奴が普通の精霊な訳ないよな」
精霊「何をコソコソ話してるのかなぁ?デーモンの根源の効果!デッキからデーモンの召喚を特殊召喚!」
フィールドに出現した黒いデーモンは、自身の隣に魔法陣を出現させ、その魔法陣からもう一体の「デーモンの召喚」が出現する。
・デーモンの召喚 星6 ATK:2500 → 3000
通常モンスター
恭二「おいおい、どうやったら1ターンで攻撃力3000のデーモンが3体も並ぶんだよ……」
精霊「まだまだぁ!僕はデーモン専用速攻魔法『魔降雷』を発動!フィールドにいるデーモンの召喚を対象に、その攻撃力を600ポイントアップさせ、その後、この効果でアップした攻撃力以下の元々の攻撃力を持つキミのモンスターを全て破壊する!」
『魔降雷』 速攻魔法
このカード名はルール上「デーモン」カードとしても扱う。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの「デーモン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力は600アップする。その後、そのモンスターの攻撃力より低い元々の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊できる。
②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の攻撃力2500の悪魔族・レベル6モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
ディア「まずいわよ。今フランベルジュ達を破壊されたら、デーモン達の攻撃を受け切れないわ」
恭二「分かってる!
『睨み統べるスネークアイズ』 通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドの「スネークアイ」モンスターのレベルの合計が2以上の場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手のフィールド(表側表示)・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを永続魔法カード扱いで元々の持ち主の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
●自分・相手フィールドの永続魔法カード扱いのモンスターカード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
恭二「俺のフィールド『スネークアイ』モンスターのレベルが2以上の時、2つある効果の内1つを選んで発動できる。俺はお前の場か墓地のモンスター1体を永続魔法扱いにする効果を選択!狙いはもちろん、お前が今『魔降雷』の対象にしたデーモンの召喚だ!」
罠が発動すると、フランベルジュの蛇眼が輝き、その光を受けたデーモンは一瞬で石化した。
恭二「まだだ!ここでフランベルジュの効果発動!今、永続魔法にしたデーモンの召喚を俺のフィールドに特殊召喚するぜ!」
精霊「甘い!デーモンの根源の効果!デーモンの召喚がフィールドにいる状態で、相手がモンスター効果を発動した時、その発動を無効にし、破壊する!オリジナルのデーモンはキミの罠の効果で永続魔法になったけど、僕の場の『デーモンの降臨』は『デーモンの召喚』として扱う永続効果がある。よってキミのモンスターの効果は無効だ!」
再びフランベルジュの蛇眼が輝き、その光が石化したデーモンの召喚に伸びていく中、その間に割って入るようにデーモンの根源がフランベルジュが放った光を掻き消し、頭上に広がる雲から紫色の雷が放たれ、フランベルジュは破壊された。
恭二「チィ!そんな面倒な効果もあったのか……だが、破壊され墓地に送られたフランベルジュの効果!墓地のエクセルとポプルスを守備表示で特殊召喚!」
・
・スネークアイ・エクセル 星1 DEF:1000
フランベルジュの亡骸からポプルスとエクセルが飛び出し、自らを盾にするかのように恭二の前で身を固める。
恭二「特殊召喚されたポプルスとエクセルの効果!デッキから『スネークアイ・オーク』と『反逆の罪宝-スネークアイ』を手札に加える!」
恭二(フランベルジュがもう1体いればなぁ……)
ディア『無いものねだりしないの。取り敢えずこれなら……』
精霊「これなら僕の攻撃にも耐えられる。本気でそう思ってるのかなぁ!」
恭二・ディア「「なっ⁉」」
2人の思考を読み取ったのか、恭二とディアベルスターの会話を遮った精霊は手札から2枚のカードを同時にディスクに装填する。
精霊「僕は『聖なる
『聖なる
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキの「アザミナ」融合モンスター1体を相手に見せ、そのレベル4につき1枚、自分の手札・フィールドから「罪宝」カードを墓地へ送る(裏側表示カードはめくって確認する)。その後、見せたモンスターを融合召喚扱いで特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分のフィールド・墓地の「アザミナ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻し、このカードを手札に加える。
『罪宝合戦』 速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:フィールドのカードを任意の数だけ対象として発動できる(自分フィールドのカードは自分の墓地・除外状態の「罪宝」カードの数まで、相手フィールドのカードは相手の墓地・除外状態の「罪宝」カードの数まで)。そのカードを破壊する。
②:セットされたこのカードが相手の発動した効果で、破壊された場合または除外された場合に発動できる。フィールドのカードを2枚までデッキに戻す。
精霊「まずは罪宝合戦の効果!僕とキミ、それぞれの墓地にある『罪宝』カードの数、それぞれの場のカードを破壊する!今、墓地にある罪宝カードは1枚のみ。よって僕は、キミの場のスネークアイ・エクセルを破壊する!」
突如として恭二と精霊の間に墓地と繋がるゲートが開き、そこから飛び出した雷撃がエクセルに直撃し粉砕した。
恭二「エクセルが!」
精霊「モンスターより自分の心配をしなよ!続いて聖なる薊花の効果!EXデッキの『アザミナ』融合モンスターを選択して、そのレベル4つにつき1枚、手札またはフィールドから『罪宝』を墓地に送ることで、選択したモンスターを融合召喚扱いで特殊召喚する!僕が選択するのは、レベル6の『
恭二「レベル6……って事は!」
精霊「ご察しの通り!僕はフィールドから『罪宝合戦』を墓地に!見せてあげるよ!僕の本当の姿を!出でよ我が分身、『
精霊は憑りついていた少年の体から飛び出し、腐敗し骨だけとなった体に仰々しい鎧を纏い、巨大な斧を携えた亡霊のようなモンスターへと姿を変えた。
『
幻想魔族モンスター+悪魔族モンスター
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが融合召喚した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを墓地へ送る。
②:自分・相手のスタンバイフェイズに、自分の墓地の、「アザミナ」カードか「罪宝」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
エリュシクトーン「この姿になった以上、もう手加減はなしだよ。僕の渇きを、飢えを、キミ達を喰らって満たさせてもらうよ‼」
現代遊戯王のテーマを出そうとすると絶対文字数が多くなる……。
展開ルートなど知らん!強力な汎用など不要!ただひたすら殴り合え!
の三拍子で書いております。
また次回もよろしくお願いします。