ダンジョンに進化するモンスターがいるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
「……………………」
「「「……………………」」」
俺達とセイレーンの間に長い沈黙が広がる、間違いなくこいつは今言葉を使っていた、それに今までのモンスターと違い此方を認識している。正確には興味を持っている
「アノ、強き者よ」
取り敢えずその強き者って止めて、俺は…………名前無いからガルムって呼んでくれ、あ!!これ種族名だから間違っても名前として広げないでよ?
「分かりました。ガルム」
| 常時発動スキル:意志疎通のスキルレベルが上がりました |
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お、これで会話……じゃないな、やり取りがやりやすくなった
それで?命乞いなら無駄だよ。俺にもお前らを狩る事情がある
「いえ、ソレハ困りますが貴方は
「とテモ強い憧憬ヲ持ったママ死んだモンスターが人の心をモッテ生まれ変わった者達です。私も
ふぅん、そう言うのがいるのか、ソイツらを狩ったら人の判定なんだろうか?或いはモンスターの判定なんだろうか?
「ハンテイ?良く分かりマセンが我々は人と同じ様に心を持っています。ですので我々を狩るのはヤメテ頂きたい」
それじゃあ俺にメリットが無いな、要するに見逃して欲しいって話だろ?ならお前の命の価値に見合った物を貰わないと
「ごもっトモな意見デす、しかし我々には対価となる様な物等」
無いなら残念だがお前の命を奪うしかない、俺にはモンスターの魔石と人間の命以外に価値は無いのだから
「ッ!!今魔石と仰いマシタか?」
ああ、言ったが?
「でハ、我々が倒シたモンスターの魔石を定期的に貴方に渡すと言うノハどうでしょう?我々は
成る程、その魔石を俺に寄越す代わりに見逃せと言うことか
「ハい」
ふむ、悪くない提案だ。因みにどれだけ出せる?
「我々にも自衛の力は必要でス。倒したモンスターの半分でいかがデショウ?」
半分か、それじゃあ少なすぎる。7割でどうだ?
「ナッ!?ソレハ流石に」
まぁ、最後まで聞け、その代わりお前達の手に負えない事態が起こったら俺が代わりに対処してやる。強力なモンスターが襲ってきたとか、人間が襲ってきたとか、何でも良いぞ
「ソレハつまり我々が死にそうになったら助けてクレルと言う事でスカ?」
まぁ簡単な話そうだ
「……………………私の一存デハ決めかねます。1度隠れ家二戻り皆ノ意見ヲ聞きたいのですが?」
良いよ、でも俺その隠れ家ってのを見たいから俺達も連れてってくれる?
「仲間ニハ手を出さナいで頂ケマスカ?」
勿論、重要な取引相手だからな。でもそっちから襲ってきたらその限りじゃないからそのつもりで
「…………………………分かりました。申シ遅れマしタ。私はレイと申します」
どうも、俺は…………さっき言ったから良いな、此方の大斧を持った方がドラウ、此方の魔術師はマドラだ
「デハ、ご案内シマス」
レイと名乗ったセイレーンの後を追い俺達はダンジョンを歩く、レイの後を追っているとレイは上層に戻る階段に来た
あれ?下じゃないのか?
「あ、ハイ。我々ノ仲間ニハ下層で生きるには力ガ足りナイ種族の者も居るのでどうしても上の方に住む事二なるのデス」
フゥン、そう言うもんか
そうして階段を1つ、また1つと上っていく
「着きまシタ」
そう言ってレイが止まるとそこには様々な種族のモンスター達がいた
ゴブリン・オーク・リザードマン・ガーゴイル等々本当に多種多様だった
「レイ、新しい仲間を連れてきたのか?」
「いえ、コの方は仲間デハありません。取引相手デす」
「取引相手?」
レイに赤いリザードマンが声を掛けレイは俺が持ち掛けた契約の提案を
「ああ、ガルムっちって言ったか?」
まぁ、っちは余計だが俺がガルムだが?
「魔石を渡せば俺達が困った時助けてくれるって本当か?」
約束は守る、ただし7割だ、値引き交渉もなし
「…………………………」
リザードマンは暫く考え込んだ後再び此方に向き直る
「分かった、それで頼む。俺達を助けてくれ」
リザードマンはそう言うと俺も頷く
良いだろう、契約成立だ
俺とリザードマンは握手を交わす、まぁ俺の場合は前足なので握ってないんだけどね