どーも。水着ガチャ大勝ちしたミドリムシです(セイア20連目、ハスミ120連目、ミカ10連目、ナギサ130連目)
イベントストーリーとウルサマに現を抜かした結果こっちが滞りクオリティも低いとかいうカスになってしまいました。先に謝罪させていただきます。申しわけございません。
拙い文章ですが、どうぞ。
──────◆◆◆
『ワカモ。百鬼夜行連合学院で停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です。似たような前例がいくつもある危険な人物なので気をつけて下さい』
狐坂 ワカモ。
百鬼夜行連合学院所属。現在は停学中につき、学年は不明。
百鬼夜行特有の着物のような制服に、狐の面を付けた姿が特徴的なケモ耳和装美人。
と、ここまでなら本当によかったんだがなあ...
その本性は破壊や略奪を喜々として行うイカレ女。どれくらいかというと、度重なる無差別かつ大規模な破壊行動の結果、矯正局にぶち込まれるほど。
日常的に銃を持つことが許されて発砲まで許容されている世界で矯正局がしっかり機能しているのかって?まあ一応してるよ。ただまあこの世界の矯正局は『学園が手に負えない生徒が最終的に行き着く場所』という意味合いが強いから、滅多な奴じゃなけりゃぶち込まれない。
え~はい、つまり狐坂ワカモという女は学園にすら見放されたレベルのマジヤバ生徒であるということである。しかも、バケモンレベルで強い。
そんなやつが主導で動いてる?それをどうにかこのメンツで抑える?先生を護衛しながら?
...
...
...
いや、無理でしょ(諦め)
諦めるなぁぁぁぁぁっ!!と言われるかもしれないがハッキリ言おう。アイツの戦闘能力はキヴォトスでも上から数えた方が早い。それこそ頑張れば最強格の生徒たちともやりあえるじゃないかというレベルには。
そのレベルの相手に+αで不良どもも相手取らなきゃいけない。先生の指揮能力でも限界というものはある。...うん、普通に無理ゲー一歩手前なのである。
というかなんでアイツが不良従えてんの?誰かと組むような性格じゃないよね?はぐれもの一匹おおか...狐じゃないんですか?意味わからんこんなんだったらバックレて部屋に籠って研究してればよかったわぁ!!
「おい、いたぞ!!」
「連邦生徒会の奴らだ!」
「これ以上近づけるな、いけぇ!!」
「お前ら、"アレ"持ってこい!!」
と、ノコノコゾロゾロと不良共がやってくる。ワカモの姿は見えない。
「"皆、来るよ!"」
先生からの通信。緩んでいた空気が一気に引き締められる。ええいこうなりゃヤケクソでクライマックスだ!!全員まとめてぶっ飛ばしてやるからなぁ!!
「"陣形はさっきと同じ。ハスミは後方の生徒を重点的に狙って!ユウカ、アスム、スズミはさっきと同じように!スラッガーのタイミングはそっちに任せる!"」
「「「「了解!」」」」
「撃て!撃ちまくれ!!これ以上近付けるな!!」
先生の指示のもと、一斉に行動に出る。敵さんもそれに反応してか一斉射撃を仕掛けてくる。建物の入り口前ということもあってか、どうやら奴さんらも正念場らしい。
しかし、やはりというかなんというか。不良共の連携は上手くない。同じ行動を個々人で取っているような印象だ。チームワークとか団体行動とか苦手なんだろうか。そういう攻撃だからこそ、穴が生まれ、付け入る隙が出来る。
「デェリャッ!」
「うぉっ!?」
一気に駆け出し、勢いのままに蹴りを入れる。ギリギリで回避されるも、追撃のトライガーショットで一撃加える。
「クッソ!卑怯だぞ蹴り何か使いやがって!!」
数の暴力仕掛けてるお前らには言われたくない。
「よそ見してる余裕ある?」
「逃しません!!」
「ガッ!?クッソが!!」
続いて早瀬と守月がやってくる。どうも、いい感じにヘイトは稼げたようだ。
「よしっ、このまま一気に...っ!!」
畳みかける。そう言おうとした瞬間、プレッシャーが走り、一発の弾丸がこちらに飛ぶ。ギリギリのところで回避することは出来た。しかし、タイミングが少しでも遅かったら頭部に直撃していただろう。
「あら、あらあらあらあら。今のは決まったと思いましたのに。でも相変わらずのようで、少し安心しました」
...あ~、どうやら来てしまったらしい。どうしよう、ヤケクソで腹括ったとはいえいざ本人を目の前にするとすっごい帰りたくなってきた。
「...久しぶり、狐坂。俺としては少しくらい変わっててほしかったよ」
「そう簡単に変われるものではない、そう言ったのは貴方でしょう?ということで、久しぶりに私と
言葉としては何も間違ってないはずなのに、何故だろう。
遥先 アスムと狐坂 ワカモには、並々ならぬ縁がある。詳細については省かせてもらうが、互いに対して悪感情を持っていない程度には交流を重ねていたのだ。それこそ、彼女が矯正局送りにされるまで。
俺がワカモの名前を聞いた時、その戦闘能力をよく知っていたのはそのためだ。実際問題、諸事情で何度も彼女の戦闘は見たことがある。実際に戦ったことも。
「騒動の中心人物を発見。対処します!」
言うや否や、後方から羽川から放たれたであろう銃弾が狐坂の方へ飛んでいく。
狐坂はすぐ近くのガードレールに引っ込んで銃弾をかわすと、すぐに頭を出して羽川の方へ銃口を向けた。
「"ハスミ、隠れて!"」
「っ!」
間一髪、狐坂の弾は遮蔽物に防がれる。
「...ああ、連邦生徒会の子犬たちですか。お可愛らしいこと」
口ではそう言っているが声が冷めている。...うん、機嫌悪そうですね。
「まあいいでしょう。私のやることは変わりませんので。後は任せます」
そう言った瞬間、突然周囲の地面が揺れ出す。
「何、地震...?」
「いや、これは...地響き?」
その音は、ゆっくりとこちらへと近付いてくる。
「おいおい、マジかよ...」
そこらに散らばる瓦礫を踏みつぶし、ゆっくり、ゆっくりとこちらに。
黄土色の車体に、キャタピラと主砲を備えた鉄でできた車。個人的にはこれの上に恐竜かなんかが引っ付いてるとデザインとしては高得点を出したいところではある。
「気を付けて下さい!巡行戦車です!!」
「クルセイダー1型……!私の学園の制式戦車と同じ型です。」
羽川の声に苦悶が籠る。まあ自分とこの学園の戦車がこうして悪用されているとなれば、そうなるのも頷ける。だがこれは誰が悪いとか言っていられる問題でもない。
「不法に流通されたものに違いないわ!PMCに流れたのを不良達が買い入れたのかも!」
とまあ、こういう購入ルートが確立されているのだ。本当にしょうがない。どうも、今回はカイザーPMCから流れ着いたものらしい。ターレットリングのところにバッチリと書いてある。ハハ、終わったら苦情入れてやるからな覚悟しやがれよガラクタ共が。
さて、クルセイダーが来るのと同時に、狐坂が後ろに下がる。向かった先は...シャーレの部室、その入り口。
「...ふふっ♪」
一瞬、こちらの方を見る。...なるほど。どうやら奴の目的はこちらと同じらしい。まあ、手に入れたあとの結末は大分変ってくるだろうが。
「ちょっ、逃げてるじゃない!?追うわよ!」
「待ってください。今は巡行戦車をどうにかする方が先決です」
「でも、シャーレの部室の方に...!!」
急がなければ狐坂に"ブツ"を奪われる。けれどクルセイダーを放置するのは危険極まりない。最悪の場合、外側から建物を破壊されかねない。
...
...
...
やるしかないかぁ。
「俺が中に入ってくる!!お前らは戦車の方頼んだ!!」
「"アスム!?"」
「あ、ちょっと先輩!?」
「よそ見してんじゃねぇぞコラァ!!」
「ユウカさん!今はこっちに!!」
「ああっ、もう!!あとでちゃんと説明してくださいよ!?」
そんな早瀬の声を背に、建物の中へと向かう。
申し訳なくは思うが、そっちは任せるぜ先生。
──────◆◆◆
シャーレの部室。これから先、様々な生徒との絆が育まれるであろう場所。そのエントランスには、まだ光はなく、ただ主の到着を待っている。
だが、主の到着よりも先にこの場所に訪れる者が二人。
一人は、白いジャケットに身を包んだ、この世界ではとても珍しい"少年"。これから起こることに否定的、いやというより面倒なのだろう。とても嫌そうに顔を歪ませている。
もう一人は、黒い着物のような制服に身を包み、その顔を面で覆い隠した"狐"。少年とは対照的で表情こそ面のせいで読み取れないが、喜々としているのが雰囲気から伝わる。
この薄暗い視界の中、両者は互いを見据え、対峙している。
「ふふ、ふふふふふ♪」
狐が笑う。いや、嗤うか、哂うかもしれない。ここに訪れる前の不機嫌さはどこにいったのだろう。後からやってきた少年はそう思う。
「これで、邪魔者はいません。思う存分遊べます」
「そうかぁ?表にいる戦車、見境なく撃ってきそうだが」
「そちらに関してはご心配なく。予め"お話"は済ませていますので」
「ああ...」
相当に絞られたんだな、と少年は手を合わせる。いくら相手がテロリストであっても、同情の余地はあるというのが彼の持論だ。彼は自分の銃を懐から取り出し手に取る。この世界においても異端な見た目の銃。一見、玩具のようにすら見えるその銃を、しっかりと眼前の狐へと向ける。内部のチェンバーの色は、此処にくるまでの『赤』から『黄』に変わっていた。
「悪いけど、遠慮なく燃やすつもりだから火傷はそっちで気を付けてくれ」
「傷物にしたら責任、しっかり取ってくださいね?」
「...お前の制服いくらだっけ」
「特注品ですので万は行くと思ってください♪」
「まあ、それくらいならいいか」
そこだけを切り取れば、誤解するような言葉。そうならないのは、二人の関係値の高さ故だろう。お互いに、"友人"として見ることは出来ても、それ以上に発展はしない。事実少年の思考はここの修繕費に比べれば安いモンだろう。くらいしか考えていないのだから。
「...じゃあ、始めるか?」
お互いに準備は出来た。そう判断した少年は、狐に向かってそう問いかける。
「ええ。では──────始めましょう」
言い切る前に動きだす狐。少年に向かい一直線に走り出す。
ややフライング気味の行動に対応が遅れるも、狐の方に向かい走り出す少年。
お互い、自らの得物を相手に突きつける。そして、触れられるほどの距離になった時──────
お互いに、その引き金を引いた。
放った弾、火球はお互いの肩に着弾する。その反動を利用し、距離を取る。
こうして、馬鹿げた友人同士のお遊びが幕を開けた。
──────◆◆◆
いっっっってぇぇぇぇぇ!!!!????
やっぱ威力おかしいだろアレ!!肩持っていかれるかと思ったわ!?そんでもってお前は何で既に次弾の準備してんだよ!?至近距離から『ブレットバスター』喰らってんだろお前だってよぉ!!流石に威力調整したけど元々怪獣に放つ前提だから相当なダメージのはずなんだが!?
というか──────
「ちょっとフライング気味だったぞ今の!!『始めましょう』言い切ってから撃てよ──────なぁ!?」
「あら、それは失礼。少々気持ちが高ぶってしまいました!」
「聞けよテメェよお!?」
視界が悪い中、こちらをしっかりと狙う狐坂。相変わらず感覚が鋭いようで。いや、もしかしてケモ耳族は皆そうなのか?知り合いの猫も確かその辺り鋭かったな...
「他の
「あっぶ!?今なくなったわってかなんでわかんだよ怖いんだが!?」
「貴方が分かりやすいだけです」
「なら俺がやり合うの面倒なのわかってんだろ!?」
撃ち込まれる弾の勢いが気持ち上がった気がする。くそったれが。負けじと反撃するも当たっている感覚はない。
というかそもそも状況が悪すぎて勝ちの目が細すぎるんだが。視界が悪い、室内での戦闘はアッチの得意分野、その上こっちは
遮蔽物、というか中央のカウンターに隠れ、一度考える。まず、アイツとの戦闘において長期戦はこっちが不利になる。向こうはこっちの位置をしっかり把握している。対してこっちは向こうの発火口の光で確認できる程度。ブレットバスターでも視界は確保出来るも動きが素早いため当たる確率は低いと見える。アキュートアローは視界が狭くなるから論外。もう一つも向こうの攻撃は防げるもこっちからも攻撃は出来ない。となれば...
「問題は近付けるかだな...」
懐のスラッガーを見ながら、どう相手の懐に入れるかを考える。決まれば一撃。いや別にアイツ肉弾戦で巻き返せるな...が、それでも大幅に有利にことを進められる。
顔を出す。銃撃は一時止まり、リロードをしている。
──────なら、仕掛けるしかない。さっさと終わらせるためにも。
カウンターの上に身を乗りだし、足場にして跳ぶ。トライガーショットを正面に構え、その引き金を引く。この程度の奇襲、向こうも想定済みなようで、少し身を引きこちらにしっかりと照準を向けられる。まったく、この視界でそんな仮面つけてなんでこっちをしっかり把握してるんだか。
空中で回避できない以上、俺にできることはない。向けられた銃から、銃弾が一発放たれる。それは丁度俺の眉間に当たる。
鈍い衝撃。あーマジでいてえわこれ。身は前に乗り出してるのに顔面だけは後方に飛んでる。いやもうこれトんでるだろ、記憶も含めて。全身から力が抜ける。手からトライガーショットも抜け落ちる。このままいけばうつ伏せに地面と激突だろう。
狐坂も今の俺の状態を見て、小さく溜息をつく。ああ、ホント申し訳ないな。
──────お前の銃を斬るの。
「なッ......!」
地面に付く寸前、ギリギリで身を翻す。そして、懐のスラッガーに手を掛け、振りかぶる。
「セアッ!!」
咄嗟の反応。緩んだ気を元に戻すにはあまりにも短い時間だったからか、後方に跳ぶも遅い。その刃は彼女の持つ銃をしっかりと捉え、そして──────
──────彼女の銃を、適格に切り裂いた。
地面に倒れる。そしてすぐさま起き上がり、距離を一気に縮める。そしてそのまま、首めがけて斬りつける。ホント、頑丈な体に生まれてよかったわ。
「ハァッ!!」
「クッ...!!」
距離を詰めるも、蹴りで応戦する狐坂。回避は間に合わず、腕でその蹴りを受ける。勢いのまま後方に下げられ、詰めた距離はまた離される。
「ふふっ、ふふふふふふふ♪」
笑い出す狐坂。一瞬でも追い詰めたというのに、その声音はとても楽しそうに聞こえる。
「ええ、そうでしたね。久しかったもので、忘れていました」
先程斬り落とした銃身の方を、狐坂は拾う。銃としての機能を果たせないそれは、もはや鈍器にしかならない。...一般的なものなら。
「捨て身の特攻、負けと見せかけての不意打ち、相手の意表を突いて出来た隙を見逃さない」
銃身の先、そこに取り付けられた1本の剣。そう、彼女の銃はいわゆる銃剣が取り付けられているのだ。
「
「......一応、褒め言葉として受け取っておくわ。で、まだ続けるの?正直クッソ痛いからやめたいんだが」
「もちろん!!ようやく楽しくなってきたのに、ここでお預けだなんて無理です!!もっと、もっと
圧が凄い。手加減って言葉あいつの辞書から多分消えたなコレ。遊びとか言ってるけどこれアレだろ、ルビで遊びってなってるだけで破壊系だろ。
「ハァ.....」
心底面倒くさく思う。ホント、なんでこんなことになったのだろう。スラッガーを握りしめ、再び相手をしっかりと見やる。狙いは剣の柄。そして銃身。そこまで切り落とし、尚且つスラッガーを奴の体の何処かに突きつけて初めて勝敗が決まるだろう。いや、ここまで来たら意識刈り取った方が早いまであるか?
「フゥ~.....」
気を整え、しっかりと奴を見据える。そして、俺たちは同時に──────
──────突如として開いた、エントランスのドアの方に視線を向けた。
次回、プロローグ最終回です。